タチカワブラインド「ホームタコス ラルク」電動ロールスクリーン｜最新モデルの特徴

本日ご紹介するのは、吹抜窓での電動ロールスクリーン交換事例です。

お客様より、約15年前の新築時にハウスメーカー施工で設置されたタチカワ製電動ロールスクリーンが故障したとのご相談をいただきました。
製品は、コントローラーユニットと赤外線受光部が外付けで、電源・受信機の位置が右側固定という古い仕様で、2台中1台の駆動モーターが動かなくなっていました。
調査の結果、残念ながら該当機種の交換部品供給が終了していたため、故障した1台のみを現行品に交換することも可能でしたが、その場合、残る1台とのリモコン互換性がなくなってしまいます。
そのため、吹抜け窓周りの清掃も兼ね、この機会に2台とも現行の製品へ交換することになりました。

モデルチェンジされた
タチカワ【ホームタコス】赤外線操作の特徴

こちらは現行仕様の、タチカワ「ホームタコス ラルク(シールド無し仕様)」に入替え後の様子です。

モデルチェンジにより、2020年6月以前の製品では外付けになっていたコントローラーと赤外線受光部が製品本体に内蔵され、すっきりした納まりになっています。
なお、現行仕様では電源コード(=赤外線受光部)の配置を左右どちら側にでも指定できますので、本事例では2台の製品の受光部を内側に寄せて、赤外線の受信環境を均質にする納めに変更しています。

ここからが最新機種の、カログでは詳細まで触れていないこだわりポイント解説です。

本事例でご採用いただいた2025年4月にモデルチェンジされた最新仕様では、製品ヘッドボックスの上部に、余剰コードの収納スペースが増設されたことで、従来の電動ロールスクリーン採用の場面での課題となっていた、配線収納の問題が劇的に改善され、よりすっきりと納められる様になりました。

こちらは、当社展示品でのイメージですが、配線コード1本分のスペースをヘッドレール上部に確保することで、本事例で行ったような、左配置の赤外線受光部にするために必須となる左配置電源コードを、本体ヘッドレール内を経由して右側コンセント側に誘導するといった応用ができる様になりました。

また、今回の事例では使用していませんが、１つの電源(コンセント)を使用して、複数台の製品を連結仕様で使用できる「電源分岐コード」を併用した場合でも、余剰を収納することができるようになりました。
従来品では現場で生じた余剰コードを収納することが困難であったため他社製品を推奨することが多かったのですが、この課題が今回解決しています。

電源分岐ジョイントを併用した複数台操作は、赤外線リモコン・RFリモコンのどちらでも採用可能ですが、製品同士が離れていたり、カーテンボックス内に隠れていたりする場合、直進性のある赤外線方式では信号が届かず、一斉操作が難しくなるケースがあります。

その点、通信距離が長く指向性を持たない RF 方式であれば、障害物や製品の配置に影響されにくく、安定した操作が可能ですが、従来のタチカワブラインド製品では、RF 方式によるスマートフォンやスマートスピーカーとの IoT 連携に対応したモデルは存在していませんでした。

RF方式によるIoTスマートホームに対応

RF方式を使用したIOT対応が、これまでタチカワ「ホームタコス」シリーズでの課題でしたが、今回、ホームタコスシリーズにおける IoT対応通信方式に、オプションの IoTアダプタと、家電統合アプリ 「Home Link」 とシステム連携することで、RF(電波)通信方式を用いたスマートフォンやスマートスピーカーを使用したIOT操作が可能となりました。

IoTアダプタを併用したRF操作では、1台のアダプタで最大8台までの製品を、1つの電源（コンセント）から制御することが可能です。

これにより、IOT対応による生活シーンでの利便性が拡充され、赤外線方式で課題となっていた通信距離や指向性の制約を解消し、複数台使用の状況でも障害物や製品配置の影響を受けにくい、より安定した操作環境を実現しています。

コンセント不要の「バッテリー仕様」が登場。

その他、電源分岐ジョイントとの併用はできませんが、今回のリニューアルより、赤外線操作、RF操作共に、常時電源(コンセント)を必要としない「バッテリー仕様」が加わり、より製品選択の幅が広がりました。

以上、本日は、新しくモデルチェンジされたタチカワブラインドの電動ロールスクリーン「ホームタコス」について、実際の施工事例を交えながら、新たに加わった機能や進化したポイントをご紹介しました。

ミツワインテリアでは、タチカワ・ロールスクリーンの新モデル(※写真右)をIOTアダプタ仕様でご用意しています。
また、店内ではニチベイ、トーソー、ノーマンの電動ロールスクリーンを展示品で比較展示しております。
東京・神奈川エリアでの施工対応も行っておりますので、ご興味ございましたらお気軽にご相談ください。

◆ 参考・「ロールスクリーン」の特集ページ