冬場の納品では、窓周りの相談とあわせて、階段やキッチンなど、間仕切りの設置によって寒気の流入を防ぎ、居室の暖房効率を上げたいというご相談をいただくことがあります。
設置希望箇所の天井面や壁面に下地が用意されている場合であれば、ロールスクリーン、カーテン、アコーデオンカーテンなどを使用した断熱対策を講じることもありますが、今回の事例ではお客様の要望により、断熱性を高められるガイドレールを併用した「ハニカムスクリーン」で、使用しない時間帯のキッチンの間仕切りを設えることになりました。
断熱製品の種類とお客様の要望
空間を間仕切る断熱製品として使用できる窓周り品はいくつかあり、例えばアコーデオンカーテンやカーテンなどは広く一般的ですが、設置場所によっては開口幅が狭くなりやすいことと採光が遮られて空間が暗くといった留意点があります。
また、製品をコンパクトに収納できて、間仕切りの内外から自由な昇降操作ができるロールスクリーンは、簡易的な断熱対策を求める場合におすすめの製品ですが、製品特性上、生地の左右に隙間が空く構造になっているため、本格的な断熱対策を望む場合にはおすすめしていません。
お客様の要望は、製品をすっきりと開口部内に納めた断熱対策と、間仕切り状態でも部屋の明るさを保ちたいというもの。
ハニカムスクリーンの断熱性能をさらに向上させるオプションのガイドレール仕様にてご採用いただくことになりました。
タチカワブラインドのハニカムスクリーン『ブレア』。
チェーン式とガイドレールの組合せで。
今回、採用いただいた製品は、タチカワブラインドのハニカムスクリーン『ブレア』。
当社では「チェーン式」と「コードレス式」の展示品をご用意しており、今回も打合せでもサンプルを持参してイメージ確認をしていただきました。
減速降下機能を持つチェーン式は、天井高のある間仕切りでも使い易く、オプションの「ガイドレール」を組合わせればより断熱性を高めることができます。
採寸時のチェック事項。
間仕切りとして設置する場合のチッェクポイントとして、間仕切りをしたいエリアに製品本体とガイドレールが設置できる下地が天井面と壁面にあることを確認します。
また、間仕切りの場合、壁と床の境に「巾木」がある場合があり、この張り出しを考慮した納めを考える必要があります。
定規と、レーザー墨出し機を使って下地の所在と設置エリアの特定を行います。
製品幅は、天井側の開口幅ではなく、巾木間の開口幅を基準
レーザーと磁石が示す線上に下地が通っていることが判りました。
壁面は全体的に下地がありましたが、天井面にはレーザーが示す赤線の前後2cm以内にしか下地材(木枠)がありません。
製品を固定する取付金具を設置する際には、木枠を止めているビスを避ける必要があるため、予め強力な磁石でその位置を特定するといったチッェクも行います。
設置後の様子。
操作チェーンのある側が正面となります。
間仕切り後方の納まり。
製品後方のキッチン側からは操作できませんので、こちらからも操作をしたい場合は、断熱性が落ちても両面から操作ができるロールスクリーンなどをお勧めしています。
ガイドレールは巾木の上で止めます、巾木部分の断熱性を気にされる場合は、市販のスポンジテープなどを貼る場合もあります。
今回は、採光セルの『メライト』からホワイト(HS-1001)をオフホワイトの部品色の組合せでお選びいただきました。
ハニカムスクリーンの採光タイプには、和室の障子ににた採光拡散効果がありますので、空間の明るさを損なわない、効果的な断熱対策も可能です。
◆ 当社・『ハニカム シェード(スクリーン)』の特集ページ。
https://www.mitsuwa-i.com/honeycomb.html
ミツワインテリア:https://www.mitsuwa-i.com/
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- at 11:39 AM
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