本日のブログでは、ウィリアム・モリス『いちご泥棒』のプリントファブリックを使用した窓回りの掛け替え事例をご紹介させていただきます。
「ローラ・アシュレイ」のカーテンからリニューアル。
「Farrow&Ball」塗料との相性を考えて
25年以上愛用された「ローラ・アッシュレイ」のカーテン。
綿生地の劣化が目立ってきたので新調することになりました。
ベージュのコットン地に赤と緑で描かれた花柄、可愛らしいギャザーバランスの上飾りで上質なインテリーシーンを作り上げてきましたが、今回は甘さを抑えつつ、ファブリックの色使いと作品の持つ格調で新しい空間演出をされたいというご要望をいただきました。
深みのあるグリーンが特徴の壁紙は10年前に当社で施工したもの。
塗装用壁紙に英国・「Farrow&Ball」塗料で仕上げた壁装は耐久性に富み、劣化や傷みもない極上のコンディションを維持していました。
天井仕上げ塗料は18世紀を代表する建築家・ロバート・アダムが好んで使っていた「Pea Green」(NO.33)、壁面仕上げ塗料にも歴史的建造物の修復などで使用されているナショナル・トラストカラー「MINSTER GREEN」(NO.224)を採用しており、室内の照度を抑えた落ち着いたLD空間を演出するための土台になっています。
英国 ・『サンダーソン社』のコットンプリント。
『Strawberry Thief(いちご泥棒)』について。
ウィリアム・モリスの手掛けた数多いデザインの中にあって1883年作の『Strawberry Thief(イチゴドロボウ)』は、時代を超越して常に高い人気を誇るデザインのひとつ。
今回の掛け替えでも、打ち合わせ当初から『イチゴドロボウ』のファブリックを使いたいとのご指名をいただいておりました。
『いちご泥棒』は、2011年のモリス商会創設150周年記念『Morris Archive Collection』 リリースの際に、英国・サンダーソン社が「Liberty」社から作品の版権を買い上げることにより復刻を遂げた生地で、今回の採用色はのコットン・プリント版『イチゴドロボウ』(全5配色)より311番色。
当社には縫製サンプルのご用意がありますので、現地お打ち合わせ時に窓に当てながらご確認いただくことができます。
今回は、最終的に堅牢なポリエステル裏地を併用して、カーテン地の保護とボリューム感の増強を加えた仕立てでおさめることになりました。
上飾りには「ストレートバランス」を採用。
作品の構図にこだわって。
上飾りには、『いちご泥棒』のデザインが最も生きる「ストレートバランス」を採用。
バランスの中材に適度なボリュームと張りを持たせるための中綿を入れて仕立てています。
バランスの寸法配分と縫製指示は、窓サイズ、天井高、、バランスレールの仕様などを考慮しながら決めました。
概ね、シュミレーション通りの配分で納めることができました。
カーテンを閉じた夜間のイメージ。
グリーンでまとめた塗装壁紙に埋没することなく『いちご泥棒』のカーテンが空間に馴染み新たな魅力を放っています。
昼夜を問わず、『いちご泥棒』の魅力が楽しめるインテリアの完成。
内装、家具、照明、絵画やディスプレイに対するお客様の愛着とこだわりに調和した空間が出来上がりました。
◆ 当社・『ウィリアム・モリスの特集ページ』を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/inhouse.htm
◆ 当社・『輸入カーテンの特集ページ』 を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/inhouse-2.html
ミツワインテリア:https://www.mitsuwa-i.com/
- カーテン(輸入ブランド)
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