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『トワレ柄』カーテンとローマンシェードの「柄合わせ」スタイリング事例(五洋インテックス・IH208 02)他。

2014年09月11日

本日のブログでは、
「トワレ柄」の厚地ファブリックと、「刺繍柄」のレースを組み合わせた、リビング窓のスタイル納品事例をご紹介させていただきます。

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英名:『toile = トワレ』,
仏名: 『Toile de Jouy=トワル・ド・ジュイ』柄とは?

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『トワレ』柄の仏名、『トワル・ド・ジュイ』は、18世紀頃フランスにおける、ロココ調絵画を思わせるデザインが多いのが大きな特徴で、主に2色使いを中心とする布のデザインに端を発しています。
18世紀フランスの伝統柄という知識がなくても、この個性的なパターンを見たことがある方は多いと思われますが、現在でも、フランスでは、「ロマンティック」、「トラディショナル」、「カントリー」といった、インテリアのスタイル表現の中に積極的な採用されていて、世界中に多くのファンが存在しています。


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同時に今日では、国を超えてこの伝統的なデザインが愛される様になり、「ファブリック」だけでなく、「壁紙」や「ファッション」の世界にまでインスパイアされ、現代的なアレンジや表現方法が発信されています。

 

 

トアレ柄・『ファブリック』の縫製展示品

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今回ご採用いただきました、トワレ柄の厚地は、五洋インテックスのカタログ・「インハウス」に収録されております、英国製ファブリック・『オフィーリア』の2配色より、爽やかなペールトーン(ブルーグリーン)のベース地が印象的な、生地品番:IH208(02)です。

 

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生地: IH208・『オフィーリア』
カラーバリエーション:
2色
生地幅:
137cm
生地組成:
綿(85%), 麻(15%)
柄リピート: 
タテ:64.5cm、ヨコ:68.6cm
輸入産地:
イギリス製
生地価格: 
7,800円/m(5,690円/m2)・税別

 

 

「縫製展示品を」お持ちしての現地お打合せ。 

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まず、現地の「掃出窓」に2色のカーテンを掛けて、最終的な色味のご選定をいただきました。

そしてカーテンと同じ生地で、テレビの両端にレイアウトされている「縦長窓」側は、『ローマンシェード』スタイルとして、「トアレ」のデザインを絵画的に楽しむコンビネーションスタイルスタイルで仕立てることになりました。

 

 

前幕(厚地)・『ローマンシェード』の柄出し縫製。

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柄物である「トアレ」生地を使って『ローマンシェード』を製作する場合、特に柄の配置にこだわりのない場合は、無地と同じ要領で、生地を無駄なく使用するランダムな柄出しで仕上げます。
しかし今回は、TVを挟んで左右対称に配置されている「装飾壁と縦長窓」のレイアウトを大切にして、左右の窓の柄を同一に仕立てる『柄出し縫製』をご指定いただきました。

 

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『柄出し縫製』を行う場合は、まず最初にローマンシェードの製作サイズ(幅×高)を決めてから、その寸法枠に納まる柄のレイアウトを決める事になります。

 

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『柄出し縫製』で左右同一に仕立てられたローマンシェード、設置後の様子です。

 

 

後幕(レース)・『ローマンシェード』の柄出し縫製。

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「掃出窓」のカーテンに合わせたコーディネートレースには、当社オリジナル生地である、トルコ製・『裾柄付・刺繍レース』をご採用いただきました。

 

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『裾柄付・刺繍レース』を使用して「ローマンシェードの後幕」を作る場合、こちらの写真の様に、窓の製作サイズと、生地に表現されている全体の柄域とリピート確認を慎重に行って柄の割付けを行います。

「ローマンシェード(プレーン スタイル)」の場合、裾部分にはシェード昇降に必要な「ウエイト・バー」が水平に挿入されますので、『裾柄付・刺繍レース』の裾柄部分の大きさによっては、裾柄が使用できない(しない方がいい)ケースが多いので注意が必要です。
その様な場合は、裾柄部分を外した残りの生地のパターンの有無や特徴を把握して効果的な『柄出し縫製』の割付けを考えます。

 

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こちらは、今回の納品事例でご採用いただきましたレース生地で表現した、「異なる裾納め」の様子となります。

 

 

「トアレ柄」&「裾柄・刺繍柄」の組合せ。

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以上の様な、スタイル提案と微細なレイアウト提案を経て、『カーテン&レース』と『ローマンシェード』スタイルという、異なるファブリック表現による窓辺のスタイリングが出来上がりました。

 

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「掃出窓」の『カーテン&レース』は、2倍ヒダのたっぷりヒダを取ったウェーブ表現で面積の大きい窓をゆったりと魅せ、フラット表現の『ローマンシェード』では、柄物生地の持つ魅力と特徴を製作サイズの中で熟慮いたしました。

 

 

当社・『ローマンシェード』の特集ページを見る。
http://www.mitsuwa-i.com/roman.html

当社・『輸入カーテンの特集ページ』を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/inhouse-2.html

 

文責・梶川 完之
(インテリアコーディネーター・色彩コーディネーター)
ミツワインテリア:http://www.mitsuwa-i.com/

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