Mitsuwa Interio STAFF BLOG「ミツワインテリア」のスタッフ・ブログでは、日々の施工事例や新着情報をご紹介しています。

カテゴリー別アーカイブ: 装飾バランス(上飾り)

「夢」を育む。「屈折窓」の形状を考慮した『装飾バランス』提案事例。

2017年01月27日

オープンスワッグ バランス

本日のブログのテーマは、「夢」を育む。
「屈折」面に並ぶ2つの掃出窓の形状に配慮した、カーテンとレースのコーディネートと『装飾バランス』提案施工のご紹介です。

 

「屈折」面に並ぶリビングの窓。
華麗でダイナミックに魅せる窓装飾を考える。

2017.1.20.7

まず、こちらは、お打合せ時にダイニング側から見たリビングエリアの様子。

空間自体はLDとしてひと続きですが、天井を横断する「構造梁」を境としてリビング・ダイニングが区分されている間取りのため、リビング側の窓の存在感がクローズアップされて視界に入る印象がありました。

 

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既存のウィンドゥ・コーディネート。
後幕は薄手の無地レース、前幕も薄紫の横ボーダーが入ったレースの組合せからなる、明るい「フロント・レース」スタイルで仕立てられていました。

今回、お客様からいただいたご要望は、空間として完成の域に入っているリビングの演出を、お好みの「パープル系のファブリック」を効果的に使って華麗なスタイルで最終形にまとめたいというものでした。

スタイルのポイントとして、2つの掃出窓を区切る壁面に掛けられた『夢』と描かれた書画をリビングのテーマとして、「家具」、「小物」、「生花」といった嗜好品が凝縮されている窓辺の連続性(一体感)を強めた提案を考えることになりました。

 

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「リビング」エリアのインテリアと窓辺のクローズアップ。
「屈折」壁面に配列されている2つの掃出窓の幅は、左側がW2.2m,中央の壁を挟んで右側がW1.8mありますが、『夢』の書画が描かれている壁面部に連続性を持たせると、幅4.7mのダイナミックな窓辺として捉えることができます。

打合せ時のチェックポイントとして、2つに区分された「掃出窓」の上部が「カーテンボックス」としてつながっていたため、中央の壁面部分にも『上飾り(スタイル・バランス)』を追加することにより、ひと続きの窓として捉えられる一体感がを持たせる工夫が可能であることが判りました。

ただし、窓の高さはH200cmと短めなので、幅470cmにスケールアップする窓との縦横比に配慮したスタイル提案をする必要があります。

 

 

『夢』を育む窓。
一体感と演出法を考える。

リビング 変形窓 カーテン

それでは、今回のスタイル提案の概要を、提案素材のご紹介を含めて解説いたします。

 

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お客様のリクエストであった、高貴な印象を放つ「パープルの柄物」としてご提案しファブリックは、川島織物セルコンのFT0171
濃淡で表現したパープルのストライプ地に、「ペイズリー」が散りばめられた「カシミール」風紋様をライトゴールドの織りで表現した、上品なクラッシック柄です。

「ペイズリー(paisley)」とは、起源となるペルシャを経て、インドのカシミール地方にて、カシミア・ショールの伝統模様として完成した柄で、複雑で特有な植物模様を持つ織りが特徴です。
18世紀の初めにイギリス、スコットランド南西部の都市ペイズリー市に移入してからは量産化が図られ、この名が広まり、現在でもファッションを含めて様々な生活シーンで珍重されているお馴染みの図柄です。

 

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当社には、コーディネート・レースとしてご採用いただいた、マナトレーディングの『ヴェネチア』とともに、FT0171をH240cm丈の展示サンプルとしてご用意しておりますので、実際のお打合せ時にお持ちして、ご採用いただきました。

 

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川島織物セルコン・FT0171のパターンの特徴として、『デザインビュー』というプリーツ表現に対応した柄であることがあげられます。

『デザインビュー』とは、2倍ヒダ(3ツ山)縫製で仕立てた際に、濃淡のあるストライプ地の濃いパープルラインがプリーツの山側(前方)に現れ、淡色ストライプベース側がプリーツの谷側に規則的に並ぶことを想定してデザインされたファブリックとそれに準拠した縫製のことを言い、美しいコントラストが生まれます。

 

ペイズリー柄 カーテン パープル

カシミール柄 カーテン 紫

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『デザインビュー』で仕立てられた、カーテンをかけると、ワンちゃんもご満悦。

ベースのストライプと、クラシカルな「カシミール柄」が絶妙に組み合わされた豪華なカーテンが出来上がりました。
ちなみに、FT0171は、しっかりとした生地ですので、生地の横張りを抑える形態安定加工には、しっかりとしたウェーブが長期間保たれる「ファインウェーブ」加工を加えて仕立てています。

 

高さ200cmの「カーテンボックス」。
ベースを構成する「バランス」のデザイン。

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カーテン エアコン ダクト 隠したい

こちらは、デザイン提案過程の「スケッチ素案(作画1)」

撮影した窓の全体像に合わせて、縮尺大で製作した「上飾り」の土台部分をデザインしました。

左右の「テール(カスケード)」は、装飾性はもちろんのこと、屈折窓の形状や、エアコン配管の視覚的グレアを和らげる意図を盛り込んだデザインを意識しました。

 

 

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今回、カーテンと「上飾り」左右のテールには、縦ストライプ使い生地パターンを用いていますが、「上飾り」の内側部分は、コーディネートレースで仕立てる軽やかな「オープンスワッグ」を組合わせるスタイルで演出するため、生地の流れを「横使い」として、濃色の横ストライプがメインに表出されるデザインとしました。

 

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「縦使い」で仕立てた『テール(カスケード)』には、濃色無地の裏地をつけて仕上げます。

 

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こちらは「横使い」で仕立てた、内側の『ストレートバランス』の横ストライプ表現。

淡色生部分の生地を、僅かに上下のフレームに入れ、デリケートなアクセントとしています。

 

 

高さ200cmの「カーテンボックス」。
軽やかで上品に仕立てる「バランス」を融合。

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 装飾トリム コーディネート

次は、ベースを構成する「ストレートバランス」部分に、柔かいボリューム感を持たせる『オープンスワッグ・バランス』を組み合わせるスタイル提案です。

 

 

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メインとなる「レース」生地は、マナトレーディングのトルコ製・オパールレースとして人気のある『ヴェネチア』の35番色。

今回は、厚手に組み合わせた『オープンスワッグ』バランスのにも使用しています。

 

 

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高さH200cmのカーテンボックスに取付ける「上飾り」として、貧弱を避けつつ、圧迫感を持たせないスタイル表現を目指した今回の提案では、女性的な柔らかさを印象付けるレースを厚地に組み合わせる工夫を考えました。

 

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加工所との打ち合わせを経て、、、。

 

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昼夜共に、華麗な印象となる「コンビネーション・バランス」が完成しました。

構成するスタイルは、

① 「ストレート・バランス」
② 「テール・バランス」
③ 「オープンスワッグ・バランス」

からなります。

 

 

2つの窓が融合する『夢』の完成。

マナテックス ヴェネチア 35 レース

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最後に、リビングのテーマとなる『夢』の書画が橋渡しする、カーテンボックス部分は、左右の「オープンスワッグ」を区分する「装飾トリム」でコーディネート。

 

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レース素材からなるオープンの場合、厚地でスタイルする「ネクタイ(ジャボ)」の代わりに、装飾トリムを組合わせる事も多いのですが、今回は、2連の『装飾タッセル』を分解して、程よい細長が得られる『装飾トリム』にアレンジした組合せで、繊細な「オープンスワッグ」に調和させました。

 

マナトレーディング ヴゥネチア レース

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川島織物セルコン FT0171 カーテン

このような、生地の選定と、複数のスタイル・コーディネートを経て、お客様のご要望に沿った窓周りのリニューアルが完成いたしました。

『夢』テーマにした、上質な窓辺とインテリアの完成です。

 

◆ 当社 ・「装飾バランス」の特集ページを見る。
http://www.mitsuwa-i.com/balance.htm

◆ 当社・『オーダーカーテン』の特集ページ を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/sub2.htm

◆ 当社・『輸入カーテンの特集ページ』を見る
http://www.mitsuwa-i.com/inhouse-2.html

 

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「横長窓」のスタイル提案で必要な「バランス感覚」とは。

2017年01月09日

あけましておめでとうございます。

2017年も「ミツワインテリアのスタッフブログ」をよろしくお願いいたします。

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当社は、「窓周り」と内装・造作を含めた「リフォーム」専門スタッフがコラボレーションして、トータルインテリアコーディネートの提案施工を行なうインテリア専門店です。

本年も少人数ながら団結して、東京・神奈川エリアでの活動に注力してまいります。

 

西洋インテリアの魅力
時代に育てられた「デザイン美」・「素材美」

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現在、六本木ヒルズ・森タワー52階の「森アーツセンターギャラリー」で開催される、『マリーアントワネット展』(副題:美術品が語るフランス王妃の真実)に昨年末行ってまいりました。

2017年2月26日まで行われており、「ヴェルサイユ宮殿」が企画監修・主催に関わる、話題の観覧イベントです。

インテリアの仕事に携わらせていただいていつも思うことは、海外での生活や旅先でご自身が魅了された体験を「我が家で具現化してみたい」というご要望が多いことです。

また、休日などに美術館や博物館での催事を観覧される方も多く、お打合せの際もお客様から、国内外で経験された興味深いお話をうかがう機会が多いのです。

我々も仕事柄、なるべくその様な世界に触れて行きたいと思っており、とりわけ、西洋史の潮流と伝統に育まれ、今日も愛され続けているインテリアが持つ、研ぎ澄まされた「デザイン美」・「素材美」の一端を間近で見られる催事には今年も通って行きたいと思っています。

 

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『マリーアントワネット展』では、絵画や美術工芸の展示と併せて、当時のインテリアの再現ブースも設営されておりここは撮影可能となっています。

デザインが芸術の域まで極められ、希少性のある素材をふんだんに散りばめたインテリアの再現は、国内の展覧会レベルでは不可能なため、再現で使用されている場面は、デザイン・素材ともに絢爛豪華ではありませんが、現代日本のインテリアシーンでもある程度反映できる見本となっています。

贅を尽くした究極のインテリアは規模が大きすぎるため、本物の「ベルサイユ宮殿」や、英国のバッキンガム宮殿やマナーハウスなどを見学するしかないでしょう。

 

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場内で買い求めた「公式プログラム」は今後の提案資料として活用します(※左はスケール比用のお菓子)。

 

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こうした、オフィシャルプログラムは情報量も多いだけでなく観覧されたお客様との情報共有にも活用できる打合せ資料にもなります。

当社手持ちの「輸入壁紙」のカタログで系統の似た提案素材を探したり、、、。

 

ベルサイユ宮殿 カーテン

モチーフにしたであろう「ファブリック」を探したりと、店内でフィードバックする過程は、現実的なご提案の「準備」となり、ここまでしてようやく我々の情報源としての糧となります。

 

 

『BonChic ボンシック』VOL.14 
「インテリアに洗練とぬくもりを。アンティークに魅せられて。
(別冊PLUS1 LIVING) ・2016年10月25日号

 
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ちなみに、『マリーアントワネット展』会場の公式ショップでは、本展の見どころを13ページにわたって特集している、インテリア情報誌『BonChic VOL.14』も売られています。
 

 

「当社施工事例」も掲載

BonChic VOL.14 インテリア 事例

『BonChic VOL.14』では、幸運なことにミツワインテリアの事例紹介も『エレガント・リノベーション』事例特集のひとつとして2ページにわたり取材を受けました。
 

『エレガント・リノベーション』の編集コンセプトは、標準仕様の内装で仕上げられたマンションや戸建て住宅であっても、リノベーションやリフォームによりエレガントなインテリアに生まれ変わらせることが出来る可能性の提示です。

「カーテン」や「壁紙」、照明、モールディング、造作家具など、憧れのディテールをちりばめて、「夢の空間」を叶えた事例紹介が好評な様で、当社でも年始から数件のお問い合わせをいただいております。

 

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総幅8m、天井高2.7mのダイナミックな多角形(8角形)窓。

窓装飾の「上飾り(バランス)」と連続させて、天井と壁の境界には、デコラティブな「装飾モールディング」を設置したトータルコーディネートです。

 

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こちらの補足写真は、出版社の取材とは別に当社が撮影させていただいたもので、詳細は以下のブログからご覧いただけます。
http://mitsuwa-i.com/blog/2015/12/25

 

 


 

本年最初のお題

 

高さの低い「多角形の大型窓」
スワッグの高さとスタイルの工夫。

横長窓 スタイルバランス

さてさて、前振りが長くなりましたが、本日の事例紹介です。

近年、高層マンションを中心に「多角形の大型窓」が増えていて、LD一体型の居室構成に伴い、幅6mを超える様な「横長窓」が増えています。

ご覧いただいている窓は、左右のコーナー部分を含めると9mの幅があり、肉眼で見るとダイナミックに窓全体が視野に納まるのですが、近距離からの撮影では全体像がファインダーに入らないため、パノラマ撮影モードに分割してご覧いただいております。

 

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メインのカーテンでご採用いただいたのは、クラシカルなダマスク地に程よい縦ストライプのコンビネーションが人気の「マルメゾン」。
マナトレーディングの『MANATEX  VOL16』収録の人気ファブリックですが、お客様より、この生地に合わせた「装飾バランス」をスタイルして欲しいという強い要望がありました。

9mの窓に対して、梁下のカーテンボックスからフロアまでの高さを2mとしてデザインしても、横縦比「4.5 : 1」となります。
取付高が低めの窓の場合、横長形状が強まるほど、「上飾り」の提案難易度が高まるという問題があるのです。

 

 

V「valance(上飾り)」 で始まるバランス と、
B「 Balance(比率)」 で始まるバランス

マナテックス マルメゾン カーテン
 

現代の住宅事情において、バランスの装飾効果を高めるポイントとして、まず第1に考えなければならないのは、天井や窓の高さとバランスの寸法比率の確認です。


V
「valance(上飾り)」 で始まるバランス
と、
B「 Balance(比率)」 始まるバランス の調和を念頭に入れた提案をする必要があり、
一般的にはカーテンの丈の「15%程度」をバランスの丈として、カーテンの吊元が見えないようにバランスをかぶせるのが基本とされています。

今回の事例では、「スワッグバランス(ジャボ=ネクタイ付)」の丈を30cmでデザインしています。
比率の目安(全体丈の15%)だけで考えれば、高さ2mの窓であれば、上部の上飾りは30cm以下で作れば良いともいえますが、横長窓の場合、単純にその基準が当てはまらず、窓に合わせたスタイリングに苦慮しました。

 
 
 
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参考までに、「カーテンボックス」が天井高(2.5m)にある窓で、2mのサッシの上が壁になっている場合などでは、フレームラインを基準にして壁面をすっきりと覆う配分でスワッグとジャボ(=ネクタイ)をレイアウトしていますが、この場合のバランス比は全体サイズの20%近くの大きめの比率で綺麗に納まっています。
 
 
 
ストレートバランス 腰高窓
 
また、梁下高2mの「腰高窓」であっても、窓の外に雑居ビルの壁が隣接している「学習室」など、椅子から見上げた状況でのアイラインが高く、眺望をむしろ遮りたい窓などであれば、高さが横に均一となる「ストレート」系のバランスを全体丈の20%以上でスタイルしても圧迫感は感じられず、周辺家具と一体化した調和と装飾性が得られる場合もあります。
 
  
 
「縦比率」に対してのバランス調整。
 
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この様にバランスのスタイルは、窓と天井との距離関係や、窓枠の高さの高低によってカーテンの吊り元とバランスの重なりの度合いが調整されるため、窓を取り巻く周辺の状況によって仕上がりの印象が変わる奥深いものです。


そのため、実際の現場を見ながらスタイルの寸法比率をその都度シュミレーションして、お客様と入念な打合せをする必要があります。

こちらの「床高2mの窓」は、生活者の身長からくるアイラインと窓辺の雄大な眺望を考慮して、本来の設計としては床上2m部分を全て視野とした使用を想定して作られている窓でした。


夕方の低い陽射しを緩和する「庇(ひさし)」の機能性を持たせて「上飾り」をデザインする場合であっても、やはり180cm程度の開口を確保しなければ窓辺に圧迫感を感じられる窓でしたので、こちらの窓では、縦比率15%(30cm)で均等に窓の上部を覆ってしまう「ストレートバランス」は向きません。
なるべく、上部を軽やかに仕立てる必要がありました。
 
 
 
「縦横比」に対してのバランス調整。
   
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かといって、横縦比「4.5 : 1」の窓に、縦比率だけに配慮した「スワッグバランス」をスタイルしてしまうと、上部開口の圧迫感は緩和させますが、上飾りのデザインが間延びしてしまいます。
 
幅9m、カーテンボックス高が2mの窓に、最頂高30cmの「スワッグ・バランス」をデザインした今回の事例では、縦比率と合わせて横比率も考慮しているため、スワッグの「懸垂曲線」が緩やなものとなり、上部のくびれ(谷)も広く緩やかになります。
 
 
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そこで、上部開口の圧迫感は緩和させつつ、横比率の調整により緩やかになった谷間に、シャープで両側の『テール』との視覚的連結が得られる装飾『ジャボ』を加えて最終的なバランスを整えました。
 
ジャボ(英:Jabot)」とは、中世にヨーロッパで用いられていた襞の付いた胸の飾りに由来しており、わかりやすく「ネクタイ」と呼ばれることもあります。
 
 
 
ジャボ とは
 
「テール」と調和した「ジャボ」が入る事により、緩やかな谷のくびれにリズミカルなアクセントを加えることができました。
 
 
 

『スワッグ&テールバランス(ジャボ付)』のファブリックにお選びいただいたのが、やはり『MANATEX  VOL16』収録の「シルク調」の無地・『ベガ(全16色)』より、表裏リバーシブル・カラーのコントラストが効いている4番色です。

ベガは、1枚の生地に「A面(ブルー)」と「B面(ブラウン)」のあるリバーシブル生地ですので、折り返しの縫い代が見えない「スワッグ」部分は、1枚仕立てでシンプルにスタイルしていますが、複雑な生地の折り返しが見え隠れする「テール(カスケード)」「ジャボ(ネクタイ)」の表裏は、A面とB面を頂点で縫い合わせる「無双縫製」の技法により、生地1枚使いのスワッグ表裏とのカラーバランスを整えています。

 

 

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 こうして、縦横の様々なバランス比と窓辺のロケーション、生地の特性を考慮しつつ、無事にお客様のご希望を叶えることができました。

 

 


 

この様に専門性の高い「オートクチュール」を要するご依頼に対しましては、対応も非常に細やかなものとなります。

窓のサイズ、選ばれる「生地の組合せ」、「スタイル」、「アクセサリー」の相違により、組合せのお見積は大きく変わります。

その様な理由のため、大変申し訳ございませんが、お電話一本で「ざっくり幾ら?」とおたずねいただきましても即答ができかねますこと、ご理解いただきます様お願い申し上げます。

お客様とのコミュニケーションを密にして、理想を叶えるご提案となるよう、今年も心がけております。

 

◆ 当社 ・「装飾バランス」の特集ページを見る。
http://www.mitsuwa-i.com/balance.htm

◆ 当社・『オーダーカーテン』の特集ページ を見る。
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◆ 当社・『輸入カーテンの特集ページ』を見る。
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ミツワインテリア: http://www.mitsuwa-i.com/

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「V」で始まる『Valance(上飾り)』と、「B」で始まる『Balance(窓全体のバランス)』の調和とスタイリング。

2016年12月14日

本日のブログでは、個性的な「トップライト(天窓)」のデザインと、窓周辺のレイアウトを考慮してデザインした、LD全体の『装飾バランス』によるスタイリング事例をご紹介させていただきます。

五洋インテックス『リシュプール』IH233 01、装飾バランス


2015.10.16.18 

最初に、納品後の様子をご覧ください。
一見、苦労なく普通に納められている様に見えますが、施工にあたっては、居室と窓の構造と特徴を入念に考えた提案をさせていただきました。

 

メイン「ファブリック」とアクセサリーの組合せ。

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 今回のメイン・ファブリックは、当社で人気が高い、五洋インテックスのカタログ「インハウス」収録、『リシュプール』より、生地色番IH233(01)。
淡いゴールドのベースに部分は、風合いのある横節が流れ、その上に程よい大きさの「ダマスク柄」が描かれているベルギー製の輸入ファブリックです。

 

五洋インテックス,『リシュプール』IH233 01,トップトリートメント

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『スワッグ&テールバランス』の両サイドを飾るカスケード部分には、ライトブラウンのシャンタン(シルク調)を裏地に合せ、大人の深みを持たせています。

 

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淡いゴールド系の生地に深みのある配色を1つ挟むことによって、「装飾トリム」や「装飾タッセル」といった華美なアクセサリーを組み合わせても、単調にならないメリハリの効いた全体像を作り上げることができました。

 

 

レースには優美な『ジョーゼット』を組み合わせて。

ジョーゼット,フジエテキスタイル,PF1438NL

ジョーゼットとは

2015.10.16.22

また今回、レースにご採用いただいた無地には、女性のドレスやブラウス生地などで知られる優美な『ジョーゼット』で、フジエテキスタイルのカタログ「PROFILE」収録の「ハクボ」より、PF1438(NL)を組み合わせています。

『ジョーゼット』とは、20世紀初頭・フランスのドレスメーカー『Georgette de la Plante』の名にちなみ名付けられた平織の無地で、当初は「絹製」でしたが、後に「レーヨン混紡」、「ポリエステル製」と実用性の高い生地に改良されました。
ボイルより肉厚で透過性が抑えられるジョーゼットは、シワになりにくく、ふっくらと柔らかなドレープ性のある生地で、レースとして用いると綺麗なヒダが楽しめます。
ダンス衣装や優美なドレスさながらに、日中の窓辺を優美に魅せる無地として人気があります。

 

 

『トップライト』を引き立てるウィンドゥトリートメントの工夫。

2015.10.16.5

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ところで今回、お客様からリクエストをいただいた『装飾バランス(上飾り)』のスタイルは、『スワッグ&テールバランス(トリム付)』でしたが、メインの窓となる「トップライト(天窓)」のあるベランダ側・「大窓」のトップは天井に近く、また左側にエアコンが近接しているなど、ダイナミックな表現を考えるうえで、様々な工夫を凝らす必要のあるレイアウトとなっていました。

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また、対象となる大小2つの窓は、窓幅が違うことは勿論ですが、サッシ上部の高も異なっていましたので、丁寧な採寸により、均整のとれたバランスとしてまとまりを持たせることに苦慮しました。

 

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俗に言われる2つのバランス、すなわち、「V」で始まる『Valance(上飾り)』と、「B」で始まる『Balance(窓全体のバランス)』の釣り合いが取れるかを考え、取れる場合に限り、次に続く詳細なスタイリング提案へと進みます。

 

2015.10.16.13

現地でのお打合せの際には、当社の展示品をお持ちしながら、状況に応じて型紙の模型を作るなどしながらイメージの摺合せを行います。

 

バランスレール

2つの窓の状況を考慮した結果、トップライトのある大窓の上部が天井に近かったため、天井より低い位置にある「途中窓」とのバランス(Balance)を取るために、僅かですが、『バランスレール』を2段仕立てに足して、スワッグの厚みを上方向に嵩上げしいます。

 

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下方向に下げる形で厚みを持たせずに、トップライトの開口を利用した嵩上げによる調整の方が、天井からの距離があり、ゆったりとしたバランス(Valance)表現が可能な「途中窓」との整合性(Balance)をとることができました。

 

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製作前のイメージシュミレーションを経て、 

 

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イメージ通りに納めることが出来ました。

 

 

 「V」で始まる『Valance(上飾り)』と、
「B」で始まる『Balance(窓全体のバランス)』

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「途中窓」の方は、窓枠上部が程よく天井から離れていましたので、、、

 

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トップライトがある「大窓」のプロポーション(Balance)と上飾り(Valance)のデザインを先に決めて、それに調和するトータルバランス(Valance&Balance)を家具のレイアウトを考慮しながらスタイリングしました。

 

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ひと続きの居室で、サイズの異なる複数の装飾バランスを設える場合、 「V」で始まる『Valance(上飾り)』と、「B」で始まる『Balance(窓全体のバランス)』の調和を考えながら、無理のない範囲でプランニングをすることが大切となります。

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装飾バランス・「スワッグ&テール・ジャボ(ネクタイ)付」スタイリング事例。

2016年09月23日

本日のブログでは、『装飾バランス』のスタイルの1つである、「スワッグ&テール・ジャボ(ネクタイ)付」スタイリング事例の提案施工をご紹介させていただきます。

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まず、最初に納品後の様子。

天井にある「カーテンボックス」の幅が約W5m高さもH2.5m以上ある大きな掃出窓は、森林公園に面しているため緑豊かな抜群の眺望でした。

アンティークホワイト調の家具や照明にあわせた、柔らかな色調を使いながらも、室内だけでなく、外のロケーションをインテリアに採り込めるような、「爽やかなクラシック・スタイル」を目指したいというお客様のご要望を形にいたしました。

 

最初は「レース」のみでご入居。

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新築マンションにご入居の際、窓辺に遮光性の必要のないLDであることと、外部からのプライバシーが確保されているロケーションであったため、最初は気に入った「刺繍レース」のみを付けられて、上飾りを含めたスタイルカーテンのコーディネートは、生活用品を揃えながら決めてゆくことになりました。

 

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LDを含めた他の洋室で、掛けられた「刺繍レース」は、五洋インテックスが取扱う、トルコ製・輸入レースより『アポリネール(SL078 01)』

『アポリネール』は、ゴージャスな「マクラメ」刺繍が印象的な裾柄付(絵羽柄)ボイルレースで、クラシックからエレガントな花柄までコーディネートしやすい「ヨコ使い」の生地は、幅の広い窓では特におすすめです。

 

 

ご入居後に前幕の「スタイル提案」。

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ご入居後、しばらく生活をされてから、いよいよ「LD・前幕」のスタイル提案を始めました。

こちらは、ご来店時にご選定をいただきましたカーテンの縫製サンプルをお持ちして、実際の窓辺で「上飾りの提案」をしている様子です。

上飾り部分には、紙で作った「型紙」を当てて、スワッグの形状やサイズなどのヒアリングをしながら採寸をいたしました。

↓ ↓ ↓

 

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後日提案をさせていただいた全体的なスタイルとディテールのイメージ提案を経て製作をすすめていきました。

型紙などを試作して、「ジャボ」と組み合わせる「コサージュ」のイメージを加工所と相談することもあります。

ちなみに、ジャボ(英:Jabot)」とは、中世にヨーロッパで用いられていた襞の付いた胸の飾りに由来しており、わかりやすく「ネクタイ」と呼ばれることもあります。
今回は、男性的な「ジャボ」と女性的な「コサージュ」の一体型コーディネートをご提案させていただきました。

 

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このような「裏舞台」の過程を踏まえて実際の納品にあたらせていただいております。

また、スタイルの打合せと併せて、ファブリックやアクセサリーのコーディネートも具体的に決めて参ります。

 

前幕のコーディネートアイテム。

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窓の形状とサイズ、家具や居室、屋外のイメージに合わせて込みあわせた各種アイテム。
当社では、展示品を使ってこの様な即席コーディネートも可能で、お客様がイメージしやすい環境を用意しており、現地お打合せ時にも実際にお持ちすることが可能です。

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メインとなるカーテンにお選びいただいたのが、レースと同じ五洋インテックス 取扱いのファブリック『リガット(全3色)』より、人気色のIH242 02(グリーン)
格調高い「ダマスク柄」に、表情豊かな縦ストライプを組み合わせた、クラシカルな生地で、男性にも人気があります。

 

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そして、『スワッグ&テールバランス(ジャボ付)』のファブリックにお選びいただいたのが、やはり五洋インテックスの「シルク調」の無地・『シャンタン(全16色)』より、IH278 02(ナチュラル)IH278 07(グリーン)の組合せです。

上飾りの背後は壁紙が貼られていて外部の採光が入らないエリアでしたので、今回は、正面の曲線「スワッグ」部分は、「ナチュラル」色の淡色使いとし、生地の折り返しが生じる左右の「テール」の裏地と、飾りの「ジャボ」の表地に「グリーン」を組合わせて、カーテンと上飾りの色の調和をはかりました。

 

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カーテンを束ねる「装飾タッセル」には、刺繍レースや上飾りの「ナチュラル」色との相性の良い、マナトレーディングの『ソワレ(全8色)』より、6番色のアイボリーをコーディネート。

 

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チラ見せの「ふさかけ金具」もクラシック調のアンティークホワイト色でまとめました。

 

 

「オートクチュール」の完成。

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こうして、段階的に決めていったコーディネートも美しく決まり、お客様はもちろん、早速お招きされたご友人やご親族様からも大好評だったとのご報告をいただきました。
外部の森林公園の眺望との相性も素敵です。

 


 

この様に専門性の高い「オートクチュール」を要するご依頼に対しましては、対応も非常に細やかなものとなります。

窓のサイズ、選ばれる「生地の組合せ」、「スタイル」、「アクセサリー」の相違により、組合せのお見積は大きく変わります。

その様な理由のため、大変申し訳ございませんが、お電話一本で「ざっくり幾ら?」と慌ただしく問い合わせをされているお客様にあたりましては、基本的に即答ができかねますので、ご理解いただきます様お願い申し上げます。

お客様とのコミュニケーションを密にして、理想を叶えるご提案となるよう、平素心がけております。

 

◆ 当社 ・「装飾バランス」の特集ページを見る。
http://www.mitsuwa-i.com/balance.htm

◆ 当社・『オーダーカーテン』の特集ページ を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/sub2.htm

◆ 当社・『輸入カーテンの特集ページ』を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/inhouse-2.html

 

ミツワインテリア: http://www.mitsuwa-i.com/

 

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「ハニーサクル」と「クリサンティマム」。ウィリアム・モリスのスタイルカーテン。

2016年05月26日

「リビング・ダイニング」と「寝室」の窓辺に、ウィリアム・モリスの2作品を『装飾バランス』と組み合わせて提案施工させていただきました。

ウィリアム・モリス ハニーサックル カーテン

ウィリアム・モリス クリサンティマム カーテン

現地での打合せから、段階的におさめられたスタイルカーテンの納品の様子を居室別にご紹介させていただきます。

 

 『リビング』のスタイル・コーディネート。

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「リビング・ダイニング」には、『掃出窓』と、中小3つの『腰高窓』が配置されていました。
カーテンを予定している窓には、「カーテンボックス」が設けられておりましたが、アンティーク家具と英国調のインテリアを引き立てるために、『装飾バランス』でくるむ事を踏まえたご相談をいただきました。

 

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「リビング・ダイニング」の主役となる厚手のカーテンには、壁紙との調和も考え、川島織物セルコンの人気ファブリックである、ウィリアム・モリスの『ハニーサクル』生地品番:MM5946(P)をご採用いただきました。

 

川島織物セルコン,ハニーサクル

こちらは、ご入居前の第一次納品の時の様子です。

 

 ウィリアム・モリス ハニーサックル 川島織物セルコン

カーテンボックスのある、「リビング」エリアの2窓は、腰高窓も床までの仕上がりとして、ダイナミックな演出効果を狙いました。
コーディネートのレースには、五洋インテックスの取扱う、フランス「リンダ社」の高品質ボイル(SL111 03)のナチュラル色を添えています。

 

タチカワブラインド,フォレティア25P

「ダイニング」側の2つの小窓には、タチカワブラインドの小窓仕様「木製ブラインド」・『フォレティア25P』のアイボリー色(FT-1012)と「内付用バランス」を組み合わせて、25mmスラット特有の繊細な採光を楽しめる窓に仕立てています。

 

ご入居後に『装飾バランス』を追加

川島織物セルコン,ウィリアム・モリス,ハニーサクル,FF1033 特価

ハニーサクル カーテン 川島織物セルコン FF1033 事例

ご入居後に、追加で納めさせていただいた、『装飾バランス』が加わった完成型のウィンドゥ・トリートメントとインテリアの様子です。
存在感があり装飾性豊かなアンティーク家具との調和を図る「上飾り」の表現で、ファブリックの持っている存在感が高まり、格調高い英国風リビングのインテリアが出来上がりました。

 

ハニーサクル 川島織物セルコン ストレートバランス

装飾バランスのスタイルは、「ハニーサクル」の柄域を自然にお楽しみいただける『ストレートバランス』としつつ、2種類の「装飾フリンジ」をバランスのボトムに組み合わせて作品の持つナチュラルなイメージと質感を高めています。


ウィリアム・モリス ハニーサクル カーテン 川島織物セルコン

メリハリのあるソファ周りの設えも素敵です。
お気に入りのクッションは、英国で直接お買いもとめられたもの。

 

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 『ハニーサクル』のファブリックに添えて、四季折々の花を楽しめる魅力的なリビングが出来上がりました。

 

 

『主寝室』のスタイル・コーディネート。

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「主寝室」には、カーテンボックス付の『出入窓』と、小ぶりの『腰高窓』が2窓配置されていました。
全体的な壁装には、クラシカル柄の壁紙でまとめられていましたが、ベッド側の1面は花柄のアクセント・ウォール仕立てとなっていました。

 

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「主寝室」のメインファブリックには、ウィリアム・モリスの『クリサンティマム』生地品番:MM5937(BE)をご採用いただきました。

 

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こちらは、ご入居前の第一次納品の時の様子です。
「リビング・ダイニング」同様に、2つの小窓は、タチカワブラインドのウッドブラインド『フォレティア25P』でコーディネートしています。

 

ご入居後に『装飾バランス』を追加

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第一回目の納品時に、『ルイ15世スタイルの変形ストレートバランス』のデザイン提案を行い、最終的なスタルイルの確認をいただきました。

 

川島織物セルコン,ウィリアム・モリス,クリサンティマム,FF1024

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ご入居後に、追加で納めさせていただいた、『装飾バランス』が加わった完成型のウィンドゥ・トリートメントの様子です。
アクセントウォール側で使われているブルー系のカラーを組み合わせて、「主寝室」のインテリア・カラーを爽やかにまとめました。

 

この様に、お客様お手持ちのクラシック家具や、選定された内装材に合わせて、ウィリアム・モリスの作品を使ったスタイリングをお楽しみいただければと思います。

 

2013.3.25.15

 

◆当社・『ウィリアム・モリスの特集ページ』を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/inhouse.htm

◆ 当社・『オーダーカーテン』の特集ページ を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/sub2.htm

◆当社・『木製ブラインドの特集ページ』を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/tokyo-b.htm

 

ミツワインテリア:https://www.mitsuwa-i.com/

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『BonChic ボンシック 愛蔵版』にミツワインテリアの施工事例が掲載されました。

2016年03月01日

BonChic 愛蔵版

当社をご愛顧いただいておりますお客様にも読者の多い、高級インテリア情報誌『BonChic ボンシック』。
 『BonChic ボンシック』は、㈱主婦の友社から発売されている、PLUS1LIVINGの別冊(特別号)として2009年にVol.1が発売されました。

以来、年2冊のペースで、「クラシック」、「アンティーク」、「エレガント」といったテーマを中心に国内外の本格欧米スタイルのインテリア事例をフルカラー画像と読み応えのある取材内容を紹介するスタイルが好評で、現在はVol.12まで刊行されています。

 

過去の掲載事例
 
当社も『BonChic ボンシック』には、2011年9月刊行の「Vol.5」で4ページ、2012年3月刊行の「Vol.6」で2ページの特集を組んでいただいた実績がございます。
編集部の方より取材オファーをいただき、お客様のご協力のもと想い出深い誌面を作り上げていただきました。
 

 2016.2.20.8

『BonChic ボンシック』Vol.5 での当社掲載事例。
https://mitsuwa-i.com/blog/?p=2085


2016.2.20.7

『BonChic ボンシック』Vol.6 での当社掲載事例。 

 


5年間の総集編ともいえる、
「BonChic ボンシック 愛蔵版」に掲載。

 
2016.2.20.4

このたび刊行された、『BonChic(ボンシック) 愛蔵版』では、2009年の創刊号(Vol.1)から2014年(Vol.9)までに掲載された5年間の記事から厳選された事例を全290ページのフルカラーで紹介しています。
 
個性的で華やかな輝きを放つ、「エレガント&クラシック」インテリアの事例を綴った『総集編』として愛蔵いただける必見の一冊です。

 

 
BonChic 愛蔵版 掲載イメージ
 

2016.2.20.6

ミツワインテリアの事例も、P198~201の4ページ枠でご紹介いただきました。

 


 

***新着掲載情報***


2016-10-10-24-15

『BonChic ボンシック』Vol.14 (2016年10月25日号)
「インテリアに洗練とぬくもりを。アンティークに魅せられて。」
 
2016-10-10-24-8

にて、当社事例が2ページ枠で掲載されました。 

 


 

新作工事も着々と進行しています。

2016.2.20.9

装飾「モールディング」施工の様子。

 

2016.2.20.11

「オーダーカーペット」施工の様子。

 

2016.2.20.10

仕上の「窓装飾」施工。

 

ミツワインテリアでは、本年も複数の大型物件リフォームを手掛けさせていただきました。
特に2月末までに引き渡しの物件では、現場泊も続き、専門スタッフ総出で乗り切りました。

3月は比較的小規模物件が続きますので、合間を見計らいながらお客様と共に造り上げたこだわりの事例をご紹介する予定です。

ミツワインテリアの活動に今後もご期待ください。

 

◆ 当社・『輸入壁紙施工の施工事例集』 を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/yunyuu-k.htm

◆ 当社・「モールディングの特集」ページを見る。
https://www.mitsuwa-i.com/sub7tokushu-14.htm

◆ 当社・『輸入カーテンの特集ページ』を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/inhouse-2.html

◆ 当社 ・「装飾バランス」の特集ページを見る。
https://www.mitsuwa-i.com/balance.htm

 

ミツワインテリア: https://www.mitsuwa-i.com/

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「装飾バランス」と「バルーンシェード」で演出するマンションの窓辺。

2015年12月25日

以前、リビング・ダイニングの「窓装飾」「装飾モールディング」の工事をさせていただいたお客様宅の「寝室」の窓辺に、新たにスタイルカーテンを納めさせていだきました。

2015.12.25.7

上の写真は今回ご訪問時のものですが、以前の施工事例のレポートは以下のバックナンバーからご覧いただけます。

◆「装飾モールディング」施工事例
http://mitsuwa-i.com/blog/2014/03/29

◆「スタイルカーテン」納品事例
http://mitsuwa-i.com/blog/2014/03/31

 

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2015.12.25.9

特徴的な「多角型(八角)」窓に沿わせた家具のレイアウトが印象的なリビング・ダイニングは優美で、訪れる方からもその上品な設えに感嘆と賞賛をいただくことも多いとのことです。

 

 「寝室」のスタイルカーテンはドレッシーに。

2015.12.25.18

お引越し後、みなさまお忙しく、寝室の窓辺では以前のお住まいで使用されていたカーテン(遮光)とミラーレースをしばらく使われていらっしゃいましたが、さてもうそろそろ新調する頃合いでしょうということで今回の納品となりました。

 

2015.12.25.1

今回リニューアルした寝室(掃出風窓)でのお客様の要望は、

■「レース」は繊細な素材感を楽しみながらも、強い陽射しを余り入れたくない。
■「カーテン」はしなやかで光沢のあるサテンの前幕に「遮光1級の」裏地を付けてしっかりとした遮光性や遮熱性、保温性を確保したい。
2つの条件を満たしたうえで、全体的なフォルムにドレスの様な「装飾性」を重ね合わせたいというものでした。

この様なご要望を頂戴しながらお客様と共に作り上げた今回の「ドレッシーな窓辺」でのファブリック使いをサッシ側から順に解説すれば、

①「オーガンジーレース(無地)」
②「サテン(1級遮光裏地付)カーテン(無地)」

③「フロントレース(ダイヤモンド格子・刺繍柄)」
④「ギャザーバランス(上飾り・カーテン共生地)」
⑤「オープンスワッグバランス(フロントレース共生地)」
⑥「コサージュ(カーテン共生地)」や「装飾タッセル」

という、幾重にもファブリックと装飾を組み合わせて立体的にドレスアップした仕立てとなっています。
「蛍光灯」照明のもとで撮影した写真のため、肉眼で見た微細な透明感、光沢、色づかいをお伝えするのが難しいですが、全体としての仕上がりは、とてもメリハリノ効いたものになっています。
ただし、窓辺の設えがこうなると、次は「照明」と「ベッド」ですねぇ、、、とお客様。

 

「ファブリックス」の組合せ。

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今回、窓枠内にレース用のカーテンレールを付け足してたのち、「2重仕立てのオーガンジー」が醸し出す絶妙な「ぼかし効果」が魅力的な、マナトレーディングの『ルーチェ』より2番色(アイボリー)を掛けました。

 

2015.12.25.11

『ルーチェ』の手前で使用しているにも刺繍柄のレース『カミュ(IH31501)』は、1枚掛けでの使用やフロントレーススタイルなどの仕立てで使われることも多い五洋インテックスの人気輸入レースです。

 

2015.12.25.5

「フロントレース スタイル」というものは、通常厚手(無地など)のカーテンとの組み合わせで使われる事を意味しますが、今回の事例ではカーテンだけでなくレースとの組み合わせでもこのスタイルが両立しており、陽射しを透す日中の窓辺の美しさを際立たせることができました。

 

2015.12.25.13

次に、2枚のレースの間に掛けられるカーテン生地には、フジエテキスタイル・カタログ「PLOFILE」に収録されている、『ウスライ(PF2180)』の1番色を使用いたしました。

こちらの色番は、やはりこれまでのご採用実績も多く、解りやすい事例をあげれば、以下の2作品などをバックナンバーでご覧いただけます。

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◆『ウスライ』:PF2180(01)スタイリング事例 ①
 
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◆『ウスライ』:PF2180(01)スタイリング事例 ②

 


「コサージュ」と「装飾タッセル」。

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『ウスライ(薄氷)』は、「薄く張った氷」というイメージコンセプトでデザインされた生地で、生地の表面にガラスや氷などの冷たい質感を感じさせる薄手のサテンです。

 

コサージュ 上飾り

透明感のある分繊糸に加工により独特の光沢感を表現していますので、今回装飾エレメントとして上飾りにあしらった「コサージュ」などでは、細かく屈折した糸に照明が当った時に放つ生地の持つ華やかな雰囲気を引き出すことができました。

 

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上質な光沢感を得られる厚手の「サテン」と透明感のある薄手の「オーガンジー」をかけあわせて表現したスタイルカーテンは、一見すっきりと見えますが、奥行きがたっぷりある立体的な組合せとなっています。

HOULES(ウーレス)」 ROSINE 35860-9000

レースとカーテンを自由にまとめる「装飾タッセル」には、お客様お気に入りの、フランス・「HOULES(ウーレス)」社の 「ROSINE( 35860-9000)」 をご指定いただきました。

 

HOULES 装飾タッセル

ちなみに、リビング・ダイニングで使用している装飾タッセルも「HOULES」のものですが、こちらは8mを超える窓辺で2.5倍ヒダ(裏地付)のFISBAのカーテンをまとめあげている超特大のタイプなので、製品重量が1KG近くあります。
やはり海外の装飾タッセルは、窓装飾の歴史の奥深さの違いもありますが、バリエーションも多く魅力的なものが多いです。


「完全遮光」で寝室での機能性も万全。

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以上、繊細なファブリックのご紹介を並べてきましたが、「完全遮光(1級)」裏地をつけているため、カーテンを閉めると劇的な遮光性が得られる寝室となりました。

そして、幾重にも重ねたファブリックの組合せが窓辺の高断熱を約束してくれます。

高緯度に位置するヨーロッパ諸国においてウィンドゥトリートメントが発達した背景には、装飾的な意味合い以外に、「暖炉」以外の暖房設備がなかった時代の「防寒対策」というという役割もありました。
例え「腰高窓」であっても床に引きずるほどカーテンを長く仕立てたのには理由があって、天然繊維の収縮対策以外にも「防寒対策」という目的があったといいます。
そういう、歴史背景のもと育てられてきたのが、ファブリックをふんだんに使ったヨーロピアンスタイルの「窓装飾」ですが、高気密・高断熱のマンションなどにおいても、「窓辺の断熱対策」として用いられる機会が増えてきています。

 

◆ 当社 ・「装飾バランス」の特集ページを見る。
http://www.mitsuwa-i.com/balance.htm

◆ 当社・『オーダーカーテン』の特集ページ を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/sub2.htm

◆ 当社・『輸入カーテンの特集ページ』を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/inhouse-2.html

◆ 当社・「装飾モールディングの特集」ページを見る。
http://www.mitsuwa-i.com/sub7tokushu-14.htm

 

ミツワインテリア: http://www.mitsuwa-i.com/

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