効率的な採光を目的とするトップライト(天窓)は、壁面に設ける窓に比べて数倍の採光効果があると言われ、建築基準法の有効採光面積では通常窓の3倍の採光能力を有する窓として計算されます。
ただし、裏を返せばそれだけ強い陽射しが天井面から直接差し込む窓であるため、季節、天候、時間帯によっては「眩しさ」、「暑さ」も3倍になる可能性があり、耐え難い不快感をもたらず場合もあるようです。
夏場のトップライトから差し込む熱射と眩しさに悩まれていたこちらの事例では、セイキ総業の『ハニカムサーモスクリーン(トップライトタイプ)』をご採用いただくことで暑さ、眩しさの効果的改善を図ることになりました。
VELUX(ベルックス)製の天窓には建築当初からの設計で電動プリーツスクリーンが設置されており、窓の周囲に電源もなくすっきりとした納まりになっていましたが、断熱性の低いシースルー生地では満足できる効果が得られないため、伸縮操作棒で開閉する採光ハニカムを併用したダブル仕様で効率よく使い分けようという切実なご相談でした。
セイキ総業の
『ハニカムサーモスクリーン(トップライトタイプ)』
こちらは、当社が提案用でご用意している『ハニカムサーモスクリーン(トップライトタイプ)』の展示品。
窓枠内での設置を想定した製品ですので窓枠の外に設置することはできません。
W500×H600の展示サイズですが、こちらを「専用操作棒」と一緒にご用意することで、実際の使用を想定した天窓、傾斜窓でのご提案が行いやすくなりました。
トップライトタイプをフレームに納めた完成品でご用意することで、店内だけでなくお打ち合わせ先でも実物を想定したハニカムサーモスクリーンのイメージ確認、操作体験が可能になりました。
こちらは、過酷な夏場の屋外(気温33°)で西日の直射に当てた実験の様子。
窓ガラスのない環境下では、スクリーンに100%の直射があたりますが、それ故に体感温度と眩しさが軽減される実感が得られます。
小さなサンプルであっても使い方の工夫で機能性と操作性の確認をお客様にご提供できますが、トップライトタイプの場合、完成サンプルをご用意することで設置に際しての注意事項と納まりの確認をお客様がよりイメージしやすくなるという利点があります。
水平、傾斜面の天窓にも対応する「トップライトタイプ」は、傾斜角度に応じた製作可能寸法内で採用可能です。
スクリーンの開閉は「ワイヤーテンション式」で、設置時に適度な張力でワイヤー調整を行い、手動または、高所用の「専用操作棒」を用いて開閉を行うシステムとなっています。
取付は、製品本体を上下用のブラケットで固定、昇降をサポートするガイドレールをスクリーンの両側面に固定して設置するため、窓の四方に取付可能なビス下地が存在していれば以下の設置手順で採用可能です。
①製品の開閉をアシストする「ガイドレール」の取付。
②上部レール用ブラケットの取付。
③下部レール用ブラケットの取付。
④上下レール用のブラケット線上にスキマ防止材の貼付け。
⑤ ガイドプラグに専用「潤滑剤」を塗布後ガイドレールへセット。
⑥ 上下レールへのブラケット固定。
⑦ テンションコードの調整作業。
高所窓の打ち合わせであっても、下地の調査と併せて①~⑦の設置手順で組み立てられたイメージを完成されたサンプルで確認することで、お客様とのイメージ確認がスムーズに進みます。
トップライトタイプの施工は、一般的な窓回り品の設置より調査項目が多く、施工難易度も高いためこういった準備は大切なのです。
施工後の様子。
採光スクリーンから適度な明かりを採り入れながら、問題となっていた猛烈な日差しを緩和することができました。
採用セル色は「S-01(パールホワイト)」。
当社展示品と同じカラーです。
室温調整で困っていたキッチンの断熱対策も併せて実施しています。
採用セル色は「S-02(コーラルイエロー)」です。
『トップライトタイプ』に対応する、スクリーンのバリエーションは10配色の採光生地、3配色の防炎採光生地、そして3配色の遮光生地からなります。
窓辺に合わせたカラーと機能性からお選びいただくことができます。
◆ 当社・『ハニカム シェード(スクリーン)』の特集ページ。
https://www.mitsuwa-i.com/honeycomb.html
ミツワインテリア:https://www.mitsuwa-i.com/
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