プリーツスクリーンとは、 じゃばら(山折りと谷折りの繰り返し)構造の生地を上下に昇降させて使用し、すっきりとした見た目とコンパクトな納まりが特徴の製品です。
プリーツスクリーンが最初に日本国内で紹介されたのは1978年ですが、当初は和紙の風合いや素材感を持つ生地が主流で、和室の障子の代用として提案される製品でした。
時を経て1997年にプリーツスクリーンのツインスタイル(不透明生地や遮光生地 + シースルー)が登場するあたりからリビングや寝室の窓でもご検討いただける製品になってきたという歴史があります。
タチカワブラインドのプリーツスクリーン
『ペルレ ダブル』が新登場。
プリーツスクリーンの歴史を踏まえたうえで本日ご紹介するのが、タチカワブラインドのプリーツスクリーン『ペルレ ダブル』です。
当社では後述の比較でご紹介する関連製品と併せて『ペルレ ダブル』の展示品を、手動操作、電動操作ともにご用意しており、お客様とのお打ち合わせ時に持参することもできます。
タチカワブラインドのプリーツスクリーンは、製品バリエーションが多彩で優れていることから業界内で高い評価を得ていますが、今回、新たな生地ラインナップとともに登場した『ペルレ ダブル』は、カーテンとレースに似た関係で前後に配した生地をお使いいただける2重構造のプリーツスクリーンです。
後述する注意点がありますが、生地の組合せによっては製品1台で最大製作サイズ:W3000mm×H3000mm(※9㎡)まで対応可能であることと、遮熱性の高い生地を2重構造で組み合わせることで、ハニカムスクリーンと比較検討いただけるほどの断熱性も期待できる製品になっていることが画期的と言われています。
手動製品から電動製品まで
意匠性と実用性を伴う大型化に成功。
最大製品幅と面積については、これまでプリーツスクリーンの生地巾の主流が2000mmであったため以下の様な問題がありました。
つまり製品幅が生地の規格幅を超える場合は生地の中央で重ね合せ(ジョイント)をして製作する必要があるため、これではいくら1台で大型窓に対応するといっても意匠性の問題もあり、製品幅W2000mmを超える製品を無理に作るよりは2分割で製作した方が無難という考え方が一般的でした。
ただ、今回のカタログ刷新で、生地巾W2900mmの広幅生地を、和紙調、無地、遮光、レースでそれぞれ用意されたことで、間口一間半を超える窓でもジョイント無しの製作が検討できる様になったということが画期的なバージョンアップと言われています。
具体的には、和紙調の「ミズホ」とシースルーの「エテルノ」または「フェアリー」の組合せであれば生地ジョイント無しで最大:W2900mm×H3000mm(※8.7㎡)、無地の「ライフ」と「エーレ」、遮光の「ノッテ」は最大:W2900mm×H2500mm(※7.5㎡)までの大型製品を生地ジョイント無しで製作できる様になり、和洋様々なインテリアシーンでの導入が期待される製品となりました。
また操作仕様3種類の手動操作に加えて、電動製品にも対応していることから、リビングの大開口窓や吹抜窓での導入も想定しやすい製品となりました。
電動の操作タイプも、設計段階から導入を検討されている場合に採用できる壁スイッチタイプから、送受信距離(20m)の長い電波を使用したRFリモコン、送受信距離の短い窓辺(7m)で手軽に操作する赤外線リモコンからをご用意しています。
とりわけ赤外線リモコンについては、持出し受光部を併設し、別途市販のスマート家電リモコンやスマートスピーカー等をご用意いただくことでIotに対応したスマートフォン操作や音声操作も可能になりました。
当社ではスマートフォンやスマートスピーカーを用いたIotにも対応している、電動・ホームタコスの『ペルレ ダブル』、『ペルレ ペア』を展示品で用意しており、実際に操作体験をいていただくことができます(※要予約)。
動画にて操作イメージの比較をご覧いただくこともできます。
価格を抑えて断熱性が向上
こちらは、プリーツスクリーン『ペルレ』のダブルタイプとペアタイプを並べた当社展示品です(※操作仕様はワンチェーン)。
「ペルレ ダブル」は、25㎜幅にプリーツしたドレープ生地とレース生地を『前後』に配置し、生地の切り替えができる二重構造のプリーツスクリーンです。
製品形状は既に発売されている上級ブランドの『ゼファー』(18mm幅プリーツ)に似ていますが、「ペルレ ペア」と価格設定を揃えることで『ゼファー』比で約50%価格を抑えたコストパフォーマンス性の高い製品となっています。
また、製作対応サイズも、『ゼファー』が最大W2000mm × H2500mm(※5㎡)までであるのに対して「ペルレダブル」は生地のジョイント無しで最大W2900mm × H3000mm(※8.7㎡)までに対応し、より幅広いシーンで導入可能な製品になっています。
次に、「ペルレ ペア」との形状比較であげられる長所についての説明です。
生地の配置が上下2段重ねになっている「ペルレ ペア」と異なり、生地の配置が前後2重構造の「ペルレ ダブル」は、前後の生地を独立して昇降できるため、畳み込み寸法が小さくすっきりしているという特徴があります。
なお、生地の奥行きは当然『ペルレ ダブル』の方がありますが、ヘッドレールサイズは同一ですので、設置に必要な有効奥行きが70mm以上ある窓であればどちらの製品も設置可能です。
また「ペルレ ダブル」は、前後の生地を併用することができるため窓まわりの断熱性を高められる省エネ効果に優れた製品となっています。
メーカーの試算によれば、後幕となるレースを併用した二重使いの場合で、一枚のプリーツスクリーンより約12%の断熱性能を向上させることができ、同社が展開するハニカムスクリーンの採光生地並みの性能が得られる製品となっています。
更に今回のカタログ改訂を機に新たに加わった日射反射の高い遮熱レースや遮熱生地(厚手)を組合わせることで更なる断熱性能の上積みも可能になり、夏冬の断熱・遮熱対策に検討できるプリーツスクリーンになりました。
ハニカムスクリーン『ブレア』との断熱性比較
続いてここからはプリーツスクリーン『ペルレ ダブル』と同時発売したハニカムスクリーン『ブレア』ペアタイプとの断熱性能比較です。
「ブレア ペア」の生地配置はプリーツスクリーンの「ペルレ ペア」と同じ上下切替え構造の製品のため、シングルもペアも断熱性能は同じですが、プリーツスクリーン「ペルレ ダブル」は生地二重構造になっているため、採光生地を使用した比較においてはハニカムスクリーンをわずかに上回る熱貫流率が得られるという試験結果になっています。
もっともタチカワブラインド『ブレア』のセル展開はシングルセルのみですので、ダブルセルや3層セルなどハニカムスクリーンの断熱性能が30%程度向上すると言われている他社のダブルセルには及びませんが、プリーツスクリーン『ペルレ ダブル』の断熱性能は同社のシングルセル・ハニカムスクリーン(※採光生地)並みに期待できると言えそうです。
参考までに、プリーツスクリーン『ペルレ ダブル』の価格とハニカムスクリーン『ブレア』シングルセルとの価格比較では約15%(※生地の組合せにより価格が異なります)ほどペルレ ダブルの方が価格設定が安く、『ブレア』ダブルセルとの価格比較では約60%(※生地の組合せにより価格が異なります)程度お求めやすい価格設定になっていますので、プリーツスクリーンに断熱性を求めるお客様におかれましてはタチカワブラインドの『ペルレ ダブル』をお見知りおきいただければと思います。
以上、本日はコンパクト性と断熱性が向上したタチカワブラインドの新製品、プリーツスクリーン「ブレア ダブル」の特徴を他製品との比較を交えご紹介させていただきました。
当社では各メーカーのプリーツスクリーン、ハニカムスクリーンの展示品を多数ご用意しておりますので、ご来店いただき実際に比較いただければ幸いです。
◆ 『プリーツスクリーンの特集ページ』を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/pleats&pleats.htm
◆ 当社・『ハニカム シェード(スクリーン)』の特集ページ。
https://www.mitsuwa-i.com/honeycomb.html
ミツワインテリア: https://www.mitsuwa-i.com/
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