Mitsuwa Interio STAFF BLOG「ミツワインテリア」のスタッフ・ブログでは、日々の施工事例や新着情報をご紹介しています。

「ウッドブラインド」の衣替え。商業施設での「冬物」新調事例。

2017年11月30日

 ナニック ウッドブラインド 店舗

 

外観の色使いも店舗PRとなる「ネイルサロン」様の窓辺に、「情熱的な冬」をイメージした紅色の「ウッドブラインド」を納品させていただきました。

間口と店内を装うウッドブラインドの衣替えです。

 

 

ウッドブラインドの衣替え。
3月~11月は「クリーム」のスラットで。

 

 

こちらは、今年2月の納品時にご採用いただいた、ナニック・ウッドブラインド「73色シリーズ」の展開色より『512(クリーム)』と、幅広76mmスラットの組合せの様子。

 

「ブルー」と「イエロー」のコンセプトカラーを引き立たせる、クリームの塗り壁に合せて選ばれた、ウッドブラインドのスラットカラーが、店内を上質な印象に引上げています。

 

 

ウッドブラインドの衣替え。
12月~2月は「情熱的な冬」の紅色で。

 

ナニック ウッドブラインド 92 ベニ

 ナニック ウッドブラインド 76mm

優しい「クリーム」色のスラットは冬を思わせる色でもありますが、ネイルアートの専門店にあっては、季節を意識したインテリアカラーに敏感であることが大切というオーナー様の発想のもと、12月1日から3月3日の節分までは、間口の衣替えに「紅(ベニ)」色のスラットを新調して窓辺の模様替えをすることになりました。

 

 

赤 ウッドブラインド

ネイルアートの世界は、女性美追求の細かなあらわれ。

小さな世界でのこだわりですが、それゆえ思いが詰まった情熱的で密度の高いこだわりでもあります。

12月から3月上旬まで、「赤」を思わせる行事には、クリスマス、お正月、バレンタイン、節分、ひな祭りなどがあるため、サロンとしては色を変えることに意味がある時期であるとのこと。

3/14日のホワイトデイ前から、「クリーム」スラットに衣替えをする予定です。

 

◆  ナニック ウッドブラインド」の特集ページ。
https://www.mitsuwa-i.com/newpage13.htm

◆  当社・『木製ブラインドの特集ページ』を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/tokyo-b.htm

 

ミツワインテリア: https://www.mitsuwa-i.com/

 

 

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ナニック「電動ウッドブラインド」納品事例と製品特長解説。

2017年11月22日

***2025年1月・更新情報***

 

上のインテリアを演出する
ナニックの電動ウッドブラインド。

ナニック 電動ウッドブラインド 特徴

 

ナニック 電動ウッドブラインド SF型 事例

ナニックの「電動ウッドブラインド(SF型)」を、ダイナミックなL字窓に7連窓の分割で納品させていただきました。

 

今回の電動ウッドブラインドでご採用いただいたスラット色は、「507 (グレーアッシュ)」

73色のカラーバリエーションを持つナニック「プレミアムシリーズ(標準73色)」は、窓枠、建具、暖炉といったインテリア構成色はもちろん、建築物の外観色を意識したカラーコーディネートも容易です。

木目を活かした薄塗り低光沢仕上げのスラットが自然光の反射を柔らかくおさえ、濃色で染め上げた落ち着きのある窓辺になりました。

 

 

ナニック・ウッドブラインド 「電動シリーズ」。
15チャンネルRFリモコン操作の『SF』型 をご採用。

 

ナニックのウッドブラインドは、展開する全シリーズの製品で「電動タイプ」に対応しています。

ボタン操作で、手軽に複数の窓や、手の届かない高所窓の操作ができるため、一般住宅はもちろん商業施設などで導入されており、用途に応じて電動タイプの仕様も異なります。

今回ご採用いただいた製品モデルは、『SF型』横型電動ウッドブラインドというモデルで、手動タイプの本体価格に、+60,000円/台(リモコン別途)のオプションで製作可能な、手軽さが好評です。

『SF型』とは、シンプル ファンクションの略で、製品本体に内蔵された小型モーターでブラインドの昇降と調光を手軽にコントロールできる、一般住宅での採用実績の多い製品モデル。

コンセント電源に接続した電動ブラインドを、電波を使った「15チャンネルRFリモコン」操作で操作します。

 

 


横型の『SF型』電動ブラインドで使用するブラケットは、手動タイプと同じですが、ヘッドボックスの形状とブラケットをはめる位置が若干異なり、手動製品のD:67mmより5mm厚い、D:72mmが製品ヘッドボックス部の厚みとなります。

 

 

ブラインドの割付とコンセントの配備。
細心の注意を払って。

 

製品付属のコンセントは、必ず製品の右側に配置されるため、設計・建築段階で分割設置する位置ごとに必要台数分の電源を用意することが必須です。

 

電動 ウッドブラインド 電源

電源への接続は、コンセントを天井や壁内に隠す圧着結線での現地施工も可能ですが、今回の物件では、「L字窓」の正面側窓(4分割)のコンセント電源位置がブラインドボックスの室内側、側面窓(3分割)のコンセント電源位置がブラインドボックスの屋外側に設けられていたので、電源スペースも考慮に入れて、ウッドブラインドの製作幅を決めました。

 

 電動ウッドブラインド コンセント

「L字」形状のブラインドボックスの場合、電源のクリアランスを考慮した製品幅の割付が非常に難しいので、実際に設置されている電源の状況を確認しながら、厳密な採寸と細かな打合せをする必要がありました。

 

コーナー窓 ウッドブラインド 勝ち 負け

採寸の段階では、「L字」コーナーが含まれる場合、ブラインドの「勝ち」「負け」を決める必要もあります。

「勝ち」側のブラインドの正面が「負け」側のブラインドの側面を覆う設置方法のことで、これにより屋内外から見る印象や、光の遮り方が変わってきますので、窓周辺の環境や、方位、日照条件を勘案して「勝ち」と「負け」を決めます。

コーナーに関わる製品幅がその他の製品幅に影響するため、採寸で一番肝心な箇所となるため、実物のサンプルと模型を使いながら理想的な位置を決定しました。

 

ウッドブラインド L字窓

ウッドブラインド コーナー窓

納品後のコーナー窓のとりあい。

希望通りの位置に納めることができました。

 

 

『SF』型・電動ウッドブラインドの分割プラン。
「一斉操作」・「個別操作」・「グループ操作」とは。


 

 

L字窓の長辺側(4分割)が幅9.5m、短辺側(3分割)が幅3.7m、計:W13.2m ☓ H2.6m の大開口窓。

圧倒的な開口が魅力の窓辺では、昇降ループの無い美しい意匠と、昇降・調光の利便性を兼ね備える「電動ウッドブラインド」の魅力が発揮されます。

7台のブラインドに分割した今回の事例では、「15チャンネルRFリモコン」の設定も日常の使い易さを考慮して決めています。

具体的には、「0」チャンネルを、ALLを意味する「一斉操作」として設定しました。

続いて、右側の暖炉側からコーナーに向かって、1~4チャンネルを、コーナーから左端までの分割箇所に5~7チャンネルを割り当てる「個別操作」の設定を行いました。

そして最後に、右側の暖炉側からコーナーまでの4台を「8」チャンネル、コーナーから左端までの3台を「9」チャンネルに設定する「グループ操作」を、製造段階で工場にプログラム依頼して現地納品いたしました。

 

『SF型』電動ウッドブラインドの設置が完了した時点では、製品が上部に畳み上がっています。

 

 

リモコン操作と注意点。

 

「0」チャンネル(=ALL)「一斉操作」ボタンを押すと、7分割された製品が一斉に降下してゆきます。

ナニック 電動ウッドブラインド 一斉操作

ナニック ウッドブラインド 軽井沢

こちらは、「一斉操作」で7台すべてを降下させた様子。

注意点として、  製品内臓の小型モーターRF電波を使用したSF型・「15チャンネルRFリモコン」での「一斉操作」「グループ操作」は、基本的に一斉に引き上げきることと、一斉に引き降ろしきることを目的とした操作用途となります。

SF型・「15チャンネルRFリモコン」を使って昇降途中で停止する場合は、製作高や製作面積(重量)、操作場所に応じた電波の感度差により、各ブラインドの昇降速度と反応感度、途中停止位置に差異が生じます。

途中停止時点で生じた停止位置の微調整は、「個別操作」で行う必要があり、これは事前ご了承事項となります。

カタログで記載されていませんが、「簡易電動型製品」リモコンタイプを扱うほぼ全ての製品の共通注意事項ですので、ご参考ください。

 

 

軽井沢 ナニック ウッドブラインド 
 
ナニック 電動ウッドブラインド グループ操作
 

調光操作も「0」チャンネルの一斉操作やグループ操作でまとめてコントロールできます。

 

こちらは、「8」チャンネルを割り当てて登録した右側・4分割窓を「グループ操作」で降下させた様子。

 

ナニック 電動ウッドブラインド 個別操作

同様に、「9」チャンネルを割り当てて登録した左側・3分割窓を「グループ操作」で降下・調光(遮蔽)した様子。

 

 

「個別操作」は、特定の窓の昇降や調光をコントロールする際に使用します。

 

 

最後に、『SF型』電動ウッドブラインド動画のご紹介をして本日のレポートの締めくくりです

イメージ通りの納まりに、お客様からも大変ご満足をいただきました。

 

◆ ナニック ウッドブラインド」の特集ページ。
https://www.mitsuwa-i.com/newpage13.htm

◆ 当社・『木製ブラインドの特集ページ』を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/tokyo-b.htm

ミツワインテリア:https://www.mitsuwa-i.com/

 

 


 

***事例追記***

ナニック電動ウッドブラインドのご採用にあたっては、製品台数分の専用コンセントを製品本体の右側にご用意いただく必要がございます

設計・建築段階でナニック電動ブラインドの採用を想定されている注文戸建て、マンション・リノベーションであれば、適切な配置でコンセントをご用意いただくことで導入が容易になりますが、諸々の事情により、製品台数分のコンセントが用意されていない状況コンセントを製品本体の右側に設置できない状況もございます。

またそもそもが電動製品の導入を想定していない窓の場合は、取付位置付近にコンセントが存在しない状況も少なからずございます。

当社では、これら様々なケースに対応した納め方にも対応しており、以下が状況ごとの参考事例となります。

 

電動ブラインド コンセント 設計段階 

◆ 事例①: 設計・建築段階でコンセント配置のアドバイスを行って納品した事例。

 

リノベーション 電動ブラインド コンセント

◆ 事例②: リノベーション時に用意されたコンセントを使用して露出コンセントの増設で対応した事例。

 

◆ 事例③: 隠蔽配線で電動製品を設置した事例。

 

吹抜け 電動ブラインド コンセントない

◆ 事例④: 既設の電動製品用コンセントを使用して露出コンセントを増設で対応した事例。

 

マンション カーテンボックス 電動ブラインド

◆ 事例⑤: 電動製品の導入を想定していない窓周辺のコンセントを使用して露出コンセントの増設で対応した事例。

 


 

***編集追記***

Iot対応の新型電動モデル・展示品を入荷

ナニック 電動ウッドブラインド Iot 対応 スマートフォン操作 音声操作

ミツワインテリアでは、2021年末にモデルチェンジされ新たにIot対応機能が加わった、ナニック 電動ウッドブラインドの展示品をご用意しています。

 

電動製品本体に加えてオプションのスマートハブをご購入いただくことで、スマートフォンやタブレットからの操作が可能となります。

専用アプリをダウンロードしてWifi環境下で接続することにより、遠隔操作や音声操作も可能になりました。

◆ 製品紹介(詳細)を見る。

 

 

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  • at 9:29 PM
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賃貸マンションお引越し前の、オーダー「カーペット」施工事例。

2017年11月14日

現場フィット施工のオーダーカーペット。
リビング・ダイニング編

 

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こちらは、「賃貸マンション」お引越し前のオーダーカーペット納品事例です。

当社オリジナル・『現場フィット施工』は、敷き詰め感覚の納めでありながら、フローリングを傷めない「置敷き」工法であることが特徴。

お客様から大変ご好評をいただいております。

 

お客様のご要望。

リビング・ダイニングに敷くカーペットについて、お客様のご要望をまとめると以下のとおり。

 

(1) 「ホテル・ライク」の柔らかな素材を使った「置敷きカーペット」で敷き詰めて欲しい。

(2) 賃貸物件なので、衝撃緩和とUVカット効果でフローリングを保護したい。

(3) 幼児がいるので、転倒などに配慮したかーペットで予防したい。

(4) 「床暖房」にも対応した、製品と施工方法で、納めて欲しい。

 

フローリングが嫌いな訳ではないけれど、賃貸マンションの床を極力傷つけたくない、お子様やペット、足腰の弱い高齢者に配慮したフロア対策を家具が入る入居前に行っておきたいというご相談から、床の冷えが気になる、スリッパを履かずに素足で生活したい、階下への遮音対策を講じたいなどといった悩みにもカーペットの導入はお勧めです。

 

2016-10-11-11-4

続いて、カーペットを採用するなら、インテリアとの調和を大切にしたいというご要望に応えたカーペットの素材と色柄のコーディネート。

リビング・ダイニングの場合であれば、お部屋に入れる「家具」の色調や「照明」の種類を考慮して、ラグジュアリーな光沢をまとった「セミ・ラグ」に近い、柔らかな毛足のカーペットをご選定いただきました。

 

 

厳密な採寸作業

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一般的なカーペットのロール幅はW364cmが主流ですが、国産品の大き目のものでW382cm、一部輸入品でもW400cmが上限となります。

リビング・ダイニングの間取りは、カーペットのロール幅より広い場合も多く、部屋の間取りを考慮して「幅継ぎ(ジョイント)」をしながら納めることもあります。

変形間取りと、ジョイントを想定しての採寸は、長年の経験を活かしながらの特に慎重に行います。

採寸の段階では、mm(ミリ)単位の採寸を、部屋の隅々に対して行って図面を起こし、その後、部屋の僅かな歪みや変形間取りを考慮した製作図面としてまとめあげます。

※採寸・施工の手引き(参考例)
https://www.mitsuwa-i.com/carpet-fc.htm

 

 

LD細部の納まり

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バリアフリーとなっている窓際の納めは、工場に加工指示した「オーバーロック(縁かがり)」加工により、見切りを美しく、ホツレ防止に配慮した納めで仕上げています。

「壁際」に対しては、専用の工具と手作業で壁側にフィットさせることによって、糸のホツレを抑えた美しい納めとなります。

 

 

「主寝室」 の採寸 (Before)

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リビング同様に、精密な採寸を行って製作しました。

 

 

寝室には「ウールカーペット」をご採用。

 

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寝室でご採用いだいたのは、ループタイプのウールカーペットです。

毛足は短めですが、ループ特有の弾力性があり、寝室で人気の素材です。

 

納品後(After)。

寝室 カーペット オーダー

カーペット オーバーロック ドア下

「開口部」の見切りは、縁かがりを施した『オーバーロック加工』で納めています。

 

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「壁側」は技術を活かした『現場フイット施工』で、「敷詰めカーペット」を思わせる納まりになります。

 

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ドアの開閉に支障がない場合は、「クローゼット」の中も張り上げることができます。

 

『フローリング』を傷めない美しい「オーダーカーペット」施工。 

施工難易度が高い工事のため、スケジュールの調整をいだく場合もございますが、こだわりのあるお客様からのご好評をいただいております。

新築・賃貸の別を問わずマンションご入居前に是非ご検討ください。

 

 

◆ 当社『オーダーカーペット(置敷き)施工』の特集ページ
https://www.mitsuwa-i.com/overlock.htm

◆ 参考・当社『カーペット(敷き詰め)施工』の特集ページ
https://www.mitsuwa-i.com/carpet-2.htm

 

ミツワインテリア:
https://www.mitsuwa-i.com/

 

賃貸住宅の「床」「壁」「窓」を個性的なファブリックで満たすコーディネート。

2017年10月17日

10月は、異動に伴う転勤シーズンでもあるため、お引越し先である「賃貸住宅」や「賃貸マンション」でのインテリア相談を多くいただく時期になります。

異動期間は人それぞれですが、短期であれば、窓周りや床周りのインテリアは必要最低限なもので済まされるお客様が多く、長期を想定した転勤の場合、寛ぎの空間であるリビング・ダイニングや寝室に居心地の良さを求めて、転勤のストレスを緩和したいというお客様もいらっしゃいます。

 

賃貸戸建」
契約範囲内で快適に暮らすための
「床」「壁」「窓」のリニューアル。

テラスハウス 防音 壁 リフォーム

今回のご紹介事例は後者のタイプ。

「持ち家」から「賃貸物件」に引越しすることによって生じる、居心地の悪さを解消するため、賃貸契約で認められる範囲内の内装コーディネートをしたいというご要望でした。

 

築10年、引越し先「テラスハウス」のLDは緑豊かな窓辺からの眺望が魅力のお部屋でしたが、壁紙は新築時のままで、退去時に貼り替えるという条件になっていました。

その条件の範囲内でできるインテリア作りをしたいとしてお客様からご相談いただいた要旨は以下の3点。

「リラックスできるインテリアと窓辺にしたい」

「床を暖かくしたい」

「防音・吸音対策をしたい」

不動産会社からは、入居中、自費での壁紙の貼り替えや、壁紙への「鋲(びょう)止め」や「ビス止め」は認められていたため、その範囲内でできるリラクゼーション・リフォームを考えました。

 

 

カーペットで
「冷え対策」と「吸音対策」。

まず初めに、窓から望める森の色に合せた「カーペット」を選ぶと、空間の広がりが豊か認証になりました。

カーペットの魅力は、足触りの良さや床の冷えを緩和する「保温効果」から、インテリア計画の中での「色彩効果」、賃貸物件であればフローリングを傷から守る「保護効果」などが期待できます。

 

 

「テラスハウス」での遮音対策。
特殊布張り仕上げで、防音・吸音に配慮

「テラスハウス」とは、境界壁を共有する複数の戸建住宅が連続している形式の低層集合住宅のことをいいますが、マンションの様にコンクリート躯体の構造壁を境界壁としていない木造テラスハウスの場合、隣家からの生活音が気になり、感覚としてはアパートの境界壁程度の遮音環境となります。

ご覧の写真は、隣家のLDに面した境界壁に施した、遮音「ファブリック・ウォール」施工後の様子。

市場に流通した完成品はありませんが、お客様から求められた以下のご要望を実際の形にしました。

① 夜間も 隣家に配慮して音楽やTVを楽しみたい。

② 隣家からの生活音を遮る防音対策をしたい。

② ソファの背面壁をインテリア演出を高める「アクセントウォール」で仕上げにしたい。

 


 

遮音「ファブリック・ウォール」の構成は、以下①~⑦の部材を手順に沿って組み立てたもの。

 

① 厚さ1mmの「遮音シート」を壁面に鋲止め。 → 遮音対策

② 化粧布地となる「ファブリック・ウォール」の上部をマジックテープ固定。
→専用部材の設置。

③ 厚さ25mmの「スチロール板」を①に重ねて鋲止め。 → 施工補助材

④ 厚さ8mmの「カーペット用遮音材」を③に重ねて鋲止め。
→  遮音対策 + 布張り化粧仕上げの補助材

⑤ 壁面サイズで製作した「ファブリック・ウォール」の上部を②部材に固定。

⑥ 「ファブリック・ウォール」は上部から下部へテンションを掛け。
→ 下部の布地はスチロール板の下部に折りこんで、底部で鋲止め。

⑦ 壁面左右にもファブリックのテンションをかけて脇の隙間に挿入固定。

 


 

テラスハウス 遮音 壁

様々な特殊加工を組み合わせて設えた遮音「ファブリック・ウォール」

仕上げ材はコットン(綿)100%の当社在庫品を使用。個性的な生地ですが、壁面装飾としては想像以上の魅力を発揮しました。
2巾の生地を中央で縫い合わせて作ったカバー状の布地で、ソファ背後の防音壁を美しく目隠しする工程は難易度の高いものでしたが、工夫の甲斐ありしっかりと納まりました。

 

いちご泥棒 装飾バランス

スタイルカーテンとしてで採用いただいた、ウィリアム・モリス 『イチゴドロボウ』(色番:311) も、カーペットや化粧壁と自然な調和で馴染みました。

 

いちご泥棒 クッション

いちご泥棒 クッション 川島織物セルコン

ミルティス 若月まり子

 

意匠性にこだわった工夫を組み合わせて、「床」・「壁」・「窓」と、お気に入りのファブリックに囲まれた、快適な「テラスハウス」でのご入居時コーディネートが完成しました。

 

◆ 当社『カーペット(敷き詰め)施工』の特集ページ
https://www.mitsuwa-i.com/carpet-2.htm

◆ 当社・『ウィリアム・モリスの特集ページ』を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/inhouse.htm

◆ 当社・『オーダーカーテン』の特集ページ を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/sub2.htm

 

ミツワインテリア: https://www.mitsuwa-i.com/

 

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ボウ ウインドウでの掛け替え。「スカラップレース」と「アール・ヌーヴォー」風カーテンで。

2017年10月11日

築25年、輸入住宅のリビングを優雅に演出する「ボウ ウインドウ」のレースとカーテンの掛け替えのご相談をいただきました。

 「ボウ ウインドウ(Bow wibdow)」とは、 出窓の1種で、同サイズの窓を3面以上組み合わせて弓形に張り出させた装飾窓のことですが、こちらの窓は2間サイズのダイナミックな6連・ボウ ウインドウです。

 

 

「出窓」レースのスタイリング。
『スカラップ』にトリムを付けて。

写真はお打合せ時の出窓内。

既存のレースは、標準的な「両開き」でしたが、6連・ボウ ウインドウのダイナミックな装飾性を引き立たせるために、一体型の 『スカラップレース』にお好みの装飾トリムをつけたスタイルレースへリニューアルをすることになりました。

 

出窓の前後が水平関係にある「台形型・ベイ ウインドウ」であれば、「M型スカラップ」というスタイルでまとめると綺麗ですが、出窓の奥が「弓型」形状となる、「多角形・ボウ ウインドウ」では、スカラップのウエーブを中央に1つ足すことにより、多角形対応となります。

 

今回ご採用いただいたボイルレースと、裾の装飾トリムは川島織物セルコンの生地でしたので、「スカラップ」のスタイル提案は、メーカーのスタイルブックで紹介されている、ボウ ウインドウ対応の『スカラップセンターウエーブ(トリム)』を参考としつつ、出窓の環境とお客様のご要望を盛り込んで行うことになりました。

窓装飾における「スカラップ(Scallop)」とは、レースにホタテ貝(Scallop)の貝殻のような半円を連ねた形状の縁取りを施すことを意味します。
洋裁であれば,襟や裾などを半円を連ねたような波形の縁に仕立てることになりますが、多角形窓である出窓やボウ ウインドウでは、このようなスタイルレースが映え、見せ場となります。

 

川島織物セルコンのスタイルブックに掲載されている『スカラップセンターウエーブ(トリム)』の寸法比率図では、仕上り丈(100%)に対して、M地の切れ上がり部に35%、谷部に20%の空間を開けるイメージとなっていますが、この比率は絶対値ではなく目安となる基準値です。

実際は、出窓自体のの規模、外部からの陽射しの程度や方位、プライバシーの度合いによって割合を変えることができます。

 

出窓 スカラップ レース

こちらの窓は、日中の陽当たりが良いため、スカラップのウエーブを浅目にしたいという要望がありました。

出窓内の幅はW350cm。
スカラップのウェーブを浅くするシュミレーションは、日中の陽射しのもと、紙テープを既存のレースに当てながら、視覚的に馴染むバランスをお客様と一緒に確認しました。

 

確認時にマーキングした、採寸データをもとに、1/30スケールの手書きにおこした確認作業。

今回はスカラップの縦方向を構成する深さはスタイルブックの50%に圧縮されたサイズがお客様の希望スタイルであることがわかりました。

また「スカラップ センターウエーブ」の横方向を構成する幅比率は、20% : 30% : 30% : 20%となりました。

 

ボウ ウインドウ スカラップ レース

「スカラップ センターウエーブ」納品後の様子。

日没後の納品でしたが、夜のプライバシーもほとほど確保できてイメージに沿った仕上がりになりました。

 

ボウ ウインドウ スカラップ レース 事例

ボイルレースとの組み合わせで使用した「トリム」は長さ18cmのもの。

スタイルブックで推奨されているトリムとサイズは同じですが、違うデザインのトリムを組み合わせています。

 

 

「出窓」のカーテン。
『アール・ヌーヴォー』期の伝統柄で。

 

川島織物セルコン ヌーボーアイリス FF1166 カーテン 特価

ボウ ウインドウの手前を飾るカーテンには、現地にお持ちした縫製展示品の中から、ご支度の内装や家具と相性の良い「アール・ヌーボォー」期デザインのファブリックをご採用いただきました。

「アール・ヌーヴォー(フランス語: Art Nouveau)」とは、19世紀末から20世紀の始めにかけてヨーロッパを中心に開花した国際的な美術運動の総称を指し、「新芸術」を意味することばです。
ファブリックデザインの世界では、従来の様式に囚われない装飾性花や、植物などの有機的なモチーフや自由曲線の組み合わせた作品が多数産み出されました。
 
 

上の写真は、東京ビッグサイトで行われた、インテリアトレンドショーでの川島織物セルコン出展ブースの一部。

 

カーテンにご採用いただいた生地、『ヌーボーアイリス』  ・ FF1166(LGO)もアール・ヌーヴォー期のイメージを汲んだ新作として披露されました。

『ヌーボーアイリス』は、「西洋アヤメ」をモチーフにした川島織物文化館所蔵のデザイン画を復刻させたたファブリックで、伸びやかなアイリスの花を、「アールヌーボー」調の柄と織物の魅力で表現。
モダンからクラシカル、エレガントなテイストまで幅広くお使いいただける魅力的なファブリックです。

 

川島織物セルコン ヌーボーアイリス カーテン FF1166 事例

納品後の様子。
『ヌーボーアイリス』の格調高いデザインが、夜の出窓を美しく引き立てます。

 

ウィリアム・モリス ヌーボーアイリス カーテン

「風通織(ふくれ織り)」による柔らかなボリューム感を持った生地ベースに、パターンを縁取るゴールドの輪郭線が、この生地の魅力です。

 

ウィリアム・モリス ヌーボーアイリス 川島織物セルコン カーテン

スカラップレース トリム 川島織物セルコン

こうして、25年ぶりの掛け替えもお客様の満足のもと完了しました。

25年前の時の流れの中で、お客様の趣味嗜好、家具や敷物、インテリアレイアウトも変わるため、新鮮なリニューアルになりましたが、それを考慮したスタイリングにより、新しい窓辺は速やかに生活の中に溶け込んで行きました。

 

◆ 「川島織物セルコン」製品の特集ページを見る。
https://www.mitsuwa-i.com/kawashima.htm

◆ 当社・『オーダーカーテン』の特集ページ を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/sub2.htm

 

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