Mitsuwa Interio STAFF BLOG「ミツワインテリア」のスタッフ・ブログでは、日々の施工事例や新着情報をご紹介しています。

カテゴリー別アーカイブ: バーチカル・ブラインド

傾斜窓タイプのバーチカルブラインド納品事例。

2025年03月15日

傾斜窓 バーチカルブラインド おすすめ 人気

傾斜窓 バーチカルブラインド 内付 正面付

注文戸建て住宅のリビング・ダイニングに傾斜バーチカルブラインドをご採用いただきました。

 

今回、ご採用いただいた製品は、タチカワブラインドの傾斜窓用バーチカルブラインドです。

タチカワでは、一般住宅用「ラインドレープ」業務用「バーチカルブラインド」の各カタログで傾斜窓タイプを取扱っていますが、今回の事例では、リビング側の横長傾斜窓に「ラインドレープ傾斜窓」を、最大製作対応高がラインドレープの規格外となるダイング側の縦長傾斜窓に「バーチカルブラインド傾斜窓」をご採用いただきました。

但し、以下補足すると、両製品の製品構造や操作方法に違いはなく、主な違いは製品対応サイズ生地バリエーションですので、違和感なく2つの製品を併用することも可能なわけです。

 

「ラインドレープ傾斜窓」を窓枠内付で設置

傾斜窓 バーチカルブラインド 採寸

タチカワブラインド ラインドレープ傾斜窓 事例

リビング側の傾斜窓には一般住宅用の「ラインドレープ傾斜窓」を窓枠内付で設置しました。

 

内付用・傾斜窓製品の採寸では、まず底辺(WB)両側面(HA)(HB)の正確な寸法をミリ単位で測り、斜辺(WA)も極力正確に測る必要がありますが、鋭角部分の正確な採寸は難しく、高所窓などでは更に斜辺の採寸が難しくなりますので万全の準備が必要となります。

 

タチカワ ペルレダブル 事例

なお、傾斜窓(fix)の短辺側に並ぶ換気窓には、バーチカルブラインドと同じ厚手生地の対応がある、プリーツスクリーンのダブルタイプをコーディネートして統一感を持たせました。

 

「バーチカルブラインド傾斜窓」を窓枠正面付で設置

次に、ダイニング側の傾斜窓は、製品高がH3000mmを超えるため業務用「バーチカルブラインド傾斜窓」を設置することになりました。

 

窓枠内に設置できないため窓枠正面付での設置となるのですが、斜辺の両脇に天井材が接近しているので、製品幅は窓枠外寸で作ります。

 

タチカワブラインド バーチカルブラインド傾斜窓 事例

こちらも、ミリ単位の正確な採寸を行いピッタリサイズで納めることができました。

 

タチカワブラインドの傾斜窓タイプでは、「ラインドレープ傾斜窓」、「バーチカルブラインド傾斜窓」共に操作方法はコード・チェーン操作となります。

 

傾斜窓 バーチカルブラインド 畳み代

操作側は左右どちらにも指定可能ですが、ルーバーの納まりは長いルーバー側に納める必要がありますので、設計においては納まり側に換気窓を配置品に方が良いでしょう。

 

吹抜け 傾斜窓 バーチカルブラインド 事例

リビング ダイニング 傾斜バーチカルブラインド 事例

以上、本日はタチカワブラインドの一般住宅用「ラインドレープ傾斜窓」と業務用「バーチカルブラインド傾斜窓」の組合せ納品事例をご紹介させていだきました。

傾斜窓が設計の見どころだったということで、空間に溶け込む製品の納まりに大変ご満足をいただくことができ何よりでした。

 

◆ 『バーチカル(縦型)ブラインド』特集ページ
https://www.mitsuwa-i.com/ver&ver.html

ミツワインテリア: 
https://www.mitsuwa-i.com/

 

  • バーチカル・ブラインド
  • Trackback(0)
  • 傾斜窓タイプのバーチカルブラインド納品事例。 はコメントを受け付けていません
  • at 7:53 PM
  • posted by 管理者

レース機能付きバーチカルブラインドの特徴とメーカー別比較(ニチベイ、タチカワ、トーソー)。

2025年03月10日

バーチカルブラインド 取扱店 全社 ショールーム 東京 神奈川

ミツワインテリアでは、国内3大ブランドとして知られる、ニチベイタチカワブラインドトーソーバーチカルブラインドを、標準的なシングルスタイルからレース付のセンターレーススタイルやバックレースタイル、電動タイプまで大小10種類の展示品でご用意し、メーカーごとの比較を踏まえたご案内をしています。

 

センターレース バーチカルブラインド ニチベイ タチカワ トーソー メーカー 比較

本日は、その中でも近年のトレンド商材となっている「センターレーススタイル」と呼ばれる仕様のバーチカルブラインドについて、メーカーごとの特徴紹介と製品比較を踏まえたご案内させていただきます。

 


 

ニチベイ vs タチカワブラインドvsトーソー製品の
特長と主だった違いの考察。

 

ニチベイ
『アルペジオ』 センターレーススタイル

バーチカルブラインド センターレーススタイルとは

 

まず、最初にご案内するのが、レース付バーチカルブラインドの製品化を最初に行った、ニチベイ 『アルペジオ』の「センターレーススタイル」です。

製品化以来25年前以上経つ現在でもバーチカルブラインドの最上位として根強い人気を誇るロングセラー製品で、カーテン&レースの2重吊りよりもコンパクトで、洗練された直線的な意匠性が評価されています。

 

ニチベイ アルペジオ  センターレーススタイル 特徴 ルーバー 重なり

発売当初から継続されている、100mmの不透明ルーバーに85mmのセンターレースを斜めに差し込んだ仕様の場合、レース全閉時における不透明生地とレース生地の重なる割合はおよそ6:4となります。

 

ニチベイ センターレーススタイル 他社 比較

 

センターレーススタイル カーテンボックス 奥行き

当社では、『アルペジオ』 センターレーススタイルの展示品をW2000mm × H2500mmのサイズでご用意していますが、奥行き12cm程度の狭いボックスや、8~9cmの窓枠内にも設置が可能で、左右180°の自由な調光と、一般的なバーチカルブラインドにはない意匠性プライバシー性断熱性(遮熱・保温)UVカット性を向上させることができます。

 

センターレーススタイル 125mm 展示 取扱店

また、2024年6月からは、100mm不透明ルーバー製品に加えて、125mmの不透明ルーバー100mmのミラーセンターレースを組合わせた新仕様が登場しました。

125mm厚手ルーバーのセンターレーススタイルは、従来品である100mm(標準タイプ)の価格+10%加算のオプション製品で、ルーバーが広くなった分、カーテンボックスでの取付に必要な奥行きが140mm以上必要となりますが、ルーバーピッチが80mm⇒約95mmと広くなったことにより、シースルー使用時の視界がよりゆったりとし、ルーバーを畳み寄せた際の畳代を1割以上コンパクトにできる特徴を持った製品です(※当社でも: W600mm × H2500mmの展示品をご用意)。

 

センターレーススタイルで展開するシースルーは、プライバシー性確保遮熱機能を併せ持つ『ミラーセンターレース』(12色)となります。

 

次にセンターレーススタイル採用時の注意点となるの製品幅サイズ搬入経路の視点考察について以下ご案内させてていただきます。

センターレーススタイルの場合、 対応製品幅はW300mm4000mmまでですが、業務用に使われるツーループコード式であれば片開き限定でW6000mmまでの製作対応が可能です。

また、搬入経路に配慮した分割設置方法として【レールジョイント仕様】を用意し、均等2分割での最大製作幅はW4000mmまで対応しますが、この場合接続部の生地配列は分割左側:レース、分割右側:不透明生地となり操作仕様は「両側操作(両開き)」に限定されます。

 電動製品をご検討の場合は分割仕様はなく、最大製品幅:W4000mm(※12㎡)までの製作対応となります。

 


 

タチカワブラインド
『ラインドレープ』 ペア アンサンブル

続いてタチカワブラインド 『ラインドレープ』の 「ペア アンサンブル」のご案内です。

ラインドレープ ペアアンサンブル 展示 東京 神奈川

 ペア アンサンブルの展示品はW1200mm × H2500mmのサイズでご用意しています。

 

タチカワ ラインドレープ ペア アンサンブル 特徴 ルーバー重なり

ペアアンサンブルのルーバー構成は、100mmの不透明ルーバーと同幅の100mmレースでの組合わせで、レース全閉時における不透明生地とレース生地の重なる割合は、1:1となります。

 

 

「ペア アンサンブル」に対応するシースルーは、従来からある15色展開のミラーレース『エール』に、5色展開で遮熱・ミラー機能・UVカット機能をを併せ持つ『フィラレ遮熱』、リネン(天然繊維)風の繊細な質感とミラー・UVカット機能をを併せ持つ『リノレ』(全3色)が加わった全23色展開からお選びいただけます。

 

次にペアアンサンブル採用時の注意点となる製品幅サイズ搬入経路の視点考察ですが、タチカワ製品の場合、特に搬入経路の確保がが問題視されるマンションでの採用に重きを置いた品揃えに重きをおいていて、現地で均等2分割された製品を連結できる【レールジョイント仕様】や、左右のサイズが異なる不均等2分割にも対応する【2連取付仕様】を用意しています。

 

ラインドレープ ペアアンサンブル レールジョイント仕様 特徴

ペアアンサンブルの場合、 製品1台の対応製品幅はW500mm4000mmまでですが、2025年4月発売の新仕様より、搬入経路に配慮したレールジョイント仕様】の対応製作幅が最大W6000mmまでに拡大されました(※操作仕様により異なる)。

また、この場合の開閉仕様も「両開き」に加え「片開き」にも対応可能となることでより広範囲な窓に対応するようになりました。

 

ラインドレープ ペア アンサンブル 2連取付仕様 注意点

更に 搬入経路に配慮したもう1つの分割設置方法として【2連取付仕様】を用意し、製品2分割での総幅W5800mmまで対応しています。

2連取付仕様は、レールジョイント仕様よりもリーズナブル価格の分割仕様で、左右を個別の「片開き」とすることで、左右のサイズが違う両開きに対応できる点、窓の左右で異なる操作(※開閉・調光)をしたい場合に適した操作仕様である点がメリットとなっています。

ただし、接続部の生地配列は不透明生地同士の重なりとなり連続性は得られないことと、最大面積制限(9,57㎡)があるため、製品高:H2400mmの窓を想定した場合は、実質的な製作幅がW4000mm程度に制限される点にご注意いただく必要があります。

 電動製品をご検討の場合は分割仕様はなく、最大製品幅:W4000mm(※12㎡)までの製作対応となります。

 


 

トーソー『デュアルツイン』 

 

トーソー デュアルツイン 展示 取扱店 東京 神奈川

最後に、トーソーのバーチカルブラインドトーソー(TOSO)の 「デュアルツイン」のご案内で、当社ではW1200×H2500の展示品をご用意しています。

トーソー『デュアル』はこれまで、シングルルーバーのみの展開でしたが、2024年12月から『デュアルツイン』が加わったことで、センターレースタイプのバーチカルブラインドはニチベイ、タチカワ、トーソーの3社の展開となりました。

 

トーソー デュアルツイン 特徴 ルーバー 重なり

 

「デュアルツイン」の場合、100mmの不透明ルーバーに80mmレースを組合わせたルーバー構成になっています。

また、調光時のルーバー間ピッチをニチベイ、タチカワの約80mmより10mm狭い約70mmピッチとすることでレース全閉時における不透明生地表出の割合を大きくしています

 

「デュアルツイン」の場合、プライバシー性確保遮熱機能を併せ持つ『リレ』(3配色)をご用意しています。

他社製品と比べるとカラーバリエーションを絞っていますが、適度な透過性を持ち、色調を抑えた使いやすいレース構成となっています。

 

次にデュアルツイン採用時の注意点となるの製品幅サイズ搬入経路の視点考察について以下ご案内させてていただきます。

デュアルツインの場合、 対応製品幅はW300mm4000mmまでで、電動製品やレールの分割仕様には対応しませんが、バトンタイプでも製品幅:W4000mm(※製作面積12㎡以内)に対応している点が他社にない特徴となります。

またレース付バーチカルブラインドの中で唯一バランスウエイトにボトムコードを配した製品となっている点がデュアルツインの特徴となっています。

 


 

レースルーバーの動き方と相違点

デュアルツイン ペアアンサンブル センターレース 違い 比較 価格

最後に、ニチベイおよびトーソーのセンターレースタイプと、タチカワ・ペアアンサンブルスタイルレースルーバーの動き方について相違点を解説いたします。

 

まず、ニチベイ・センターレースタイルトーソー・デュアルツインの場合、レースルーバーの動きは不透明ルーバーの調光角度に応じて足並みを揃えながらゆっくり180°回転するため、不透明ルーバーを垂直にした状態でのレースルーバーの角度は必ず上から見下ろして「N」字を描く状態となり、「逆N」字のレース配置に切替えることはできません。

 

これに対して、タチカワブラインド・ペアアンサンブルでは、レースルーバーの動きが不透明ルーバーを垂直にした状態を基準に、レースの配置を「N」字、「逆N」字にパタパタと切替えられる調整機能がある点がニチベイ、トーソーの製品とは異なります。

この調光機能の違いに関しては、お客様によって好みがありますので、どちらが良いかの判断は展示品を比較いただいてご確認をいただいております。

 


 

以上、不透明または遮光ルーバーにシースルーを組合わせたバーチカルブラインドを導入される際は、お好みの生地との組合わせと併せて、本日ご紹介した注意点をご参考いただきお選びいただくと良いでしょう。

 

本日はニチベイ 「センターレーススタイル」、タチカワブラインド「ペア アンサンブル」、トーソー「デュアルツイン」の製品解説をご案内させていただきました。

 

◆ 『バーチカル(縦型)ブラインド』特集ページ
https://www.mitsuwa-i.com/ver&ver.html

 

ミツワインテリア: 
https://www.mitsuwa-i.com/

  • 「新着展示品」 紹介
  • Trackback(0)
  • レース機能付きバーチカルブラインドの特徴とメーカー別比較(ニチベイ、タチカワ、トーソー)。 はコメントを受け付けていません
  • at 9:51 PM
  • posted by 管理者

オフィスインテリアのデザインリフォーム事例。

2025年01月27日

オフィス インテリア デザイン 壁紙 施工

本日、ご案内するのはオフィスインテリア(※ミーティングルーム)のリニューアル事例です。

オフィス新設や移転に伴うリフォームではなく、現況営業をしながらのリフォームでしたので、事業所様のご協力もいただきましたが、こちらも早朝早出の作業などをして、なるべく邪魔にならない様に施工を進めました。

 

オフィス空間にも雰囲気作りが重要

まずこちらは、これまで使用されていたミーティングルームの様子(Before)。

現況は白のビニール壁紙にブルーのタイルカーペットという一般的なオフィスの内装でしたが、この固定イメージを払拭して、トレンドを意識した居心地の良さと程よい高級感を持たせたいというのがお客様のご要望でした。

また、腰高窓は外部からの騒音抑制を目的としたパネルで塞がれていたため窓としての機能は無くなっていますが、これをインテリアデザインの中で解決して欲しいというご相談をいただきました。

 

ヒアリングを経て、ご提案させていただいたのがこちらのデザイン。

RC構造有の柱型の部分を高級感のある木質調の壁紙でまとめ、メインの壁面はにアメリカの壁紙ブランド「look. Walls & Interiors」が展開するオリジナルのアートデザインをオーダー製作して施工しました。

 

近年では、ブック形式の「輸入壁紙」の見本帳が少なくなる一方、デジタルデータをサイズ調整のうえ小ロッド印刷で購入できるようになってきています。

メーカーとしてもコストのかかる販促在庫を持たずに済むこと、様々なデザイナー、クリエーター、写真家等に門戸を開放することで、個性豊かな最新デザインデータをいち早く市場販売ベースに乗せられるといった特徴があるため、時代の潮流にあったデザイン壁紙の販売形態といえます。

 

オフィス ウッド バーチカルブラインド 事例

施工後のイメージがこちら。

アートデザインの壁紙は、既存の椅子に色調を合わせています。

柱型の壁紙とフロアのタイルカーペットは雰囲気の近いもので合わせ、梁と腰壁周辺の壁紙とウッドバーチカルブラインドは床下までの高さとして壁に近い意匠性を持たせました。

 

個室にもデザインアクセントを

採光間仕切りでセパレートされた個室部分は、壁紙のみの貼替を行いました。

 

梁と柱型は隣室の梁と同じ木質調の壁紙を採用し、メインの壁紙は椅子の色に併せてブラックベースのアートデザインをオーダー製作して施工しています。

 

オフィス デザイン リフォーム 相場

今回は、その他個室ブースやエントランスにもアートデザインの壁紙を提案・施工させていただきましたが、オフィスインテリアも従来型の無機質な雰囲気からトレンド重視型の空間設計に変わりつつあるようです。

当社では経験豊富な施工者自らが、トータルコーディネートとデザインを提案をワンストップで行っておりますので、詳細はお気軽にご相談ください。

 

◆ 当社・『輸入壁紙施工の施工事例集』 を見る。
https//www.mitsuwa-i.com/yunyuu-k.htm

 

ミツワインテリア:  https://www.mitsuwa-i.com/

  • バーチカル・ブラインド
  • Trackback(0)
  • オフィスインテリアのデザインリフォーム事例。 はコメントを受け付けていません
  • at 6:02 PM
  • posted by 管理者

ニチベイ『アルペジオ』のバックレーススタイル。展示品のご紹介とセンターレーススタイルとの違いを解説。

2024年08月01日

本日ご紹介させていただく製品は、2020年5月よりニチベイ・バーチカルブラインド『アルペジオ』の新仕様に加わった「バックレーススタイル」で、2024年6月には製品バリエーションも増え同社の売れ筋商品の1つになっています。

 

『アルペジオ』には、発売以来20年を超えるロングセラー製品の「センターレーススタイル」存在していることから、2つの製品特性を比較しながらご紹介をさせていただきます。

というのも、最近お客様から「バックレーススタイルとセンターレーススタイルと比較した様々な違い、長所と短所がいま一つ理解しづらい」といったご質問いただくことが増えてきたのです。

個人的にもそれは感じていて、改めて両者の違いと注意事項を整理してみたのですが、確かに「バックレーススタイル」には「センターレーススタイル」にない魅力的な意匠と機能が存在する反面、正しく理解しておきたい注意点や「バックレーススタイル」ならではのデメリットがいくつか存在するため、商談にあたってはマイナスになる特性を含めた説明が不可欠となる製品だと思っています。

以下に更新情報を含む注意点をあげながら「バックレーススタイル」と「センターレース」の比較を当社展示品を交えてご紹介させていただきますので、製品選定にあたっての参考資料としていただければ幸いです。

 


 

「バックレーススタイル」の機能と特徴。

ここからは「バックレーススタイル」のおもな機能と特徴についての解説です。

 

バックレーススタイル センターレーススタイル 重なり

「バックレーススタイル」とは、1つのキャリアに不透明ルーバーとレースルーバーをL字に取り付けることで遮蔽と採光をコントロールできるスタイルで、「センターレーススタイル」と違って、不透明ルーバーを垂直にした場合にレースが窓と水平になってフラットな視界が得られる点と、不透明ルーバーを全閉した時にレースを完全に隠すことが出来る意匠性の良さが製品のセールスポイントですが、以下のメリットとデメリットを正しく理解したうえでの採用をお勧めいたします。

 

「バックレーススタイル」のメリットとデメリット。

ニチベイ アルペジオ バックレーススタイル 右操作 左操作 違い

「バックレーススタイル」独自の特徴である、1つのキャリアに2つのルーバーをまとめている機構では、寄せたときの畳み代を「センターレーススタイル」より片開きで約30~40%減少せられるメリットがあります。

 

ただし、この構造にはデメリットも存在していて、1つのL型キャリアに不透明ルーバーとレースルーバーを90°(直角)に固定させている構造上、「センターレーススタイル」の様に不透明ルーバーを左右180°に回転(調光)させることはできず、右側または左側どちらか90°の回転(調光)に制約されている点が重要なチェックポイントとなります。

こう説明すると、理解が混乱してしまうお客様に配慮して当社では、右側90°回転の模型(※ループコード式)と左側90°回転の模型(※バトン式)を用意して、実際の窓辺で調光イメージの相違を確認いただく様にしています。

 

バックレーススタイル 時計回り 90°

 

デモンストレーション操作①
まずこちらは「バックレーススタイル」の不透明ルーバーを垂直状態から反時計回りに90°回転、シースルールーバーを時計回りに90°回転させる調光仕様のイメージです。

調光時に製品向かって右側からシースルーの眺望を得たい場合には逆の操作仕様を指定する必要があります(※それにより左側からの眺望が失われます)。

 

バックレーススタイル 反時計回り 90°

デモンストレーション操作②

続いてこちらは「バックレーススタイル」の不透明ルーバーを垂直状態から時計回りに90°回転、シースルールーバーを反時計回りに90°回転させる調光仕様のイメージです。

調光時に製品向かって左側からシースルーの眺望を得たい場合には逆の操作仕様を指定する必要があります(※それにより右側からの眺望が失われます)。

この様に、ルーバー回転角度が左右いずれか90°に限定される制約を伴う「バックレーススタイル」の採用にあたっては、視界を得たい側、陽射しやプライバシーを遮りたい側といった事前の希望を決めた上で調光仕様を決定することが大切ですが、左右180度の自由な開閉を得たい場合は後述の「センターレーススタイル」の検討をおすすめしています。

 

 

「バックレーススタイル」
2種類のルーバータイプ。

続いて「バックレーススタイル」の製品バリエーションですが、従来の「100mm(不透明)×100mm(シースルー)」ルーバー同士の組合せに加え、2024年6月より新たに「75mm(不透明)×75mm(シースルー)」ルーバー同士の組合せが加わりました。

 

こちらはバックレーススタイル・【75mm(不透明)×75mm(シースルー)】の展示品(※ループコード&バトン式)で、従来からある【100mm(不透明)×100mm(シースルー)】の設置に必要な奥行きが180mmであった点を考慮して、一般的なカーテンボックスに納められる(※奥行き140mm程度)製品となっています。

 

バックレーススタイル 展示品 取扱店 ニチベイ アルペジオ

バックレーススタイル・「100mm(不透明)×100mm(シースルー)」の展示品では、ループコード式(写真右)とバトン式(写真左)の2種類を用意しています。

 

バックレーススタイル 必要 奥行き 

 

上図にも示していますが、100mmタイプの「バックレーススタイル」採用にあたっては18cm以上の有効奥行きを確保できる設置環境が必要で、標準的なカーテンボックス(※15cm程度)や窓枠内(※10cm以下)での設置が難しく、壁面への正面付もしくは障害物となるボックスの前垂れがない天井付での採用を想定した位置づけの製品になっています(※ただし、スペーサーの併用でボックス内での採用が可能になる場合があります)。

 

 

バックレーススタイル
レース生地のバリエーションを比較

「バックレーススタイル」で採用できるシースルーの組合せは、100mmルーバーに対応する透過性の高い『ベーネ』と、遮熱とプライバシー性に配慮した『ミラーレース遮熱』に加えて、75mmルーバーにも対応する遮熱生地の「ルーテ遮熱」の3種類があり、当社展示品ではそれぞれのレースの見え方を比較検討いただくことができます

 

    

ニチベイ アルペジオ バックレーススタイル ベーネ

『ベーネ』は、「バックレーススタイル」100mmルーバーの標準仕様レースで、霧のような柔らかなベールをまとう透け感が特徴です。

透け感重視で景色や光を柔らかく取り込みたい窓におすすめのシースルーです。

 

ニチベイ アルペジオ バックレーススタイル ミラーレース遮熱

『ミラーレース遮熱』は、「バックレーススタイル」100mmルーバーのオプションレース(※+10%価格加算)で、透け感を保ちながら遮熱と日中のプライバシー対策が必要な窓におすすめのシースルーです。

 

ルーテ遮熱 バックスレーススタイル 75mm シースルー

『ルーテ遮熱』は、「バックレーススタイル」75mmルーバーに唯一対応するレースで、高いUVカット機能と遮熱性を合わ持ったシースルーです。

 

以上が、当社展示品紹介を交えたバーチカルブラインド「バックレーススタイル」の特徴解説ですが、参考までに関連製品となる「センターレーススタイル」のご紹介も加えておきますので、ご興味のある方は比較検討の資料として以下の解説をお目通しください。

 


 

関連製品

比較製品の「センターレーススタイル」を解説。

 

これまで長々と「バックレーススタイル」の解説をしてきましたが、最後に「センターレーススタイル」の特徴と解説を展示品でご案内しつつ本日のブログをしめくくろうと思います。

 

センターレーススタイル 必要 奥行き 

「センターレーススタイル」は、製品仕様にもよりますが、100mm不透明ルーバーを使用した製品であれば120mm程度の有効奥行きがあればカーテンボックスにも設置が可能(※125mm不透明ルーバーの場合は140mm程度)、製品の手前側に障害物の無い窓枠内付であれば80~90mm程度の有効奥行き(※125mm不透明ルーバーの場合は110mm程度)でも設置することが可能な製品です。

 

ニチベイのロングセラー商品として知られる「センターレーススタイル」は、100mmの不透明ルーバーに85mmのセンターレースを斜めに挟み込んだ構造が基本スタイルですが、現在は125mmの不透明ルーバーに100mmのセンターレースを組合わせた仕様や100mm同士の不透明生地とセンターレースを組合わせた「ミニマル仕様」も加わった幅広い展開となっています。

レース用のキャリアは不透明ルーバーの回転に合せて動くことしかできない仕組みになっていますが、そうすることで不透明ルーバー用のキャリアを左右180°回転操作できる機能性が「センターレーススタイル」の大きな魅力となっています。

 

注意点としては、「バックレーススタイル」の不透明ルーバー全閉時に、レースが完全に隠れるのに対して、「センターレーススタイル」の不透明ルーバー全閉時では、全体の40%程度レース生地が見え、不透明生地とレースの色調を合せない場合はツートーンになるという特性があります。

これまでの販売実績の中では、レースの色を不透明生地や遮光生地に合せるのではなく、ツートーンカラーになってもいいのでレースは白で自然な採光と視界を得たいというお客様が7割以上という印象ですが、夜間はレースの存在を消したいという様なご要望に対しては今後「バックレーススタイル」をお勧めしようと思っています。

 

続いて、直線窓以外での納め方について、シンプルなキャリア構造を採用している「センターレーススタイル」の場合は、コーナー窓での採用も可能で、入隅や出隅コーナーが多いマンションなどでの採用が可能です。
※事例: https://mitsuwa-i.com/blog/2020/02/12

 

バックレーススタイル 展示品 取扱店 ニチベイ アルペジオ

センターレーススタイル 仕組み コーナー窓

対して、「バックレーススタイル」の場合は、1つのL型キャリアに2枚の生地を取付けているため、「センターレーススタイル」の様にコーナー窓で使用することを想定した設計にはなっていません。

 

バックレーススタイル コーナー窓 ブログ

ルーバーの回転を妨げない必要最小限の間隔を確保した場合でも、L型キャリアの構造により、コーナー部分のレース間隙間が生じたり、不透明ルーバーを全閉にした場合、コーナー部分の1枚はバックレースの露出になるなど、構造上の不具合が生じてしまうのです。

 

以上、本日はニチベイ『アルペジオ』「バックレーススタイル」のご紹介をロングセラー品である「センターレース」との比較を交えてご案内させていただきました。
お客様にとって好ましいと思われる製品はどちらでしょうか。

どちらを選べば良いかを決め兼ねるという場合は、展示品を使ったご案内をさせていただきますので、ご来店、あるいは現地出張依頼などお気軽にご相談いただければ幸いです。

 

◆ 『バーチカル(縦型)ブラインド』特集ページ
http://www.mitsuwa-i.com/ver&ver.html

◆ 当社・『調光ロールスクリーン』の特集ページ
http://www.mitsuwa-i.com/shilhouette.html

 

ミツワインテリア: http://www.mitsuwa-i.com/

 

  • 「新着展示品」 紹介
  • Trackback(0)
  • ニチベイ『アルペジオ』のバックレーススタイル。展示品のご紹介とセンターレーススタイルとの違いを解説。 はコメントを受け付けていません
  • at 2:14 PM
  • posted by 管理者

トーソー『デュアルシェイプ』・「style B」バーチカルブラインド。納品事例と製品の特長解説。

2024年07月04日

トーソー デュアルシェイプ スタイルB style B

トーソー デュアルシェイプ スタイルB style B コーナー納まり

マンション・コの字型・コーナー窓に、個性的なルーバーデザインで知られるトーソー『デュアルシェイプ』バーチカルブラインドを「style B」仕様で納品させていただきました。

 

トーソー『デュアルシェイプ』の特徴と種類

レーザーカット加工で作りだした幾何学的フォルムのルーバーが重なり方によって独特の陰影とコントラストを生み出す、トーソー『デュアルシェイプ』は、一般的なバーチカルブラインドの100mmルーバーに近い96mm幅ルーバーからなる「style A」・「style B」と、広幅130mm幅ルーバーからなる「style C」・「style D」4種類のルーバーデザインを展開している人気製品です。

直線的なルーバーのバーチカルブラインドでは得ることのできない、光の陰影が生み出すアートなザインは商業施設などで採用されることが多いですが、最近では個性的な空間演出を目指す一般住宅での採用事例が増えて参りました。

 

トーソー デュアルシェイプ スタイルA style A 事例

「style A」納品事例

 

トーソー デュアルシェイプ スタイルC style C 事例

⇒「style C」納品事例

 

トーソー デュアルシェイプ スタイルD style D

⇒「style D」納品事例

 

デュアルシェイプ「style B」納品事例

トーソー デュアルシェイプ コーナー窓 L字窓 納め方

そして今回はボックスの奥行きが125mmと狭い腰高窓でのご検討でしたので、96mmルーバー「style B」をご採用いただき、コの字形状のコーナー窓の特性をいかした開閉スタイルで納めています。

 

コの字形状・コーナー窓での開閉調光操作

トーソー デュアルシェイプ スタイルB  取扱店

向かって正面の幅広窓は製品の両端から開閉ができる「バトンタイプ」の両側バトン(※追加オプション)ですっきりとした開閉調光を行います。

 

トーソー デュアルシェイプ スタイルB 人気

両端のコーナー短編窓側は「コーナー&バトンタイプ」とすることで、操作部を片側にまとめつつ両側操作ができる納めとしています。

 

トーソー デュアルシェイプ スタイルB 価格

トーソー デュアルシェイプ スタイルB  販売店 東京 神奈川

コンパクトな96mmルーバーの「style B」ですが、個性的な幾何学柄を重ねあうと光の陰影効果で、モダンな雰囲気の漂う個性的な窓辺となりました。

参考までに今回の採用生地はグレイッシュのくすんだ色調が魅力の『ルノプレーン』ウォームグレーです。

 

以上、本日はトーソー『デュアルシェイプ』バーチカルブラインドの「style B」納品事例をご紹介させていただきました。

ミツワインテリアでは、デュアルシェイプ「style C」を展示品でご用意しておりますが、各スタイルのご提案も行っておりますのでご興味のあるお客様はお気軽にご相談ください。

 

◆ 『バーチカル(縦型)ブラインド』特集ページ
https://www.mitsuwa-i.com/ver&ver.html

ミツワインテリア:
 https://www.mitsuwa-i.com/

 

  • バーチカル・ブラインド
  • Trackback(0)
  • トーソー『デュアルシェイプ』・「style B」バーチカルブラインド。納品事例と製品の特長解説。 はコメントを受け付けていません
  • at 11:32 AM
  • posted by 管理者

春休み期間を利用した大学キャンパス内施設の営繕工事。

2024年04月02日

春休み期間中に、相模女子大学 様・キャンパス内の営繕工事をご用命いただきました。

神奈川県相模原市に本部を置かれる相模女子大学 様は、1900年創立・今年で124年の歴史を持つ女子大学です。
173,000㎡の広大で緑豊かな敷地に
幼稚部から大学院までがワンキャンパスという環境を生かした学園全体での連携と全国の地域・社会とも深くつながりながら、学生のキャリア形成を支援しています。

 

付属図書館内の営繕工事

今回ご依頼をいただいたのは、付属図書館・2階のライブラリーカフェと3階ラウンジのフロアと窓回りの改修です。

 

相模女子大学 ライブラリー カフェ

2階のライブラリーカフェでは、木床の上にデザイン張りによるタイルカーペットの新設工事を行ったのちバーチカルブラインドの入替工事を行いました。

 

相模女子大学 ラウンジ

3階のラウンジでは、タイルカーペットの貼替え工事と、横型・アルミブラインドからバーチカルブラインドの入替工事をご用命いただき、新年度へ向けての準備を整えました。

 

 

ミツワインテリア:  https://www.mitsuwa-i.com/

  • バーチカル・ブラインド
  • Trackback(0)
  • 春休み期間を利用した大学キャンパス内施設の営繕工事。 はコメントを受け付けていません
  • at 8:38 PM
  • posted by 管理者

北欧デザイン住宅でおすすめの窓回り品。デュアルシェイプ、ローマンシェード案事例。

2024年01月30日

北欧モダンデザイン 住宅 バーチカルブラインド

本日は、北欧デザイン住宅での窓回り品の提案事例です。

先日のブログでご案内いたしましたログハウスでの窓回りご提案では、ノーマンの「スマートドレープシェード」と「ローマンシェード」の施工事例をご紹介させていただきましたが、本日は同じ高気密高断熱の仕上げでもインテリアの趣きが異なる、北欧モダンデザインの家具や照明との相性が良い窓回り品をご紹介させていただきます。

 

バーチカルブラインド・「デュアルシェ」デザインC

デュアルシェイプ スタイルC バーチカルブラインド 北欧インテリア

リビングの出入ドアでご採用いただいたのは、トーソーのバーチカルブラインド「デュアルシェイプ」より、グラマラスな曲線美と光の陰影により移り変わる表情が美しい『style C』です。

 

デュアルシェイプ 取扱店 展示 東京 神奈川

当社ご来店の際に展示品を見てご採用となったのですが、僅かに調光した状態での陰影が生み出すフォルムの美しさは秀逸で、北欧デザインとの相性も良いおすめの製品です。

 

事例では、操作方法を片開きの「コード&バトン式」として、ドアの左右にルーバーを開閉できるようにしています。

 

ドレーキップ窓のローマンシェード

ドレーキップ 窓 ローマンシェード

「ドレーキップ」と呼ばれる内倒しもできる換気窓には、北欧インテリアを演出するデザインのローマンシェードをご採用いただき、絵画仕立ての窓表現いたしました。

この様に、住宅のテイストに合わせた窓回り品を厳選してインテリアの表情が大きく変わるところにこだわりの醍醐味があります。

 

◆ 『バーチカル(縦型)ブラインド』特集ページ
https://www.mitsuwa-i.com/ver&ver.html

ミツワインテリア:
 https://www.mitsuwa-i.com/

 

  • ローマン・シェード
  • Trackback(0)
  • 北欧デザイン住宅でおすすめの窓回り品。デュアルシェイプ、ローマンシェード案事例。 はコメントを受け付けていません
  • at 7:20 PM
  • posted by 管理者
2025年4月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930