個性を育む、オートクチュールな窓辺をご自宅に作り上げてみませんか?
ウィンドー・トップトリートメントとしての『装飾バランス』は、クラシカル、エレガンス、コージャス、トラッドといった正統派のスタイリングが主流ですが、文化の融合と国際化が急速に進む近年の傾向としては、これまでの伝統的な枠にとらわれない、いわゆるミックス・カルチャー的ともいえる、多国籍要素のインテリア表現が、生地の素材、パターン、配色を通じたスタイリングの世界まで関わってきています。
さらに、多様化するライフスタイル、個性、年齢、性別といった要素も加味され、円熟した大人の世界だけでなく、若い世代のインテリア演出などにも気軽に採用される様になってきております。
当社では、ショールームで展示しております1,000点を越える国内外の厳選された生地サンプルをコレクションしておりますので、様々なスタイルの装飾バランスのスタイリングをご提案させていただいております。
日本では、『バランス』という語をもって、上飾りの総称として呼んでいますが、英国では布製のソフトでヒダのあるものを『バランス』、ストレートバランスの様にハードな板や芯の入ったタイプのものを『ペルメット』と呼び、使い分けています。
平面、水平、直角、直線の要素が強いペルメットは、窓辺をすっきりとスタイリッシュに引き締めますが、規則的なウェーブや伝統的なカットデザインを施したペルメットも、平面的な形状の中で生地の個性を引き立てるにあたって採用されます。
平面的な「ペルメット(ストレートバランス)」に対して、曲線的なデザインとヒダやスワッグを多種多様に採り入れたソフトタイプのバランスは、室内空間を柔らかく優美に演出します。
特に、ゴージャスなインテリア空間を表現する際には、「スワッグ&テール」を初めとした様々なソフトタイプの装飾バランスが採用されます。
この様に、ハードタイプとソフトタイプでは、空間に与える印象が変わりますが、基本的なフォルムの特質を踏まえたうえで、トリム(フレンジ)やフリルといったスタイルのアウトラインを引き立たせるアクセサリーを付加しながらスタイリングしてゆくと、オリジナリティが高まります。
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ハードタイプバランス | ソフトタイプバランス |
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ストレート (ボンディング・フラット) | ストレート (スクエアカット) |
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ストレートウェーブ | ストレート・デザインカット (トリム付) |
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ストーレート (フラットデコカット/トリム付) | キングストン (トリム付) |
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ボックス (箱ヒダストレート) | リバースボックス (逆箱ヒダストレート) |
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プリーツ・ゴブレット | ギャザー (クレープストレート) |
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ギャザー (ペンシルウェーブ) | ギャザー (ペンシルカーブ) |
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スワッグ&テール | スワッグ&テール ジャボット(ネクタイ付) |
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ボウ(シングル) スワッグ&テール | スカーフバランス(バイアス) +装飾カーテンレール |
ローマンシェードを引き上げた時に裾部分がふくらみのあるバルーンの様な曲線を描き、また、引き下げた時は通常のカーテンの様に見えるシェードスタイルのことをさします。
イギリスでは、このバルーンシェードも後述するオーストリアンシェード(ブラインド)の範疇で呼ぶこともあります。ギャザーをたっぷり使った柔らかなものが代表的で、シアー(透過性のある生地/レース)や、薄手のカーテン生地を用いることが多いようです。優美で女性的なイメージを演出するため、様々なスタイルと併用されたり、出窓の装飾に使われることが多いスタイルです。
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フリルなし | フリル&トリム付 |
オーストリアンシェードとは、全体に細かいウェーブ(曲線)をスタイルのローマンシェードのことを指し、通常は下げた状態で窓を飾ります。
その名称から想像するとおり、18世紀から19世紀にかけてのオーストリアで流行したスタイルです。スタイルの特性上、使用する生地の量が多いので、ボイルやオーガンジーの様な軽量で柔らかい生地が適しています。優雅で豪華なイメージが際立つこのスタイルは、劇場や商業施設、文化施設などのエントランスホールなどでよく見かけることができます。
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フリル付 | フリル付 |
大小の個性的な窓をエレガントに演出する装飾バランスの魅力、高級ファブリックメーカーとして有名なFISBAのファブリックをふんだんに使用したスタイルカーテン、そしてフランス「HOULES」社の装飾タッセルやアクセサリーをふんだんに使用。
天井と壁面を区分する、装飾モールディングを駆使した、造作カーテンボックスとの組み合わせで実現させた、ボウ・シングルスワッグスタイルのスワッグ&テールバランスをベッドと対面させて2対設らえ、また、向かって左側面の窓については、アンティーク家具やシャンデリア照明、ベッドカバーやクッションなどとの調和を引き立てるために、真鍮製の装飾カーテンレールを選定。
築40年の注文戸建住宅を、本格的な英国クラシックスタイルのインテリアにリノベーション・リフォームをしたウィンドウスタイリング事例です。
元は和室であった奥側の居室を新たにリビングにリノベーションされた際、リニューアルされた掃出窓に、川島織物セルコンのウィリアム・モリス、1862年の作品、『Fruits(フルーツ)』のファブリックで窓辺のトータルスタイリング。