Mitsuwa Interio STAFF BLOG「ミツワインテリア」のスタッフ・ブログでは、日々の施工事例や新着情報をご紹介しています。

カテゴリー別アーカイブ: 「ウィリアム・モリス」

川島織物セルコンの、「モリス・デザインスタジオ」。『マリーイザベル』2配色のコンビネーション納品事例。

2014年02月07日

こちらの納品事例は、

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川島織物セルコンの、「ウィリアム・モリス」 デザインスタジオより、『マリーイザベル』2配色のコンビネーション納品事例です。

 

現地お打合せによる、選定色の決定。

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現地お打合せの際に、当社の2配色の実物展示品をお持ちして、ご確認をいただきました。
こちらの2配色は、極端な色味の差がないデザインの生地でしたので、
今回は、面積の大きい左側の「掃出窓」にオレンジ配色(O)

右側の出窓に挿色としてレッド(R)配色の生地を組み合わせたカラーコーディネート仕様にてご採用を承りました。

 

 川島織物セルコン・『マリーイザベル(織物)』。

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『マリー・イザベル(Mary Isobel)』は、ウィリアム・モリスの弟子で、のちに偉大な後継者となった、ジョンヘンリーダールの描いた1890年のデザインです。
この生地では主に、「アカンサス スクロール(渦を巻くアカンサスの葉)」と美しい花がテーマとなって描かれています。 オリジナルファブリックは、オーストラリア、アデレードに住む、「マリー・イザベル」という夫人が、モリス商会に「刺繍セット」をした際に製作された刺繍のファブリックが原型と言われています。

 

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川島織物セルコンの「モリス・デザインスタジオ」では、2008年に英国・サンダーソン社がアーカイブコレクションとして復刻させた『マリーイザベル』のファブリックパターンを、ポリエステルの織物生地として、ほぼ忠実なイメージで表現して、サンダーソン社の合格を得て、2配色の新作を発表するに至りました。

 

当社・『ウィリアム・モリスの特集ページ』を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/inhouse.htm

当社・『オーダーカーテン』の特集ページを見る。
http://www.mitsuwa-i.com/sub2.htm

 

文責・梶川 完之(インテリアコーディネーター・色彩コーディネーター)
ミツワインテリア: http://www.mitsuwa-i.com/ 

  • カーテン(国内ブランド)
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ウィリアム・モリスの『Fruit (フルーツ)・1862年作』をご採用戴いた、オーダーカーテン納品事例。

2014年01月10日

本日のブログでは、

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ご主人様の『書斎』のカーテンのリニューアルに、ウィリアム・モリス、1862年の作品。『Fruits (フルーツ)』をご採用戴いたオーダーカーテン納品事例をご紹介させていただきます。

 

『Fruits (フルーツ)』(1862年作)

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ウィリアム・モリスのファブリックは、英国・サンダーソン社の「コットン(綿)・プリント」生地もありますが、今回は、川島織物セルコンが、サンダーソン社の厳しい生地の審査を得て、ライセンス販売を認められている、ポリエステル(100%)の厚手「織物生地」でのオーダーをいただきました。

 

当社・縫製展示品のご紹介

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今回の、お打合せの際でもご確認をいただきましたが、当社には丈240cmの縫製サンプル(全3色)をご用意しておりますので、カタログの小さなサンプルとイメージ画像だけでは判断が難しい色味や、生地の質感をご確認いただき納品をさせていただきました。

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英国・サンダーソン社のデザインチェックは非常に厳しく、本来「コットン(綿) プリント」生地である、『Fruit (フルーツ)』の生地を、織物生地として表現することを承認されるまでの過程では、何度もオリジナルの持つイメージに沿った、デザイン表現や、「織物で表現」する色彩の微細な直しを指摘され、ライセンスを得るに至ったという経緯がございます。

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こちらが、今回ご採用いただきました、FF6774(BE)の織物生地の拡大イメージです。

上述の様な経緯があるため、実際にライセンスの許可をいただいたデザインは、「織物」でありながら非常に緻密で、江戸時代に創業した、京都「西陣織」で培われた技術を駆使した非常に表現力に優れた生地として完成されています。

 

f-2014.1.8.2

今回は、「書斎」のテレビ後の掃出窓の他に、重厚な木製デスクのある「腰高窓」側にも、納品させていただき、格調高い書斎の窓辺の仕上がりに大変ご満足をいただきました。

ウィリアム・モリスは、日本の「浮世絵」や「染織物」のデザインにも高い関心を得て、そこからインスパイアされてリリースされた作品もございますので、日本人の心を、時代を超えて捉える魅力があることは間違いないと言われています。

 

当社・『ウィリアム・モリスの特集ページ』を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/inhouse.htm

当社・『オーダーカーテン』の特集ページを見る。
http://www.mitsuwa-i.com/sub2.htm

当社・『輸入カーテンの特集ページ』を見る。
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文責: 梶川 完之(インテリアコーディネーター・色彩コーディネーター)
ミツワインテリア:http://www.mitsuwa-i.com/

ウィリアム・モリスの『Thisle』 輸入壁紙。英国調マンション リフォーム。

2013年12月22日

チェアレール 事例

本日のブログでは、都内の中古マンションお引っ越し前の英国調 リフォーム施工後の様子をご紹介させていただきます。

 

「腰壁」部分は丁寧な『インテリア・塗装』仕上げ。

インテリアペイント とは

こちらの施工の様子は、当社こだわりの下地補修後に、まず腰壁のインテリアペイント下地用壁紙の、ドイツ製「ルナファーザー」の壁紙を貼った上に、ペイント仕上げを行っている様子です。

 

強度の強い、塗装仕上げ専用「フリース」素材壁紙。

インテリアペイント下地用壁紙の中で、表面の平滑な「フリース素材」の壁紙は、それ自体の繊維強度が強いのですが、更にペイント仕上げ用壁紙独特のペイントの吸収浸透による強度アップが加わり、壁面のクラックを大幅に防止できる壁紙として、塗装文化のヨーロッパでは広く認知され実績がございます。

5回以上の上塗りリフォームも可能でペイント仕上げの内装を継続するうえでは、初期費用は掛かりますが、ランニングコストの観点からはエコノミーな施工法といえます。 ただし、国内外でも新規物件や、下地ボードの張り替えまで行うリフォーム物件では採用されていますが、既存の壁紙を剥がした上でリフォームを行うケースでは、下地補修を丁寧に行う必要があり、敬遠されるリフォームメニューです。

当社の場合、「輸入壁紙」・「インテリアペイント」のリフォームにこだわる専門店ですので、以下のURLでご紹介する、丁寧な下地補修を経たのちに仕上げ施工を行うので、美しい施工がご提供できます。

■「輸入壁紙」・「インテリアペイント」リフォームにおける下地処理の実例
https://www.mitsuwa-i.com/shitaji.htm

 

ウィリアム・モリス・の「輸入壁紙」『Thisle』

2013.3.6.6

見切りの「チェアレール」より上の「壁紙」全体に、英国・サンダーソン社が扱う、ウィリアム・モリス作品の紙製・ 輸入壁紙、『Thisle』より、WM8608/1をご採用いただきました。

 

ウィリアム・モリス・『Thisle(アザミ)』

2013.3.6.7

『Thisle』とは英名で、とげのある葉を持ち,「アザミ」に似た花をつけるキク科の植物のことを指すが、日本でのモリス作品としては「アザミ」として認識されているパターンの作品です。 ウィリアム・モリス・『Thisle』のカラーバリエーションは、全4色からお選びいただけます。

 

2013.3.6.8

 

 

リフォーム後の様子と解説。

ウィリアム・モリス 輸入壁紙 Thisle

ウィリアム・モリスの「輸入壁紙」と「インテリアペイント」、そして「モールディング」、「チェアレール」といった装飾見切り材の施工をそれぞれ丁寧に実施して、お客様の好みにカスタマイズしたインテリアの施工に携わらせていただきましたリフォーム後の様子です。

 

2013.3.6.3

それぞれの部位が、丁寧な下地補修を経た後に仕上げられた内装です。

 

『Thisle』 WM8608/1

 選定素材の持つ魅力を活かすも殺すも、入念な下準備にかかっています。 この様なことは、「芸術」の世界を筆頭として、様々なプロフェッショナルの仕事で言える事だと思います。

こうして、お引っ越し前の英国調リフォーム施工が完了いたしました。

あとは、お引っ越し後に、家具が入り、照明を変えられたり、小物のディスプレイ等を工夫されれば、更に理想のインテリア空間へと変わっていくことでしょう。
中古マンション引っ越し前のリフォームは、インテリアにこだわられる方にはとても重要な要素となっています。

 

当社・『ウィリアム・モリス』の特集ページを見る。
https://www.mitsuwa-i.com/inhouse.htm

当社・『輸入壁紙の特集ページ』を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/yunyuu-k.htm

当社・「インテリアペイントによるリフォーム」の特集ページ
https://www.mitsuwa-i.com/farrow&ball.htm

当社・「モールディング」の特集ページ
https://www.mitsuwa-i.com/sub7tokushu-14.htm

 

ミツワインテリア:https://www.mitsuwa-i.com/

「ウィリアム・モリス」の「アカンサス・スクロール・シアー」他 、オーダーカーテン納品事例。(神奈川県 藤沢市)

2013年12月04日

川島織物セルコン・『アカンサス スクロールシアー』・FF6682(B)

江ノ島海岸沿いのリゾート風マンション入居時における、LD窓のカーテンとシアーレース納品事例です。

幅広の大型掃出窓がクランク形状であったため、カーテンボックス内には「S字窓」用のカーブレールが設置されていました。

 

2013.1.9.4

カーテンレールの中央クランク部分から左側の景色を臨むと江ノ島が間近に見え、右側のに広がる相模湾の彼方には、冬場の晴れた日であれば、見事な冠雪の富士山を観ることができる素晴らしい窓辺でした。

また、四季折々の季節においても、日の出から夕暮れ時まで、湘南の「空・雲・海」の気配が感じられるロケーションが、この海岸沿いのロードサイドマンションの持つ窓辺の最大の魅力であるとのことでした。

 

2013.1.9.3

この窓のレースには、川島織物セルコンの「モリス・デザインスタジオ」の人気シアーレースである、『アカンサス スクロールシアー』・FF6682(B)をご採用いただきました。

 

2013.1.9.5

カラーバリエーションはブルー(B)、グリーン(G)、ベージュ(BE)の3色展開となっていますが、それぞれに、「空」、「海」、「草花」、「木々と土」といったアースカラーとのコーディネートがしやすい配色とデザインに仕上げられています。

青い「海と空」がシアーレース越しに楽しめ、かつ、天然素材風のプリント仕立てでありながらも、海沿いの強い日差しも和らげる機能性にも優れたポリエステル製のシアーレースのブルー(B)色は、当社ご来店時にお客様の目に留まり、採寸時に実際に現地でイメージ確認をいただきご満足いただけた、まさにこのお部屋にマッチしたレースの中の1つでありました。

 

2013.1.9.2

お客様がお引っ越しに合わせてお買い求めになられた、格調高いリゾートテイストの雰囲気を持つ、落ち着いた、「焦げ茶」のテーブルと「籐素材」の椅子とのデザインが美しいダイニングセットとの相性も良く、キッチン側だけでなく、コーナー窓側に配置しても美しいプロポーション構成で収まりました。

ちなみに、カーテン生地は、同じく店頭でご選定いただきました、フジエテキスタイルのナチュラル・モダンテイストの人気生地である、『スピリット』・FA6523(GY)を組み合わせて納品させていただきました。

 

2013.1.9.6

夕暮れを過ぎ日没近くなった窓辺でも、カーテンの背後の『アカンサス スクロールシアー』・FF6682(B)のパターンと配色が、自然なイメージの「空・海・雲」の効果を透過させて演出してくれています。

 「レース紹介ページ」: ウィリアム・モリス・『アカンサス スクロールシアー』
http://www.mitsuwa-i.com/ks25.html

「カーテン紹介ページ」: フジエテキスタイル・FA6523・『スピリット』
http://www.mitsuwa-i.com/fujie-51.html

神奈川県藤沢市 マンション納品事例

 

当社・『川島織物セルコン オーダーカーテン』の特集ページ
http://www.mitsuwa-i.com/kawashima.htm

当社・『ウィリアム・モリス』の特集ページ
http://www.mitsuwa-i.com/inhouse.htm

 

文責: 梶川 完之(インテリアコーディネーター・色彩コーディネーター)
ミツワインテリア:http://www.mitsuwa-i.com/

寝室の窓辺をウィリアム・モリスの「コンプトン」で華麗にドレスアップ!

2013年11月28日

本日のブログでは、

集合住宅(マンション)の『主寝室』の「腰高窓」前に配置されている、アンティーク家具の「ドレッサー(鏡台)」を引き立てるウィンドゥトリートメントのリニューアル依頼事例をご紹介させていただきます。

2013.4.4.4

メインとなるカーテンと「装飾バランス」には、ウィリアム・モリスのコットン生地(英国・サンダーソン社)の、『バード&アネモネ(PR8478/1)』をご採用いただき、「タフタ」生地のブレードと装飾トリムをあしらって、お手持ちの家具を引き立てる、ペンシルカーブ形状の「ギャザーバランス」仕立てでトップトリートメントを納めさせていただきました。

 

2013.4.1.43

ウィリアム・モリス:
『バード&アネモネ(PR8478/1)』スタイルイメージ。

 

2013.4.1.44

『バード&アネモネ(PR8478/1)』生地イメージ

 

 

2013.4.4.5

 ドレッサーを主役とした、クラシカルで華やかな、ウィンドウ・トリートメントが設えられました。

 

次に窓枠内には、レースではなく、コットン生地の保護と前幕のスタイルカーテンとのカラーバランスの良い、グリーン系統の「木製ブラインド」をとのご要望でしたので、カラーバリエーションの豊富な、「ナニック(nanic)」のウッドブラインド(50mm幅スラット)の中から、色番:154(P)『セージ(青磁)』色をお選びいただき、クラシカルな窓辺を機能性も含めて引き立てました。

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『ナニックウッドブラインド』の書斎でのスタイリングイメージ。

 

2013.4.4.7

今回のご検討候補となった、
ナニックウッドブラインドのスラットカラーバリエーション一例。

 

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『装飾バランス』に関しては、当社スタイリストの平多 千春が、現地の打合せにて、アンティーク家具に合わせたデザインを決めさせていただきました。

 

2013.4.4.2

こちらは、「日中のイメージ」となります。

 

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続いてこちらは、「夜間のイメージ」になります。

 

2013.4.4.3

人生の中で長く過ごされる『主寝室』の家具と窓辺を素敵にすることは、自分だけのとっておきの時間を満ち足りたものにすることができるという認識をお客様と共有できる納品となりました。

 

当社・『装飾バランスの特集ページ』を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/balance.htm

当社・『ウィリアム・モリスの特集ページ』を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/inhouse.htm

当社・『輸入カーテンの特集ページ』を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/inhouse-2.html

当社・『ナニック・ウッドブラインドの特集ページ』を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/newpage13.htm

 

文責: 梶川 完之(インテリアコーディネーター・色彩コーディネーター)
ミツワインテリア:http://www.mitsuwa-i.com/

ウィリアム・モリスの壁紙・『ブレアラビット』施工事例。

2013年10月29日

本日は、当社の『ウィリアム・モリスの特集ページ』の中でご案内している、店内ディスプレイ ブースの画像をご覧になって、

ウィリアム・モリス 専門店


『賃貸住宅』のオーナー様

より、貸家として予定している、築40年超の「戸建住宅」の玄関部分の内装を、このディスプレイのイメージを応用した、「印象的な雰囲気」にフォームして貸出したいとのご要望をいただきました。

 

「内装リフォーム」後の様子。

賃貸アパート ウィリアム・モリス 壁紙

 広めな、「多目的スペース」のある玄関(エントランス)であったため、ここを現状の内装に馴染ませながら、「借主」の方に気に入っていただける様な、個性的な空間にしたいとのことでした。

 

ウィリアム・モリス ブレアラビット 壁紙

ご覧の様に、壁紙の選定にあたっては、既存の「照明器具」との相性も考えられています。

 

当社での素材となる『輸入壁紙』の選定。

f-2013.10.26.10

ご覧の様に、当社では、「ウィリアム・モリス」に関する豊富な展示品とカタログをご用意しております。 やはり、画像だけのイメージと実物の材料を見てのイメージでは違いが多いのですが、今回は「イメージ通り」とのことで、以下のコーディネートアイテムを使用してのリフォームのご依頼をいただきました。

 

「腰下」エリアの壁紙の選定。
『Brer Rabbit(兄弟うさぎ)』・赤

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ブレアラビット 赤 壁紙

まず、腰壁の下側の壁紙にご採用いただきました作品は、ウィリアム・モリス、1882年の描いたデザインである、『Brer Rabbit(兄弟うさぎ)』の壁紙(全4配色)の中の、DMORBR106・「赤い」壁紙となります。

 

ブレアラビット 青 壁紙

こちらは、横浜市青葉区の注文住宅(リフォーム)の際のご採用事例のイメージですが、室内を構成するカラースキームとのコーディネートは大変重要であることがお分かりいただけると思います。

 

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こちらは、『Brer Rabbit(兄弟うさぎ)』壁紙(4配色)のカラーバリエーション・イメージです。

『Brer Rabbit(兄弟うさぎ)』の作品は、ウィリアム・モリスが、彼の子供たちに読み聞かせていた「レアムおじさん」のお話に出てくる賢いうさぎがモチーフとなっています。

当社・『Brer Rabbit(兄弟うさぎ)』の特集ページ
http://www.mitsuwa-i.com/morris-4.html

 

 

「腰上」の壁紙の選定。『Scroll(スクロール)』

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今回、腰上のコーディネート壁紙にご採用いただきました作品は、モリス商会設立150周年を記念してリリースされた『モリス・アーカイブ コレクション(Ⅰ)』のカタログに収録されている、秀逸なデザイン『Scroll(スクロール)』の中から、色番210365を当社のディスプレイ スペースで展示しておりましたが、「上下の壁の色はズバリこの色で!」とご採用をいただきました。

 

ブレアラビット 壁紙 事例

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こちらは、『Scroll(スクロール)』壁紙(全4配色)のカラーバリエーション・イメージです。

 

「天井」と「腰壁」の見切材に『モールディング』の選定

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もともとは、壁面に見切りのない内装仕上げの居室でしたが、今回のリフォームの際には、現況の「木部」の仕上げ色に合わせて、「腰壁」の見切材に、装飾『チェアレール』を、そして「天井と壁」の見切材に、小ぶりの『モールディング』をコーディネートさせていだき、「アクセント装飾」としてのフレーミングの美しさを合わせる事になりました。

 

f-2013.10.26.5

2種類の壁紙の「割付配分」には、柄リピートと居室の構造を考慮して決めていきました。

こうして、「建物の古さ」を逆に魅力に置き換えたリニューアルに、お客様からも大変ご満足をいただきました。

「インテリア・コーディネート」と「色彩コーディネート」は、リフォームの過程の中で大切な要素となります。

 

 当社・『ウィリアム モリス』の特集ページを見る。
http://www.mitsuwa-i.com/inhouse.htm

 当社・『輸入壁紙』の特集ページを見る。
http://www.mitsuwa-i.com/yunyuu-k.htm

当社・『戸建住宅・リフォーム』の特集ページを見る。
http://www.mitsuwa-i.com/sub1.htm

 

文責: 梶川 完之(インテリアコーディネーター・色彩コーディネーター)
ミツワインテリア:
http://www.mitsuwa-i.com/

マイケル・パリー氏による、『William Morris & Flower Power セミナー』を受講してきました。

2013年10月07日

【特集】ウィリアム・モリス
「MORRIS&Co」ブランド再生の立役者,
『マイケル・パリー』 氏

本日は、「株式会社マナトレーディング」の招聘により、『ウィリアム・モリス』のデザインを今に引継ぐ英国王室御用達ブランド、サンダーソン社の前最高責任者・マイケル・パリー氏による、『William Morris & Flower power』セミナーに参加して参りました。

ウィリアム・モリス セミナー いちご泥棒

『William Morris & Flower power』

日時 : 2013 年 10 月7 日( 月 )PM15:00~ 会場: 「代官山ヒルサイドテラス」 ヒルサイドプラザ

 

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マイケル・パリー氏によるセミナーは、大画面モニターに投影した「パワーポイント(スライド)」による、プレゼンテーション形式で進行されました。

 

会場内での「新作展示」

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セミナー会場では、「ウィリアム・モリスとフラワーパワー」と題されていたこともあり、ウィリアム・モリスのデザインの源となる、『植物』をテーマにしたデザインの数々、「ファブリック」や「壁紙」の新作で展示されていました。

 

 

『ウィリアム・モリス』ブランドと
『マイケル・パリー』氏の関わりについて。

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細かい内容については、誤記載があるといけませんので、昨年11月に、当社も購読している、『インテリア ビジネスニュース』 でのインタビュー取材記事からの引用を、以下にご紹介をさせていただきます。

日本で、そして世界中で、今なお高い人気を誇るウィリアム・モリス(William Morris,1843-1896)であるが、実は「MORRIS&Co」というブランド自体、一時消滅してしまったということをご存知だろうか。

1896年のウィリアム・モリスの死去から44年後の1940年、モリス商会は自己破産してしまう。

その背景には、アールヌーボーからアールデコへと、時代のデザイントレンドが大きく変化したこと、また多くの若者が戦死あるいは戦病死した第一次世界大戦によって、賃金の安い若年労働力が減少したことがあった。

さらには、1939年には第二次世界大戦が勃発し、壁紙に用いる用紙やインクのコストが急騰したことも、モリス商会の経営を圧迫した要因だった。

そのモリス商会を買収したのが、現在「MORRIS&Co」ブランドを展開するサンダーソン社である。

当時のモリス商会は、唯一壁紙だけは外注生産していたが、その会社がサンダーソン社の傘下だった関係上、モリス商会が破産してしまえば損失だけが残るということで、壁紙生産の権利やブロック、生産台帳の他、「MORRIS&Co」のロゴも含めて破格の値段で買い取ったという。

しかし、当時のサンダーソン社は、自らのブランドを広めることが第一義で、また「MORRIS&Co」自体、いわば流行遅れといった状況もあったことから、「MORRIS&Co」ブランドは打ち出さず、以後半世紀近く、ウィリアム・モリスのデザインは、あくまでサンダーソンブランドの一部として扱われることとなった。

日本で初めてモリスのデザインが販売されたのは1965年のことだが、あくまでサンダーソン社のコレクションとして、1~2点が紹介されただけだった。

 

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そうした状況を1980年代に転換し、「MORRIS&Co」のブランディングに取り組んだのが、現サンダーソン社相談役のマイケル・パリー氏であった。

パリー氏はサンダーソン社のデザインディレクター、社長といった要職を歴任、30年以上の長きにわたって世界へデザインを発信し続け、現在はアーカイブの監修役も務める、“ミスター・サンダーソン”とも呼ぶべき人物。そのパリー氏がウィリアム・モリスのデザインに改めて着目し、ハンドメイドからマシーンプリントへ転換することで価格的に手頃なものとした壁紙とファブリックのコーディネートブックを発表、「MORRIS&Co」をブランドとして再構築し世に送り出した。

それがウィリアム・モリスのデザインが見直されるきっかけとなり、現在の人気につながったというわけだ。 もしパリー氏がいなければ、「MORRIS&Co」も存在しなかっただろう。

モリスがいま生きていたら、どんな人物だったと思うかとパリー氏に聞いたところ、「伝統的な家族の有り様からはみ出し、芸術家のコミューンを夢見たところはヒッピーのようであり、いままで誰もやっていなかったことに、決然と取り組み、時代を挑発したところは、ポップアートの創始者アンディ・ウォーホルのようですね。

いずれにしても、150年前のデザインが、いまなお世界でこんなに愛されていることは、マーケティング的にはあり得ないことで、まさにデザイナーの夢でしょう。

モリス本人が見たら、きっとビックリしたでしょうね」とのことだ。

(以上、引用)

 

 

「会場内でのアーカイブ展示」

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オールド・タイプの製造工程による、「壁紙」と「ファブリック」の写真紹介の様子です。

 

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ビンテージのカタログには、「ハンドプリント」時代の作品が収録されていました。

 

f-2013.10.7.10-1

「ハンドプリント」による、モリスの壁紙の製作行程は、日本の浮世絵と同じ技法ですが、相違点は、進化した「版木」の素材にあり、顔料をつける印刷面は木彫りの版木から金属性の版木へと改良されていきました。  

周知の通り、金属製のそれは、木彫りの版木より磨耗による劣化の進行が少ないため、それにより当時の版木を今日でも使い続けることができます。

また、木彫りよりも加工難易度が著しく難しい金属彫りにすることで、非常に細かいパターンと配色を重ね合わせることが出来る様になったのです。

 

 

「TVの特集番組 アーカイブ」

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2013年9月28日(土)には、テレビ東京で毎週・PM10:00からオンエアされている30分番組、『美の巨人たち』でも、「ウィリアム・モリス」のデザインの世界の特集番組が組まれておりました。

番組HPのバックナンバー(アーカイブ)より、放映の内容や取材風景をご覧頂くことができますが、ウィリアム・モリスの自然に対する感性や愛情が、日本人の持つ、ノスタルジックな心の琴線に触れる作風であることを改めて認識できる番組でした。

 

『月刊誌・ミセス』 とのタイアップ特集が好評。

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当日は会場にてWilliam Morris 特集の組まれた、月間誌『ミセス』11月号(10/7発売)やパリー氏サイン入り書籍のほか、ウィリアム・モリスの生地や壁紙の限定販売もされました。

 

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『ミセス』11月号(10/7発売)における『ウィリアム・モリス』の特集ページは16ページの読み応えのある内容になっております。

過去から現在にわたる「ウィリアム・モリス」のデザインに対する世界的流行伝播の歴史紹介や、『Morris&Co』が、「モリス商会」150周年を記念して手掛けた、アーカイブ・コレクション新作カタログブックの魅力から、現代イギリスでのインテリア事情の紹介が、丁寧に解説されております。

また、今号の目玉となる付録には、『Morris&Co』のプロデュースする生地4デザインの中から、1枚の生地(サイズ:横柄68.5cm × 縦柄48cm)が付いております。 本場・英国製のプリント生地を、様々な「カバー」や、「カルトナージュ」や「小物」としての作品や生活用品として自由にお使いいただける様、製作事例の写真紹介を交えて解説がされておりますので、ご興味のある方は、是非お買い求め下さいませ。

 

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私が買い求めた付録には、1883年頃の作品である、

『ロウデン』

のファブリックが付いておりました(書店で並ぶ雑誌の付録では、生地の中身が分からなくなっております)。

『ロウデン』は、モリス紹介・150周年のアーカイブ・コレクションの第2弾として、2013年にリリースされた新柄ファブリックで、モリスの愛した「テムズ川」の支流の川の名前からとって作品名にされました。

アーカイブ・コレクションについては、当社にもカタログブックをご用意しております。

 

マイケル・パリー(著)
『モリス商会 装飾における革命』

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『モリス商会 装飾における革命』の日本語翻訳版が発売されましたので、記念にマイケル・パリー氏の直筆サインをいただきました。

 

『モリス商会 装飾における革命』(日本語翻訳版)

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ブックカバーの裏の、「著者・翻訳者紹介」の下に、本日の記念のサインをいただきました。

本日は、ウィリアム・モリスの世界を、丁寧なスライド解説のもと、臨場感豊かに再認識する素晴らしい一日となりました。

 

◆ 関連ページ 当社・『ウィリアム モリスの特集ページ』を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/inhouse.htm

◆ 当社・『輸入壁紙施工の施工事例集』 を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/yunyuu-k.htm

◆ 当社・『輸入オーダーカーテン』の特集ページ
https://www.mitsuwa-i.com/inhouse-2.html

 

ミツワインテリア:https://www.mitsuwa-i.com/

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