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ニチベイ『アルペジオ』のバックレーススタイル。展示品のご紹介とセンターレーススタイルとの違いを解説。

2024年08月01日

本日ご紹介させていただく製品は、2020年5月よりニチベイ・バーチカルブラインド『アルペジオ』の新仕様に加わった「バックレーススタイル」で、2024年6月には製品バリエーションも増え同社の売れ筋商品の1つになっています。

 

『アルペジオ』には、発売以来20年を超えるロングセラー製品の「センターレーススタイル」存在していることから、2つの製品特性を比較しながらご紹介をさせていただきます。

というのも、最近お客様から「バックレーススタイルとセンターレーススタイルと比較した様々な違い、長所と短所がいま一つ理解しづらい」といったご質問いただくことが増えてきたのです。

個人的にもそれは感じていて、改めて両者の違いと注意事項を整理してみたのですが、確かに「バックレーススタイル」には「センターレーススタイル」にない魅力的な意匠と機能が存在する反面、正しく理解しておきたい注意点や「バックレーススタイル」ならではのデメリットがいくつか存在するため、商談にあたってはマイナスになる特性を含めた説明が不可欠となる製品だと思っています。

以下に更新情報を含む注意点をあげながら「バックレーススタイル」と「センターレース」の比較を当社展示品を交えてご紹介させていただきますので、製品選定にあたっての参考資料としていただければ幸いです。

 


 

「バックレーススタイル」の機能と特徴。

ここからは「バックレーススタイル」のおもな機能と特徴についての解説です。

 

バックレーススタイル センターレーススタイル 重なり

「バックレーススタイル」とは、1つのキャリアに不透明ルーバーとレースルーバーをL字に取り付けることで遮蔽と採光をコントロールできるスタイルで、「センターレーススタイル」と違って、不透明ルーバーを垂直にした場合にレースが窓と水平になってフラットな視界が得られる点と、不透明ルーバーを全閉した時にレースを完全に隠すことが出来る意匠性の良さが製品のセールスポイントですが、以下のメリットとデメリットを正しく理解したうえでの採用をお勧めいたします。

 

「バックレーススタイル」のメリットとデメリット。

ニチベイ アルペジオ バックレーススタイル 右操作 左操作 違い

「バックレーススタイル」独自の特徴である、1つのキャリアに2つのルーバーをまとめている機構では、寄せたときの畳み代を「センターレーススタイル」より片開きで約30~40%減少せられるメリットがあります。

 

ただし、この構造にはデメリットも存在していて、1つのL型キャリアに不透明ルーバーとレースルーバーを90°(直角)に固定させている構造上、「センターレーススタイル」の様に不透明ルーバーを左右180°に回転(調光)させることはできず、右側または左側どちらか90°の回転(調光)に制約されている点が重要なチェックポイントとなります。

こう説明すると、理解が混乱してしまうお客様に配慮して当社では、右側90°回転の模型(※ループコード式)と左側90°回転の模型(※バトン式)を用意して、実際の窓辺で調光イメージの相違を確認いただく様にしています。

 

バックレーススタイル 時計回り 90°

 

デモンストレーション操作①
まずこちらは「バックレーススタイル」の不透明ルーバーを垂直状態から反時計回りに90°回転、シースルールーバーを時計回りに90°回転させる調光仕様のイメージです。

調光時に製品向かって右側からシースルーの眺望を得たい場合には逆の操作仕様を指定する必要があります(※それにより左側からの眺望が失われます)。

 

バックレーススタイル 反時計回り 90°

デモンストレーション操作②

続いてこちらは「バックレーススタイル」の不透明ルーバーを垂直状態から時計回りに90°回転、シースルールーバーを反時計回りに90°回転させる調光仕様のイメージです。

調光時に製品向かって左側からシースルーの眺望を得たい場合には逆の操作仕様を指定する必要があります(※それにより右側からの眺望が失われます)。

この様に、ルーバー回転角度が左右いずれか90°に限定される制約を伴う「バックレーススタイル」の採用にあたっては、視界を得たい側、陽射しやプライバシーを遮りたい側といった事前の希望を決めた上で調光仕様を決定することが大切ですが、左右180度の自由な開閉を得たい場合は後述の「センターレーススタイル」の検討をおすすめしています。

 

 

「バックレーススタイル」
2種類のルーバータイプ。

続いて「バックレーススタイル」の製品バリエーションですが、従来の「100mm(不透明)×100mm(シースルー)」ルーバー同士の組合せに加え、2024年6月より新たに「75mm(不透明)×75mm(シースルー)」ルーバー同士の組合せが加わりました。

 

こちらはバックレーススタイル・【75mm(不透明)×75mm(シースルー)】の展示品(※ループコード&バトン式)で、従来からある【100mm(不透明)×100mm(シースルー)】の設置に必要な奥行きが180mmであった点を考慮して、一般的なカーテンボックスに納められる(※奥行き140mm程度)製品となっています。

 

バックレーススタイル 展示品 取扱店 ニチベイ アルペジオ

バックレーススタイル・「100mm(不透明)×100mm(シースルー)」の展示品では、ループコード式(写真右)とバトン式(写真左)の2種類を用意しています。

 

バックレーススタイル 必要 奥行き 

 

上図にも示していますが、100mmタイプの「バックレーススタイル」採用にあたっては18cm以上の有効奥行きを確保できる設置環境が必要で、標準的なカーテンボックス(※15cm程度)や窓枠内(※10cm以下)での設置が難しく、壁面への正面付もしくは障害物となるボックスの前垂れがない天井付での採用を想定した位置づけの製品になっています(※ただし、スペーサーの併用でボックス内での採用が可能になる場合があります)。

 

 

バックレーススタイル
レース生地のバリエーションを比較

「バックレーススタイル」で採用できるシースルーの組合せは、100mmルーバーに対応する透過性の高い『ベーネ』と、遮熱とプライバシー性に配慮した『ミラーレース遮熱』に加えて、75mmルーバーにも対応する遮熱生地の「ルーテ遮熱」の3種類があり、当社展示品ではそれぞれのレースの見え方を比較検討いただくことができます

 

    

ニチベイ アルペジオ バックレーススタイル ベーネ

『ベーネ』は、「バックレーススタイル」100mmルーバーの標準仕様レースで、霧のような柔らかなベールをまとう透け感が特徴です。

透け感重視で景色や光を柔らかく取り込みたい窓におすすめのシースルーです。

 

ニチベイ アルペジオ バックレーススタイル ミラーレース遮熱

『ミラーレース遮熱』は、「バックレーススタイル」100mmルーバーのオプションレース(※+10%価格加算)で、透け感を保ちながら遮熱と日中のプライバシー対策が必要な窓におすすめのシースルーです。

 

ルーテ遮熱 バックスレーススタイル 75mm シースルー

『ルーテ遮熱』は、「バックレーススタイル」75mmルーバーに唯一対応するレースで、高いUVカット機能と遮熱性を合わ持ったシースルーです。

 

以上が、当社展示品紹介を交えたバーチカルブラインド「バックレーススタイル」の特徴解説ですが、参考までに関連製品となる「センターレーススタイル」のご紹介も加えておきますので、ご興味のある方は比較検討の資料として以下の解説をお目通しください。

 


 

関連製品

比較製品の「センターレーススタイル」を解説。

 

これまで長々と「バックレーススタイル」の解説をしてきましたが、最後に「センターレーススタイル」の特徴と解説を展示品でご案内しつつ本日のブログをしめくくろうと思います。

 

センターレーススタイル 必要 奥行き 

「センターレーススタイル」は、製品仕様にもよりますが、100mm不透明ルーバーを使用した製品であれば120mm程度の有効奥行きがあればカーテンボックスにも設置が可能(※125mm不透明ルーバーの場合は140mm程度)、製品の手前側に障害物の無い窓枠内付であれば80~90mm程度の有効奥行き(※125mm不透明ルーバーの場合は110mm程度)でも設置することが可能な製品です。

 

ニチベイのロングセラー商品として知られる「センターレーススタイル」は、100mmの不透明ルーバーに85mmのセンターレースを斜めに挟み込んだ構造が基本スタイルですが、現在は125mmの不透明ルーバーに100mmのセンターレースを組合わせた仕様や100mm同士の不透明生地とセンターレースを組合わせた「ミニマル仕様」も加わった幅広い展開となっています。

レース用のキャリアは不透明ルーバーの回転に合せて動くことしかできない仕組みになっていますが、そうすることで不透明ルーバー用のキャリアを左右180°回転操作できる機能性が「センターレーススタイル」の大きな魅力となっています。

 

注意点としては、「バックレーススタイル」の不透明ルーバー全閉時に、レースが完全に隠れるのに対して、「センターレーススタイル」の不透明ルーバー全閉時では、全体の40%程度レース生地が見え、不透明生地とレースの色調を合せない場合はツートーンになるという特性があります。

これまでの販売実績の中では、レースの色を不透明生地や遮光生地に合せるのではなく、ツートーンカラーになってもいいのでレースは白で自然な採光と視界を得たいというお客様が7割以上という印象ですが、夜間はレースの存在を消したいという様なご要望に対しては今後「バックレーススタイル」をお勧めしようと思っています。

 

続いて、直線窓以外での納め方について、シンプルなキャリア構造を採用している「センターレーススタイル」の場合は、コーナー窓での採用も可能で、入隅や出隅コーナーが多いマンションなどでの採用が可能です。
※事例: https://mitsuwa-i.com/blog/2020/02/12

 

バックレーススタイル 展示品 取扱店 ニチベイ アルペジオ

センターレーススタイル 仕組み コーナー窓

対して、「バックレーススタイル」の場合は、1つのL型キャリアに2枚の生地を取付けているため、「センターレーススタイル」の様にコーナー窓で使用することを想定した設計にはなっていません。

 

バックレーススタイル コーナー窓 ブログ

ルーバーの回転を妨げない必要最小限の間隔を確保した場合でも、L型キャリアの構造により、コーナー部分のレース間隙間が生じたり、不透明ルーバーを全閉にした場合、コーナー部分の1枚はバックレースの露出になるなど、構造上の不具合が生じてしまうのです。

 

以上、本日はニチベイ『アルペジオ』「バックレーススタイル」のご紹介をロングセラー品である「センターレース」との比較を交えてご案内させていただきました。
お客様にとって好ましいと思われる製品はどちらでしょうか。

どちらを選べば良いかを決め兼ねるという場合は、展示品を使ったご案内をさせていただきますので、ご来店、あるいは現地出張依頼などお気軽にご相談いただければ幸いです。

 

◆ 『バーチカル(縦型)ブラインド』特集ページ
http://www.mitsuwa-i.com/ver&ver.html

◆ 当社・『調光ロールスクリーン』の特集ページ
http://www.mitsuwa-i.com/shilhouette.html

 

ミツワインテリア: http://www.mitsuwa-i.com/

 

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トーソー『デュアルシェイプ』・「style B」バーチカルブラインド。納品事例と製品の特長解説。

2024年07月04日

トーソー デュアルシェイプ スタイルB style B

トーソー デュアルシェイプ スタイルB style B コーナー納まり

マンション・コの字型・コーナー窓に、個性的なルーバーデザインで知られるトーソー『デュアルシェイプ』バーチカルブラインドを「style B」仕様で納品させていただきました。

 

トーソー『デュアルシェイプ』の特徴と種類

レーザーカット加工で作りだした幾何学的フォルムのルーバーが重なり方によって独特の陰影とコントラストを生み出す、トーソー『デュアルシェイプ』は、一般的なバーチカルブラインドの100mmルーバーに近い96mm幅ルーバーからなる「style A」・「style B」と、広幅130mm幅ルーバーからなる「style C」・「style D」4種類のルーバーデザインを展開している人気製品です。

直線的なルーバーのバーチカルブラインドでは得ることのできない、光の陰影が生み出すアートなザインは商業施設などで採用されることが多いですが、最近では個性的な空間演出を目指す一般住宅での採用事例が増えて参りました。

 

トーソー デュアルシェイプ スタイルA style A 事例

「style A」納品事例

 

トーソー デュアルシェイプ スタイルC style C 事例

⇒「style C」納品事例

 

トーソー デュアルシェイプ スタイルD style D

⇒「style D」納品事例

 

デュアルシェイプ「style B」納品事例

トーソー デュアルシェイプ コーナー窓 L字窓 納め方

そして今回はボックスの奥行きが125mmと狭い腰高窓でのご検討でしたので、96mmルーバー「style B」をご採用いただき、コの字形状のコーナー窓の特性をいかした開閉スタイルで納めています。

 

コの字形状・コーナー窓での開閉調光操作

トーソー デュアルシェイプ スタイルB  取扱店

向かって正面の幅広窓は製品の両端から開閉ができる「バトンタイプ」の両側バトン(※追加オプション)ですっきりとした開閉調光を行います。

 

トーソー デュアルシェイプ スタイルB 人気

両端のコーナー短編窓側は「コーナー&バトンタイプ」とすることで、操作部を片側にまとめつつ両側操作ができる納めとしています。

 

トーソー デュアルシェイプ スタイルB 価格

トーソー デュアルシェイプ スタイルB  販売店 東京 神奈川

コンパクトな96mmルーバーの「style B」ですが、個性的な幾何学柄を重ねあうと光の陰影効果で、モダンな雰囲気の漂う個性的な窓辺となりました。

参考までに今回の採用生地はグレイッシュのくすんだ色調が魅力の『ルノプレーン』ウォームグレーです。

 

以上、本日はトーソー『デュアルシェイプ』バーチカルブラインドの「style B」納品事例をご紹介させていただきました。

ミツワインテリアでは、デュアルシェイプ「style C」を展示品でご用意しておりますが、各スタイルのご提案も行っておりますのでご興味のあるお客様はお気軽にご相談ください。

 

◆ 『バーチカル(縦型)ブラインド』特集ページ
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春休み期間を利用した大学キャンパス内施設の営繕工事。

2024年04月02日

春休み期間中に、相模女子大学 様・キャンパス内の営繕工事をご用命いただきました。

神奈川県相模原市に本部を置かれる相模女子大学 様は、1900年創立・今年で124年の歴史を持つ女子大学です。
173,000㎡の広大で緑豊かな敷地に
幼稚部から大学院までがワンキャンパスという環境を生かした学園全体での連携と全国の地域・社会とも深くつながりながら、学生のキャリア形成を支援しています。

 

付属図書館内の営繕工事

今回ご依頼をいただいたのは、付属図書館・2階のライブラリーカフェと3階ラウンジのフロアと窓回りの改修です。

 

相模女子大学 ライブラリー カフェ

2階のライブラリーカフェでは、木床の上にデザイン張りによるタイルカーペットの新設工事を行ったのちバーチカルブラインドの入替工事を行いました。

 

相模女子大学 ラウンジ

3階のラウンジでは、タイルカーペットの貼替え工事と、横型・アルミブラインドからバーチカルブラインドの入替工事をご用命いただき、新年度へ向けての準備を整えました。

 

 

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北欧デザイン住宅でおすすめの窓回り品。デュアルシェイプ、ローマンシェード案事例。

2024年01月30日

北欧モダンデザイン 住宅 バーチカルブラインド

本日は、北欧デザイン住宅での窓回り品の提案事例です。

先日のブログでご案内いたしましたログハウスでの窓回りご提案では、ノーマンの「スマートドレープシェード」と「ローマンシェード」の施工事例をご紹介させていただきましたが、本日は同じ高気密高断熱の仕上げでもインテリアの趣きが異なる、北欧モダンデザインの家具や照明との相性が良い窓回り品をご紹介させていただきます。

 

バーチカルブラインド・「デュアルシェ」デザインC

デュアルシェイプ スタイルC バーチカルブラインド 北欧インテリア

リビングの出入ドアでご採用いただいたのは、トーソーのバーチカルブラインド「デュアルシェイプ」より、グラマラスな曲線美と光の陰影により移り変わる表情が美しい『style C』です。

 

デュアルシェイプ 取扱店 展示 東京 神奈川

当社ご来店の際に展示品を見てご採用となったのですが、僅かに調光した状態での陰影が生み出すフォルムの美しさは秀逸で、北欧デザインとの相性も良いおすめの製品です。

 

事例では、操作方法を片開きの「コード&バトン式」として、ドアの左右にルーバーを開閉できるようにしています。

 

ドレーキップ窓のローマンシェード

ドレーキップ 窓 ローマンシェード

「ドレーキップ」と呼ばれる内倒しもできる換気窓には、北欧インテリアを演出するデザインのローマンシェードをご採用いただき、絵画仕立ての窓表現いたしました。

この様に、住宅のテイストに合わせた窓回り品を厳選してインテリアの表情が大きく変わるところにこだわりの醍醐味があります。

 

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トーソー『デュアルシェイプ(style D)』バーチカルブラインド。納品事例と製品の特長解説。

2023年01月14日

トーソー デュアルシェイプ style D スタイルD バーチカルブラインド 事例

デュアルシェイプ style D スタイルD

注文戸建て住宅のLDK窓に、個性的なルーバーデザインで知られるトーソー『デュアルシェイプ』バーチカルブラインドを「style D」仕様で納品させていただきました。

 

トーソー『デュアルシェイプ』の特徴と種類

レーザーカット加工で作りだした幾何学的フォルムのルーバーが重なり方によって独特の陰影とコントラストを生み出す、トーソー『デュアルシェイプ』は、一般的なバーチカルブラインドのルーバー幅に近い96mm幅ルーバーからなる「style A」・「style B」と、広幅130mm幅ルーバーからなる「style C」・「style D」4種類のルーバーデザインを展開している人気製品です。

直線的なルーバーのバーチカルブラインドでは得ることのできない洗練されたアートなザインは商業施設などで採用されることが多いですが、最近では上質で個性的な空間演出を目指す一般住宅での採用事例が増えて参りました。

こちらの製品は窓をルーバーで覆う様に壁面付カーテンボックス付けで使用されることが推奨されますが、一般住宅においては窓枠内付ですっきり納めたいというご要望が多いため、特に幅広130mmルーバーの「style C」「style D」をご提案する際は、後述する様な窓状況に応じた注意点をご説明させていただいたうえで詳細を決めることになります。

 

 

デュアルシェイプ・「style D(スタイルD)」
ご採用における注意点。

デュアルシェイプ style D スタイルD  ブログ

トーソー デュアルシェイプ style D リビング

こちらは、デュアルシェイプ・style D」 納品後の様子です。

 

『デュアルシェイプ』に対応するルーバーは採光、遮光を含めて3シ リーズ・75色のご用意がありますが、今回の採用色は、室内の構成色と最も相性の良い「コルト」収録のアッシュグレーです。

 

 

デュアルシェイプ style D スタイルD イメージ

左右180度回転するルーバーの調光により、デュアルシェイプの魅力であるデザイン美と陰影の変化を楽しむことができます。

「style D」の場合は130mm幅(※回転半径:65mm)ルーバーのため、一般的な有効奥行きが150mm程度あるカーテンボックスでは採用可能ですが、これを有効奥行き100mmに満たない窓枠内に設置しようとなると、ルーバー調光の際に生地の手前側が窓枠から突き出すことになるため、採用にあたっては窓前方に障害物がないことを確認する必要があります。

 

今回「style D」を設置した全ての窓枠内の有効奥行きは僅かD:57mm、窓の手前に障害物となる階段が存在する窓にいたっては、窓枠外から階段までのクリアランスがD:93mmしかないという厳しい状況でした。
(※参考までに「style D」の専用レールを窓枠内に納めるためにはD:90mm以上の有効奥行きの確保が必要です。)

 

D:57mm + D:93 = 150mmのエリア内に130mm幅の「style D」を設置しようとする場合、レール本体の中心を窓枠内にビス固定することができないため、今回は適切な取付補助金具を併用することでレール本体と「style D」を無事に設置することができました。

 

トーソー デュアルシェイプ 階段 事例

階段側に「style D」が採用できたため、LDKの4窓全てを同じスタイルでまとめることができました。

どうしてもルーバー幅:130mmの「style D」を設置できない場合は、96mm幅の「style A」、「style B」や、80~100mm幅の直線ルーバーで再検討しなければいけない状況でしたので無事に納められて何よりでした。

 

 

デュアルシェイプ・「style D」を
窓枠内に設置する場合の注意点。

 

 

 

最後にご紹介するのが、デュアルシェイプ・「style D」を窓枠内に設置する場合の注意点についてです。

これは同じ130mm幅である「style C」にも言えることですが、一般的な直線スラット(80mm・100mm)となる「コード&バトンタイプ」あるいは「バトンタイプ」の操作仕様では、生地端部が操作側でレール端部より-15mm、反操作側で0~-2mm程度狭くなっているので窓枠内の設置も問題ありませんが、対して、「style C」と「style D」のデザイン端部は、操作側でレール端部より+7~10mm程度、反操作側で+23~+25mm程度広くなる構造になっているため、その特徴を理解したうえで製品幅と操作仕様を決める必要があります。

 

こちらは当社展示品の「style C」を使っての説明となりますが、窓を覆うような壁面付けであれば問題になりませんが、両端に窓枠という障害物が存在する窓枠内付や側面の壁に接したカーテンボックス付けを検討する際はルーバー凸部が窓枠や壁に干渉するため、それに対しての注意が必要となります)。

 

メーカーのカタログでは『デュアルシェイプ』を採用した場合の図説を載せていないため周知されにくのですが、ルーバー幅130mmの「style C」と「style D」には付属の80mm直線ルーバーが同梱されており、窓枠内付等で回転操作に障害がある場合は両端のルーバーを入替えられるようになっています。

しかしそれでは製品両端部が醸し出すデザイン美が損なわれてしまうため、窓枠内に設置する場合はこの特性を考慮して、回転操作の支障のない製品幅で(小さく)作るか、操作仕様の工夫で対処するかのいずれかを考えることが多いようです。

 

 

窓枠内設置に配慮した「操作仕様」の検討

今回、デュアルシェイプ「style D」でご採用いただいた操作仕様は、片開き操作とコード&バトンタイプの組合せです

 

お客様は当初、片側バトン仕様でご検討されていましたが、反操作側のルーバーが固定化されてしまうと「style D」の調光操作に支障が出てしまうため、左右の開閉と干渉部分の微調整が可能な「右操作右寄せ」と「左操作左寄せ」のコード&バトンタイプをご提案させていただきました。

使用頻度の高いバトンの長さは推奨の60cmとしましたが、補助的に使用するコード操作はウエイトを含み50cmのコンパクトサイズで製作いたしました。

 

トーソー デュアルシェイプ style D スタイルD  取扱店

以上、本日はトーソー『デュアルシェイプ』バーチカルブラインド・「style D」の納品事例を、デザイン美と機能性を踏まえたご提案を交えてご紹介させていただきました。

 

 ミツワインテリア

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***関連情報***

デュアルシェイプ styleC スタイルC 事例

デュアルシェイプ style A スタイルA 事例

『デュアルシェイプ』の「style C」「style A」を採用しただいた納品事例。

https://mitsuwa-i.com/blog/2019/10/18

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ニチベイ『アルペジオ』センターレーススタイルとタチカワ『ラインドレープ』ペアアンサンブルの展示品を比較。

2021年12月08日

バーチカルブラインド 取扱店 全社 ショールーム 東京 神奈川

ミツワインテリアでは、ニチベイ、タチカワブラインド、トーソー、クリエーションバウマンのバーチカルブラインドを展示品でご用意しております。

 

バーチカルブラインドの展示品は、通常営業時では畳まれているため目立ちませんが、ファブリック用展示什器を移動することで、大小11種類の展示品をご覧いただけるバーチカルブラインド専用の商談スペースにフォーメーションすることも可能です(※要予約)。

本日は特設スペースよりニチベイとタチカワブラインドのいわゆる「センターレーススタイル」と呼ばれるタイプの製品比較をご紹介をさせていただきます。

 


 

ニチベイ 『アルペジオ』 センターレーススタイルと
タチカワ 『ラインドレープ』 ペア アンサンブルの比較。

ニチベイ センターレーススタイル タチカワブラインド ペア アンサンブル 展示品 比較

こちらは実際の展示品。

写真(左)が以前から展示しているニチベイ 『アルペジオ』 センターレーススタイルの展示品(W2000×H2500)で、写真(右)が新たに展示を加えたタチカワブラインド 『ラインドレープ』 ペア アンサンブルの展示品(W1200×H2500)です。

 

ニチベイ センターレーススタイル タチカワブラインド ペア アンサンブル 事例 ブログ

店内では、ニチベイ、タチカワブラインドともに大小でご覧いただける手動展示品と、小型の電動展示品をご用意しており、小型展示品についてはご要望により手動・電動ともに現地でのお打合せに持参可能です(※要予約)。

これまで、ニチベイのセンターレーススタイルとタチカワのペア アンサンブルタイプの違いについてご質問をいただくことが多かったのですが、今年6月に行われたタチカワ製品の新機構へのモデルチェンジを機に、それぞれの現物を比較してご覧いただくことでお客様の理解を深めていただける展示をご用意いたしました。

本日のブログでは、手動製品に焦点を当てて2社製品の特長解説をさせていただきます。

 


 

ニチベイ vs タチカワブラインド製品の
特長と主だった違いの考察。

ニチベイ アルペジオ  センターレーススタイル 特徴

100mmの不透明ルーバーに85mmのセンターレースを斜めに差し込んだ構造で、左右180°の自由な調光と、一般的なバーチカルブラインドにはない意匠性プライバシー性断熱性(遮熱・保温)UVカット性を向上させたニチベイ 『アルペジオ』の「センターレーススタイル」。

カーテン&レースの2重吊りよりもコンパクトで洗練された意匠性が評価され、製品化以来25年前以上経つ現在でもバーチカルブラインドの最上位として根強い人気を誇るロングセラー製品です。

 

 

 

タチカワブラインド ラインドレープ ペア アンサンブル 特徴

続いてこちらが後発製品であるタチカワブラインド 『ラインドレープ』の 「ペア アンサンブル」です。

ニチベイのセンターレーススタイルとは異なり、100mmの不透明ルーバーに同じく100mmのレースを組合わせている点が意匠的な相違です。

 

ニチベイ センターレーススタイル タチカワブラインド ペア アンサンブル 価格比較 人気

2社の製品を並べてレース全開にした状態がこちら。

 

  ニチベイ センターレーススタイル タチカワブラインド ペア アンサンブル 違い

全体をぱっと見た際に感じる印象に大きな違いはありませんが、ニチベイのセンターレーススタイルとタチカワブラインドのペアアンサンブルスタイルでは厚手に挟まれているレースルーバーの動き方に違いがあります

まず、ニチベイ・センターレースタイルの場合、レースルーバーの動きは不透明ルーバーの調光角度に応じて足並みを揃えながらゆっくり180°回転するため、不透明ルーバーを垂直にした状態でのレースルーバーの角度は必ず上から見下ろして「N」字を描く状態となり、「逆N」字のレース配置に切替えることはできません。

 

これに対して、タチカワブラインド・ペアアンサンブルでは、レースルーバーの動きが不透明ルーバーを垂直にした状態を基準に、レースの配置を「N」字、「逆N」字にパタパタと切替えられる調整機能がある点がニチベイ製品とは異なります。

この調光機能にの違いに関しては、お客様によって好みがありますので、どちらが良いかの判断は展示品を比較いただいてご確認をいただいております。

 

ニチベイ センターレーススタイル タチカワブラインド ペア アンサンブル 閉じた時

 

続いて、レース全閉時における不透明生地とレース生地の重なり具合の違いは、ご覧の様にタチカワ「ペア アンサンブル」が不透明生地とシースルーの割合が1:1であるのに対して、ニチベイ「センターレーススタイル」では6 : 4(※不透明生地 : シースルー)となっています。

製品では不透明生地に合せやすい同系色のシースルーをご用意しており、ルーバー全閉時に一体感のある印象にまとめることもできますが、シースルーでの採用頻度の高い「ホワイト」を選ばれる場合は、全閉時にツートーン配色になることにご注意いただくと良いでしょう。

 

「シースルー」のバリエーション比較

 

最後に両製品に対応しているシースルー(レース)についてご紹介です。

タチカワ「ペア アンサンブル」に対応するシースルーは、従来からある15色展開のミラーレース『エール』、5色展開で遮熱・ミラー機能・UVカット機能をを併せ持つ『フィラレ遮熱』、リネン(天然繊維)風の繊細な質感とミラー・UVカット機能をを併せ持つ『リノレ』(全3色)が加わった全23色展開からお選びいただけます。

 

ニチベイ「センターレース」では、プライバシー性確保遮熱機能を併せ持つオプションの『ミラーセンターレース』(12色)をご用意しています。

 


 

窓サイズと搬入経路を考慮したご検討。

ラインドレープ ペア アンサンブル 2連取付仕様 注意点

最後に、ニチベイ 「センターレーススタイル」とタチカワブラインド 「ペア アンサンブル」の手動製品を、搬入経路と、製品サイズの視点から考察した場合の注意点をご紹介いたします。

最小製品幅は、「センターレーススタイル」がW300mm~対応しているのに対して「ペア アンサンブル」はW500mm~の対応。

製品1台(※レール分割なし)での最大製品幅は、「センターレーススタイル」が両開き:W4000mm、片開き:W6000mm(※ツーループコード式)まで対応しているのに対して、「ペア アンサンブル」はW4000mmまでの対応。

  ニチベイ「センターレーススタイル」の場合、搬入経路に配慮した分割設置方法として『レールジョイント仕様』を用意し、2分割での最大製作幅はW4000mmまで対応。
この場合接続部の生地配列は分割左側:レース、分割右側:不透明生地となり連続性が得られるが、操作仕様は「両側操作(両開き)」に限定される。

タチカワ 「ペアアンサンブル」の場合、搬入経路に配慮した分割設置方法として『2連取付仕様』を用意し、2分割での最大製作幅はW5800mmまで対応。
ただし、接続部の生地配列は不透明生地同士の重なりとなり連続性は得られないことと、最大面積制限(9,57㎡)があるため、製品高:H2400mmの窓を想定した場合は最大製作幅:W4000mm程度に制限される。

電動製品をご検討の場合、ニチベイ「センターレーススタイル」、タチカワ 「ペアアンサンブル」共に最大製品幅:W4000mm(※12㎡)まで対応。

 


 

以上、不透明または遮光ルーバーにシースルーを組合わせたバーチカルブラインドを導入される際は、お好みの生地との組合わせと併せて、本日ご紹介した注意点をご参考いただきお選びいただくと良いでしょう。

本日は、ニチベイ 「センターレーススタイル」とタチカワブラインドの「ペア アンサンブル」の手動製品に焦点を当てた製品解説をご案内させていただきました。

 

◆ 『バーチカル(縦型)ブラインド』特集ページ
https://www.mitsuwa-i.com/ver&ver.html

 

ミツワインテリア: 
https://www.mitsuwa-i.com/

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高さ6mの高所・吹抜け窓でおすすめのバーチカルブラインド。ニチベイ『ソーラーV』納品事例。

2021年05月04日

吹抜け窓 バーチカルブラインド おすすめ

ニチベイ バーチカルブラインド プレト

バーチカルブラインド 取扱店 東京 神奈川

吹抜け部分の高さ6m、全体幅が19mある全面ガラス張り窓にバーチカルブラインドを納品させていだきました。

 

高さ6mの吹抜け窓。
電動ローマンシェードから手動バーチカルブラインド
への入替工事。

こちらは入替え工事前の様子。

天井のボックスには、トーソーの電動ローマンシェード『スーパーリベルタ』が設置されていました(※製品高6mの大型サイズに対応するのは国内ではスーパーリベルタしか存在しません)。

これは前オーナーが新築時に選ばれたもので、製品高6mあるローマンシェードの幕体が昇降する様子は圧巻でしたが、電動ローマンシェードの場合シースルーを組合わせたツインスタイルが製作できないため、細やかな調光とプライバシーの調整が難しいという問題がありました。

やはり日中はプライバシー調整をしながら天候や時間帯に応じた日照調整をしたいという新オーナーのご意向のもと、手動操作であれば対応製品が存在するバーチカルブラインドに交換することになりました。

 

高所のボックスには電動ローマンシェードが設置されているため採寸は床面から行いました。

バーチカルブラインドは2分割で設置するのですが、ご覧の様に150度の角度がついていたため、割付位置の特定には細心の注意を払いました。

 

続いて撤去・取付工事の様子。

製品の幅は右側が2.8m、左側が3.8mあったため、幅1.2mのローリングタワーを2機並べて行いました。

写真は2分割右側にある幅2.8mの電動ローマンシェードを撤去する際のもので、作業員2名が高所で脱着作業を行い、フロア側でサポート要員が脱着物の受け渡しやその他サポートにまわりました。

 

ニチベイの業務用バーチカルブラインド『ソーラーV』

ニチベイ バーチカルブラインド ソーラーV 高所 吹抜け 事例

 

 

 

今回ご採用いただいたのがニチベイ・業務用バーチカルブラインド『ソーラーV』のツーループコード式

住宅用のメカ(製品機構)では高さ4mまでの対応ですが、より大型窓に対応した業務用のメカであれば高さ6mまで製作可能。
その最大製作高でオーダーすることでギリギリ納めることができました。

組合せ生地には遮光2級性能のある「プレト」より、大理石張りの床、壁との調和の良いフロスティホワイト(A9861)をお選びいただきました。

 

屈折窓 150度 バーチカルブラインド

コーナーの分割では、4本のループコードが支柱の背後に隠れる様に操作側を内寄りにしています。

 

 

バーチカルブラインド 6m 業務用

バーチカルブラインド 吹抜け窓 遮光

バーチカルブラインドへのリニューアルにより、調光、プライバシー調整の自由度を広げることが出来ました。

遮光ルーバーが生み出す上質な陰影も窓辺の魅力をより一層引き立てています。

 

ニチベイ バーチカルブラインド ソーラーV ツーコード式

そして機能性もさることながら、6mの吹抜けの高さを強調するバーチカルブラインドの意匠性が想定以上だったとのことで、お客様からも大変ご満足をいただくことが出来ました。

 

◆ 『バーチカル(縦型)ブラインド』特集ページ
https://www.mitsuwa-i.com/ver&ver.html

 

ミツワインテリア: https://www.mitsuwa-i.com/

 

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