新築戸建住宅でのナニック・ウッドブラインド納品事例のご紹介です。
ベランダに面したリビング窓では、周辺家具の色に合せた「バーニッシュドメープル(518)」を63mmスラットとの組み合わせで採用。
キッチン側に隣接し、少し奥まっているワークスペース窓では、やはり周辺家具との馴染みを優先しつつ、リビングより少し赤みを抑えた「メープル(509)」を50mmスラットとの組み合わせでご採用いただくことになりました。
以下、その詳細と注意点について解説しています。
『エコカラット』に合せたコーディネート。
リビングには幅広の63mmスラットを採用して。
ご相談当初、リビングでは一般的な50mm幅のスラットでご検討いただいておりましたが、アクセントウォールとして貼られている、約75mm幅の『エコカラット』タイルと、窓の開放感を考慮して、ひとまわり大きい63mmスラットをご採用いただくことになりました。
当社ではお打ち合わせ時に50mmと63mmの展示品をお持ちして窓に合わせながらお好みの仕様を比較検討いただくことができます。
塗り壁仕上げの窓枠内に設置
設置後の様子。
製品は塗り壁仕上げの窓枠内に設置。
左官コテ仕上げの塗り壁では、コテむらによる塗り厚の差が窓枠内で1~2mm程度生じる可能性がありますので、取付金具が製品にうまく噛まない様な場合は手製の段差緩衝材(スペーサー)を挿入して調整をする場合がありますが、こちらの窓では問題なく取付けることができました。
窓枠内の奥行きも90mm以上あったので、より木製ブラインドの味わいが強調できるオプションの内付バランス(化粧材)を併用して納めています。
『エコカラット』仕上げの窓。
タイルの段差に配慮した設置法について。
続いて、キッチン側に隣接したワークスペースの窓は、窓の3方が、約25mm幅の細長い『エコカラット』タイルで覆われた仕上げ。
1枚ごとに2mmの高低差(凹凸)がついた窓内形状となっており、採寸の際はこの点を注意する必要がありました。
製品幅については、開口部の一番狭くなっている場所を調べて、それより小さ目に製品を作るのですが、高さに関しては採寸と併せて、取付金具を設置する位置の凹凸状況を詳細に調べる必要があります。
レーザー測定器で窓内の高さを測ってみたところ、窓枠内の高低差はおおむね2mm程度でしたが、窓枠右から9枚目に貼られているタイルが最も張り出しが大きく、張り出しの小さいタイルとの高低差が約4mmありました。
今回、取付金具を設置する位置のタイルは、張り出しの小さい(低い)タイルで揃っていたため、市販の発泡スチレンボードを、ブラケットの基盤サイズとタイルサイズにカットした高さ調整材を作って設置に備えました。
今回使用した発泡スチレンボードは、1mm、2mm、3mmと厚さも豊富で、組合せによりタイルの段差状況に応じた下地調整が可能なものを使用しました。
表面は硬質上質紙仕上げですが内部の発砲スチレンが程良いクッション性を持っており、エコカラットの様な粗面タイルにも程良くフィットする下地調整剤として使用できます。
参考までに、エコカラットに取付金具をビス止めする場合、タイルに直接ビス止めをしてしまうと衝撃によりタイルにヒビや割れが生じてしまいますが、磁器タイル用ドリルで慎重に下穴を開ければ、エコカラットが粉末となりタイルを傷めずに綺麗な下穴を開けることができます。
以上は『エコカラット』仕上げの窓内に、ナニック・ウッドブラインドを設置する場合の代表的な注意点ですが、製品のタイプ、設置形態(内付か壁面付か)によって注意事項は異なりますことご注意ください。
精密な採寸と下地調整対策を経て設置されたナニック・ウッドブラインド。
ひと手間掛かる設置になりましたが、その甲斐あって非常に個性的な窓となりました。
段差のあるこの窓にウッドブラインドを設置することができるのだろうかというお客様の不安を解決することができ何よりでしたが、エコカラット自体はビス止めを保持する取付下地とはなりませんので、タイル下地の奥にも適切なビス下地が用意されている場合に採用可能な施工事例としてご参考いただければ幸いです。
◆ ナニック ウッドブラインド」の特集ページ。
https://www.mitsuwa-i.com/newpage13.htm
◆ 当社・『木製ブラインドの特集ページ』を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/tokyo-b.htm
ミツワインテリア: https://www.mitsuwa-i.com/
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