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ウィリアム・モリス『イチゴドロボウ』を採用した、「英国風パブ」の素敵な窓辺。

2015年09月01日

イチゴドロボウ カーテン 防炎

オープン間近の「英国風パブ」内装材のウィンドゥ・トリートメントに、ウィリアム・モリスの、『Strawberry Thief(いちご泥棒)』で仕立てた「カーテン」と「間仕切り」をご採用いただきました。

 

2015.9.1.11

お打合せには際、店舗内装のベースがあらかた出来上がってからおうかがいをさせていただきました。

エントランスから入って正面の開口窓は、幅360cmを超える店内のフォーカルポイントとなっていましたので、こちらの窓と、左側のスタッフ室の間仕切りに、英国・サンダーソン社製のコットン(綿・100%)プリント、『Strawberry Thief(いちご泥棒)』のカーテンをインテリアの仕上げにご採用いただきました。

 

 

英国 ・『サンダーソン社』製
『Strawberry Thief(いちご泥棒)』について。

f-2013.7.9.15

 ウィリアム・モリスの手掛けた数多いデザインの中にあって、『Strawberry Thief(イチゴドロボウ)』は、時代を超越して常に高い人気を誇るデザインのひとつです。

『いちご泥棒』のデザインは、モリスの描いた1883年のデザインで、当時の地元園芸家たちの日常の暮らしの中で起こっていた、小さな悩みから発想を受け誕生いたしました。

 

2015.9.1.14

モリスは、「ケルムスコット・マナー」での生活の中でいちごを栽培していましたが、収穫期に次々と食いしん坊の鳥たちに食べられてしまいます。

実際は異なる種類の鳥でしたが、モリスが作品を手掛けるにあたっては、この鳥を愛らしい「ツグミ」に特定してデザインし、 小鳥と花、苺という、前面に表出るされる図柄の後ろに、青い森が佇んでいるという、ウィリアム・モリス独特のユートピアが感じられる作品となっています。

 

ウィリアム・モリス 『BRANCH(210374)』 輸入壁紙

f-2013.7.9.11

このアイコニックなデザインは、原版の「ハンドプリント」の雰囲気を残した微妙な質感の「コットン(綿)100%」の柔らかな素材感のファブリックとして、かねてより強いご要望がありましたが、 2011年、モリス商会創設150周年記念『Morris Archive Collection』 リリースの際にようやく作品の版権を英国「Liberty」社から買い上げることにより復刻を遂げたものです。

 

FARROW&BALL ピクチャーギャラリーレッド

いちご泥棒 カーテン 防炎

作品の カラーバリエーションは、オリジナルの「インディゴ」、そしてケルムスコット・マナーにある古い壁掛けをイメージした「色褪せたブルー」などの全5配色展開としてリリースされていますが、 今回ご選定いただいた色番は、周囲の壁装に使用されている、象徴的なモリス・グリーンの壁紙『BRANCH(210374)』と、珪藻土塗りの仕上色に採用された、英国・『Farrow&Ball』ペイントとの調和を考えて、やや淡色系の「311番色」をご選定いただきました。

 

 

現地お打合せ時における、
縫製仕様と設置イメージの確認。

2015.9.1.1

現地での色柄の確認と併せて、内装により調和する「縫製仕様」のご確認もご提案させていただきました。

カーテンの縫製は、ヒダをたっぷりと取った「約2倍ヒダ(3つ山)」縫製の他に、比較的シンプルな仕上げとなる「約1.5倍ヒダ(2つ山)」縫製、そして今回ご採用いただきました、壁紙との一体感のあるフラット感のある表現が可能な「約1.3倍ヒダ(1つ山)」縫製といった、作品の持つデザインの美しさとインテリアとの相性を参考サンプルを持参して、最終的なイメージで確認をさせていただきました。 

 

2015.9.1.3

2015.9.1.5

幅360cmを超える「カーテンボックス」は、天井より深い位置にあり、奥行もたっぷりありましたが、店舗としての使用の際は、スピーカーの位置や、カウンタードアなど、一般住宅では想定しない「干渉物」の有無も考慮する必要がございます。

この様な現地での細やかなヒアリングを経て、「有効開口寸法(クリアランス)」の確認も視野に入れた、適切な「カーテンレール」の提案と設置位置を決めることができました。

 

 

納品後の様子。

いちご泥棒 店舗 カーテン

納品後の、「窓周り」と「間仕切り」の様子です。
壁紙の色柄が統一されいていましたので、ファブリックも同じ仕様で揃えています。

幅広窓のカーテンは、ダイナミックな柄表現のできる「片開き」で仕立てて、アクセント・ウィンドゥとして壁紙との調和を考えました。
左右の開口窓も、カーテンの両側を固定していないので、必要に応じてフレキシブルな開口が可能です。

 

いちご泥棒 裏地 遮光1級

「間仕切り」の仕上がりも統一感がありながら、機能性・デザイン性を考慮した「片開き」で仕立てました。

ちなみに今回は「商業施設」での採用のため、コットン(綿)の生地に、消防法で定められている「後防炎加工」を施したうえに、「遮光1級裏地(防炎)」を組み合わせた縫製仕様で納めさせていただきました。

 

店舗オーナー様からも大変ご満足をいただき、これから最終の店内ディスプレイやボトル(アルコール)の陳列を経て、屋外用看板に使う店内撮影をするのが楽しみになってきましたと嬉しいお言葉を頂戴いたしました。

 

◆当社・『ウィリアム モリスの特集ページ』を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/inhouse.htm

 

ミツワインテリア:https://www.mitsuwa-i.com/

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