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カーテンの「形状記憶加工」と「簡易形態安定加工」。特徴の解説と応用事例。

2021年02月09日

カーテン 形状記憶加工 最大幅

形状記憶加工 形態安定加工 比較 違い メリット デメリット

本日のブログでは、ポリエステル製カーテンならではの魅力の1つとされる、「プリーツ加工(ヒダ付け加工)」について、事例と併せて解説いたします

ポリエステルは、ナイロン・アクリルとともに、3大合繊の一つに数えられる繊維であり、現在では最も使用されている合成繊維です。

1941年に英国で誕生したポリエステルは、当初、天然繊維である羊毛を代替するものとして開発され、1970年代になると衣料品として爆発的に普及し始めました。

現在、ポリエステル加工品の中には、ウールシルク綿がもつ意匠と質感を精巧に模した製品が流通しており、軽く、耐久性があり汚れにくい、色落ちしにくい、防炎加工が容易、洗濯によるシワや収縮が少ないといった特徴を活かして、カーテンやレースでの需要も右肩上がりに伸びています。

こういった素材の機能性で重宝されるポリエステルですが、更なる長所として、熱を加えると柔らかくなり、冷ますと硬くなる熱可塑性という性質があります。

今ではポリエステル(100%)カーテンの主流ともいえる「プリーツ加工」は、ポリエステルの熱可塑性を利用して任意の形状に安定させる加工のことで、これにより型くずれや裾の広がりを抑え、美しいドレープ性が長期間持続するようになりました。

ご覧の画像は、製品サイズ: W6000 × H2600の大開口窓に「形状記憶加工」で製作したカーテンと「簡易形態安定加工」で製作したレースを組合わせた納品事例ですが、ポリエステル繊維でなければ、これだけ分量がある生地を規則的でコンパクトに扱うことは難しいでしょう。

 

「形状記憶加工(上級形態安定加工)」と
「簡易形態安定加工」の違い。

カーテン プリーツ加工 メリット

川島織物セルコン ファインウェーブ メリット

ご採用のカーテンは川島織物セルコンの生地で、メーカー呼称: 『ファインウェーブ(上級形態安定加工)』と呼ばれる、形状記憶加工のカテゴリーに属する加工で納めています。

プリーツ加工は「形態安定加工」とも言われ、出来上がったカーテンにスチームアイロンをかける要領で蒸気(熱)をあて、ヒダのプリーツを整える「簡易形態安定加工」と、波板状の型紙に乗せた生地を真空状態になる釜に入れて、高温のスチーム(蒸気)を当てながらポリエステルの熱可塑性で持続性の高い型をつける「形状記憶加工(=上級形態安定加工)」のいずれかで仕立てられます。

簡易形態安定加工の場合、縫製品の幅に制限されることなく対応しやすいことや、1.5倍ヒダやフラット(※条件あり)など、ヒダ倍率を抑えた縫製品にも対応できる手軽な加工として市場に浸透していますが、厚みがあって硬いカーテンでは1回の洗濯で形態安定が取れてしまうこともあるため、その様な生地は形状記憶加工が推奨になっている場合があります)。

形状記憶加工の場合は、型紙に乗せたカーテンをを専用の真空窯に入れて時間を掛けて加工するために加工コストが掛かることと、釜の容量の都合上、国内メーカー品では製品幅(片側):W3000mmが製作上限となっていること、強固な形態安定を掛けるため、2倍ヒダ程度の型で加工する必要があるなど注意点がありますが、生地が厚く硬めのカーテンには推奨されることの多い加工となっています。

形態安定の持続性は、生地の厚みや硬さにもよりますが、目安として簡易形態安定加工は1~3回程度、「形状記憶加工(=上級形態安定加工)」であれば5回以上の洗濯を繰り返しても美しいウェーブが保たれると言われていますので、当社では生地の特性と縫製スタイルとの相性を考慮して適切なプリーツ加工をお勧めしています。

事例の様に、製品幅:W6000mm (※片側: W3000mm)というのは、一般的に「形状記憶加工(=上級形態安定加工)」としては上限値といえるサイズになりますが、ポリエステルの熱可塑性を利用し、真空釜の中でじっくりとヒダの型を定着させることにより、洗濯してもアイロンや乾燥機など、熱を当てなければウエーブの規則性は長期間維持される納まりになりました。

 

プリーツ加工の応用事例。
アクリル混、裏地付のカーテンに形状記憶加工。

先の説明の中で、プリーツ加工はポリエステル100%生地に限られると述べましたが、ここからはプリーツ加工の番外編ともいえるポリエステル以外の素材を含むカーテンでのプリーツ加工についてのご案内です。

 

マナトレーディング レガータ カーテン 形態安定加工

表地で採用したマナトレーディングの『レガータ』は、クラシカルな縦ストライプが美しい朱子織(サテン)ですが、アクリル55%、ポリエステル45%とプリーツ加工には不適な混紡生地のため、カタログの写真を見ても判るとおり自然な裾の広がりが生じることは避けられないといった印象です。

 

形状記憶加工 遮光裏地付

遮光1級裏地の『レガータ』は、ポリエステル100%素材なのでプリーツ加工対応生地ですが、遮光裏地付カーテンにプリーツ加工を施す場合、前幕も裏地もポリエステル100%でなければなりません。

こういった組合せの場合はプリーツ加工無しで納めるしかないのですが、裏地までつけると、生地のボリュームがついてしまうため、裾の広がりも強調されてしまいます。

 

アクリル カーテン 形状記憶加工

ポリエステル100% 以外 形状記憶加工 カーテン

お客様のご希望は、好みの生地に遮光裏地をつけてプリーツ加工で納めたいというものだったので、こちらの窓ではメーカー縫製ではなく特殊な形状記憶加工に対応してもらえる縫製工場に依頼しています。

ポリエステル100%素材以外の生地にも形状記憶加工が施せる特殊技術の秘訣は加熱温度と時間の微妙な調整にあり、真空窯を使ったプリーツ加工でのみ可能とのこと(※簡易形態安定加工での対応は不可)。

長年の試作を重ねた結果習得された職人の技術により、裏地付という無理難題でありながら、プリーツ加工非対応生地に形状記憶加工を施すことができました。

 

裏地付 カーテン 形状記憶加工

特殊形状記憶加工については、あくまでも余技(番外編)としてのご紹介ではありますが、プリーツ加工の世界はなかなか奥が深いです。

当社でも特殊形状記憶加工品の縫製サンプルをご用意いたしました。

 

◆ 当社・『オーダーカーテン』の特集ページ を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/sub2.htm


◆ 当社・『輸入カーテンの特集ページ』を見る。

https://www.mitsuwa-i.com/inhouse-2.html

 

ミツワインテリア:  https://www.mitsuwa-i.com/

 

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ノーマン「桐ウッドブラインド」の展示品紹介と納品事例。

2021年02月03日

***2024年5月更新情報***

NORMAN ノーマン 桐 ウッドブラインド 取扱店 東京 神奈川 ショールーム 価格 

ノーマン 桐 ウッドブラインド 事例 ブログ

本日は、NORMAN(ノーマン)「桐ウッドブラインド」の当社展示品紹介と、実際の納品事例をご案内させていただきます。

 

 

NORMAN(ノーマン)の「桐ウッドブラインド」。
多彩なカラーバリエーションとスラットバリエーション。

ノーマン 桐 ウッドブラインド 取扱店 展示 価格

 

ミツワインテリアでは、ノーマン・「桐ウッドブラインド」の展示品を、カラーチャートサンプル形式でご用意。

スラットバリエーションも、標準仕様の50mmとオプション63mmをご覧いただくことができ、当社ご来店が難しいお客様におかれましては、出張採寸時に現地で展示品をご覧いただけるサービスも行っています。

 

ノーマン 桐ウッドブラインド 価格 取扱店

 

『標準カラー(全28色)』は、桐柾目材の美しい木目を活かしたステインカラー(15色)と、スタイリッシュな空間にも映えるペイントカラー(13色)で構成されています。

 

ノーマン 桐ウッドブラインド マットフィニッシュシリーズ 展示 取扱店 NORMAN

『マットフィニッシュシリーズ(12色)』は、自然由来の植物油からつくられた塗料で仕上げるシリーズです。

有害物質を排出する化学物質を使用しない浸透性の塗料が木の呼吸を活かしたまま、素材の劣化も抑制します。

桐の風合いを楽しめる艶無しの仕上げは木の魅力を大きく引き出すハイエンドカラーで、艶なしの質感は光沢を抑えた塗り壁や天然素材を多用した住宅との相性も良好です。

 


桐ウッドブラインドのメリットとデメリット。
ノーマン製品のこだわりについて。

高級家具の素材としても知られる桐材は、調湿性能が高く加工しやすいことから、四季のある日本でも古くから親しまれてきました。

また、木材としてはバルサ材についで世界で2番目に比重が軽いという特性があります。

ウッドブラインドとして製品化された場合は一般的に知られるバスウッド比で50%程度軽量化が実現し、操作性の向上が期待できるというメリットが得られますが、反面、スラットの反りや収縮による歪みも懸念される事から、桐ウッドブラインドの製造にあたっては様々な工夫と改良が講じられて製品化されています。

 

2004年から桐材を使用したブラインド開発に取り組んできたノーマンの場合、原木から自社工場の厳しい品質基準のもと、乾燥、採材、断裁それぞれの工程を専門スタッフが熟練の技術で連携して最適な品質と技術で整えてきていますが、その中で最もこだわっているのが素材採り段階での柾目材の採用にあります。

 

桐ウッドブラインド
「柾目材」と「板目材」につて。

 

ウッドブラインド 柾目 板目 違い

柾目材(まさめざい)とは、切り出し面に対し木目が平行に整列するよう裁断された木材の呼称で、一般的に高級家具などで使用されている素材です。

 

桐 ウッドブラインド 柾目 板目

ブラインドはスラットが命。

桐材の場合は、伝統的なウッドブラインド材として使用されているバスウッドと比較して、気温と湿度の変化が大きい窓まわりに設置した際にスラットの反りや収縮が生じやすい懸念があるため、ノーマンでは、素材採りの段階で従来型の「板目採り」より手間とコストが数倍かかる「柾目採り」を採用することでこの問題を克服しています。

柾目材を使用することでスラットの反りや収縮を最小限におさえられることができ、軽量な桐材をウッドブラインドとして安心して使用できるクォリティに引き上げています。

 

遮光性とプライバシー性へのこだわり。

ノーマン製品のこだわりは、素材以外について言えば遮光性プライバシー性への配慮でも感じられます。

一般的に、ウッドブラインドではスラットの昇降にかかわるルートホールからの光漏れや、スラットの隙間からの光漏れは避けることができません。

近年では昇降コードを通す穴を排した高遮光ブラインドも登場していますが、スラット間の隙間からはそれなりに光が入り込みます。
ノーマン製品でも当然スラット間の光漏れは伴いますが、「スマートプライバシー機能」という、スラットの回転幅と立角度を改善する機構デザインを組み合わせることで、光漏れの割合ををより軽減させ、寝室での使用を想定した遮光性の改善を目指しています。

 

イメージで説明すると、ノーマン製品では昇降コードの穴は存在しますが、極力小さく、そしてスラットの後方に配置することで全閉時にスラットの重なりに隠れる設計になっています。

 

高遮光 ウッドブラインド おすすめ 人気

 

「スマートプライバシー機能」イメージがこちら。

スラットの回転幅と立角度を垂直に近づける機能を開発することで、上方から射し込む光を大幅にカットできるようになりました。

ただし、反射光の少ない濃色系スラットと比較してホワイト系スラットは閉じた状態でも”反射光”が間接的に入りやすくなるという注意喚起があり、この実例を以下の納品事例でご紹介しています。

 

 

NORMAN(ノーマン)の「桐ウッドブラインド」。
『マットフィニッシユシリーズ』納品事例。

マットフィニッシュシリーズ ウッドブラインド  ノーマン 

 

こちらは、ノーマン「桐ウッドブラインド」マットフィニッシュシリーズを1階と2階の階段窓にご採用いただいた実際の事例で、採用色はマットホワイト(1003)、スラット幅はオプションの63mmです。

 

ノーマン ウッドブラインド 63mm

階段 窓 ウッドブラインド

1階の階段に近接する窓には中央2分割で設置しています。

 

ノーマン 桐ウッドブラインド オスモ

ノーマン ウッド ブラインド スマートプライバシー

天候は快晴でしたが、太陽の直射が入らない窓ではスラット間の光漏れも少なくかなりの高遮光を実感できました。 

「スマートプライバシー機能」を搭載した製品の光漏れは、上部側が少なく下部側で多少見受けられるといった印象です。

 

続いて、2階の階段窓。

 

調光状態でも冬晴れの強い陽射しが照りつけています。

 

ノーマン ウッドブラインド 遮光性

「スマートプライバシー機能」を使用した全閉時の様子。

メーカー説明にもある様に、ホワイト系スラットは閉じた状態でも”反射光”が間接的に入りやすくなるという状況がこちらです。

寝室で白系スラットを検討されているお客様におかれましては、このいちばん厳しい条件を加味してのご検討推奨いたしますが、遮蔽性の高い製品であることは間違いありません。
多少の光漏れは気にならないというお客様にはお勧めできる逸品です。

以上、本日はノーマン「桐ウッドブラインド」について、展示品の紹介と製品特性、そして事例紹介をご案内させていただきました。

 

◆  当社・『木製ブラインドの特集ページ』を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/tokyo-b.htm

 

ミツワインテリア:https://www.mitsuwa-i.com/

 


 

***編集追記***

ノーマン ウッドブラインド 他社ウッドブラインド 比較 ショールーム

ノーマン・ウッドブラインド コードレスタイプ ニチベイ スマートコード式 比較

JBS ウッドブラインド トーソー

ミツワインテリアでは、ノーマン・ウッドブラインドを始めとした「木製ブラインド」の展示が大変充実しています。

店内では、国内外ブランドメーカーの人気製品を、「電動モデル」も含めて、35機種(7社)の展示品をご用意しています。

ノーマン製品については、桐ウッドブラインド・標準カラー(50mm)の展示品をループコードタイプとコードレスタイプで、マットフィニッシュシリーズ(63mm)とウエスタンレッドシダー(WRC)の展示品をループコードタッチでご用意しています。

当社にご来店いただければ、取扱い7社の製品比較を小窓から大型窓までご覧いただくことができ、スラットのサイズ、質感、色味の比較はもちろん、窓のサイズに応じた様々な操作性の体験を含めた製品比較が可能です。

東京・神奈川エリアでの出張対応も行っておりますので詳細はお気軽にご相談ください。

 

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ハンターダグラス『デュエットシェード』の電動「パワービュー」。納品事例と当社展示品のご紹介。

2020年12月31日

ハンターダグラス『デュエットシェード』。
電動「パワービュー」納品事例

ハンターダグラス デュエットシェード 事例 ブログ

こちらは世界最高峰の断熱性の高さと、生地の美しさが魅力のハンターダグラス『デュエットシェード』の納品事例。
2020年2月から新しい電動操作として登場した「パワービュー」5分割設置でご採用いただきました。

 

ハンターダグラス デュエットシェード アーキテラエラン

今回ご採用のセルタイプとカラーは当社展示品と同じ採光タイプ・アーキテラ・エランパールグレイ(C22-713)

『デュエットシェード』で一番人気のアーキテラエランは、ユニークなハニカム in ハニカム構造の「3層ハニカム」が特徴で、断熱性が高く採光セルの場合はシングルセルのハニカムよりも陽射しの眩しさを軽減させることができます。

 

 

『PowerView』 とは。
特徴と新機能について。

『PowerView (パワービュー)』とは、ハンターダグラス独自の無線通信システム(RF)使用した新しい電動製品の総称で、赤外線操作FM操作を併用していた従来品の『PowerRise(パワーライズ)』や『PowerGlide(パワーグライド)』に代わる後継機種です。

ハンターダグラスの電動製品には「シルエットシェード」、「デュエットシェード」、「ピルエットシェード」に対応する『PowerRise(パワーライズ)』と、「ルミネットシェード」対応の『PowerGlide(パワーグライド)』という2つのワイヤレス通信システムがあって、これらを赤外線方式とFM電波方式に切り替えられるリモコンで操作していましたが、これを高感度のRF方式に統合することで、単一製品はもちろん異なる電動製品を組合わせた操作が可能になりました。

 

 

タワーマンションの窓辺で
電動製品を選ぶ場合の注意点。

現地お打合せ時の様子。

5分割設置を要する大開口窓に電動製品を採用することで、1窓ずつ昇降コードの上げ下げをしてまわる手間の軽減と昇降コードを排した意匠性の良さを得られますが、採寸の段階までどのメーカーの電動製品にするかは決まっていませんでした。

お客様とはメールとお電話で事前見積もりを含めたやりとりをさせていただきましたが、それぞれの製品に一長一短があるため、現地で実物を見比べて最終決定しようということになりました。

そこでお打合せの場には、ハンターダグラス『デュエットシェード』ルーセントホーム『シェルシェード』ニチベイ『レフィーナ25』ノーマン『ハニカムスクリーン』の電動展示品を持参してご覧いただいた結果、今回は『デュエットシェード』を採用いただくことになりました。

 

ハンターダグラス デュエットシェード ハニカムスクリーン 電動

電動タイプの選定

ご採用の電動製品が『デュエットシェード』に決まり、次は設置場所にあった電動タイプの選定を行うことになりました。

お客様が希望される設置場所は、カーテンボックス背後(窓側)に用意されている下地エリアに『デュエットシェード』を設置したいというもの。

カーテンボックスの奥行きは約15cm。
厚手のカーテンとレースが2重吊りできる最小限のクリアランスですが、ボックスの背後のエリアを有効活用することで、窓側の空間を広く使えるというメリットがあります。

こういったケースで手動操作のハニカムスクリーンやブラインド、ロールスクリーンなどは採用しやすいですが、電動製品の場合は以下の問題点があり注意が必要です。

 

一般的なマンションの窓周りでは、エアコン用コンセントなどの様に電動窓周り品を想定した専用コンセントが用意されていないため独自に電源を調達する必要があります。

設計段階からカーテンボックス内の両端に専用コンセントが1つずつ用意されていれば配線もしやすいですが、それらが用意されていない状況では写真イメージの様な経路で周辺のマルチコンセントなどから露出コンセント用の電源コードをカーテンボックス内へ引いてくる必要があり、それについてはお客様も異存がないとのことでした。

 

『デュエットシェード』・パワービューの場合、本体背部に単三アルカリ乾電池×12本を収納するバッテリーワンド仕様」(※電池式操作)が標準ですが、オプションとしてAC/DCアダプターと専用ケーブル等を使用するコンセントタイプがあります。

 

コンセントタイプの導入を考える場合、理想としては設置する製品の背後にコンセント設置スペースが欲しいところですが、残念ながら手前側のカーテンボックス内にしか露出コンセントが引けない状況になっていました。

こういった場合、ハンターダグラス製品のAC/DCアダプター、プラグタイプの専用ケーブルやデイジーチェーン(※電源分岐器)は、パーツの作りが大きいためこれらが目立ってしまう点が短所となります。

 

他社製品であれば、ノーマンの電動ハニカムスクリーンなどは電源プラグコードが極細になっているので、比較的目立たなくカーテンボックス内に引いたコンセントにAC/DCアダプターをつなげることができそうですが、今回の『デュエットシェード』ご採用にあたってはすっきりとしたコードレスの納まりが魅力のバッテリーワンド仕様を採用しようということになりました。

 

バッテリーワンド仕様の場合、厚さ2cmのバッテリーワンド(単三乾電池×12本)を本体の裏に配置できるスペースが確保できれば良いため、これによりお客様が希望される設置場所に『デュエットシェード』の電動タイプを納めることができました。

 

ハンターダグラス デュエットシェード パワービュー 展示品 取扱店

製品自体は標準型(シングル)で納めているので、製品全体の厚みは製品高:H2200mmの場合は約10cmと比較的コンパクトに抑えられています。

電池交換自体はクリップから容易にワンドだけを外すことができ、製品高:2200の場合であれば身長170cm位の方がつま先立ちで脱着できるかどうかの納まりです。

 

参考までにハンターダグラスのバッテリーワンド仕様に付属しているアルカリ単三乾電池は東芝製・LR6のOEM品で、アルカリ単三乾電池の交換目安は、日常生活での使用頻度、製品サイズ、使用する電池の性能にもより異なりますが、1年間に1~2回程度必要となりますので、電池交換のコストと手間を考慮いただいたうえでコンセントタイプとバッテリーワンド仕様のご検討をお願いしています。

 

以上の様なお打合せを経て設置された『デュエットシェード』・パワービュー(バッテリーワンド仕様)

 

ハニカムスクリーン 西日対策

ハニカムシェード 3層ハニカム

独自の3層ハニカム構造により、採光タイプをご採用の場合でも強い西日の眩しさを抑えることができました。

L字コーナー窓ですので左側から入る強い西日を抑えつつ、眺望の良いコーナー右側をフルオープンにして過ごすといった使い方もできました。

 

その他、今回の製品仕様を補足すると、ご採用色・パールグレイ(C22-713)の場合、本体のレール色はシルバー(276)が対応色となっています。

3層セルの『アーキテラエラン』の場合、セルの展開色は21配色あってレール色は生地ごとに5配色の組合せが決まっています(※組合せ変更不可)。

 

 

ハンターダグラスの電動「パワービュー」で展開しているリモコン形状は、手持ちタイプの「Pebble Remote (ペブルリモート)」または、壁付けタイプ 「Surface Remote(サーフェイスリモート)」の2タイプで、リモートモジュールの文字盤は色と黒からお選びいただけます。

 

 

手持ちタイプのペブルリモートであれば、文字盤色に合せて10色展開の専用ケースを選ぶことで、リモコンをさまざまなインテリアシーンに溶け込ませることができます。

 

 

事例動画と当社展示品動画のご紹介

最後にご採用いただいた標準型(シングル)の動画をご紹介して本日のご案内のまとめとなります。

標準型の操作方法はいたって簡単。

操作したい窓の指定チャンネル(※一斉操作の場合はallボタン)を選択したのち【close▼】ボタンを短押しするとシェードが下がって最下位置で自動停止します。
【open▲】は上昇、途中で停止させたい場合は【stop■】ボタン、中間位置や任意に設定した位置で自動停止させたい場合は【お気に入り♥】ボタンを押して操作します。

 

トップダウン・ボトムアップ型 デュエットシェード ハンターダグラス

ミツワインテリアでご用意している展示品は標準型より操作が若干複雑なトップダウン・ボトムアップ型ですので、これ1台で標準方はもちろん上部にシースルーを組合わせたデュオライト型のイメージ確認も可能。

調光ロールスクリーンの『シルエットシェード』と並べて展示しておりますので、1つのリモコンで2つの異なる製品を操作体験していただくことができます。

操作体験は現地出張打合せにも対応しておりますので、詳細はお気軽にお問合せください。

 

 

◆ 当社・『ハニカム シェード(スクリーン)』の特集ページ。
https://www.mitsuwa-i.com/honeycomb.html

 

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『Queens Square Fablics』。ウィリアム・モリスの新作カタログが入荷しました。

2020年12月03日

Queens Square Fablics ウィリアム・モリス ファブリック カタログ

本日ご紹介するのは、ウィリアム・モリスの新作カタログ『Queens Square Fablics』です。

 

『Queens Square Fablics』について。

Queens Square Fablics ウィリアム・モリス 取扱店 カタログ

『Queens Square Fablics』は、かつてモリス商会の工場やショールームが所在したロンドンのクイーンズスクエアにちなんで名づけられたコレクションで、英国の著名な建築家でありインテリアデザイナーでもあるベン・ペントリース氏とのコラボレーションで作られました。

 

収録作品はウィリアム・モリスが描いた英国の田園風景を彷彿させる独特なデザインやクラフトの美しさを残しつつ、明るいカラーで華やかにデザインした9柄(18色)からなり、コーディネート用の壁紙も近日カタログがリリース予定です。

作品を一見すると、伝統的なモリスの色調とは異なる明るくトロピカルな印象に戸惑われるかもしれませんが、これらを上手に使いこなすことによって、グレイを基調としたモダンインテリアに新鮮な彩りを与え、重厚な家具が持っている魅力を新たな切り口から引き出すことができる構成になっています。 

また、モリス作品という固定観念を取り去ると、美しい植物柄とトロピカルな色合いは、海岸沿いのオーシャンインテリアにもご提案できる魅力を秘めています。

生地の組成は綿(49%)麻(51%)の混紡素材で、明るい配色を使っていても天然素材が持つほのかなくすみが加わることでチープな印象にならない味わい深いプリントの魅力をお楽しみいただけます。

以下にコーディネート一例と生地の解説をご案内させていただきますので、『Queens Square Fablics』が放つ新しい世界観と雰囲気を感じ取っていただければと思います。

 

Bachelors Button」 226840

Bachelors Button  226840  ウィリアムモリス ファブリック

 

「Willow Bough」 226841 ~226843

Willow Bough 226841 226842 226843  ウィリアムモリス ファブリック

ベン・ペントリースが『Queens Square Fablics』で手掛けた仕事は、敬愛するウィリアム・モリスの繊細かつ普遍的な壁紙やファブリックのデザインに、1960年代から1970年代の雰囲気を醸し出すカラーデザインを掛け合わせる作業でした。

コレクションの代表的デザインとなるバチェラーズボタン」ウィローボウ」をご覧いただければ解りますが、華やかなカラーリングがお部屋のアクセントとしてさまざまなシーンを彩る、新たなモリスの表現を追求したコレクションとなっています。

 

「Chrysanthemum」 226855

ウィリアム・モリス クリサンティマム カーテン

Chrysanthemum 226855 ウィリアムモリス ファブリック

原作となる壁紙のデザインにも使用されたオリーブの地色に、コーラルとターコイズの色調を組合わせたベン・ペントリースならではの特徴的な色使いで鮮やかに再表現された「クリサンティマム(菊)」

「Marigold」の壁紙とコーディネートしていますが、グレイ、ブラウン、ホワイトで構成されたシック・インテリアに組み合わせても、色使いが反発することなく深みと華やかさの両方を堪能できる魅力を秘めたファブリックです。

 

Honeysuckle 226850  226851  ウィリアムモリス ファブリック

ベットカバーには、オリジナルより明るい色調で色調で描い「Honeysuckle」 226850 を組合わせています。

 

 

「Daffodil 」 226853~226854

続いて、壁紙の「Willow Bough」と組み合わせているのは、「Vine」の椅子生地と「Daffodil」 のカーテン。

 

Daffodil  226853 226854  ウィリアムモリス ファブリック

「Daffodil(水仙)の オリジナルはモリスの弟子であるジョン・ヘンリー・ダールが1891年に手掛けたデザインで、ベン・ペントリースはこのデザインのスケールを少し縮小させつつ独特の明るい色使いで再表現しています。

 

「Vine 」 226852

Vine  226852  ウィリアムモリス ファブリック

「ヴァイン (葡萄)は、モリスが描いた1873年のデザインで、本来ブドウの房と枝が渦巻いているデザインで背景はダークオリーブ色の葉の茂みですが、この背景地にポップな色のコントラストをつけることで伝統的な雰囲気を醸し出しながらも家具にも映えるコンテンポラリーなデザインに再生させています。

 

「Kennet」 226856~226857

Kennet 226856 226857  ウィリアムモリス ファブリック

新配色の「ケネット」は、1883年のオリジナルデザイン同様、絡み合う細やかな植物の上に描かれた曲線的な花と葉が心地良いにじみ表現が魅力的です。

コーディネート例では花の輪郭が似ている「Sunflower」の壁紙と組み合わせていますが、赤の配色をさりげなく合せることでより深いまとまりを生み出しています。

 

 

「Brer Rabbit」 226848~226849

Brer Rabbit  226848 226849  ウィリアムモリス ファブリック

ウィリアム・モリス 1882年の作品として知られる「ブレア ラビット(兄弟うさぎ)」のオリジナルは、『インディゴ抜染』という青藍を呈する不溶性の染料であるインディゴで浸染した生地を、漂白剤入りの抜染糊を捺染し模様を白く抜く捺染技法で作られました。

新配色の「Brer Rabbit」では、元来抜染していたデザイン部分にターコイズやオレンジの華やかな配色を乗せることで1960年代から1970年代の雰囲気を醸し出しだす大胆なデザインとして再生させています。

 

「Marigold」 226844~226847

Marigold 226844 226845 226846 226847  ウィリアムモリス ファブリック

ウィリアム・モリス 1875年のデザインである「Marigold」も、「Brer Rabbit」同様、パターン部分の色を抜くのではなく乗せることで1960年代から1970年代の雰囲気を醸し出しだす大胆なデザインとして再生させています。

「Queen Square」コレクションでは、クッションやシェード、椅子張りなど、インテリアのアクセントとして映える個性的な4配色で、同柄の壁とコーディネートすることもできます。

 

以上、本日はベン・ペントリース氏とのコラボレーションで作られました、新感覚のモリスコレクション、『Queens Square Fablics』のご紹介をさせていただきました。

160年経ったいまでもタイムレスでフレッシュな存在であるウィリアム・モリスのデザイン。

パターンデザインの巨匠であるモリスだからこそ作り出せた美しいデザインが、今回のコラボレーションでより華やかに表現されていますので、是非ご参考、ご活用いただければ幸いです。

 

◆ 当社・『ウィリアム・モリスの特集ページ』を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/inhouse.htm

 

ミツワインテリア:https://www.mitsuwa-i.com/

 

 

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リリカラ「Heritage Colours(ヘリテージ カラーズ)」のカーテンとレース。全色展示品をご用意しています。

2020年10月18日

「Heritage Colours(ヘリテージ カラーズ)」
全色(16点)縫製展示品をご用意しました。

リリカラのカーテンカタログ『サーラ』に新たなコレクションとして加わった「Heritage Colours(ヘリテージ カラーズ)」

 

リリカラ Heritage Colours ヘリテージ カラーズ カーテン レース 展示 取扱店

 

「ヘリテージ カラーズ」は英国 ・サンダーソン社(現・ウォーカーグリーン・バンク社)の元CEOであり、ウィリアム・モリス研究家として活躍中のマイケル・パリー氏監修のもと制作された、ドレープ(12配色)薄地(4点)からなる、ポリエステル100%組成、生地巾:150cmのコレクションです。

 

綿・麻の表情を持ちながら、家庭用洗濯機でも洗えるウオッシャブル性能と、高層住宅や商業施設など、防炎性能が求められる採用シーンを想定して開発されたドレープとレースは、ポリエステル糸の選定段階から天然素材を思わせる「手持ち感」にこだわられており、ほどよい深みと落ち着きのある自然なカラーリングと組み合わせることで本物志向を意識したクオリティを追求しています。

「モリス ヘリテージ カラーズ」の壁紙や、”Morris & Co.” の輸入壁紙と組み合わせた空間コーディネートだけでなく、幅広い用途でお使いいただくことができる魅力的な生地に仕上がりました。

 

「Heritage Colours(ヘリテージ カラーズ)」
縫製展示品を全点ご用意。

ミツワインテリアでは「Heritage Colours(ヘリテージ カラーズ)」のファブリックスを、ドレープ(12配色)、レース(4配色)の縫製品でご用意しており、ヘリテージカラーズ同志の組合せはもちろん、様々な生地との組合わせでご覧いただける様にしています。

多配色で組合せもしやすく、特にナチュラル、クラシック、エレガンスな空間での色彩コーディネートにおすすめです。

ヘリテージ カラーズ Exeter  エクセター カーテン 販売店 ショールーム

 ドレープの 「Exeter (エクセター)」 は、程よい手持ち感とざっくりとしたナチュラルな表情を持つ12配色で構成されており、各配色に付けられた名称の由来も解説されています。

 

ヘリテージ カラーズ Oxford Air  オックスフォードエアー レース 販売店 ショールーム

レースの 「Oxford Air (オックスフォード・エアー)」は、綿のような優しい風合いを持つ4配色のボイル生地で、こちらも ウォッシャブル機能と・防炎性能をもっています。

ミツワインテリアの店内では、カタログ内で紹介されている「Heritage Colours」同士の組合せや、ウィリアム・モリスのカーテンをはじめとした様々な生地との組み合わせを再現することができます。

一例ですが、ヘリテージカラーズ同士のコーディネート、天然繊維のプリント柄ドレープに「Oxford Air (オックスフォード・エアー)」のレースを組合わせた即席イメージ提案の様子を幾つかご覧いただきましょう。

 

縫製展示品で即席コーディネート。

リリカラ ヘリテージ カラーズ カーテン LS-62135 アズール 取扱店

まずは、ブルー配色のドレープに白のレースを組合わせたオーソドックスなコーディネート。

写真は、ドレープ:LS-62135(Azure ・アズール)と、レース:LS-62140(Woodford White・ウッドフォードホワイト)の組合せ。
レースのLS-6214は、全12配色の厚手と組合せできる最も使い易いカラーです。

 

リリカラ ヘリテージ カラーズ カーテン LS-62129 バフ Buff  取扱店

次にナチュラル系配色ののコーディネートから、
写真(左)は、ドレープ:LS-62129(Buff・バフ)と、レース:LS-62142(Osborne Rasset・オズボーンラセット)の組合せ。
写真(右)は、ウィロー・ボゥのドレープにLS-62142を組合せたコーディネートイメージです。

ライトな配色の中で、レースの存在感をやや引き出した印象にまります。

 

リリカラ ヘリテージ カラーズ カーテン LS-62130 オイスター 取扱店

ドレープの色調を深みのあるLS-62130(Oyster・オイスター)に変えて、レース:LS-62142(Osborne Rasset・オズボーンラセット)を組合せると、色調の対比効果により、レースの存在感は薄まり、同系色同士の一体感が生まれます。

 

リリカラ ヘリテージ カラーズ カーテン LS-62128 リネン 取扱店

写真は、ドレープ:LS-62128(Linen・リネン)と、レース:LS-62141(Marton Grey・マートングレイ)の組合せ。

LS-62141(Marton Grey・マートングレイ)は、ブルーやグリーンとの相性も良く、写真(右)のマリーゴールドのプリント柄に組み合わせると自然な馴染みが感じられます。

 

リリカラ ヘリテージ カラーズ カーテン LS-62137 グリークハーブ 取扱店

続いて、特徴的なグリーン配色でのコーディネート。

写真(左)は、ドレープ:LS-62137(Green Herbs・グリークハーブ)と、レース:LS-62143(Victorian Green・ヴィクトリアングリーン)の組合せ。
写真(右)は、ブラックソーンのドレープに同じレースを組合わせたイメージで、深みのあるインテリア演出におすすめのカラーです。

 

リリカラ ヘリテージ カラーズ カーテン LS-62132 ソフトピンク LS-62133 ラセツト 取扱店

最後にエレガンスな雰囲気での空間にもお使いいただける、ピンクや赤を使ったコーディネート。

写真(左)は、ドレープ:LS-62132(Soft Pink・ソフトピンク)と、レース:LS-62142(Osborne Rasset・オズボーンラセット)の組合せ。
写真(右)は、ドレープ:LS-62133(Russet ・ラセツト)にLS-62142を組合せたコーディネートイメージです。

 

以上、本日はリリカラ「Heritage Colours(ヘリテージ カラーズ)」のご紹介を、展示品を使った即席コーディネートとあわせてご案内させていただきました。
展示品は現地お打合せ時にお持ちすることができますので、詳細はお気軽にご相談ください。

 

◆ 当社・『ウィリアム・モリスの特集ページ』を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/inhouse.htm

 

ミツワインテリア:https://www.mitsuwa-i.com/

 

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川島織物セルコン「モリス デザインスタジオ」の新作展示品入荷。『ブラザーラビット』、『ウイローボゥBL』他。

2020年09月09日

2020年10月から発売
川島織物セルコン・「モリス デザインスタジオ」の新作。

本日のブログでは、2020年10月から発売される、川島織物セルコン・「モリス デザインスタジオ(Morris Design Studio)」の新作を展示品紹介と併せてご案内させていただきます。

川島織物セルコンは、2000年のカタログ filoシリーズ発売当初より、ウィリアム・モリスのデザインを引き継いだサンダーソン社(※現・ウォーカー・グリーンバンク社)のライセンスのもと、そのデザインを織物として再現し、「モリス デザインスタジオ(Morris Design Studio)」今年で20周年になるロングセラーブランドに成長しました。

今回、新柄としてお披露目された新コレクションでは、よりナチュラルで、よりモダンに、正統派クラシックを継承しながら現代の暮らしに寄り添った3柄・7アイテムの厚手と1柄・2アイテムの防炎レースが加わり、ミツワインテリアでは全作品を展示縫製品でご用意いたしました。

 

迫力の新作展示品。
丈240cmの大型縫製サンプルで見応え十分。

川島織物セルコン モリス デザインスタジオ 新作 カーテン 取扱店 価格

ミツワインテリアでは、一足早く新作を先行販売をさせていただくことになり、本日展示品が入荷いたしました。

織物版『ブラザーラビット』、人気作ウィローボウの遮光(『ウィローボウBL)』、ハニーサクル&チューリップをモダンアレンジで2色追加した『ハニーサクル&チューリップⅡ』の3作品(7アイテム)が、川島織物セルコン「モリス デザインスタジオ」の新たな厚手コレクションとして加わりました。

すでにご用意している「モリス デザインスタジオ」全点と同様に、丈240cmの大型縫製品でご覧いただけますので大変見応えがあります。

店内での見学はもちろん、現地お打ち合わせ時にお持ちすることができますので実際に使用される窓辺でご覧いただけます。

ウィリアム・モリスのカーテンをご検討されているお客様には是非手に取ってご覧いただきたい逸品揃いの新作を以下に作品ごとにご案内させていだきます。

 


 

『ハニーサクル&チューリップⅡ』

『ハニーサクル&チューリップⅡ』は、人気の『ハニーサクル&チューリップ』の3配色に加えて、ナチュラルでモダンな印象にアレンジした2配色を追加したバージョンです。

 

ハニーサクル&チューリップⅡ FF1501 カーテン 価格 川島織物セルコン ウィリアムモリス

『ハニーサクル&チューリップⅡ』・FF1501(GR)

ライト~ミディアムのグレイ地は幅広い空間との馴染みが良く、大胆な作品をすっきりとした表情まとめ上げています。

 

ハニーサクル&チューリップⅡ FF1502 カーテン 価格 川島織物セルコン

『ハニーサクル&チューリップⅡ』・FF1502(DBR)

ダークグレイを思わせる、深みのあるブラウンは、モダンインテリアとその窓周りをを格調高い雰囲気でまとめ上げています。

 

ハニーサクル&チューリップ カーテン 展示品 取扱店 価格 ウィリアムモリス

ハニーサクル&チューリップⅡ FF1502

上の写真は、新旧のバージョンを5配色で並べた展示イメージで、一見すると新色を2色追加しただけの様に見えますが、新バージョンの『ハニーサクル&チューリップⅡ』では、ボリュームのある太番手の糸やカラーミックス糸の持つ素材感を組合わせることで生地に立体感を持たせ、モダンなインテリアシーンで使ってみたくなるナチュラルな表情を感じていただける生地になっています。

 

ハニーサクル&チューリップ ウィリアムモリス カーテン 川島織物セルコン マナトレーディング 比較

参考までに、英国製・プリント版『ハニーサクル&チューリップ』とFF1502(DRB)をを比較したイメージがこちらです。

デザインの縮尺もほぼ同じで、オリジナルのプリントデザインを織りで忠実に再現しつつ立体的な質感と現代的なカラーで表現している様子が分かります。

 

ハニーサクル&チューリップ カーテン 比較 人気

以上が、麻や綿など天然素材の風合いを好まれるお客様にもお勧めしたい新作・『ハニーサクル&チューリップ Ⅱ』のご紹介となります。

 


 

『ブラザーラビット』

1881年にウィリアム・モリスが描いた『ブラザーラビット』

『ブレアラビット(Brer Rabbit)』や『兄弟うさぎ』の名でも知られるこの作品は、アメリカ南部のお伽話の中で登場する架空のうさぎ、ブレアラビットからインスピレーションを受けたデザインです。

「モリスデザインスタジオ」での製作にあたっては、兄弟うさぎの愛らしいモチーフ柄部分を風通織(二重織り)によるを立体表現で引き立たせ、シンプルに織りだした柄の合間からのぞくベースに、ツイード調のざっくりとした太番手のカラー糸使うことで、上品な玉虫(シャンブレー)効果が得られる美しい生地ができあがりました。

 

ブラザーラビット FF1503 ウィリアムモリス カーテン 川島織物セルコン 価格 取扱店

ブラザーラビット FF1503 モリスデザインスタジオ

『ブラザーラビット』・FF1503(O)

愛らしくナチュラルなデザインに、明るいモダンカラーを散りばめることで若い世代のインテリアシーンでも積極的に使いたくなる優しい風合いの生地になっています。

「風通織り」は縦糸・横糸の色を違えて、表裏に反対の模様が出るようにした二重組織の織り技法です。

表出される柄はアイボリーですが、FF1503(O)ではメインカラーにオレンジ、その他イエロー、ブラウン、そしてブルーを使うことで、オレンジを主体としたミックス感とシャンブレー(玉虫)が味わえる魅力的なベースを作り上げています。

 

 

ブラザーラビット FF1504 ウィリアム モリス カーテン 価格 川島織物セルコン

ブラザーラビット FF1504

『ブラザーラビット』・FF1504(GR)

FF1503(O)と使用している色のカラーは同じですが、その構成比を変えて、ブルーをメインカラーにしています。

イエローの使用量も増えていますが、オレンジを減らすことでグレイッシュな雰囲気が感じられるシャンブレー感のある生地になっています。

クールな色調の中にも優しく暖かみのある色合いを感じられる魅力的な風合いはモダンインテリアとの相性も良好です。

 

ウィリアム モリス ブラザーラビット ブレアラビット カーテン 川島織物セルコン マナトレーディング 比較

ブラザーラビット ブレアラビット カーテン 違い

参考までに、英国製・プリント版『ブレアラビット』とFF1504(GR)をを比較したイメージがこちらです。

デザインの縮尺としてはオリジナルのプリントデザインよりも25%程度大き目な表現となっています。

 


 

『ウィローボウBL』

ウィリアム・モリスが描いた1887年の作品で、モリスの妻、ジェーン・バーデンのベッドルームにも使われていた『ウィローボウ』は、現在でも人気が高く、リビングから寝室まで幅広く愛用されているデザインです。

「モリスデザインスタジオ」でも非遮光の2配色をご用意していましたが、今回新たに3配色の遮光生地(BLACKOUT)が加わりました。

 

柄や色合い、織り方にアレンジを加えることで織物ならではの端正な表情を維持しつつ遮光2級の性能を引き出しており、寝室のみならず陽射しの強いリビングなどにもご利用いただくことができます。

 

ウィローボウBL FF1505 遮光カーテン 価格 川島織物セルコン ウィリアム・モリス 

『ウィローボウBL』・FF1505(G)

 

ウィローボウBL FF1506 遮光カーテン 価格 

『ウィローボウBL』・FF1506(B)

 

FF1507 ウィローボウBL 遮光カーテン 価格 川島織物セルコン ウィリアムモリス 

『ウィローボウBL』・FF1507(BR)

 

ウィローボウ カーテン 取扱店 価格 東京 神奈川 川島織物セルコン

ミツワインテリアでは、非遮光の『ウィローボウ』(2配色)と『ウィローボウBL』(3配色)の縫製品をご用意しており、お打合せ時に実際の窓辺でカラーや遮光度合いの確認にご利用いただくことが出来ます。

 

ウイローボウ カーテン 川島織物セルコン マナトレーディング 比較 価格

新作『ウィローボウBL』の柄リピートは、『ウィローボウ』の約3/4にサイズダウンされており、柄域が横方向に規則的に流れるアレンジが施されています。

 

ウイローボウ カーテン グリーン 価格

参考までに、英国製・プリント版『ウィローボウ』の2番色とFF1502(DRB)をを比較したイメージがこちらです。

柄域表現はオリジナルよりも規則的になっていますが、深みのある色使いは非常に魅力的です。

 


 

川島織物セルコン ウィリアムモリス カーテン 取扱店 価格 東京 神奈川

以上、本日のブログでは、2020年10月から発売される、川島織物セルコン・「モリス デザインスタジオ(Morris Design Studio)」の新作を展示品紹介と併せてご案内させていただきました。

ご興味のあるお客様はお気軽にご相談ください。

 

◆ 当社・『ウィリアム・モリスの特集ページ』を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/inhouse.htm

 

ミツワインテリア:https://www.mitsuwa-i.com/

 

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ナニック「ライトシリーズ」の展示品紹介。桐材を使用した軽量ウッドブラインド。手頃な価格に注目。

2020年08月28日

***2021年7月更新情報***

ナニック「ライトシリーズ」の展示品入荷。

ナニック ライトシリーズ ノーマン 桐 ウッドブラインド 比較

2020年7月より発売を開始したナニック「ライトシリーズ」の展示品を入荷いたしました。

日本国内における木製可動ルーバー製品のリーディングカンパニーとして知られるナニック。

高品質のバスウッドやヒノキを使用したウッドブラインドの販売実績で不動の地位を築いてきましたが、今回発売した「ライトシリーズ」は、アルミブラインドの予算からもう少し奮発して木製ブラインドを買い求めたいというお客様層をターゲットにした価格設定を目指した、ウッドブラインドの入門編ともいえる製品です。

バスウッドやヒノキ材よりも安価な桐の無垢材を使用することでお求めやすい価格設定を実現しており、スラットの幅は50mm63mmの2種類を同価格で提供しています。

 

 

桐材の特性を活かした「ライトシリーズ」。
お求めやすい価格設定が魅力。

ナニック ライトシリーズ ウッドブラインド カラー

ミツワインテリアでは、桐材を使用した「ライトシリーズ」の展示品を全13色展開のカラーチャート形式でご用意しており、店内での見学はもちろん現地お打ち合わせ時に持参することも可能です。

桐材は、水の比重1に対する気乾比重が0.2~0.3と、世界一軽い木材であるバルサ材(0.1~0.2)に続く軽量が特徴で、一部の建築材や家具材にも使用されている木材としては世界最軽量です。

軽い割には程良い強度があり寸法安定性に富むということで、近年桐のウッドブラインドを扱うメーカーが増えてきたなかで、満を持してのニューリリースということになります。

 

ナニック ライトシリーズ 064 アイアン 展示品 事例

大き目の展示品は、迫力あるW850mm × H2500mm サイズでご用意しています(※ 50mmスラット、カラー:L064{アイアン})。

 

ナニック ライトシリーズ Gシリーズ ウッドブラインド 比較 価格

桐材「ライトシリーズ」バスウッド材「Gシリーズ」のカラーチャートサンプルと比較してご覧いただける展示を行っています。

こちらの展示品は現地での採寸打合せ時に持参してご覧いただく事も可能です(※要予約)。

 

ナニック プレミアムシリーズ 割引き 特価

ライトシリーズは「Gシリーズ」よりも20%程度お求めやすい価格設定、最高峰の「プレミアムシリーズ」との比較では40~45%も安い価格設定になっています。

 

ナニック ライトシリーズ ノーマン 桐ウッドブラインド 取扱店 展示 価格

ノーマン 桐 ウッドブラインド オスモカラー 価格 展示 取扱店 東京

また、桐ウッドブラインドの販売で世界NO1シェアを誇る、ノーマン「桐ウッドブラインド」との比較も可能です。

価格的には、ノーマンの「標準カラー」より約10%、オスモカラーより約20%お求めやすい設定になっています。

 


 

ナニック「ライトシリーズ」
50mmスラットと63mmスラットの組合せ納品事例

ナニック ライトシリーズ 価格 事例 ブログ

ここからは実際のナニック「ライトシリーズ」納品事例のご紹介です。

事例ではリビングとダイニングエリアの7窓に「ライトシリーズ」をご採用いただきました。

 

ナニック ライトシリーズ ダイニング 採用事例

 

採用色は、ダーク系の床と建具との相性の良い062「コーヒー」

お打合せでは、ライトシリーズ収録の全色カラーが確認できる50mmスラット展示品と、プレミアムシリーズの63mmスラット展示品をお持ちして、大小窓に適したスラット幅の組合せをご検討いただきました。

 

ナニック ライトシリーズ リビング

ナニック ライトシリーズ 63mm 見え方

現地お打合せの結果、開口の大きい出入り窓には個性的な幅広63mmスラットをお選びいただきましたが、イメージ通りスラットを閉じた時の板目の迫力と、スラット水平にした際の解放感が感じられる窓になりました。

 

ナニック ライトシリーズ スリット窓 50mm  63mm どっち

ナニック ライトシリーズ 50mm 見え方

連続する縦長の小窓には50mmスラットをご採用いただきました。

当初はこちらの窓も63mmスラットをご検討いただいておりましたが、展示品を当てた際に感じられた窓辺との相性が良かったたことと、63mmスラットとの併用に違和感がなかったことから2種類のスラットを組合せることになりました。

 

ナニック ライトシリーズ 50mm  63mm 組合せ 事例 おすすめ 人気

ナニック ライトシリーズ おすすめ スラット幅

50mmスラットと63mmスラットのバランスも良好で、お客様からも大変ご満足をいただくことができました。

ミツワインテリアではウッドブラインドメーカー全7社の展示品を合計30点以上ご用意して、お客様にとって最適な製品選びをお手伝いさせていただいております。

施工実績も豊富ですのでウッドブラインドをご検討のお客様はお気軽にお問合せください。

以上、本日はナニック「ライトシリーズ」の製品紹介と納品事例をご紹介させていただきました。

 

 

◆ ナニック ウッドブラインド」の特集ページ。
https://www.mitsuwa-i.com/newpage13.htm

◆ 当社・『木製ブラインドの特集ページ』を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/tokyo-b.htm

 

ミツワインテリア: https://www.mitsuwa-i.com/

 

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