Mitsuwa Interio STAFF BLOG「ミツワインテリア」のスタッフ・ブログでは、日々の施工事例や新着情報をご紹介しています。

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階段・廊下エリアでの柄物カーペット(絨毯)施工事例。柄の割付と提案・裁断・施工の実際。

2024年10月14日

階段 廊下 カーペット 柄物 施工事例

戸建住宅の階段・廊下に、滑り止め対策として本格アキスミンスター織りの敷き詰めカーペットを納品させていただきました。

 

カーペット施工による滑り止め効果

今回ご依頼をいただいたきっかけは、フローリング仕上げの廊下と階段での滑り止め対策とのこと。

毛足のあるカーペット敷きにすることで効果的な対策が講じられます。

 

カーペットは置き敷きではなく「グリッパー工法」による敷き詰め施工で納めました。

カーペットの中敷きに、固定用の専用グリッパーと同厚(※8mm)のアンダーレイを敷くことで転倒時の衝撃を緩和するクッション性と柔らかな足触りが得られます。

 

階段・廊下での「柄物カーペット(絨毯)」の割付

今回ご採用いただいたカーペットは、機械織りカーペットの中でも最高級品として位置付けられている、カット密度の高い「アキスミンスター・カーペット」です。

「アキスミンスター・カーペット」とは、イギリスのアキスミンスター地方に由来を持つ、多色使いと複雑な織柄が特長のカーペットで、ウールや化学繊維混紡のパイル繊維によるソフトな足触りと高密度カットパイルが特徴です。

階段敷のカーペットを採用する場合、階段の形状と流れを考慮した柄取りが必要となるため、一般的には無地のカーペットが多用されますが、今回はお客様から強い要望があったためこちらの柄物絨毯をご採用いただくことになりました。

 

カーペット 裁断 柄取り

 

柄物 カーペット 割付 シュミレーション

細かい裁断と割付が必要となる柄物カーペットを階段に施工する場合に必須となるのが、ご覧の様なカーペットの裁断スペースです。

基本的に柄物カーペットはロール巾単位での販売となっていて、今回の場合は364cm巾のカーペットを厳密に裁断することで廊下・階段での施工行っていますが、お客様宅のガレージが使用できたためお受けすることができました(※十分な裁断スペースが確保できない場合、当社では対応不可となります)。

割付・裁断は、事前にお客様との空間認識の共有で使用した3Dデータのシュミレーションをもとに現地で実施していますが、本事例での提案内容を以下にご紹介させていただきます。

 

 

廊下 アキスミンスター カーペット 絨毯 施工

こちらは「廊下敷」部分の柄取り提案と施工後の様子ですが、厳密な現調サイズに柄データを落とし込むことでイメージ通りの納めを実現しています。

 

階段 アキスミンスター カーペット 施工

続いて直線階段部エリアのシュミレーションと施工後の様子。

 

回り階段 カーペット 柄物 施工

そして最後に「回り階段」部分のシュミレーションと施工後の様子。

クッションの効いたカーペットによる滑り止め効果はもちろんですが、素材の持つ保温効果により寒い時期にも快適なフロア環境が整いました。

 

以上、本日は階段・廊下の滑り止め対策として本格アキスミンスター織りの敷き詰めカーペット納品事例をご紹介させていただきました。

「グリッパー工法」によるアンダーレイを含む下地調整、精密裁断、施工に要する工期の目安は2~3日(※素材、柄の有無により異なる)となりますので、通常施工よりは手間を要しますが、今回もお客様から大変ご満足をいただくことができました。

 

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英国調インテリアでのファブリックと壁紙のリニューアル事例。

2024年09月10日

ブラックトーン カーテン 事例 ウイリアムモリス

アーチ型 間仕切り 壁紙 施工

こちらは、英国風・注文住宅での内装と窓回り品のリニューアル事例です。

 

ブラックトーン カーテン ローマンシェード 事例

 

リビング・ダイニングの壁紙には、英国王室御用達ブランドとして知られる・Cole&Sonの輸入壁紙に貼り換え、窓回り品にはウイリアム・モリスのファブリックをご採用いだきました。

広い空間で使用すると一見して無地調に見えるダイヤモンド格子柄の壁紙が上質な空間を作り大柄のファブリックを引き立てています。

 

小空間の水回りは個性的な輸入壁紙で

洗面所 輸入壁紙 施工事例

続いて水回りの壁紙リニューアルでは個性豊かな柄物の輸入壁紙をご採用いただきました。

洗面所では、スウェーデン・サンドバーグ(SAND BERG)社のクラシック柄をご指定いただき、落ち着きのある上質な空間をつくりました。

 

トイレ 輸入壁紙 デザイナーズギルド 事例

1階のお手洗いでは、英国・デザイナーズギルドのモノトーン柄を採用し、ゴールドのアクセサリーを組合わせました。

 

トイレ クラシック科壁紙 事例

2階のお手洗いには、洗面所と同じスウェーデン・サンドバーグ(SAND BERG)社のクラシック柄とアクセサリーの組合せで格調高い空間作りをいたしました。

 

当社の強みは、窓回りと内装リフォームの全般の提案施工を、経験豊富な専任スタッフが一貫して行える点にあり、お客様のこだわりを全力でサポートさせていただきます。

 

 

◆ 当社・『輸入壁紙施工の施工事例集』 を見る。
https//www.mitsuwa-i.com/yunyuu-k.htm

◆ 当社・『ウィリアム・モリスの特集ページ』を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/inhouse.htm

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和洋折衷スタイルの空間をロココ調にリノベーション。

2023年08月07日

コロロ インテリア リノベーション

戸建て インテリア リフォーム クラシック

本日ご案内するのは、当社施工の戸建住宅リノベーション事例です。

 

ご依頼にいたる経緯

マンション リフォーム プチトリアノン

 

ご依頼にいたる経緯としては、当社が以前手掛けたワンルームマンションの⇒リフォーム事例をご覧になられたお客様から、ご自宅のリノベーションでも同様のエレメントを使用したインテリアに再構築ができないかというご相談をいただいたのが始まりでした。

無駄を削ぎ落したシンプルなインテリアシーンが隆盛の昨今においても、歴史と伝統の中で作り上げられてきたインテリアの様式美に魅了され、そういった空間で生活をされたいというお客様は少なからずいらっしゃり、今回がそのケースでした。

 

 

今回のご相談

こちらは現調時の様子。

今回、部分対象となったのは、築30年を超える戸建住宅の1F部分。
12帖のLDKに6帖の和室が隣接する和洋折衷スタイルの間取り部分を、リノベーションによりロココ調の空間に改修するためのプランニングを行いました。

 

部分リノベーションの具体的内容としては、

①   天井、壁、床の改修。
② 間仕切り、収納の改修。
③ 「電気式床暖房」、「置き床式エアコン」の新設。
④「内装ドア」、「フランスドア」、「折戸」、「マントルピース」の新設。

に沿う形での壁紙塗装腰壁装飾モールディングの提案施工です。

当社の強みは直接の工事担当者が全工程の施工・管理を行い、かつイメージ提案も行える点にあり、これによりお客様との打ち合わせ内容を的確に把握し、滞りないスケジュール管理のもとワンストップで具現化できるというメリットがあります。

以下、それぞれの仕上げをご紹介させていただきます。

 


 

フロアの改修

電気式 床暖房 リフォーム

 

今回のリノベーションで最初に実施したのがフロア周りの改修です。

LDKと和室の床レベルを揃えて床暖房を導入しました。
仕上げ材は大理石調の意匠を持つ床暖房専用のフローリング材を採用しています。

 

 

天井・壁の改修

プチトリアノン インテリア リフォーム

天井の改修は、各居室の下地調整を経て塗装仕上げ用壁紙を併用したペイント仕上げで納めています。

壁装には発色美しいフランス製の輸入壁紙を採用してゴージャスな雰囲気を演出しています。

 

天井 装飾モールディング

天井と壁の境界を演出する装飾モールディングには一部カーテンボックスとしての役割を持たせました。

また天井照明のメインとなるシャンデリアを引き立たせるシーリングメダリオンを組み合わせています。

装飾モールディング ゴールド

施工後のモールディングにはお客様の要望となるゴールドの手塗り仕上げを施して豪華さを強調させました。

 

 

和室の改修

LDKとひと続きとなる和室の改修では、押入れと床の間を撤去することで、LDKとの開口を広げ、居室スペースを6帖から7.5帖に拡張することになりました。

 

LD 和室間 仕切り 撤去

腰壁 クラシック

腰壁 ホワイト

居室スペースが1.5帖広くなるだけで、戸襖で仕切られていた間仕切りが開放的な開口に生まれ変わり、LDKと統一させたダマスク柄の壁紙塗装仕上げの腰壁の組合せもゆったりとした表情を見せています。

 

 

和室から洋室へのリフォーム

障子が嵌め込まれていた和室の窓枠も装飾演出でバージョンアップさせて造作のフランスドアに入替えました。

既存のサッシをそのまま残した2重窓ですが、一見すると古いサッシの存在が感じられません。
造作ならではの計算された工夫により効果的に印象を変えることができました。

 

 

LDの改修

クラシックインテリア リフォーム 相場

最後に、メインとなるリビング・ダイニングも開口部、建具、窓回りの綿密なご提案のもとリニューアルを行いました。

 

室内ドア リフォーム

旧和室との境界となる間仕切り部には引戸を収納する袖がありましたが、袖部分の壁だけを取り除くことで、開口と室内ドアを結ぶ壁面を一直線にしています。

 

造作ドア クラシック 価格

既存の室内ドアは枠も含めて損傷していたため、新たに塗装仕上げの造作ドアを新調して納めました。

 

既存の掃出窓出窓とその下の収納スペースも装飾的な改修を施しました。

 

フランスドア 造作 価格

 

リビング・ダイニング側の掃出窓は、旧和室と同じフランス窓の2重窓に改修しています。

 

 

出窓 造作折れ戸

出窓の引違い窓には4枚開きの折戸を増設して装飾性高めました。

また窓下収納部には置床式エアコンを新設して、周囲をマントルピース調の装飾で設えました(※装飾カバーは簡単に脱着可能)。

 

 

窓のリフォーム おしゃれ

フランスドア 内窓 リフォーム

以上が今回の部分リノベーションの概要ですが、窓回りにまで装飾を及ぼすことでクラシックスタイルの改修はより徹底されたものになることがお判りいただけるかと思います。

 

最後に、当社はインテリア専門店ですので、外装を含めた大規模リノベーションや水回りをメインとしたリフォームには対応しておりませんが、居室の内装や造作に関わる提案施工についてはワンストップで対応しておりますので、詳細はお気軽にご相談ください。

 

  

◆当社・「モールディング」の特集ページ
https://www.mitsuwa-i.com/sub7tokushu-14.htm

◆ 当社・『輸入壁紙施工の施工事例集』 を見る。
https
//www.mitsuwa-i.com/yunyuu-k.htm

 

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こだわりの「輸入壁紙」でアクセントウォールを楽しむ。

2022年09月05日

 ウィリアム・モリス Honeysuckl & Turip 壁紙 216827

本日はこだわりの「輸入壁紙」を使ったアクセントウォールのご提案事例をご紹介させていただきます。

一般的な住宅やマンションの壁装は白と無地を基調とした多く、部屋全体を柄物の壁紙でまとめ上げることが少なくなってきました。

とはいえ、完全無地の壁装で満足されているかというとそうではなく、部屋の中でも目を引く場所、視線が集中する場所、いわゆる「フォーカルポイント」に印象的なアクセントウォールを使うことによって、家具や照明を含めたインテリア全体の雰囲気をグレードアップさせたいといったご相談を多くいただく様になりました。

 

輸入壁紙 提案

こちらの事例でもダイニング側の壁面にウィリアム・モリスの『Honeysuckl & Turip』をご採用いただきましたが、当社ではただ貼るだけではなく事前に柄の割付イメージのご紹介することでお客様に安心してご採用いただけるサービスも行っています。

 

ウィリアム・モリス アクセント 壁紙 ダイニング 事例

最終的には柄の貼り出し位置の調整を行い最適の配分で納めました。

 


 

続いてこちらはマンション(寝室)での模様替え事例です。

 

すでに単色のアクセントウォールが採用されておりましたが、アクセント面をもう少しゴージャスな表情にされたいということで、英国・「OSBORNE&LITTLE」のストライプ柄に貼り替えることになりました。

 

こちらは下地処理の様子。

過去のリフォームで壁紙を貼り替えたことがあるということで、古い裏打ち紙がまだらに残っておりましたが、肉厚の薄い輸入壁紙に貼り替える際、当社では特殊なシーラーを使用して古い裏打ち紙を完全に除去して壁面を平滑な状態に修復することで新築時と変わらない貼り上がりを目指しています。

 

ストライプ 輸入壁紙 人気 おすすめ

施工後の様子。

壁紙と合せて照明も交換され、お気に入りの寝室に生まれ変わったとのことです。

 

以上、本日はこだわりの輸入壁紙を使った「アクセントウォール」施工事例をご紹介させていただきました。

 

◆ 当社・『輸入壁紙施工の施工事例集』 を見る。
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『DESIGNER GUILD』のパネル壁紙。輸入壁紙の特性を活かした応用施工事例。

2021年11月23日

DESIGNERS GUILD SCENES AND MURALS 壁紙 取扱い店 テシード

本日ご紹介させていただくのは、 『DESIGNERS GUILD』 のパネル壁紙を採用した施工事例です。

『DESIGNERS GUILD』 は、イギリスの女性デザイナー、トリシア・ギルドが展開するファブリックと壁紙ブランドで、国内ではテシードが取扱っています。

独創性の高いデザインと色彩表現で世界中を席巻したデザイナーズ・ギルドは、現在もフッァション業界のデザイナーとのコラボレーションするなど、既定の型にはまらない精力的な活躍を続けています。

 

「SCENES AND MURALS」 収録のパネル壁紙

DESIGNERS GUILD 輸入壁紙 パネル

さて、今回ご採用いただいたパネル壁紙は、カタログ「SCENES AND MURALS」収録のPDG656/01

優美なピンクの薔薇柄とトリシア・ギルドが得意とする緻密なグラデーションカラーの組合せで独特な空間を演出するデジタルプリントの壁紙です。

幅45cm × 高さ300cmのパネルを4枚貼り合わせて180cm × 300cmの壁画を構成するパネル壁紙を日本の一般的な住宅で使う場合、横方向の増減調整できますが縦方向の300cmを使い切れる空間はほぼありません。

一般的な居室の天井高はH2400~2600mmとなるため、この壁紙でいえばグラデーションカラーの下部(※濃部)を切り落として使用することになるため、採用を躊躇されがちな壁紙となります。

 

天井高2100mmのトイレで大胆に採用。

今回、お客様からご相談いただいたのはこの壁紙を使って天井高:2100mmのトイを劇的にリニューアルさせたいというものでした。

 

DESIGNERS GUILD 壁紙 割付 施工事例

こちらは事前提案でご案内した割付イメージ。

有効:3000mmの壁紙の下側900mmを切り取り、パネル幅:1800mmのパターンを2セット組合わせたイメージをご確認いただいたのち実際の現調にうかがいました。

 

 

輸入壁紙 トイレ 施工事例

続いて、こちらは現調後のご提案イメージ

切り落とした下部の壁紙を横方向に3枚つないで天井に使うご提案をさせていただきました。

そして、最後に1つ問題となったのが、トイレ全周で必要なパネルの横幅でした。

実測の結果、全周3700mmの壁面に対して、パネル2セット(※1800×2セット)の総幅は3600mmとなり、ドア横左の折り返し部分の壁紙が足りないことが判明しましたが、そのために1セット:@63,000円する壁紙を3セット購入するのは勿体ないということで、解決案を講じました。

 

お客様と一緒に思案した結果、考えたのが余白となる100×2100の縦ボーダーエリアを手軽に張り替えもできる「フラワーパネル」で埋めてみようというものでした。

お客様にも賛同をいただき、フラワーパネルは施工日までにお客様が気に入ったものをお選びいただくことになりました。

 

納品後の様子

DESIGNERS GUILD 壁紙   PDG656/01 トイレ

パネルウォール 施工手順 輸入壁紙

納品後の様子は、ご提案イメージに近いものとなり、お客様からも大変ご満足をいただきました。

 

「フラワーパネル」も壁紙と相性の良い素敵なものを探し出していただきました。

以上、本日は『DESIGNERS GUILD』のパネル壁紙を使ったトイレでのアレンジ事例をご紹介させていただきました。

 

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賃貸住宅の「床」「壁」「窓」を個性的なファブリックで満たすコーディネート。

2017年10月17日

10月は、異動に伴う転勤シーズンでもあるため、お引越し先である「賃貸住宅」や「賃貸マンション」でのインテリア相談を多くいただく時期になります。

異動期間は人それぞれですが、短期であれば、窓周りや床周りのインテリアは必要最低限なもので済まされるお客様が多く、長期を想定した転勤の場合、寛ぎの空間であるリビング・ダイニングや寝室に居心地の良さを求めて、転勤のストレスを緩和したいというお客様もいらっしゃいます。

 

賃貸戸建」
契約範囲内で快適に暮らすための
「床」「壁」「窓」のリニューアル。

テラスハウス 防音 壁 リフォーム

今回のご紹介事例は後者のタイプ。

「持ち家」から「賃貸物件」に引越しすることによって生じる、居心地の悪さを解消するため、賃貸契約で認められる範囲内の内装コーディネートをしたいというご要望でした。

 

築10年、引越し先「テラスハウス」のLDは緑豊かな窓辺からの眺望が魅力のお部屋でしたが、壁紙は新築時のままで、退去時に貼り替えるという条件になっていました。

その条件の範囲内でできるインテリア作りをしたいとしてお客様からご相談いただいた要旨は以下の3点。

「リラックスできるインテリアと窓辺にしたい」

「床を暖かくしたい」

「防音・吸音対策をしたい」

不動産会社からは、入居中、自費での壁紙の貼り替えや、壁紙への「鋲(びょう)止め」や「ビス止め」は認められていたため、その範囲内でできるリラクゼーション・リフォームを考えました。

 

 

カーペットで
「冷え対策」と「吸音対策」。

まず初めに、窓から望める森の色に合せた「カーペット」を選ぶと、空間の広がりが豊か認証になりました。

カーペットの魅力は、足触りの良さや床の冷えを緩和する「保温効果」から、インテリア計画の中での「色彩効果」、賃貸物件であればフローリングを傷から守る「保護効果」などが期待できます。

 

 

「テラスハウス」での遮音対策。
特殊布張り仕上げで、防音・吸音に配慮

「テラスハウス」とは、境界壁を共有する複数の戸建住宅が連続している形式の低層集合住宅のことをいいますが、マンションの様にコンクリート躯体の構造壁を境界壁としていない木造テラスハウスの場合、隣家からの生活音が気になり、感覚としてはアパートの境界壁程度の遮音環境となります。

ご覧の写真は、隣家のLDに面した境界壁に施した、遮音「ファブリック・ウォール」施工後の様子。

市場に流通した完成品はありませんが、お客様から求められた以下のご要望を実際の形にしました。

① 夜間も 隣家に配慮して音楽やTVを楽しみたい。

② 隣家からの生活音を遮る防音対策をしたい。

② ソファの背面壁をインテリア演出を高める「アクセントウォール」で仕上げにしたい。

 


 

遮音「ファブリック・ウォール」の構成は、以下①~⑦の部材を手順に沿って組み立てたもの。

 

① 厚さ1mmの「遮音シート」を壁面に鋲止め。 → 遮音対策

② 化粧布地となる「ファブリック・ウォール」の上部をマジックテープ固定。
→専用部材の設置。

③ 厚さ25mmの「スチロール板」を①に重ねて鋲止め。 → 施工補助材

④ 厚さ8mmの「カーペット用遮音材」を③に重ねて鋲止め。
→  遮音対策 + 布張り化粧仕上げの補助材

⑤ 壁面サイズで製作した「ファブリック・ウォール」の上部を②部材に固定。

⑥ 「ファブリック・ウォール」は上部から下部へテンションを掛け。
→ 下部の布地はスチロール板の下部に折りこんで、底部で鋲止め。

⑦ 壁面左右にもファブリックのテンションをかけて脇の隙間に挿入固定。

 


 

テラスハウス 遮音 壁

様々な特殊加工を組み合わせて設えた遮音「ファブリック・ウォール」

仕上げ材はコットン(綿)100%の当社在庫品を使用。個性的な生地ですが、壁面装飾としては想像以上の魅力を発揮しました。
2巾の生地を中央で縫い合わせて作ったカバー状の布地で、ソファ背後の防音壁を美しく目隠しする工程は難易度の高いものでしたが、工夫の甲斐ありしっかりと納まりました。

 

いちご泥棒 装飾バランス

スタイルカーテンとしてで採用いただいた、ウィリアム・モリス 『イチゴドロボウ』(色番:311) も、カーペットや化粧壁と自然な調和で馴染みました。

 

いちご泥棒 クッション

いちご泥棒 クッション 川島織物セルコン

ミルティス 若月まり子

 

意匠性にこだわった工夫を組み合わせて、「床」・「壁」・「窓」と、お気に入りのファブリックに囲まれた、快適な「テラスハウス」でのご入居時コーディネートが完成しました。

 

◆ 当社『カーペット(敷き詰め)施工』の特集ページ
https://www.mitsuwa-i.com/carpet-2.htm

◆ 当社・『ウィリアム・モリスの特集ページ』を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/inhouse.htm

◆ 当社・『オーダーカーテン』の特集ページ を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/sub2.htm

 

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「サーキュラー階段(曲線階段)」を演出するカーペットの魅力と施工事例

2016年09月22日

サーキュラー階段

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3年ほど前に、カーペットの貼り替え工事のご依頼をいただきましたお客様より、再度工事のリピート受注をいただきました。

『曲線階段』を含む「変形間取り」で施工した赤いアラベスク柄のカーペットが、ゲストの方に大変好評だったとのことで、「フロアを変えるだけでこれだけインテリアの印象と評価が変わるのですね」と驚かれておりました。

こちらは個人邸ですが、お仕事でも使われる社交場にもなるため特に実感されたのだそうです。
ちなみに、日常生活では当然土足ではなく、「素足」または「スリッパ履き」でお使いいただく環境です。

3年前のご依頼時はご予算の兼ね合いもあり、ウールやナイロンと比較して価格が廉価な「ポリプロピレン」繊維のカーペットをお選びいただきましたが、やはり「足触り」の良さと、「弾力性」、「耐久性」に優れるウールやナイロンのカーペットに貼り替えてみたいという判断になられたとのことです。

以下、「第1期リフォーム」と今回の「第二期リフォーム」のBeforr~Afterをご紹介させていただきます。

 

 

「第1期リフォーム」時のご相談とイメージ

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「第1次リフォーム」の際におうかがいした時は、約10年使用した「グレイ」の無地風・幾何学柄のカーペットを貼られていました。

新築当初に選ばれたやや無機質なカーペットでは、こだわりの「曲線階段」「変形フロア」の意匠が活きてこないとのご感想でした。

カーペット施工部以外のフロア仕上げが「大理石」、壁装が「白の塗装」でまとめられていたため、印象的な模様替えとするためには、色柄を強調した冒険がある程度必要でしたが、お客様も当初は大胆にイメージチェンジする勇気が持てなかったため、「ベージュ」や「ダークグレイ」の色調を交えたご提案をさせていただきましたが、最終的にエントランスホールの吹抜けで使われている「バカラのシャンデリア」で使われているワインレッドを更に引き立てる明るく鮮やかなカーペットをご採用いただくことになりました。

 

「第1期リフォーム」の完成。

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そして、こちらが「第1期リフォーム」でご採用いただいた『アラベスク柄』が美しい、住宅用の「レッド・カーペット」です。

 

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パイル長(全厚): 10mm(12.5mm) 
組成: ポリプロピレン100% 

価格を抑えたポリプロピレン繊維のカーペットではありますが、「ゴージャス」な雰囲気が演出されて、「バカラ」のシャンデリアとの相性も引きあがりました。
(※メーカーカタログの改訂により、現在こちらのカーペットの販売は終了しています。)

 

 

「第2次リフォーム」
「自宅」と「商業空間」として完成。

サーキュラー階段とは

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そして3年が経ち、今回の「第2期リフォーム」となりました。
まだまだ綺麗な「第一次リフォーム」のカーペットでしたが、お客様のご要望もあり、本格的な「商業施設用」のウールを使ったカーペットで理想を完結させることになりました。

 

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今回お選びいただいたのがこちらの「ワインレッド」のカーペット。
全開のカーペットより、少し深めの色調にしています。

ホテルや商業施設向けの高品質カーペットのみを受注生産している、国内メーカーの製品(日本製)です。

しかしこちらの柄は、メーカーの生産計画の都合上、いちど「欠品(品切れ)」すると、半年以上も入荷待ちすることもあります。
実際、「グリーン」色などはそうで、製造難易度の高いカーペットの生産は基本的に製造工場の閑散期に行われるのだそうです。

生産が優先されるのは、やはり需要が多く製造しやすい無地系のカーペットです。
繁忙期に「色柄豊かなカーペット」を生産すると、販売価格も上がるため、閑散期に生産しなければ販売価格を維持できないという事情があるのだそうです。

 

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・品種:   アキスミンスター 
・組成:  毛80%・ナイロン20% 
・パイル長 :  8mmカット(全厚:10mm) 
・パイル番手:   3/4 
・ロール幅 :  364cm 

 

 

「曲線階段」の意匠をグレードアップ。

サーキュラー階段 カーペット

今回お選びいただいたこだわりのカーペットのデザイン特性を考えて「曲線階段」のデザインを考えました。

 

カーブ階段 カーペット

下から見上げるとカーペットの「大柄」部分が、階段の立ち上がりで左右のカーブを描く割付けとしています。

 

曲線階段 カーペット

2階から1階に下りる際に見える柄は、「大柄」が曲線階段の中心にきて緩やかなカーブを描く割付としています。

こういう「割付け」の工夫を考慮して納めるには、1段ずつカーペットをカットして仕上げるため、材料は余計に使いますが出来上がった時の美しさは格別で、「やはり第2次リフォームにトライして良かった。」とお客様も大変ご満足でした。

 

廊下 カーペット リフォーム

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こだわりのあるカーペットだけあり、クラシックな意匠でありながら空間を選ばずフィットする格調高い色柄は素敵です。
来客を迎え入れる階段や廊下に更なる重厚感を醸し出しました。

しっかりとした密な織りが特徴の高品質・絨毯(じゅうたん)は、製法にこだわり 熟練した工程を経て生み出されます。
絨毯(カーペット)はスペックだけでは語ることができない独特の風合いを漂わせることを改めて感じた今回の事例でした。

 

◆当社・『カーペット(敷き詰め)施工』の特集ページ。
https://www.mitsuwa-i.com/carpet-2.htm

◆当社・『オーダーカーペット(置敷き)施工』の特集ページ。
https://www.mitsuwa-i.com/overlock.htm

◆ 当社・『リフォーム工事の特集ページ』を見る
https://www.mitsuwa-i.com/m-reform.htm

 

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