賃貸マンションにご入居されたばかりのお客様よりご依頼をいただき、LDK全体に「オーダーカーペット」の施工をさせていただきました。
カーペットを敷くことによって、買い揃えた家具も引き立つ「ホテルライク」なラグジュアリーに仕上げたいとのご要望です。
施工前(Before)
意匠性に富む大理石仕上げの玄関・廊下部分は、そのままでよいとのことですが、LDKのフローリング部分は、素足でくつろぐことも想定して足触りの良いカーペット仕上げにしたいというリクエスト。
カーペット施工ではありますが、特殊作業による「置き敷き」工法ですので、 フローリングを傷めない「床養生」としての役割も持っています。
壁の周囲に施工副資材のグリッパーを打ち込んで、ニーキッカー(工具の名称)でテンションをかけて仕上げる一般的な「太鼓張り」での敷き詰め工法と違い、固定作業や複数のカーペットのジョイントが難しいこちらの施工は、通常はお引越し前の家具のない状態でさせていただくことが多い作業です。
例外的に、住まいながらの作業となるケースは、お子様の走行音やペットの鳴き声など、集合住宅の階下から音の苦情がある事例など、「遮音カーペット」での対策が必要なケースでは今回の様に家具を移動しながら作業対応をさせていただいております。
強固な固定が出来ない簡易固定で納める都合上、大きな間取りでは、正確な採寸による発注サイズをメーカーの工場が正確に反映してくれる連携が不可欠です。
工場で裁断されたカーペットは、運送時再びロール状に巻き取られるため、現場での施工の際はロールの巻き癖で緩やかなカーブを描き少し縮んだ体裁になります。
この状態から、オーダーサイズの状態に戻す調整を行いますので、どんなメーカーのカーペットでも良いというわけではなく、現場の状況により一定の制約がございます。
足触りの良い「ウールカーペット」。
魅力的な付加価値機能にご注目。
こちらは、今回ご採用いただいたカーペットの選定色。
「置き敷き」による特殊工法で使用するカーペットには、「寸法安定性」の良いものを選びます。
当社の実績としては、カーペットの基布に「床暖房」対応、「遮音機能」を高めるフエルトバック加工がされている製品をなるべく推奨しています。
ちなみに、遮音機能の高いカーペットに「ウールカーペット」が多い理由としては、経年使用による「弾性回復力(へたり)」の劣化による遮音機能の低下が少ない素材的特性であることによります。
基布の遮音性だけでは継続的な遮音性が維持できないため、アクリルや、ポリエステル素材のカーペットは余り使われていません。
優れた「保温性」と「調湿性」に加えて、「弾性回復力」に富んだウールカーペットを採用するメリットは、冬場の暖かさや夏場のさらりとした触感だけでなく、柔らかな足触りや適度の遮音性も得られるところにあるわけです。
施工後(After)
納品後の様子。
大理石のフロアとフローリングの境界となる室内ドアの手前は「オーバーロック」の縁かがりで綺麗に納めています。
今回は、壁を隔てて廊下と平行にレイアウトされている「キッチン」もカーペットで納めています。
LDKに奥行きが感じられます。
ヨーロッパの輸入家具でまとめられた優雅なLDKの設え。
「ホテルライク」のラグジュアリーなインテリア演出に、オーダーカーペットの相性は抜群です。
◆当社・『オーダーカーペット(置敷き)施工』の特集ページ。
https://www.mitsuwa-i.com/overlock.htm
◆ 当社・『リフォーム工事の特集ページ』を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/m-reform.htm
ミツワインテリア: https://www.mitsuwa-i.com/
- 「カーペット」施工事例
- Trackback(0)
- 賃貸マンションをホテルライクにカスタマイズさせる、オーダーカーペットの魅力。 はコメントを受け付けていません
- at 4:59 PM
- posted by 管理者