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ウィリアム・モリスの『フルーツ』を使い分けた、カーテンとローマンシェードのスタイリング。

2016年01月21日

ウィリアム・モリス フルーツ ローマンシェード

ウィリアム・モリス フルーツ FF4510

築後20年のリフォームをされたお客様宅にて、「リビング・ダイニング」の窓回りの掛替えをご用命いただきました。

 

現地でのご相談。

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これまで使われていた、「カーテン」と「ローマンシェード」の生地は、ウィリアム・モリス・1887年作の『ウィローボウ』で、英国・サンダーソン社のコットンプリントのものでした。

 

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20年近く愛用され、現在でもお気に入りの生地でしたが、天然素材(綿100%)による生地の収縮と、ローマンシェードの操作メカ(コード式)の老朽化により、ローマンシェードとしての役目を終え、今後は、カーテンのみを「季節替え」用としてご使用いただくことになりました。

 

薄型「カーテンボックス」と
後付け「インナーサッシ」の関係。

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既設のカーテンボックスの奥行寸法は12cmと、標準サイズ(約15cm)に比べてスリムな設計でした。

さらに、リフォームで増設された「インナーサッシ」のフレームが、カーテンボックス内に約1cm張り出してきたため、今回はカーテンとレースの新調にあわせて、滑走性に優れた「カーテンレール」に交換し、スムーズな開閉をサポートすることになりました。

このように、近年、リフォーム用の「後付けインナーサッシ」の普及により、従来問題なく使用できていた各種窓まわり製品が使いづらくなったり、使用できなくなる事例が増えてきています。

特に、窓枠内のサイズに合わせて設置されていた製品は、インナーサッシに取付場所を譲る必要が生じるため、再使用が困難になりやすく、注意が必要です。

 

ウィリアム・モリス 『フルーツ(1862年作)』。
「プリント生地」と「織物」の組合せ。

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新調する生地には、季節替え用として使用する『ウィローボウ』の流麗な「柳」のデザインと相性の良い、『フルーツ(Fruits)』をご採用いただきました。

『フルーツ(Fruits)』は、1862年にウィリアム・モリスが、『トレリス(Trellis)』『デイジー(Daisy)』と並んで初めてデザインした3作品のうちの一つとして知られており、デザインは、「右斜め上」に伸びるフレームの中に、地紋柄とメインとなる果実のモチーフが組み合わさって描かれています。

 

ウィリアム・モリス フルーツ コーディネート

現地には、コットンプリント生地と、洗濯による収縮率が低いポリエステル製の織物生地の2種類をご用意し、「掃き出し窓」と「出窓」でそれぞれご覧いただきました。

お客様のご感想としては、これまではコットンプリント生地を継続して使用されてきたものの、最近は織物生地のクオリティも向上しているため、どちらも気に入っているとのことでした。

その結果、今回は2種類の生地を使い分けてみたい、というご要望をいただきました。

 

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奥行き寸法が狭くなったカーテンボックスのある掃き出し窓には、川島織物セルコンの織物生地『フルーツ』をご採用いただきました。

縫製仕様は、「3つ山(約2.3倍ヒダ)」のfilo標準縫製とし、たっぷりとしたヒダ使いでありながらも、プリーツが美しくまとまる「ファインウェーブ(形態安定加工)」の機能性により、奥行きの狭くなったカーテンボックス内でもスムーズな開閉が可能な納まりとなっています。

 

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出窓の「ローマンシェード」には、英国・サンダーソン社のオリジナルプリント生地の『フルーツ(1)』をご採用いただき、平面表現でのプリント生地の風合いをお楽しみいただくことになりました。

裏地をつけず、日中の自然な光の透過を楽しむ仕立てといたしました。

 

納品後の様子

ウィリアム・モリス フルーツ カーテン

あらためて納品後の様子です。

 

マナトレーディング フルーツ(1)

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現地にて、実際に素材の異なる『フルーツ』をご確認いただいた甲斐もあり、色合いや柄域のバランスが取れた美しい納まりとなりました。

異素材を組み合わせた同一作品のコーディネートは難易度が高いため、作品(パターン)の大きさや、生地が持つ発色・質感などを慎重に比較しながら決定する必要があります。

 

◆当社・『ウィリアム・モリスの特集ページ』を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/inhouse.htm

 

ミツワインテリア:http://www.mitsuwa-i.com/


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