Mitsuwa Interio STAFF BLOG「ミツワインテリア」のスタッフ・ブログでは、日々の施工事例や新着情報をご紹介しています。

カテゴリー別アーカイブ: 「ウィリアム・モリス」

「大正ロマン」風・おもてなしのインテリアでオフィス リフォーム。

2016年07月14日

大正ロマン インテリア オフィス リフォーム

IT系事業をされるお客様のオフィスを、移転(入居)前に改装させていただきました。
移転直前の緊急工事であったため、今回はオフィス内・間仕切り(水回り部)部のコーディネートはひとまず後回しとして、まずはエントランスの窓回りとオフィス内のリフォームを先行して実施させていただきました。

改装にあたり、お客様が持たれていたインテリア・コンセプトは、「大正ロマン」風
畳に襖、障子といった伝統的な和風建築に、西洋の家具や絨毯などの要素を組み合わせた特異なインテリアを指して「大正ロマン」スタイルと呼ばれることが多く、和洋折衷の重厚感と独特の懐古的な雰囲気は、「和モダン」の先駆けとも言われ、普遍的な人気を築いてます。

 

リフォーム・コンセプトと、
「移転前」のオフィス環境

2016.6.30.9

「IT」と「大正ロマン」。
2つの言葉には時代の隔たりがありますが、職場に脈々と継続する歴史の流れと、古き良き日本の懐古的な落ち着きと格調の高さを持たせたいとのご要望でした。

また、職場を好みのインテリアに設える意義は、「独創的なアイデア」を産み出しやすいお客様好みの職場環境を整備するという目的と共に、オフィスでのクライアント様との打合せに、昔の日本人が好んだ「応接間(室)」でもてなすという雰囲気を盛り込みたいという趣旨があるとのことでした。

「おもてなし」という言葉が、日本の魅力として国際的に評価されている現代の潮流から考えれば、決して古臭くないない発想でむしろ現実的すらあります。

インテリアの世界では、「ビンテージ」、「アンティーク」、「レトロ」、「エイジング」といった時代を感じさせながらも良質な素材美を賛美する表現が定着していますので、そういう雰囲気で日常業務と応接を行うという着想は粋なはからいになるのだと思いました。

 

2016.6.30.10

貸テナントの内装は、デザインに凝ったビルの外観と比較すると、やや高級感に欠ける印象を受けました。

ということは、ここである程度、内装に手を入れることにより、お客様好みのインテリアになるだけでなく、ビルの外観を味方に付けるオフィスイメージに引き上げることも可能なわけです。


2016.6.30.11

前オーナーが残していかれた「造作収納」は、色味がナチュラルでモダンな印象でした。
造作としての作りは悪くないため、扉を新調して、箱体をクラシック色で塗りかえれば「大正ロマン」スタイルにリニューアルできそうです。

 

2016.6.30.33

2016.6.30.13

オフィス全体の壁装は、シンプルで一本調子なため、長所である高い天井にも着目したコーディネートを考えることになりました。
フロアも、ビンテージ調の「木目調」フロアに貼り替えれば、オフィス全体の雰囲気がガラリと変わります。

「浪漫」性には欠けるオフィス内の現況に、手仕事の味わいを加えた造作と、素材感豊かなインテリア・アイテムの組合せで魅力に設えるリフォームを模索することになりました。

 

 

リフォームの方針とコーディネート・アイテム

2016.6.30.1

エントランス横に据え付けられていた既存の「造作収納」は、『大正ロマン』風に仕立てるために、扉を新たなデザインで新調しました。

箱体の収納部分は扉に合せて塗装を塗り替えています。

 

造作家具 リフォーム 大正ロマン

また、下段の扉にラインを合わせて、オフィス全体に「腰壁」を作り、造作収納が持つ存在感を引き上げることにしました。

 

ウィリアム・モリス 壁紙 天井

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「天井の設え」も、作業効率を重視した蛍光灯(電球色)を使用していますが、レトロな内装に映える照明器具を選び、造作収納や腰壁とのまとまりの良い、板貼り風の内装を組み合わせたデザインで納めています。

 

 2016.6.30.5

Morris & Co Wallpaper Volume V Morris Rose DMOWMO103

オフィスの内装に使ったのは、「モリス商会」がデザインした壁紙。

ウィリアム・モリスは、19世紀に活躍した、デザイナーであるだけでなく、思想家、作家、詩人としても著名な英国人として知られています。
産業革命で進む機械化と大量生産による工業製品の粗悪に警鐘を鳴らし、「有用の美」としての優れた手仕事の重要性を強調したアーツ・アンド・クラフツ運動の流れは、世界的に影響を与え、20世紀のモダンデザインの潮流を作りました。
日本においては、大正期の民藝運動を起こした思想家「柳 宗悦」など、モリスに影響を受けた人物も少なくなく、インテリアの歴史の中でも密接な関係を持っていると言われています。

そこで、天井の一部とオフィス内の壁装全体には、ウィリアム・モリスの弟子であった、ジョン・ヘンリー・ダールが描いた『Golden Lily』の2配色を使い分けています。

洗面所には、英国・サンダーソン社が、モリスの作風を現代風にアレンジしつつ継承しているデザインより、『Morris Rose 』を貼り上げて、ダウンライトとの馴染みの良い小空間を演出するアクセントとしました。

 

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オフィス内に多数ある「スイッチプレート」や「コンセントカバー」は、無垢の真鍮ボディを古色で仕上げたカバーに交換。

高級感のある縁取りと、柔らかで立体的な曲線が特徴のアクセントは、頻繁に使う照明スイッチ部などで使用すると高い視覚効果が得られます。
また、大きなインテリアの中に、微細に凝った小粋なアクセントを散りばめることにより、アンティーク表現を目指すオフィスの雰囲気にこだわりをもたらし、全体の雰囲気が引き立たせます。

 

FUGA ギャラクシー 事例

調光ロールスクリーン FUGA GALAXY 価格

「総ガラス」張りのエントランスを美しく飾る「ウィンドゥアイテム」については、次回、特集にて紹介いたしますが、意匠性の高い複層構造の『調光ロールスクリーン(FUGA)』より、格子状の市松柄レトロにも映える「GALAXY」のブラック色をご採用いただきました。

「市松模様(いちまつもよう)」とは、二色の正方形(または長方形)を交互に配した格子模様の一種で、英語ではチェック(チェッカー)と表現される模様ですが、『大正ロマン』風インテリアの演出においてもぴったりとはまりました。

 

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手洗いやミニキッチンの開口部は、「暖簾(のれん)」や、「ファブリックを使った間仕切り」が後付けできる状態に仕上げました。

 

 

2016.6.30.35

『イチゴドロボウ』,間仕切り,カーテン

https://mitsuwa-i.com/blog/2015/09/01

以前、納品させていただきました、「大正ロマン風」のカフェ・バーでも好評でしたが、レトロ感を醸し出しながら、活動的なオフィスのでも自由度の高い使い方が出来るファブリックの間仕切りは、デザイン性の高いファブリックを選ぶことにより高い演出効果も期待できます。

 

FUGA GALAXY ブラック 評判

最後に、調光開閉式ロールスクリーン・『FUGA』を屋外から見た様子。

意匠性はもちろん、調光コントロールによるプライバシー性にも配慮することができました。

 

移転前の緊急リフォームが終わり、さっさく営業を始められたお客様からも喜びのお言葉を頂戴いたしました。

「やはり、慌てて居抜きで入らなくて良かったです。早速いらっしゃったクライアント様も、まず迫力ある天井や個性的なエントランスの窓に注目されます。造作を含めた大正ロマン風の内装もとても好評で、商業空間としてのオフィスの格が上がりました。新しいオフィスで、上々のスタートが切れました。」

我々の仕事冥利に尽きる有難いお言葉でございます。
お客様の今後益々のご活躍と事業の末永い発展を心より願っております。

 

 

◆ 当社・『輸入壁紙施工の施工事例集』 を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/yunyuu-k.htm

◆当社・『ウィリアム・モリスの特集ページ』を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/inhouse.htm

◆ 当社・『調光ロールスクリーンの特集ページ
https://www.mitsuwa-i.com/shilhouette.html

◆ 当社・『輸入カーテン』の特集ページ
https://www.mitsuwa-i.com/inhouse-2.html

 

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川島織物の傑作。ウィリアム・モリス『いちご泥棒』で表現する微妙な配色美。

2016年06月21日

ウィリアム・モリス作、『いちご泥棒(1883年)』のカーテンを、築25年、注文戸建て住宅の掛け替えでご採用いただきました。
生地は川島織物セルコンの織物仕様で納めています。

いちご泥棒 FF4503 カーテン

写真はリビング側のものですが、実際は一続きになっているダイニング側の出窓も含めて、3つ窓を『いちご泥棒』にリニューアルしています。
他の居室ではシンプルなカーテンやウッドブラインドなどご依頼いだきましたが、デザイン美に富んだモリスの作品を是非リビング・ダイニングの窓ってみようということになりました。

 

川島織物セルコン いちご泥棒 FF4503

ご夫婦と社会人になられたお子様、皆さんそれぞれの仕事が多忙で、平日は手際よく食事をしたら寝ることの多い生活。
そんな中、家族でゆっくり過ごせる週末を大切にする現在のライフスタイルに合うカーテンはどんなものだろうと?、、、という話になり、週末、ご家族で来店されました。

 

ウィリアム・モリス
『いちご泥棒』との出会い。

2016.6.15.2

当社には他のモリス作品も含めて、丈240cmサイズで川島織物セルコンの『いちご泥棒』長尺縫製サンプルをご用意しております。

川島織物セルコンが取扱う「モリス・デザインスタジオ」のファブリックは、デザインの版権を持っている英国・サンダーソン社からライセンスを得て、創業170年を超え、京西陣で培った川島織物の技術を駆使して織り上げたものです。
当社では、サンダーソン(マナトレーディング取扱い)のオリジナルプリントも縫製品でご用意していますので、比較する選択肢が広いのが特徴です。

ご家族は、自然美豊かなこの作品に心が揺さぶられたとのことで、現地採寸の折に縫製品を持参して、色柄のお好みをご検討いただくことになりました。



2016.6.15.1

川島織物セルコンの『いちご泥棒』は、3配色展開となっていますが、どの色柄も魅力的で、お客様も選定色で迷われます。
迷われるポイントは、ベースカラーの色調もそうですが、「植物パターン」部分で使われている「グリーン」の分量により微妙な印象が変わる点などもあります。
色番ごとの寸評は以下のとおり。

① 一般的なアイキャッチとして一番目を引くのが、本作品の象徴色である「ダークブルー(FF4501)」で、その重厚な色柄は特に男性のお客様に人気があるほか、同色のオリジナルクッションなどは単独でご採用いただくこともあります。

② 当社での採用実績が多い「ダークバイオレット(FF4502)」は、和洋の別なく、深みのある濃色系のインテリアと相性が良い生地です。

③ 川島織物セルコンのオリジナル性が感じられる「ダークオレンジ(FF4503)」は、女性に人気のある少し優し目の色柄ですが、上記2色と異なる表現として、植物柄部分で使われているグリーンの分量が多くまた鮮やかなため、自然を採り入れたナチュラルなインテリア表現の場で使われることが多い生地です。

 

「ダークバイオレット(FF4502)」が活きる
カラーコーディネート。

ウィリアム・モリス いちご泥棒 FF4503 カーテン

参考までに、今回のご採用色である「ダークオレンジ(FF4503)」は、自然光があたると僅かに「緑味」の発色を放つアンティーク家具との相性が良い生地色です。

同様に、家具の色に「赤味」を持つ焦げ茶であれば「ダークバイオレット(FF4502)」、「黒味」がかった焦げ茶などの場合は「ダークブルー(FF4501)」などが合う場合もございますが、特に決まりはなく自由な組合せでお選びいただければと思います。

 

2016.6.15.6

今回の事例では、心地良い週末の時間を緑豊かなお庭の植栽と共に過ごす生活スタイルと、モダンな要素も含まれるインテリアとの調和を考えられて、植物柄部分に「グリーン」の配分の多いこちらの生地に決まりました。

休日の昼下がりに、ハンモックで昼寝をされる息子さんと座椅子で読書をされるご家族の寛ぎのひと時を演出する窓辺。
カーテンを閉めた夜も、庭の緑を予感させる『いちご泥棒』の色柄が気に入りましたとのご感想を頂戴いたしました。

 

 

***参考資料***

2016.6.15.8

『いちご泥棒』は、ウィリアム・モリスの描いた1883年の更紗デザインで、原作は深い青が「サファイヤ」の様に煌めいている傑作として知られています。
モリスが「マートン・アビイ」に居を移して、『インディゴ捺染』という、インディゴ染料による染色技法を完成させた賜物とも言える作品であり、苺をついばみに飛来した「ムクドリ」を愛らしく描き出しています。
小鳥と花、苺という、前面に表出るされる図柄の後ろに、青い森が佇んでいるという、ウィリアム・モリス独特のユートピアが感じられる作品となっています。

2016.6.15.9

ウィリアム・モリスのデザインは、19世紀後半からヨーロッパで流行したジャポニスム旋風の影響を受けました。
日本から英国に輸出された、浴衣や手拭いといった、型紙から反物
に文様染を施す
染織技法の中で表現されたパターンからインスパイアされた作品も幾つか垣間見られます。
日本で、ウィリアム・モリスのデザインが自然に受け入れられる理由の1つがここにあります。
 

 

◆当社・『ウィリアム・モリスの特集ページ』を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/inhouse.htm

◆ 当社・『オーダーカーテン』の特集ページ を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/sub2.htm

◆当社・『木製ブラインドの特集ページ』を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/tokyo-b.htm

 

ミツワインテリア:http://www.mitsuwa-i.com/

 

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「ハニーサクル」と「クリサンティマム」。ウィリアム・モリスのスタイルカーテン。

2016年05月26日

「リビング・ダイニング」と「寝室」の窓辺に、ウィリアム・モリスの2作品を『装飾バランス』と組み合わせて提案施工させていただきました。

ウィリアム・モリス ハニーサックル カーテン

ウィリアム・モリス クリサンティマム カーテン

現地での打合せから、段階的におさめられたスタイルカーテンの納品の様子を居室別にご紹介させていただきます。

 

 『リビング』のスタイル・コーディネート。

2015.6.16.1

「リビング・ダイニング」には、『掃出窓』と、中小3つの『腰高窓』が配置されていました。
カーテンを予定している窓には、「カーテンボックス」が設けられておりましたが、アンティーク家具と英国調のインテリアを引き立てるために、『装飾バランス』でくるむ事を踏まえたご相談をいただきました。

 

2015.6.16.15

「リビング・ダイニング」の主役となる厚手のカーテンには、壁紙との調和も考え、川島織物セルコンの人気ファブリックである、ウィリアム・モリスの『ハニーサクル』生地品番:MM5946(P)をご採用いただきました。

 

川島織物セルコン,ハニーサクル

こちらは、ご入居前の第一次納品の時の様子です。

 

 ウィリアム・モリス ハニーサックル 川島織物セルコン

カーテンボックスのある、「リビング」エリアの2窓は、腰高窓も床までの仕上がりとして、ダイナミックな演出効果を狙いました。
コーディネートのレースには、五洋インテックスの取扱う、フランス「リンダ社」の高品質ボイル(SL111 03)のナチュラル色を添えています。

 

タチカワブラインド,フォレティア25P

「ダイニング」側の2つの小窓には、タチカワブラインドの小窓仕様「木製ブラインド」・『フォレティア25P』のアイボリー色(FT-1012)と「内付用バランス」を組み合わせて、25mmスラット特有の繊細な採光を楽しめる窓に仕立てています。

 

ご入居後に『装飾バランス』を追加

川島織物セルコン,ウィリアム・モリス,ハニーサクル,FF1033 特価

ハニーサクル カーテン 川島織物セルコン FF1033 事例

ご入居後に、追加で納めさせていただいた、『装飾バランス』が加わった完成型のウィンドゥ・トリートメントとインテリアの様子です。
存在感があり装飾性豊かなアンティーク家具との調和を図る「上飾り」の表現で、ファブリックの持っている存在感が高まり、格調高い英国風リビングのインテリアが出来上がりました。

 

ハニーサクル 川島織物セルコン ストレートバランス

装飾バランスのスタイルは、「ハニーサクル」の柄域を自然にお楽しみいただける『ストレートバランス』としつつ、2種類の「装飾フリンジ」をバランスのボトムに組み合わせて作品の持つナチュラルなイメージと質感を高めています。


ウィリアム・モリス ハニーサクル カーテン 川島織物セルコン

メリハリのあるソファ周りの設えも素敵です。
お気に入りのクッションは、英国で直接お買いもとめられたもの。

 

2015.6.16.13

 『ハニーサクル』のファブリックに添えて、四季折々の花を楽しめる魅力的なリビングが出来上がりました。

 

 

『主寝室』のスタイル・コーディネート。

2015.6.16.2

2015.6.16.23

「主寝室」には、カーテンボックス付の『出入窓』と、小ぶりの『腰高窓』が2窓配置されていました。
全体的な壁装には、クラシカル柄の壁紙でまとめられていましたが、ベッド側の1面は花柄のアクセント・ウォール仕立てとなっていました。

 

2015.6.16.16

「主寝室」のメインファブリックには、ウィリアム・モリスの『クリサンティマム』生地品番:MM5937(BE)をご採用いただきました。

 

2015.6.16.3

こちらは、ご入居前の第一次納品の時の様子です。
「リビング・ダイニング」同様に、2つの小窓は、タチカワブラインドのウッドブラインド『フォレティア25P』でコーディネートしています。

 

ご入居後に『装飾バランス』を追加

2015.6.16.4

第一回目の納品時に、『ルイ15世スタイルの変形ストレートバランス』のデザイン提案を行い、最終的なスタルイルの確認をいただきました。

 

川島織物セルコン,ウィリアム・モリス,クリサンティマム,FF1024

2015.6.16.8

2015.6.16.7

ご入居後に、追加で納めさせていただいた、『装飾バランス』が加わった完成型のウィンドゥ・トリートメントの様子です。
アクセントウォール側で使われているブルー系のカラーを組み合わせて、「主寝室」のインテリア・カラーを爽やかにまとめました。

 

この様に、お客様お手持ちのクラシック家具や、選定された内装材に合わせて、ウィリアム・モリスの作品を使ったスタイリングをお楽しみいただければと思います。

 

2013.3.25.15

 

◆当社・『ウィリアム・モリスの特集ページ』を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/inhouse.htm

◆ 当社・『オーダーカーテン』の特集ページ を見る。
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◆当社・『木製ブラインドの特集ページ』を見る。
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英国風インテリアでの断熱対策とハニカムスクリーン。

2016年05月15日

全回のブログでご紹介しました、『ウィリアム・モリス』の壁紙を使った内装リフォームの様子をご紹介させていただきましたが、今回これに併せて、「窓周り」でお客様のご要望である断熱性(遮熱・保温)に優れた、『ハニカムスクリーン』とコンパクトな『ロールスクリーン』の組み合わせてリニューアルすることになりました。
前回の「ブログ」はこちら。

 

「リフォーム前(Before)」

2015.9.10.1

新築当初におけるインテリアコーディネートは、「白いビニール壁紙」仕上げによる壁装に「プリント」柄のカーテンを合わせた「英国風」のダイナミックな設えでした。

 

「リフォーム後(After)」

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2015.9.10.24.3

今回の内装リニューアルでは、広々とした「リビング・ダイニング」全面の壁装に、『モリス商会(MORRIS & Co.)』の作品、『レスター(Leicester / 212543)』をご採用いただき、壁装のイメージだけでも英国インテリアを十分に表現することが出来る様になりました。

 

「壁紙」に調和するカラーコーディネート。
「コンパクトと断熱性」重視の窓辺にリニューアル。

2015.9.10.13

2015.9.10.12

ご覧のとおり、リフォーム後の窓周りのコーディネートでは、「白いビニール壁紙」仕上げから柄物の壁装に生まれ変わりました。
これに合せて、「カーテン&レース」を用いたコーディネートを合わせれば本格的な「英国風」インテリアの設えを整えることもできますが、今回は
「シンプルで機能的」な窓辺の演出スタイルのご相談をいただきました。

 

「断熱性」に優れた『ハニカムスクリーン』を採用。

ニチベイ,ハニカムスクリーン,レフィーナ,断熱性

『ハニカムスクリーン』は、スクリーンを構成する独特の「蜂の巣(ハニカム)」構造が、遮熱生地、採光生地において高い断熱性能が期待できる高性能ファブリックで、もともとは四季の変化と昼夜の寒暖の差が激しい海外で、「温室」など、一定温度を保つ施設内の空調補助対策用として開発されたものに意匠性を加味して製品化されました。

日本国内でも、「東日本大震災」後の電力供給が危ぶまれた時期に脚光を浴び、製品の持つ「省エネルギー性能」が高く評価され今日に至っています。
ハニカムスクリーンに似た外見を持つ製品に、単層波型生地構造の「プリーツスクリーン」があります。
プリーツスクリーンの
断熱性能は決してハニカムスクリーンほど高くなくロールスクリーン程度ですが、価格に関して言えば「ハニカムスクリーン」の半分程度済みますので、住宅の構造や、日照条件、地域性に応じて使い分けられると良いでしょう。

 

「ツインスタイル」の『ハニカムスクリーン』

2015.9.10.34

今回、メインでご採用いただいた製品は、ニチベイの「ハニカムスクリーン」・『レフィーナ25』ツインスタイルです。
ハニカムスクリーンにおける「ツインスタイル」というのは、「採光または遮光」生地と「シースルー(レース)」生地を上下に組合わせた構造により昇降と調光をするスタイルのことで、「ローマンシェード」のツインスタイルの様に、「前幕」と「後幕」の生地が独立しているスタイルとは機構が異なりますので、ご提案の際には、設置する居室環境や窓の形状、設置位置に応じた配慮が必要です。

 

『ハニカムスクリーン』・生地の選定。

ハニカムスクリーン ココン IH1102

強い「西日」を遮る上部生地には、採光生地の『ココン』より、モリスの壁紙との馴染みの良い生地色:H1102(アイスグリーン)をご採用いただきました。
今回、LD以外の寝室では、同製品の「遮光」生地とシースルー生地の組合せも別色でご採用いただきましたが、居室の使用目的に応じて生地タイプを変えると良い場合もございます。

 

ハニカムスクリーン,シュピエ,H1113

下部のシースルー生地には、『シュピエ』・H1113(ミルキーホワイト)のレースを組み合わせ、一日を通じて自由な採光と日照調整ができる窓辺としています。
シースルー生地については、メッシュ構造の組成のため「採光・遮熱」生地と比較して断熱性を強調したものではありませんが、「蜂の素(ハニカム)」構造により、単層構造のプリーツスクリーンや平面的で透過性の高いなローマンシェードのレース生地と比較して高い断熱性が得られます。

 

ニチベイ,ハニカムスクリーン,レフィーナ25,ツインスタイル

ハニカムスクリーン『レフィーナ25』・ツインスタイルの上下生地併用イメージです。

 

ニチベイ,ハニカムスクリーン,レフィーナ25,ツインスタイル,H1102

こちらは、「西日」の強い時間帯や「夜間」にお使いいただくシーンモードです。
ちなみに、庭用の出入りドアの窓には、色調を合わせた小型タイプの『ロールスクリーン』を設置してすっきりとまとめました。

 

 2015.9.10.7


この様に、現代的でスタイリッシュな要素をクラシック・スタイルのインテリアに採り入れる組合せのパターンは、お客様の価値観とニーズが多様化している近年増えているご要望です。
 とりわけ、 築20年以上の物件のリフォーム時に、お客様の中で、新たな窓周りに求める要望が具体化されている今回の事例などの場合では、メカニカルな製品をつかった大胆なイメージチェンジを相談されるケースも増えています。

 

◆当社・『ハニカム シェード(スクリーン)』の特集ページ。
http://www.mitsuwa-i.com/honeycomb.html

当社・『ウィリアム・モリスの特集ページ』を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/inhouse.htm

 

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輸入住宅の壁紙を『ウィリアム・モリス』の作品でリニューアル。

2016年05月14日

築20年超の「輸入住宅」の改装にあたり、まず、居室面積の広い「リビング・ダイニング」と「玄関・階段・廊下」の主要な生活動線エリアに『ウィリアム・モリス』の作品を使った壁紙のリニューアルをご依頼いただきましたので、芸術的に生まれ変わった「Before~After」の様子をご紹介させていただきます。

2015.9.10.4

 

「リフォーム前(Before)」の様子。

2015.9.10.1

まずこちらは、内装リフォーム前の「白いビニール壁紙」仕上げによる壁装です。

特に、工期が遅れがちな新築物件において、柄物が主流である「輸入壁紙」の施工は、「吹抜け」など、施工難易度の高い居室などではもちろんですが、輸入取寄品の納期、天然素材を含む輸入壁紙の施工で必要な技術的配慮、柄合わせ、デリケートな下地調整など、様々な問題があるため、妙な話ではありますが、お客様のご要望とは裏腹に、施工会社から「輸入壁紙」の施工を拒まれることも多い様です。

 

LDでご採用の『輸入壁紙』。
『レスター(Leicester)』

2015.9.10.2

そして『輸入壁紙』施工後の「リビング・ダイニング」リニューアルの様子です。
壁紙に『ウィリアム・モリス』の作品を使用することによって、壁装で空間全体を包む柄を楽しめる空間になりました。

 

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「リビング・ダイニング」でご採用いただいた、『モリス商会(MORRIS & Co.)』の作品、『レスター(Leicester / 212543)』のご紹介です。

*ブランド:  「MORRIS & Co.」
*カタログ: 『ARCHIVE WALLPAPERS Ⅱ』収録

 

2015.9.10.24

*作品: 『Leicester(レスター)』・色番: 212543
*作者:  ジョン・ヘンリー・ダール(モリス商会)

 
 
2015.9.10.3

 

2015.9.10.22

『レスター』は、モリスの一番弟子である、ジョン・ヘンリー・ダールの作品で、モリスの1892年作である『バチュラーズ・ボタン』からインスパイアされた作品です。
アカンサスの葉とその下層に重なる小さな花と葉の繁みの大きな動きのあるデザインは、モリス・スタイルを見事に継承したものとなっています。

 

2015.9.10.24.3

今回は、お庭の眺望との調和も意識されてこちらの作品をご採用いただきました。

 

 

生活動線の「玄関・階段・廊下』をダイナミックに演出。 
Bachelors Button(バチェラーズ・バトン)』 

2015.9.10.5

2015.9.10.16

オープンスタイルの開口で、「リビング・ダイニング」との生活動線を結んでいる、『玄関・階段・廊下』エリアは、輸入住宅特有の、美しい階段のデザインと、ダイナミックな吹抜けを芸術的に演出するために、ストーリー展開でも結びつきの強い作品を組み合わせ、自然な流れで居室を区部することになりました。

 

2015.9.10.25

*ブランド:  「MORRIS & Co.」
*カタログ: 『ARCHIVE WALLPAPERS Ⅲ』収録
*作品: 『Bachelors Button(バチェラーズ・バトン)』・色番:214737
*作者:  ウィリアム・モリス(1892年作)

 

 
2015.9.10.17
 

「邦題:やぐるまぎく」と名付けられた『Bachelors Button(バチェラーズ・バトン)』、リビング・ダイニングの壁紙で使用している、ジョン・ヘンリー・ダールが手掛けた『Leicester(レスター)』手本となるウィリアム・モリス、1892年の作品です。

 

2015.9.10.20

 

2015.9.10.21
 
 
2015.9.10.18

 

ご覧の様に、「やぐるまぎく」の大きな花柄が踊るように葉を翻している構図の隙間を、大地に散らされた小豆の様な細かな柄が埋めている、大胆かつ精緻なこの作品は、ダイナミックな空間の壁装表現にも優れており、装飾の施された階段や、吹抜け、長廊下と続く空間を落ち着いた雰囲気でまとめ上げています。

 

 

2015.9.10.27

 ちなみに、『Bachelors Button(バチェラーズ・バトン)』は、今年3月に、英国・サンダーソン社によるセミナーののち、国内リリースされた、「モリス・アーカイブⅢ コレクション(全3冊)」の中の壁紙コレクション『ARCHIVE WALLPAPERS Ⅲ』収録されている2015年の新作です。

 

2015.9.10.30

当社では、これまでにリリースされた「アーカイブ・コレクション」全てのカタログをご用意しておりますので、窓周りから壁装まで、幅広いご提案が可能です。
欧米スタイルのインテリア・リフォームをご検討されている、「戸建住宅」や「マンション」にお住まいのお客様より多くのご相談を承っております。

 

 

2013.3.25.15

2013.3.20.15

 

当社・『輸入壁紙の特集ページ』を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/yunyuu-k.htm

当社・『ウィリアム・モリスの特集ページ』を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/inhouse.htm

 

ミツワインテリア:https://www.mitsuwa-i.com/

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ウィリアム・モリスの『いちご泥棒』で、LDの窓をイメージチェンジ。(横浜市泉区)

2016年03月29日

川島織物セルコン,いちご泥棒,FF4502

本日ご紹介をいたします事例は、やはりこの時期が旬となる「苺」を題材にした作品、ウィリアム・モリスの『いちご泥棒』納品事例です。

 

FF4502

私も苺は大好きで、この時期は毎朝食べていますが、苺が好きなお客様に季節にかかわらず愛すべき作品の様です。

 

ご来店時のお打合せと現地採寸。

2016.3.18.4

当社では、マナトレーディングが取扱う、英国・サンダーソン社の「プリント」生地の『イチゴドロボウ』と、川島織物セルコンがサンダーソンのライセンスを得て「織物」として販売している『いちご泥棒』の2種類を縫製品でご用意しています。

 

川島織物セルコン,いちご泥棒,サンプル

店頭での商談だけでなく、出張採寸時などには、コーディネート用のレースやレール、アクセサリーなどと一緒に実際のお住まいでご覧いただくサービスも行っており、色柄の比較とインテリアとの相性を比べ安いと好評です。
レースは日中の自然光を入れながら見ると良いですが、カーテンは、夜間に見る方がイメージしやすい場合もあります。

 

イチゴドロボウ,サンプル

今回ご採用いただいた生地は、川島織物セルコンの織物版『イチゴドロボウ』(全3配色)より、赤みを含むインテリアとの相性の良い、FF4502(DV・ダークバイオレット)です。
生地の背景色は、一見すると「ダークブラウン(DB)」の様に感じられますが、少し紫の成分が含まれているため、メーカーの色調表記では(DV)となっています。

 

「ヘレケ」のシルク絨毯にコーディネート。

ヘレケ,シルク絨毯

比較対象となる、コットンプリント生地の背景色は「焦げ茶(DV)」ですので、織物との微妙な色調の違いがありましたが、今回はお手持ちの額装『ヘレケ手織りシルク絨毯』と相性の良い、「織物」バージョンをご採用いただきました。

ヘレケ絨毯,カーテン,コーディネート

世界最高峰の絨毯の1つである 手織り ヘレケ シルク絨毯は、 壁掛け サイズであっても非常に高級なものですので、その緻密な織物に寄り添うカーテンのコーディネートが決まるとインテリアの全体像がぐっと引き立ってきました。

 

 「キッチン」のリフォームを契機に
窓辺の模様替え。

ロイヤルコペンハーゲン,絵皿,カーテン,コーディネート

今回のカーテン・レースの掛け替えとなった契機は、築15年になるご自宅のキッチンのリフォームでした。
キッチンとLDをセパレートしていた、壁を取り払う居室のオープン化により、広々とした生活動線が出来上がりましたが、これによりキッチンから見る「R形状」の窓辺もより見応えのある存在になりました。

 

ウィリアム・モリス,いちご泥棒,LD

窓辺のリニューアル前は、テラコッタ・タイルのフロアに無地(アイボリー)のカーテンを掛けていたので、大胆な窓辺のリニューアルではありましたが、調度品やインテリアディスプレイのセンスがそれを違和感なく受け入れる状態ででしたので、結果としてお客様のご希望に叶う模様替えとなりました。

 

豪華で落ち着きのあるLDの設え。

リビング,いちご泥棒,カーテン

LD,川島織物セルコン,いちご泥棒

リニューアル後のLDのインテリア。
もともと、ソファにはプリント版の『イチゴドロボウ』のクッションを色違いで3個愛用されていたので、カーテンが加わりコーディネートの統一感が高まりました。
コーディネートのレースには、ややアイボリーがかったフランス製の「ボイル」をシンプルにあわせています。

 

英国,インテリア,カーテン

『ヘレケ』の手織り絨毯を挟んで、『いちご泥棒』の織物カーテンが美しく豪華におさまりました。

 

2016.3.18.5

いちご泥棒・英題『Strawberry Thief』は、ウィリアム・モリスの描いた1883年のデザインとして、日本国内でも広く知られるようになってきました。
作画当時、モリスは、「ケルムスコット・マナー」での生活で苺を栽培していましたが、収穫期に次々と食いしん坊の鳥たちに食べられていました。
作品では、複数の鳥の中から、愛らしい「ツグミ」をデザインし、 小鳥、苺、花、といったメインの図柄の背景に、森の佇まいを組み合わせて、モリス独特のユートピアを作品に描いています。

 

◆ 当社・『ウィリアム・モリスの特集ページ』を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/inhouse.htm

◆ 当社・『オーダーカーテン』の特集ページ を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/sub2.htm

◆ 当社・『輸入カーテンの特集ページ』 を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/inhouse-2.html

 

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ウィリアム・モリスの『フルーツ』を使い分けた、カーテンとローマンシェードのスタイリング。

2016年01月21日

ウィリアム・モリス フルーツ ローマンシェード

ウィリアム・モリス フルーツ FF4510

築後20年のリフォームをされたお客様宅にて、「リビング・ダイニング」の窓回りの掛替えをご用命いただきました。

 

現地でのご相談。

2016.1.16.3

これまで使われていた、「カーテン」と「ローマンシェード」の生地は、ウィリアム・モリス・1887年作の『ウィローボウ』で、英国・サンダーソン社のコットンプリントのものでした。

2016.1.16.21

20年近く愛用し、現在でも気に入られている生地でしたが、天然素材(綿100%)を使った生地の収縮と、ローマンシェード操作メカ(コード式)の老朽化により、ローマンシェードはその役を終え、カーテンのみ「季節替え」用としてお使いいただくことになりました。

 

薄型「カーテンボックス」と
後付け「インナーサッシ」の関係。

2016.1.16.4

既設のカーテンボックスの奥行寸法は12cmと、ゆとりを持たせた標準サイズ(約15cm)よりスリムな設計でした。
加えて、リフォームで増設された「インナーサッシ」のフレームが更に1cmほどカーテンボックス内に張り出してきたため、今回はカーテンとレースの新調に併せて滑走性の良い「カーテンレール」に交換して、スムースな開閉をアシストすることになりました。

この様に、近年、リフォーム用の「後付けインナーサッシ」の普及により、これまで問題なく仕えていた様々な窓回り品が使いづらくなったり、使用できなくなる事例が増えているようです。
特に、窓枠内のサイズに合わせて設置されていた窓回り品などがその対象となり、インナーサッシに取付場所を譲るために、再使用が困難になりがちですので注意が必要です。

 

 

ウィリアム・モリス 『フルーツ(1862年作)』。
「プリント生地」と「織物」の組合せ。

2016.1.16.23

新調する生地には、季節替え用として使う『ウィローボウ』の流麗な「柳」のデザインと相性の良い、『フルーツ(Fruits)』をご採用いただきました。

 『フルーツ(Fruits)』は、1862年にウィリアム・モリスが、『トレリス(Trellis)』、『デイジー(Daisy)』と並んで初めてデザインした3点の1つとして知られており、「右斜め上」に伸びるフレームの中に、地紋柄と、メインとなるデザインの組み合わせで描かれています。

「枝と枝」は、モリス後期の作品にみられる絡み合う様にはまだ描かれておらず、まとまりのあるデザイン表現を目指す中で、自然の果実の持つ本来の魅力を失わせないように注意を払ってデザインされています。

 

ウィリアム・モリス フルーツ コーディネート

現地には、コットンプリント生地と、洗濯収縮率の低いポリエステル製・織物生地の2種類をご用意して、「掃出窓」と「出窓」でそれぞれご覧いただきました。

お客様のご感想としては、これまでは「コットンプリント」を継続的に使ってきたけれど、最近は織物のクォリティも上がってきているので、どちらも気に入っているとのこと。
結果として、今回は2つの生地を使い分けてみたいとのご要望をいただきました。

 

2016.1.16.18

2016.1.16.11

奥行き寸法が狭くなった「カーテンボックス」のある掃出窓には、川島織物セルコンの織物生地の『フルーツ(FF4510)』をご採用いただきました。
縫製使用は、「3つ山(約2.3倍ヒダ)」のfilo標準縫製として、たっぷりとしたヒダ使いでありながらも、プリーツのまとまる「ファインウェーブ(形態安定加工)」の機能性により、狭くなったカーテンボックス内での開閉もスムースに行える納めとなっています。

 

2016.1.16.2

2016.1.16.12

出窓の「ローマンシェード」には、英国・サンダーソン社のオリジナルプリント生地の『フルーツ(1)』をご採用いただき、平面表現でのプリント生地の風合いをお楽しみいただくことになりました。

裏地をつけず、日中の自然な光の透過を楽しむ仕立てといたしました。

 

納品後の様子

ウィリアム・モリス フルーツ カーテン

あらためて納品後の様子です。

マナトレーディング フルーツ(1)

2016.1.16.15

現地にて、実際に2種類の素材サンプルを並べてご覧いただいた甲斐があり、『フルーツ』での組合せにおいては、色合い、柄域の均整が取れた納まりとなりました。
異素材を組み合わせた同一作品のコーディネートは、難易度が高いため、作品(パターン)の大きさや生地の持つ発色、質感など慎重に比較しながら決める必要がございます。

 

◆当社・『ウィリアム・モリスの特集ページ』を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/inhouse.htm

◆ 当社・『オーダーカーテン』の特集ページ を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/sub2.htm

当社・『輸入カーテンの特集ページ』 を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/inhouse-2.html

◆ 当社・『ローマンシェード』の特集ページ
http://www.mitsuwa-i.com/roman.html

 

ミツワインテリア:http://www.mitsuwa-i.com/

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