こちらは、新築マンションご入居前のオーダーカーペット納品事例です。
近年のマンションでは、フロアの仕上げはほぼ遮音フローリング仕上げが標準となっていますが、床暖房対応のロールカーペットの全面・置き敷きを希望されるお客様も少なからずいらっしゃいます。
マンション内覧会でお打合せ
こちらはマンション内覧会での様子。
マンションにお住いのお客様で、当社にカーペット敷きの相談をされる際の代表的ニーズとしては、
① 足触りが良く柔らかく温かい踏み心地がラグジュアリーな空間を演出する。
② 光の反射を抑え、間接照明やダウンライトを引き立てるインテリア性の高い演出効果がある。
③ 滑りにくく衝撃を吸収する安全性が、高齢者の転倒やペットの股関節炎対策になる。
④ 吸音性・遮音性に優れたカーペットの起毛が、階下にも室内にも優しい静かな歩行感を約束する。
などがあげられます。
ホテルライクなリラックス感とインテリア性に優れた空間作りを考えた際、カーペット敷きが必要なピースになると感じたお客様からご依頼をいただくことが多く、今回もご入居前に行った照明の増設工事、アクセントタイル工事に合わせてフロア工事と窓回り品工事のご依頼をいただくことになりました。
高品質・ウールカーペットのご採用
今回、リビング・ダイニングを含む居室でご採用いただいたカーペットは、ウールの中でも柔らかい「メリノ」と子羊の「ファーストラム」を紡績して作り上げた全厚11.5mm(※パイル長:8mm)のウール100%カーペットです。
(※キッチンのみ、メンテナンスに対応したタイルカーペットを使用)
ご家族の転倒防止目的も兼ねておりましたので、現物サンプルを実際に踏んでいただき、カーペットの持つ柔らかさ、滑りにくさ、遮音性も体感いただきました。
採寸と施工
現地採寸ではカーペットのサンプルをお持ちしてカーペットの分割位置、出入口(※ドア、引き戸等)部分の縁かがり(※オーバーロック)、開閉建具の有無を確認いたしますが、特に室内での開閉を伴うドアや引き戸については、カーペットを敷くことで開閉に支障がないことの確認が必須となります。
マンションの場合、全厚10mmを超える場合で建具の開閉に支障が出る可能性が高いため、お打合せ段階では、薄めを含めた候補をリストアップいただいたうえで現地確認を行います。
今回の場合、引き戸は大丈夫でしたが、開閉ドア下のすき間が10mmでしたので、建具丁番の特殊調整材等を併用して通過スペースを確保しました。
ただし、調整材で調整可能な高さは最大で3~4mm程度ですので、それ以上の調整を必要とするカーペットを採用する場合はドア下をカットする対処が必要となります。
こちらは実際の施工風景。
フローリングの保護にもなる置き敷き施工では、専用の両面テープ(※フローリング面は吸着固定、カーペット面は粘着固定できる特殊テープ)を居室の周辺とジョイント部に配置して施工を行い、カーペットの仕上げは壁面に対しては現場カットでの調整、開口部に対しては事前加工済の「オーバーロック」を合わせて納めます。
なお、カーペットの施工により開閉ドアのストッパーの位置も上がりますので、こちらも専用の調整材を使用して納めます。
綿密な打ち合わせと現調を経て置き敷き施工のオーダーカーペットが納められました。
今回、カーペットの施工に合せて窓回りにはセンターレーススタイルの「バーチカルブラインド」とツインスクリーンの「ハニカムスクリーン」を納めていますが、カーペットの厚みに影響される窓回り品をお客様がご用意される場合は、厚みを考慮した寸法で製作する必要がありますのでご注意ください。
◆ 当社『オーダーカーペット(置敷き)施工』の特集ページ
https://www.mitsuwa-i.com/overlock.htm
ミツワインテリア:https://www.mitsuwa-i.com/
- 「カーペット」施工事例
- Trackback(0)
- 新築マンションでの置き敷き・オーダーカーペット提案施工事例。 はコメントを受け付けていません
- at 8:58 PM
- posted by 管理者