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五洋インテックスの人気「ダマスク柄」カーテン。ご採用事例と裏話。

2017年12月12日

「カーテンボックス」の奥行き寸法。
一般的な目安と、状況に応じた特注サイズ。


カーテンボックス 奥行き マンション

日本最大のインテリア総合内装材メーカーとして知られる、サンゲツのWeb・Q&A集に図説がありましたので、本日のブログでは、この紹介から入りますが、マンションで設けられている「カーテンボックス」の奥行き寸法は、概ね15ommが主流で、この数値が、カーテンレールのダブル付けに必要サイズの目安とされている場合が多いです(※カーテンレールのシングル付けの場合は、90~110mm程度)。

あくまで参考値ですので、150mm内での数値内訳が異なる場合もあり、実際にはもう少し全体が小さく仕上げられている場合もあるかもしれません。

 

また、設計段階から自由な窓プランが検討できる注文戸建て住宅などであれば、もう少し奥行きにゆとりを持たせたD180~200mmとしたり、モーターの大きな「電動カーテンレール」や、畳み込み幅の大きい「ローマンシェード」との併用を考えている窓であれば、ボックスの幅をD300mm程度まで広げるるなど、設置環境や製品の組合せ、意匠性、お客様の要望に応じて決まるサイズは様々です。

 

 

「バーチカルブラインド」が設置されている、
奥行き15cmのカーテンボックス。

 

こちらは、今回ご相談いただいた窓辺。

マンションの大開口窓(W5400☓H2400)に、「連窓片開き」という中央2分割で設置されているのはシースルー「バーチカルブラインド」
窓辺の眺望と解放感を最優先にした製品です。

カーテンボックスの奥行き寸法は15ommですが、バーチカルブラインドの専用レールの中心が、ボックスの中心より15mmほど窓寄りに設置されている状況です。

奥行き150mmのカーテンボックスの中心に、ルーバー回転半径50mm(直径:100mm)のバーチカルブラインドを設置する場合、ルーバーの前後に25mm程度のクリアランスが取れ、バーチカルブラインド単体の設置には全く問題がありませんが、将来的に厚手のカーテンや別の製品を付け足す余裕はありません。

通常、バーチカルブラインドと厚手のカーテンの組合せを採用したい場合、カーテンボックスの奥行寸法は20cm以上が推奨となりそうですが、こちらの窓では、あらかじめバーチカルブラインド専用のレールをカーテンボックス後方ギリギリまで下げることにより40mm程度のクリアランスを確保しており、ここに冬用に使う「カーテンレール」をつけられないかというのが、今回のご相談内容です。

 

 

「バーチカルブラインド」手前の隙間を使って
冬用カーテンレールを取り付ける。

 

カーテンボックス バーチカルブラインド カーテン

ダマスク柄 カーテン おすすめ

結果的には、製品選定の工夫と、バーチカルブラインドの使い方の工夫をお客様にご理解いただいたうえで、40mmのクリアランスにカーテンレールとカーテンを納めさせていただきました。

 

 

バーチカルブラインドの開閉と注意点。
カーテンを開閉する。

 

こちらは、今回ご採用いただいたカーテンとカーテンレールを当社のバーチカルブラインド展示品の前に掛けてシュミレーションしている実験の様子。

 

バーチカルブラインドのルーバーを室内に対して垂直に立てた状態のままカーテンを閉じようとすると、ルーバーがカーテンの後方に干渉してしまうため、カーテンを閉じる場合は、事前にルーバーも閉じておく必要があります。

 


カーテン開閉の際に、バーチカルブラインドのルーバーを「逆撫で」しない向きに傾けることにより、クリアランスが広がり、またカーテンを開閉し易い道筋ができます。

 

奥行き15cmという限られたスペースでの併設のため、この様な特殊施工では、製品の持つ僅かな特徴を理解している必要があります。

 

次に、カーテンレールの選定にあたっては、レールの左右をキッャプストップで固定するタイプでなく、磁力で簡易固定できるものを選びました。

左右のカーテンを自由に動かせる環境をつくることにより、バーチカルブラインドのルーバーが乱れた時でも速やかに直せる環境を用意できる機能も、こうした特殊環境では必須です。

 

カーテンレールは、滑走性の良いものを選ぶことが必須ですが、ランナーもそれ自体が横滑りに動くのではなく、回転しながら動くタイプのものを選び、カーテンの安定した開閉と、バーチカルブラインドのルーバーへの摩擦を軽減させる対策を考えました。

 

カーテンのヒダ倍率は、カーテンを畳んだ際に、生地のウェーブがバーチカルブラインドのルーバー側に張り出しにくい2倍ヒダとします。
更に、加工の過程で「真空釜」を使用した『形態記憶』と呼ばれる、より形態安定性の高いウエーブ加工を用いてスムースな開閉をアシストします。
 
以上の様な製品特性と取扱いの工夫を積み上げることにより、取付環境が厳しいなか、お客様のご要望に応えることができました。
 
 
  

五洋インテックスの『リシュブール』。
ベルギー製の「ダマスク柄」で
窓辺を豪華に装って。

 

 
 
本事例でご採用いただいたカーテン生地は、五洋インテックス取扱いの人気ダマスク柄・『リシュブール』より、ブラック色のIH415 04
 
お客様の相談内容は、「断熱対策」といった機能性だけでなく、「格調高い窓辺へのリニューアル」という意匠面でのご要望もありました。
「輸入壁紙」などで仕上げた壁の様な表情を持つクラシカルな柄物で、強めの色(黒や茶)を組合わせた生地をインテリアに採り入れたいという具体的なものです。
 
 
IH415 五洋インテックス カーテン
 
ダマスク柄 カーテン 人気
 
『リシュブール』は、ベルギー製の輸入カーテンで、クラシック・インテリアに映える35cmリピートの美しい「ダマスク柄」が魅力のファブリックです。
豪華な生地感の割には、比較的価格が手頃なため、当社ではH240cm丈の縫製品を全4色ご用意しており、現地お打ち合わせの際も窓辺に合せてご確認いだきました。
 
 

 
カーテンには、インテリアとの調和を狙って、同系色の「ロープタッセル」をコーディネート。
 
 
 
 
 
 
ブラック(IH415 04)色は、密度の高い黒糸をふんだんに使っているため、実質的に「遮光2級」レベル以上の遮光性が得られる遮光カーテンに相当することが納品時の納まりから実感できました。

遮光認定試験を受けた生地でなくても、濃色系の生地には、遮光1級・2級に相当するものがあり、その様な生地は、「寝室」の遮光カーテンとしてもお使いいただけます。
 
  
 
 
 
男前 インテリア カーテン 人気
 
以上、本日は、かなり特殊な納品事例のご紹介となりましたが、結果的に、お客様のご要望を満たすことのできる納品となりました。

施工を通じて「カーテンボックス」の奥行き寸法の有り方を改めて見直す良い機会となりました。
 
 

◆ 当社・『オーダーカーテン』の特集ページ を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/sub2.htm

◆ 当社・『輸入カーテンの特集ページ』 を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/inhouse-2.html

 

ミツワインテリア: https://www.mitsuwa-i.com/

 


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