海沿いにある「中古戸建住宅」ご入居前のLDにて、英国・「Farrow&Ball(ファローアンドボール)」の壁紙をアクセントウォール施工させていただきましたので、解り易い「輸入壁紙」施工の様子を交えてご紹介させていただきます。
当社の展示サンプルよりご採用
「Farrow&Ball」の壁紙は、世界的に評価の高い同社の天然顔料で作られた水性ペイントとのコーディネートもできる、ペイント刷りの壁紙です。
18世紀から受け継がれている「ブロックプリント」や「トラフプリント」といった伝統的な工法で刷られた壁紙は、花柄、ダマスク柄、ストライプ柄、幾何学模様など豊富なバリエーションを持ち、光沢を抑えたペイントの発色との組合せから独特な風合いと表情を生み出します。
ペイント仕上げの壁、窓枠、建具など、居室をこだわりのカラーでコーディネートすることができます。
こちらのカタログは、タイトルとなるパターン(柄)を異なるペイント色でカラーチャート状に展開しており、作品としての扱いを受けているパターンの持つ由緒と、ペイントを作る会社の色に対するこだわりを感じさせます。
「アクセントウォール」施工の様子。
「アクセントウォール」に貼り替える前に、壁紙を剥がして、入念な下地調整を行いました。
専門的な技術説明になりますが、下地の凹凸を平らにするために施工面を全パテ処理で平らにしたうえで糊の接着をアシストするシーラーで仕上げられた施工面の様子です。
女性のお化粧と同じで、下準備が大切なため、壁紙を貼る何倍もこの下地処理の工程に時間を使います。
こちらは、施工面の柄を割り付けている様子です。
英国製の壁紙は、水性ペイントを使うなど、伝統的な製法上の都合により10m巻きのロール仕様が標準ですので、柄合せを行うと、250cm程度の施工高の場合、1ロールで3リピート(横柄)分しか使用できません。
残りは、高さのないドア上や窓上などがあればその部分で使用しますが余りとなる場合もあります。
ちなみに日本製の大量生産仕様の壁紙は、最長50mの長さまで1ロールでまとめることができため中途半端なロスの発生が出ないという長所はありますが、ハンドメイド的な味わい深い壁紙の製造はできません。
今回の施工では、3ロールの壁紙を裁断して施工しました。
糊付けは専用の機械を使用していますので、こうした検尺をせずにロールのまま糊付けと裁断をまとめることがほとんどですが、ハンドメイドの材料を使用する場合や施工環境によってはこうしたスタイルの検品も兼ねた施工を実施することがあります。
パターン割付後の施工風景です。
丁寧な下地処理ができて場合、ここから先の作業は気持ちよく進行します。
「輸入壁紙」は薄くデリケートな素材が多いため、逆に下地処理が不十分ですと、ここから先の作業が難航を極めます。
こうして美しい、ペイント仕立てのアクセントウォールが貼りあがりました。
出窓側には「グランドピアノ」が置かれて、サロン的なリビング・ダイニングとしてこのアクセントウォールが活躍するとのことです。
今回ご採用いただいた色柄の組合せは人気が高いので、改めてマンション・リフォームで「ペイント仕上げ」との組み合わせでコーディネートさせていただいた施工事例もご紹介させていただきます。
当社・『輸入壁紙の特集ページ』を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/yunyuu-k.htm
当社・『戸建住宅・リフォーム』の特集ページを見る。
https://www.mitsuwa-i.com/sub1.htm
ミツワインテリア:https://www.mitsuwa-i.com/
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