こちらは、リモコン操作に加えて屋内外でのスマートフォン操作を可能にした、ニチベイ・サイレント電動式ロールスクリーン「マルチIR仕様」の納品事例です。
吹抜けにある4連FIX窓を覆う様に2分割の正面付で納めました。
2分割の電動ロールスクリーンを分岐配線で同期させて1つのコンセントに集約させる工事のため十分な施工スペースが欲しいところでしたが、玄関の吹抜窓の周辺には暖炉、梁、段差など取付上の障害物が多いため、今回は高所用作業台と特殊梯子を併用して設置しています。
赤外線操作の電動ロールスクリーン
ニチベイ「サイレント電動式」マルチIR仕様
写真左が今回ご採用いただいたニチベイの「サイレント電動式」ロールスクリーンのマルチIR仕様で、写真左が同仕様の調光ロールスクリーン『ha・na・ri(ハナリ)』の当社展示品です。
今回ご採用の窓も天井付と壁面付の相違はありましたが、展示品と同じ分割案であったため打合せはスムースに運びました。
ニチベイ製品の場合、オプションの「電源ジョイントボックス」と「電源ジョイント」に接続することで最大8台までの製品を1つのコンセントで動かすことができます。
また当社では、国内大手3社(ニチベイ、タチカワブラインド、トーソー)の電動ロールスクリーンを展示品で比較していただく環境を用意しています。
電動ロールスクリーンの操作方式には、専用リモコンを使って電波で操作する「RF仕様」と、赤外線リモコンを製品本体の受光部に向けて操作する「赤外線仕様」があり、展示品ではニチベイの「サイレント電動式」マルチIR仕様と、タチカワブラインド「ホームタコス ラルク」、トーソー「マイテックAT」の赤外線操作仕様を実際に操作体験いただくことができます。
電動ロールスクリーンの歴史は赤外線仕様から始まりましたが、赤外線の送受信距離が5~10m(※メーカーにより異なる)と短く、また送受信における指向性を必要とするため複数製品の一斉操作が難しいといった短所があるため、吹抜け窓や複数の製品を一斉操作する必要のある環境では、受信距離が20~30mと長い電波を使用した後発の「RF仕様」が需要を伸ばしてきました。
しかし近年、赤外線送受信を中継する安価な「スマートリモコン」や「スマートスピーカー」が普及しloT家電に対応し始めると、国内大手3社も足並みを揃えて赤外線操作の電動ロールスクリーンを始めとするIoT対応の窓周り品を発売するようになり、この流れがインテリア市場の新しい選択肢として認知され始めています。
IoT対応家電を使ったスマートホーム
IoTやAIなどの情報技術を使って便利で快適な暮らしを実現した家のことをスマートホームと呼び、導入により個人のニーズに寄り添った家を手に入れることができます。
モノがインターネットとつながるIoT対応家電の恩恵として、ご家庭や職場のWifi環境と「スマートリモコン」などのデバイスをお手持ちのスマートフォンやタブレット端末と連携させることで、様々な家電を外出先からでもリモコン代わりに遠隔操作できるようになりました。
また、Amazon、Google、Appleを筆頭としたAI搭載の「スマートスピーカー」と連携した音声操作にも対応するようになり、これらの導入により家電操作の選択肢をユーザーが広範囲に選択できるようになったといえます。
スマートフォンをリモコン代わりに。
タイマーの設定や外出先からの遠隔操作
ニチベイ、タチカワブラインド、トーソーが取扱うIoT対応製品に推奨される家電コントローラー(※赤外線信号対応製品)が幾つか紹介されていますが、当社展示品では各メーカーが1番手で推奨しているラトックシステムの家電コントローラーをWifiに接続した赤外線通信でデモンストレーションを行っています(※要予約)。
ラトックシステムの『スマート家電リモコン』は、4.5cm四方のコンパクトなスマートリモコンでありながら、赤外線の見通し有効範囲(飛距離)が最大30mと長く、離れた窓周り品にもしっかりリモコン信号を届けられることと、学習機能による設定で「開閉」、「昇降」以外の機能(※回転など)が追加できる点が評価されています。
また、搭載している「温度」、「湿度」、「明るさ」センサーを使った遠隔操作、IFTTTに対応したスマホのGPS機能を利用した操作、Googleアシスタント、Alexa、Siriといった音声アシスタントと連携できる点がおすすめポイントとなっています。
当社ではニチベイ、タチカワブラインド、トーソーが取扱うIot家電を合計12機種展示していますが、そのすべてを1つの家電コントローラーアプリに統合して管理しています。
幾つもの専用リモコンを使い分ける必要がない利便性もありますが、屋外からでも「室温」、「湿度」、「明るさ」の状況を把握できる機能は外出先から遠隔操作をするうえでの参考となります。
家外設定では、室温や湿度が設定数値より一定度合い上下した際にコマンドを指令できる見張り機能が役立ちます。
タイマー設定では、単発の日時指定から曜日を含めた詳細指定まで製品の昇降を自動予約するする機能があります。
これは製品の専用リモコンには搭載されていない家電コントローラーならではの機能ですので、外出先のみならず自宅で使用される場合にも重宝します。
以上、本日はニチベイ・サイレント電動式ロールスクリーン「マルチIR仕様」の納品事例を、赤外線を使用するIot、スマートホームとの関連でご案内させていただきました。
IoTに対応した電動窓周り品の中には、本日ご紹介した汎用のスマートリモコンを使用した「赤外線仕様」ではなく、室内のインターネット環境と中継させた独自周波数の電波で家電に指令を飛ばす製品専用のスマートハブを使用するタイプもあります。
当社にも展示品がありますが、一例としてハンターダグラスの製品やナニックのウッドブラインドは電波を使用した「RF仕様」でIotに対応しており、これらは赤外線が届かない位置にある製品の操作も全方向に指向性を持つ電波でカバーできるという特徴を持ちますが、専用ハブが高額で他の家電や電動窓周り品との互換性がない、製品によっては屋外操作のバリエーションが少ないなどの短所も存在しますので改めてご紹介させていただきます。
最後に、ニチベイ・サイレント電動式ロールスクリーン「マルチIR仕様」の動画をご案内して本日のご案内を終わらせていただきます。
ご入居前の段階ではまだインターネット環境が整備されてされていないケースが多いですが、これからIot対応の窓周り品を検討されているお客様の参考になれば幸いです。
(※Wifiへの接続、スマートリモコン、スマートスピーカー等への設定はサポート対象外となりますので予めご了承ください。)
◆ 当社・『調光ロールスクリーン』の特集ページ
https://www.mitsuwa-i.com/shilhouette.html
ミツワインテリア:
https://www.mitsuwa-i.com/
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