本日は、上下に開閉する電動ハニカムスクリーンの比較に焦点をあて、最新の採用事例を交えて製品のご紹介をさせていただきます。
トップオープンとも言われる上下開閉タイプのハニカムスクリーンは、断熱・日照・プライバシーの調整をしながら、青い空、青い海、緑豊かな眺望、美しい街並み等、お気に入りの上方視界を切り取って楽しめる機能が人気で、対応する手動製品にはハンターダグラス、ノーマン、ルーセントホーム、ニチベイ、セイキ総業の製品があります。
当社でも上記ブランドの製品を展示品でご用意していますが、上下開閉タイプを採用されるシチュエーションにおいては、複数の製品を分割設置する大開口窓でのニーズが少なくなく、そういった窓で複数の製品を個別そして一斉操作できる電動製品の需要が高まってまいりました。
上下開閉タイプの電動ハニカムスクリーンの展開は、これまでハンターダグラス『デュエットシェード』【トップダウン・ボトムアップ型】だけでしたが、本年より新たにモデルチェンジされたNORMAN(ノーマン)の電動ハニカムスクリーンに【上下タイプ】が加わりました。
上下開閉タイプの電動ハニカムスクリーン。
対応製品について
最初にご紹介するのが、ハンターダグラスの電動デュエットシェード【トップダウン・ボトムアップ型】です。
本体背部に単三アルカリ乾電池×12本を収納する標準仕様の「バッテリーワンド仕様(※電池式操作)」と、オプションのACアダプターと専用ケーブル等を使用する「コンセントタイプ」があり、電波を使ったRF方式の操作で最大6グループの製品を一斉操作することができます。
リモコン操作の手順は、操作したい窓の指定チャンネル(※一斉操作の場合はallボタン)を選択したのち【close▼】ボタンを短押しすると、まずシェードが下がって最下位置で自動停止します。
続けて【open▲】で上昇、途中で停止させたい場合は【stop■】ボタン、中間位置や任意に設定した位置で自動停止させたい場合は【お気に入り♥】ボタンを押して操作します。
実際の展示品操作イメージはこちらです。
続いてご紹介するのが今年発売されたばかりのNORMAN(ノーマン)の電動ハニカムスクリーン【上下タイプ】です。
こちらは、パワーロッドと呼ばれる2種類の充電ロッドを経由してリチウムイオンバッテリーが搭載された本体へ充電を行う「パワーロッドモデル」とACアダプターと専用ケーブル等を使用する「ACアダプタモデル」があり、電波を使ったRF方式の操作で最大5グループの製品を一斉操作することができます。
専用リモコンでは、ワンボタン操作で汎用性のあるスクリーンの全閉(ベストプライバシー)、全開(ベストビュー)、お好み位置での停止(☆)を選択できるようになったほか、「ツインスクリーン」や「上下タイプ」の昇降を担うミドルレールを操作できる(∨∧)ボタンが加わったことで、上下それぞれの動きをより自在に操作できるようになりました。
実際の展示品操作イメージはこちらです。
ノーマン・電動ハニカムスクリーン
【上下タイプ】採用事例
最後に、2023年にニューリリースされたノーマン・電動ハニカムスクリーン【上下タイプ】より『本体ACアダプタモデル』を5分割でご採用いただいた事例のご提案過程を交えてご紹介となります。
ご入居段階になってスクリーン上部をトップオープンできる電動ハニカムスクリーンの存在を知られたといわれるお客様からのご相談でしたが、『本体ACアダプタモデル』を通常設置するにはボックスの奥行きが狭くコンセントの数も不足していたため、以下の工夫のもと納めることになりました。
可動間仕切りでセパレートできる2つのボックスが並ぶ、総幅:6.4m、高さ:2.6mを超える眺望豊かな大開口窓。
ご新築にあたりお客様は連結仕様に対応する電動ロールスクリーンの設置を想定されていたため、ボックスの有効奥行きは120mm、専用コンセントの配置は各ボックスの右側に1つずつしかない状況でした。
専用アダプタの張り出しが大きい『本体ACアダプタモデル』の場合、コンセントの配置状況にもよりますが、ボックス内には脱着に必要なグリアランスを含めて150mm程度必要で、また1つのコンセントで複数台の電動製品設置を考える場合、製品台数分のコンセントを増設する必要があるため、これらを含めた考慮が必要でした。
そこで奥行き120mmのボックスでも設置可能な【スクリーン本体充電池式】の『パワーロッドモデル』もご提案いたしましたが、お客様の希望は既存のコンセントを活用して安定した電気供給ができる『本体ACアダプタモデル』の採用でした。
こちらは、上記の要望を踏まえてシュミレーションした『本体ACアダプタモデル』の納まりイメージです。
事前検証の結果、ボックスに150mm程度の奥行きがあれば、製品の手前にACアダプタを接続する露出コンセントを増設することも可能でしたが、現状用意されている右配置のコンセントを使用して奥行き120mmのボックス内で複数の製品を連動させるためには、製品の背後に露出タイプのコンセントを増設した配線をすることで、ぎりぎり設置可能という結論にいたりました。
『本体ACアダプタモデル』
ボックス内での配線イメージ
有効奥行き:120mmのボックス内に『本体ACアダプタモデル』を単体で納めた最終的な様子がこちら。
製品アダプターの余剰コードと22mm径のノイズフィルターは、仮設コンセントと同幅の配線モールを並べて収納しています。
ボックス右側に用意された専用コンセントに直接ACアダプタを差してしまうと58mmの奥行きを取られてしまい、120mmの奥行き内に全体を納められなくなります(※製品手前側に脱着に必要なクリアランスが確保できない)が、幅40mmの接地極(アース)付仮設用コンセントにアダプタを取付けることでなんとか納めることができました。
続いて、『本体ACアダプタモデル』を4連窓で納めた様子がこちら。
ボックス右側に用意された専用コンセントの直近に1つ目の仮設用コンセントを設け、中継ケーブルで接続した合計4か所のコンセント増設のもと製品を納めています。
納品後の様子だけを見ると簡単に取付けられている様に感じますが、電動製品の場合は製品本体以外に、コンセントの配置と必要個数、配線経路と設置スペースを考慮する必要がありますので、検討中のお客様におかれましてはご注意いだければと思います。
最後に事例動画のご案内となります。
以上、本日は上下に開閉する電動ハニカムスクリーンのご紹介を裏話も交えてご紹介させていただきましたが、ブログの説明では分かりにくいことも多いため、店内では各タイプの展示品をご用意しいます。
製品によっては現地お打合せ時にお持ちするできるものもございますので、詳細はお気軽にご相談ください。
◆ 当社・『ハニカム シェード(スクリーン)』の特集ページ。
https://www.mitsuwa-i.com/honeycomb.html
ミツワインテリア: https://www.mitsuwa-i.com/
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