Mitsuwa Interio STAFF BLOG「ミツワインテリア」のスタッフ・ブログでは、日々の施工事例や新着情報をご紹介しています。

カテゴリー別アーカイブ: 「ウィリアム・モリス」

「中古マンション」入居時の洋風インテリア・リフォーム事例。

2015年11月28日

築30年・「中古マンション」ご入居時におけるトータル インテリア・リフォーム。本日は「リビング・ダイニング」編のご紹介です。

2015.11.27.19.2

老朽マンション 洋風 リフォーム

まずは「Before~After」の様子をご紹介させていただき、そのデザインコンセプトのポイントを後述させていただきます。

 

「室外機」の置けない『寝室』のエアコン対策。
LDの「装飾ダクトスペース」造作で意匠性をフォロー。

2015.11.27.19

 以前のオーナーが、LDと隣接する「和室」を一続きの居室にするリフォームを行った際に、構造梁下で区画されていた「間仕切り」を撤去して、押入れエリアを更に手前側に拡張させた「ウォークイン・クローゼット」に仕様変更されていました。

2015.11.27.25

次に、旧・和室側には、使われていない「エアコン」用のコンセントと塞がれた配管口が残っていました。
今回のリフォームにあたって、屋外に室外機が置けないためにエアコンが使用できなかった「寝室」でエアコンを使える様にしたいというご要望がございました。
そのためには、旧和室側の配管口を流用する必要があるのですが、同時に寝室から延長させるドレンホースをなるべく目立たせずに引き込むという意匠的な工夫も必要でした。

 


ウィリアム・モリス、THISLE・WM8608/4、輸入壁紙 施工事例

2015.11.27.26

 

エアコン用の「ドレンホース」の通路に意匠性を持たせる造作として、今回、構造梁でセパレートされた旧和室側の天井部分に「ダクトスペース」を箱型の通路を作ったのちに、『装飾モールディング』と個性的な『輸入壁紙』で華麗にオーバーラップするスタイル提案をさせていただきました。

こうして、ドレンホースは、「装飾ダクトスペース」を通って、「ウォークインクローゼット」内に入り、隣接する「寝室」まで人目に触れず通じる様になりました。


ウィリアム・モリス、THISLE・WM8608/4

腰上の壁紙には、深みのある赤が魅力的な、ウィリアム・モリスの『THISLE(あざみ)』 ・ WM8608/4をご採用いただきました。

 

ウィリアム・モリス 壁紙 赤 事例

アメリカ・WALLQUEST・JV80302

見切り材の「チェアレール」をはさんで腰下の壁紙には、アメリカ・WALLQUEST(ウォールクエスト)社の格調高い紺地の輸入壁紙(JV80302)を合せています。

 

 

「エアコン・ダクト」に配慮したトップトリートメント。
『装飾バランス』を使った窓回りの設え。

WALLQUEST・JV80302 輸入壁紙の施工事例

「装飾ダクトスペース」を造ることにより、「リビング・ダイニング」で最終的に表出される、主寝室用「ダクトカバー」は必要最小限にとどめる事ができましたが、リビング用のエアコンと合せて2箇所のカバーはやはり残ります。

また、30年以上前の物件のためサッシの高さも180cm程度と決して高くありませんでしたが、お客様の要望により、なるべく窓周り視覚的に大きく魅せるご依頼を抱いておりましたので、変形タイプの『装飾』バランスを駆使したスタイル提案を行うことになりました。

 

2015.11.26.6

まず、エアコンと構造梁、そして窓回りの形状に配慮した『装飾バランス』専用レールを設置いたしました。

 


2015.11.26.11

 基本的にこの様な状況で『装飾バランス』を設置することは非常に困難ですが、今回は窓全体の釣り合いが取れるギリギリのプロポーションに配慮しながら『変形ストレートバランス』を作りました。

 

 

2015.11.26.9

可能であればベランダの室外機に通じる「配管口」まで覆いたかったのですが、それが出来なかったため「配管口」用の『アーチカーテン』を作ることになりました。
アーチの下には「楕円形のミラー」が設置される予定のもと、ご覧の形状で大まかな加工を縫製工場に依頼しました。

 

2015.11.26.8


2015.11.26.10

現場での洋裁による最終調整で出来上がった「配管口」用・『アーチカーテン』。


2015.11.27.28

2015.11.26.15

いわゆる「裏舞台」です。

 

川島織物セルコン、ドタール、FF4595

窓全体のスケール感も、さまざまな装飾効果を駆使することによって縦横にダイナミックなものになりました。


窓辺の「コーディネートアイテム」。

2015.11.26.9.2

カーテンを含む厚手でご採用いただきました生地は、川島織物セルコンのカタログ『filo』収録の「ドタート」より、FF4595。

『ドタート』は、川島織物セルコン、カタログ『filo』の中でも、人気の高いロングセラー・ファブリクで、比較的スリムな縦ボーダーと光沢のある糸を使用したクラシカルな紋様が組み合わさった、高級感の感じられるパターンが特徴です。

 

2015.11.27.24

コーディネートレースには、同じく川島織物セルコンから細やかな「アラベスク柄」で描かれた縦ストライプ(PY1462B)を当社展示品をお持ちしてご採用いただきました。

 

2015.11.26.1

最後に、縦横にグレードアップを遂げたスタイルカーテンをまとめる『装飾タッセル』には、豪華なメタリック混タッセルである『マンハッタン』を大胆に合せました。

 

ソウショクタッセル マンハッタン

『マンハッタン』は、当社で150本以上ある装飾タッセルのコレクションの新作(3色展開)で、アメリカのメーカーから取寄せていますが、国内在庫もございます。

 

2015.11.26.9.4

こちらは今回の採用色の「グレー」。

ニューヨークの「摩天楼」を思わせる豪華なメタリック混タッセルは、装飾部分の長さだけでも35cmあります。
ただし、カーテンを束ねるロープ自体はそれはほど長くはありませんので今回の窓でも大胆にデフォルメ効果を狙って使いました。

 

2015.11.26.9.6

使いやすい「アイボリー」に、、、

 

装飾タッセル 黒 コージャス

人気の「ブラック」。

「柄物」は勿論、「無地」カーテンの存在感を引き立てる個性的なアクセントとしてお楽しみいただけます。

 

今回のまとめ。

2015.11.27.19.2

Before

 

2015.11.26.14


After

2015.11.26.17

「ウォークイン・クローゼット」の扉も『装飾ドア』にリフォームしています。

これから揃えられる家具と調度品のディスプレイが楽しみな居室に生まれ変わりました。

このように、様々な装飾アイテムの効果的な組み合わせと、リフォームから窓装飾にかけてのトータルプランニングを駆使した、こだわりの築30年超・『マンション』リフォームの模様を2回のブログにてご紹介させていただきました。

 

◆ 当社・『輸入壁紙施工の施工事例集』 を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/yunyuu-k.htm

◆ 当社・「装飾モールディングの特集」ページを見る。
https://www.mitsuwa-i.com/sub7tokushu-14.htm

◆ 当社 ・「装飾バランス」の特集ページを見る。
https://www.mitsuwa-i.com/balance.htm

 

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白い造作ドアと輸入壁紙が映える、マンションリフォーム事例。

2015年11月27日

築30年・「中古マンション」ご入居時にあたり、お客様より「明るく清潔感のある白」と、「個性的な色柄・造形」のインテリアスキームを上品に組み合わせたトータル インテリア・リフォームのご相談をいただき、施工にあたらせていただきました。

室内ドア リフォーム

事例紹介「前篇」である本日は、LDを除いた、「玄関・廊下」、「洗面・トイレ」、「寝室」リフォームでのBefore~Afterの様子をご紹介させていただきます。
 

「玄関」・「廊下」のリフォーム


2015.11.27.8

「リフォーム前」、お打合せ時の「玄関・廊下」の様子。

 

2015.11.27.20

以前のオーナーがLDと隣接する「和室」を一続きの居室にするリフォームを行った際にフローリングの貼り替えを行っていたため、今回は白を基調とした「装飾・室内ドア」の新調に調和する「壁装」の組合せに配慮したインテリアのリニューアルを行いました。


ハニーサックル(Honeysuckle) 壁紙 事例

当社では、廊下の壁装に「腰壁」を使用したいというご要望が多いのですが、今回はその廊下側のレイアウトで採用した「腰壁」との馴染みの良い「LDドア」のデザインをご提案いたしました。

ガラスを使ったドアからの採光も、これまでの「曇りガラス」を用いた縦使いの「スリット表現」から、腰上での格子垣(トレリス)状の採光と「クリアガラス」の組合せによる「窓表現」変えることによって、LDの足元のプライバシーを保ちつつ、廊下に自然の光を採り入れられることができました。
そして、「格子垣(トレリス)」状のガラスデザインは、廊下のインテリアの魅力を引き立て易くなりました。

 

ハニーサックル(Honeysuckle)・WM7611/4 輸入壁紙

 今回、廊下の腰上壁に合せた壁紙は、英国・サンダーソン社の輸入壁紙より『ハニーサックル・すいかずら(Honeysuckle)』(WM7611/4)です。

『ハニーサックル』は、1883年に、ウィリアム・モリスの次女である、メイ・モリス(1862~1938)の代表作ともいえる作品であり、モリス商会の名作10選にも名を連ねる人気のあるデザインです。
とはいえ、この作品の源流は、1876年に、父親であるウィリアム・モリスが同名の『ハニーサックル』の名で描いた、シンメトリー(左右対称)柄の織物のデザインの中で描かれた「スイカズラ」のデザインに影響を受けていると言われています。

 

2015.11.27.21

力強く成長する『スイカズラ(ハニーサックル)』を、父親のモリスの得意とした、曲線を描きながら、垂直に伸びていく柄表現でまとめあげた、非常に彩り豊かなこの作品は、廊下の様な小空間においても個性的な演出が可能で、他の居室で異なる個性のインテリア演出を行っても違和感のないコーディネートが楽しめます。

 

「洗面所」・「トイレ」をユニットタイプに。

2015.11.27.18

 リフォーム以前の「洗面(脱衣)所」と「トイレ」の位置関係は、洗面(脱衣)室の中にトイレ用の個室がセパレートされているスタイルでしたが、これを『ユニットバス』タイプに近いレイアウトにリニューアルすることになりました。

こちらのマンションの竣工当初における基本設計は、小さくても、区画された居室設けて、3~4人程度の家族が暮らせる間取り(2DK)を想定で作られていたもので、30年ほど昔の「地価高騰時代」に多く見られたタイプの間取りです。
これを、少人数(1~2人)でゆったりと暮らすライフスタイルを意識した間取り(1LDK)にリフォームする場合、住まい手の家族構成や、それに対応したプライバシーへの配慮も変化するため、浴室・トイレ周りの造りも、『ユニットバス』タイプに見られる度開放的な間取りへ変えることも可能となります。

 

2015.11.27.4

 

2015.11.27.7

 「トイレ」の外開きドアを撤去しつつ、袖壁の手前側をコンパクト化することにより、大型の「ドラム式洗濯槽」とモダンでコンパクトな「洗面エリア」がスタイリッシュに並ぶ仕様にリニューアルさせることができました。

2015.11.27.6

トイレも「リフォーム」によりスッキリとした納まりとなり、お客様からも「無駄なく上品にまとめられたユニットタイプに様変った。」とご満足いただくことができました。

 

寝室」も機能的で上質な空間に。

2015.11.27.15

 リフォーム前の「寝室」の様子。
窓の上には「カーテンボックス」が設けられていましたが、結局、この上部がデッドスペースになってしまっていたため、「構造梁と柱」部分の壁厚を増すアレンジを行いました。

 

2015.11.27.2

結露の多い窓であったため、「インナーサッシ」を窓枠内に入れて断熱性能を上げています。

 

ナニック ウッドブラインド、511(アークティックホワイト)納品事例。

「カーテンボックス」を撤去した窓周りの納めには、「造作ドア」や「装飾モールディング」との相性の良い、Nanic(ナニック)『ウッドブラインド』を組み合わせています。

 

2015.11.27.1.2

ナニック・ウッドブラインドは標準仕様で73色のカラーバリエーションが用意されています。
「白系」の展開色も多く、近年ではリフォームでのコーディネートの際にご採用いただく事例も増えている人気ブランドです。
多い色は「511(アークティックホワイト)」で決まりました。

 

2015.11.27.23


また、「寝室」での仕様のため、昇降コードを通すピンホールからの光漏れを覆う目的も持つ、オプション「クロステープ」仕様でカスタマイズいたしました。
ご採用色はスラットとの相性も良い「2136(ダックホワイト)」です。

 

2015.11.27.22

こうして、『カーテンボックス』を撤去した「寝室」のベッド周り、デザイン美と機能性豊かにすっきりとまとめる事が出来ました。

 

 

築30年・「中古マンション」ご入居時リフォーム、「前篇」である本日は、「玄関・廊下」、「洗面・トイレ」、「寝室」リフォームでのBefore~Afterの様子をご紹介させていただきました。

次回は、「リビング・ダイニング」のリフォームをご紹介させていただきます。

 

 

◆ 当社・『輸入壁紙施工の施工事例集』 を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/yunyuu-k.htm

◆ 当社・「インテリアペイント・リフォーム」の特集ページ。
http://www.mitsuwa-i.com/farrow&ball.htm

◆ 当社・「モールディングの特集」ページを見る。
http://www.mitsuwa-i.com/sub7tokushu-14.htm

◆当社・『ウィリアム・モリスの特集ページ』を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/inhouse.htm

◆「ナニック ウッドブラインド」の特集ページ。
http://www.mitsuwa-i.com/newpage13.htm

 

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ウィリアム・モリス『イチゴドロボウ』で楽しむ、「ローマンシェード」と「装飾カーテンレール」のコーディネート。

2015年11月07日

マナトレーディング,イチゴドロボウ ,311

「寝室」窓辺のリニューアル事例。

マナトレーディング,イチゴドロボウ ,311,カーテン

当社でリクエストが多い、ウィリアム・モリスの『イチゴドロボウ』をメインアイテムに据えたコーディネートをご採用いただきました。

 

 

英国 ・『サンダーソン社』製
『Strawberry Thief(いちご泥棒)』について。

f-2013.7.9.15

『Strawberry Thief(イチゴドロボウ)』は、ウィリアム・モリスの描いた1883年のデザインです。
当時、モリスは、「ケルムスコット・マナー」での生活の中でいちごを栽培していましたが、収穫期に次々と食いしん坊の鳥たちに食べられていました。
モリスが作品を手掛けるにあたって、複数の鳥の中より、愛らしい「ツグミ」に特定してデザインし、 小鳥と花、苺という、前面に表出るされる図柄の後ろに、青い森が佇んでいるという、ウィリアム・モリス独特のユートピアが感じられる作品となっています。

2015.9.1.14

 今回ご採用いただいた生地は、英国・サンダーソン社のコットン・プリント版の『イチゴドロボウ』(全5配色)の中でも、インテリアに合せやすいと人気のある、311番色をご採用いただきました。

 

『ローマンシェード』による楽しみ方と留意点。 

イチゴドロボウ ,ローマンシェード,柄指定

 ベットの背後にあたる「腰高窓」では、特注仕様の「柄指定」を行い、『イチゴドロボウ』の持つデザイン特製を「ローマンシェード」の平面表現にて表現しています。
ちなみに、ローマンシェードをご採用いただいた窓は、西側に面する窓であるため、コットンプリントの退色・劣化を予防するための「裏地」を併用しています。

2015.10.16.23.1

参考までに、『イチゴドロボウ』のデザインを「ローマンシェード」で表現する場合の留意点として、窓のサイズ(幅と高さ)に応じた、柄の割付の塩梅を考えることが重要となります。

ローマンシェードを「窓枠内」に納めるか「窓枠を覆う様に」納めるかによって製作サイズとパターンの割付方が異なりますが、この生地は程良い割付を決めるのが難しい生地です。
ローマンシェードでの選定生地が「無地」であれば、生地を多って割高となる「柄出指定(※オプション)」など全く考えなくても良いのですが、『イチゴドロボウ』の場合はこの割付イメージを充分に考える必要があります。
窓の大きさや納め方に制約がある場合、中途半端なパターン表現となってしまうことも多いため、その様な場合はご希望があっても無理にローマンシェードでのご採用をお勧めできない場合もある生地です。

 

2015.10.16.23.5

 今回は幸いなことに、窓寸法に対して程よい「柄出し」が可能であったため、メーカーに相談して、ローマンシェードを完全に畳み上げた時の柄の指定とヒダの畳みも特注でオーダーしています

イチゴドロボウ ,ローマンシェード

先頭のヒダ畳みの背後に、下部のヒダが隠れる様な納まりが可能であったため、ローマンシェードを引き上げた際に窓の「上飾り」の様なイメージで横一列に並ぶ「ムク鳥と苺」のパターンを楽しむことができました。

 

2015.10.16.23.9

これはたまたまですが、2段階目のパターンも、全閉時と同じ裾の位置に出すことができました。

 

2015.10.16.23.11

 基本的にローマンシェードでの畳み寸法ピッチは、「20cm(※標準ピッチ)」を基準としており、窓の大きさ(「30cm(高さのある大窓など)」、「15cm(小窓など)」)により、ピッチを変えることもありますが、2段目以降の畳み代のピッチをランダムに変えることはできません。

規則的なピッチで畳み上げられる納めがローマンシェードの一般的な理想だからです。

 

2015.10.16.23.25

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この様な過程を経て、「アクセントウォール」として貼られている、『マリーゴールド』の淡い淡色ブルーパターンとの相性も良くローマンシェードをコーディネートすることができました。

 

『装飾カーテンレール』で2つの窓を一体化。

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次に、ベランダ柄のダイナミックな「2間窓」風に見えるこちらの窓、実は横並びの「掃出窓」と「腰高窓」を1セットの『装飾カーテンレール』を使って一体化にまとめています。

 

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上の写真左が「掃出窓」、右側が「途中窓」ですが、各窓枠の上にはカーテンレールを設置できる下地が4cm程しか補強されていないことと、2つの窓の枠高に約2cmの高さの相違があったため、以前は、それぞれの窓の窓枠に普通のカーテンを個別につけた納めとなっていました。
これを今回、『装飾カーテンレール』を採用しつつ1つの窓にまとめられないかというご相談をいただきました。

 

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ご来店の折、お客様が気に入られた装飾カーテンレールがこちらの、『ルブラン22』です。
『ルブラン22』は、トーソーが2014年にリリースした人気商品で、ロートアイアン風の重量感ある装飾性豊かなブラケットとポールのカラーコンビネーションがお楽しみいただけますが、実際にこの製品が採用できるかどうかをサンプル持参のうえ、現地での採寸の際に確認する必要がありました。

 

2015.10.16.23.13

現地での打合せにより、左側「掃出窓」の枠上にブラケットを乗せる様な納めで、辛うじて18mm下がった右側「途中窓」上の下地にビス止めできることが判明しましたので、正式採用となりました。

 

トーソー,ルブラン22

カーテンを開けたレースメインの状態で、一体化された窓の統一感がお分かりいただけると思います。

個別にカーテンレールを付けて「掃出窓」と「途中窓」をセパレートするのとひとまとめにするのでは見栄えがまるで違ってきますので、お客様にも大変ご満足いただけました。
ちなみにレースには、特殊な遮熱加工が施されたオーガンジーレース(フジエテキスタイル・FA1622 SL)をご採用いただきました。

 

2015.10.16.23.22

なお、装飾カーテンレール・『ルブラン22』の場合、ダブルポールセットにしていまうとブラケットの形状が異なってしまい、デザインの魅力が半減してしまうので、レース側のコーディネートレールに機能性レールの『ネクスティ』のブラック色を組み合わせ仕様で納めています。

また、綿製(100%)のプリント生地である『イチゴドロボウ』の経年収縮を考慮しての納めとして、カーテンのフック仕様を一般的な装飾カーテンレールを採用する際に組み合わせる「Aフック(レールが見える)」ではなく、機能性カーテンレールを正面付で設置した場合に用いられる「Bフック」で仕立てています。
Bフックで仕立てることによって、カーテンの「総丈(上部から裾までの長さ」を3cmほど上部に長く伸ばせるので、経年収縮に応じて、3cmまでカーテンの丈をアジャスターすることを考えた納めとしています。

余談ですが、『ルブラン22』は、ポールの径が22mmと細身のため、その様なイレギュラーな使い方をしても、カーテンの開閉に際しての納まりがさほど悪くないのですが、ポール径の太い木製カーテンレールなどを使用する場合は、カーテンの上部が手前に傾斜しやすいことと、リングランナーもポールの径に応じて太く大きくなるため、今回の様な納め方は不向きであることを補足させていただきます。

 

2015.10.16.23.25

2015.10.16.23.26

最後に、『イチゴドロボウ』を束ねる「装飾タッセル」を別途ご採用いただき、今回の様々なリクエストを組み入れた窓辺のトータルコーディネートが完成いたしました

 

◆当社・『ウィリアム・モリスの特集ページ』を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/inhouse.htm

◆ 当社・『オーダーカーテン』の特集ページ を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/sub2.htm

◆ 当社・『ローマンシェード』の特集ページ
http://www.mitsuwa-i.com/roman.html

 

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自宅で『お教室』を開講されるお客様宅の英国風インテリア・リフォーム。

2015年09月23日

自宅(マンション)を、奥様の特技を活かした『お教室』の開講も視野に入れて、玄関から始まる生活動線を「英国風」の内装にリフォームすることになりました。

 

『玄関・廊下』の内装リフォーム。

モリス 壁紙 玄関 廊下

ウィリアム・モリス 壁紙 廊下

玄関ドアを開けてLDまで続く縦長の廊下まわりは、ナチュラルカラーのフローリングと、白いビニール壁装と室内ドアの組合せによる、モダンな佇まいで仕上げられていましたが、上品なクラシックイメージを加えるにあたり、ストレートに伸びるビニール壁紙部分を、白い塗装仕上げの「腰壁(板)」と、ウィリアム・モリス作の「輸入壁紙」の組み合わせで貼り替えることになりました。

 

ウィリアム・モリス,Sunflower,サンフラワー,WM7197/3,輸入壁紙

今回は、ウィリアム・モリス、1879年作の『Sunflower(サンフラワー)』より、色番:WM7197/3をご採用いただきました。

 

ウィリアム・モリス 壁紙 腰壁

 邦名:『ひまわり』と名付けられているこの作品の特徴は、「左右対称」の伝統的な植物文様表現です。

ルネサンスやバロックの古典的装飾の影響を受けつつも、主題となる「ひまわり」とモリスの愛した「野の花」の組み合わせで描かれた、自由で気高い作風が魅力となっています。

 

ウィリアム・モリス サンフラワー 輸入壁紙 

 玄関の「シューズインクローゼット」とフローリングとの相性も自然で、室内ドアと色を合わせた明るい「腰壁(板)」を組み込むことにより、クラシックの要素が適度に加わったエントランス・ホールへと生まれ変わりました。

 

『お手洗い』もモリスと塗装仕上げで。

ウィリアム・モリス,Daisy,デイジー,輸入壁紙 事例

お客様が使われる『お手洗い』の内装は、「チェアレール」を境にセパレートされた腰上部分に、やはりモリスの作品を選ばれました。

ただし、腰壁部分は「板貼り」とせず、ドイツ製・『ルナファーザー』の塗装下地壁紙の上に「インテリアペイント」仕上げでまとめています。

 

ウィリアム・モリス,Daisy,デイジー,212562

お手洗いでご採用いただいた作品は、ウィリアム・モリス、1862年作の『Daisy(デイジー)』より、色番:212562です。

『デイジー』については、2013年にリリースされた『モリス・アーカイブⅡ・壁紙コレクション』の中で、現代風に増補された配色もお選びいただけますが、今回はモリスが初めて壁紙のデザインを手掛けた原点とも言える、オールド・カラーをご採用いただきました。

モリス初期の作品は、花と花が密接に連続する手法で描かれた後期の作風とは異なり素朴な印象ですが、それだけに作品の中に優しい感性がダイレクトに伝わってくる魅力を持っています。

 

デイジー 壁紙 

2015.9.12.19.2

デイジーとの組合せでコーディネートされたペイントカラーは、Sherwin Williams(シャーウィン ウィリアムス)』の1300色を超えるチャート色より、ベジタブルカラーの『Relish(SW6443)』です。

ご覧の様に、デイジーの爽やかな作風を引き立てる素敵なコーディネートカラーとして組み合わせる事ができました。

 

 

主役となる『LD』は、イエロー系の塗装と、
「装飾モールディング」などで優美に演出。

シーリングメダリオン エレガント

奥様の特技を活かして開講予定のお教室の舞台となる「LDK」では、窓装飾も携わらせていただきましたが、本日のブログでは、リフォームにスポットを当てたコーディネートの組合せをご紹介させていただきます。

みはし モールディング EA312

「リビング・ダイニング」エリアと隣接する「和室」の天井周りには、装飾性を高めた『装飾モールディング』を配して、クラシカルな居室の印象を高めました。

 

2015.9.12.21

『装飾モールディング』と併せて、天井エリアを飾る装飾材として、シャンデリアを演出する効果を持つこちらの『シーリングメダリオン』を組み合わせています。

 

マンション リビング イエロー

2015.9.12.17

ソファや敷物、そして今回新たに新調した窓周りと調和する壁装のペイントカラーには、Sherwin Williams(シャーウィン ウィリアムス)』のチャート色より、『Lanten Light(SW6687)』を組み合わせて、優しい色使いと調度品との相性の良い温かみのあるお部屋に仕上げました。

 

 

  LDに隣接する『和室』を装飾的に。
建具の新調と、「フロア」仕上げで工夫。

マンション ペイント ブルー

「LD」に隣接しているこちらの居室、実は『和室』で、愛犬のチワワが過ごすお部屋でもあります。

『和室』のリフォームにあたっては、洋室とは異なる制約などもありますが、LDと合わせた『装飾モールディング』に加えて、窓周りや「戸襖」の洋風化により、クラシックスタイルを意識したオープンルームとしてもお使いいただけるアレンジを考えました。

 

マンション リフォーム ブルー

2015.9.12.19

『和室』のペイントカラーには、「トアレ柄」のファブリックとコーディネートした水色、『Watery(SW6478)』を組み合わせて、爽やかで清潔感の感じられる印象に仕上げました。

 

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LDと区分する側の「戸襖」はペイント仕上げの壁装でおさめましたが、「押入れ専用の襖」は取り払いました。

新調した「引き戸」は、枠周りの白木を塗り上げている塗装色を用いて、シンプルスタイルで仕立てることになりました。

 

2015.9.12.5

最後に、和室の「フロア」仕上げは、LDとの段差のないバリアフリー構造になっていたため、その特性を活かして、畳の上に、洋室との色調を合わせた厚手の『クッションフロア』を置敷きして仕上げています。

もちろん、畳を撤去してフローリング仕上げにすることも出来ますが、耐アンモニア性、耐水性といったメンテナンスに優れた『クッションフロア』は衛生的で、ペット・インテリアに配慮した設えとなりますので、今回はその様な納めとなりました。

こうして、「和洋折衷」スタイルのモダンインテリアから、『英国風・クラシックスタイル』の味わいの感じられる、トータルコーディネートリフォームが完成いたしました。
次回のブログでは、こちらの事例における、『窓周り』のリニューアルについてご紹介させていただきます。

 

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ウィリアム・モリス『イチゴドロボウ』を採用した、「英国風パブ」の素敵な窓辺。

2015年09月01日

イチゴドロボウ カーテン 防炎

オープン間近の「英国風パブ」内装材のウィンドゥ・トリートメントに、ウィリアム・モリスの、『Strawberry Thief(いちご泥棒)』で仕立てた「カーテン」と「間仕切り」をご採用いただきました。

 

2015.9.1.11

お打合せには際、店舗内装のベースがあらかた出来上がってからおうかがいをさせていただきました。

エントランスから入って正面の開口窓は、幅360cmを超える店内のフォーカルポイントとなっていましたので、こちらの窓と、左側のスタッフ室の間仕切りに、英国・サンダーソン社製のコットン(綿・100%)プリント、『Strawberry Thief(いちご泥棒)』のカーテンをインテリアの仕上げにご採用いただきました。

 

 

英国 ・『サンダーソン社』製
『Strawberry Thief(いちご泥棒)』について。

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 ウィリアム・モリスの手掛けた数多いデザインの中にあって、『Strawberry Thief(イチゴドロボウ)』は、時代を超越して常に高い人気を誇るデザインのひとつです。

『いちご泥棒』のデザインは、モリスの描いた1883年のデザインで、当時の地元園芸家たちの日常の暮らしの中で起こっていた、小さな悩みから発想を受け誕生いたしました。

 

2015.9.1.14

モリスは、「ケルムスコット・マナー」での生活の中でいちごを栽培していましたが、収穫期に次々と食いしん坊の鳥たちに食べられてしまいます。

実際は異なる種類の鳥でしたが、モリスが作品を手掛けるにあたっては、この鳥を愛らしい「ツグミ」に特定してデザインし、 小鳥と花、苺という、前面に表出るされる図柄の後ろに、青い森が佇んでいるという、ウィリアム・モリス独特のユートピアが感じられる作品となっています。

 

ウィリアム・モリス 『BRANCH(210374)』 輸入壁紙

f-2013.7.9.11

このアイコニックなデザインは、原版の「ハンドプリント」の雰囲気を残した微妙な質感の「コットン(綿)100%」の柔らかな素材感のファブリックとして、かねてより強いご要望がありましたが、 2011年、モリス商会創設150周年記念『Morris Archive Collection』 リリースの際にようやく作品の版権を英国「Liberty」社から買い上げることにより復刻を遂げたものです。

 

FARROW&BALL ピクチャーギャラリーレッド

いちご泥棒 カーテン 防炎

作品の カラーバリエーションは、オリジナルの「インディゴ」、そしてケルムスコット・マナーにある古い壁掛けをイメージした「色褪せたブルー」などの全5配色展開としてリリースされていますが、 今回ご選定いただいた色番は、周囲の壁装に使用されている、象徴的なモリス・グリーンの壁紙『BRANCH(210374)』と、珪藻土塗りの仕上色に採用された、英国・『Farrow&Ball』ペイントとの調和を考えて、やや淡色系の「311番色」をご選定いただきました。

 

 

現地お打合せ時における、
縫製仕様と設置イメージの確認。

2015.9.1.1

現地での色柄の確認と併せて、内装により調和する「縫製仕様」のご確認もご提案させていただきました。

カーテンの縫製は、ヒダをたっぷりと取った「約2倍ヒダ(3つ山)」縫製の他に、比較的シンプルな仕上げとなる「約1.5倍ヒダ(2つ山)」縫製、そして今回ご採用いただきました、壁紙との一体感のあるフラット感のある表現が可能な「約1.3倍ヒダ(1つ山)」縫製といった、作品の持つデザインの美しさとインテリアとの相性を参考サンプルを持参して、最終的なイメージで確認をさせていただきました。 

 

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2015.9.1.5

幅360cmを超える「カーテンボックス」は、天井より深い位置にあり、奥行もたっぷりありましたが、店舗としての使用の際は、スピーカーの位置や、カウンタードアなど、一般住宅では想定しない「干渉物」の有無も考慮する必要がございます。

この様な現地での細やかなヒアリングを経て、「有効開口寸法(クリアランス)」の確認も視野に入れた、適切な「カーテンレール」の提案と設置位置を決めることができました。

 

 

納品後の様子。

いちご泥棒 店舗 カーテン

納品後の、「窓周り」と「間仕切り」の様子です。
壁紙の色柄が統一されいていましたので、ファブリックも同じ仕様で揃えています。

幅広窓のカーテンは、ダイナミックな柄表現のできる「片開き」で仕立てて、アクセント・ウィンドゥとして壁紙との調和を考えました。
左右の開口窓も、カーテンの両側を固定していないので、必要に応じてフレキシブルな開口が可能です。

 

いちご泥棒 裏地 遮光1級

「間仕切り」の仕上がりも統一感がありながら、機能性・デザイン性を考慮した「片開き」で仕立てました。

ちなみに今回は「商業施設」での採用のため、コットン(綿)の生地に、消防法で定められている「後防炎加工」を施したうえに、「遮光1級裏地(防炎)」を組み合わせた縫製仕様で納めさせていただきました。

 

店舗オーナー様からも大変ご満足をいただき、これから最終の店内ディスプレイやボトル(アルコール)の陳列を経て、屋外用看板に使う店内撮影をするのが楽しみになってきましたと嬉しいお言葉を頂戴いたしました。

 

◆当社・『ウィリアム モリスの特集ページ』を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/inhouse.htm

 

ミツワインテリア:https://www.mitsuwa-i.com/

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新刊・『インテリアデザイナーの住む家』(トーソー出版)にて、当社事例紹介が掲載されました。

2015年08月13日

2015年8月5日に、トーソー出版より全国の書店にむけて新刊リリースされました、『インテリアデザイナーの住む家』にて、当社が手掛けた最近の事例紹介を4ページの特集形式で掲載いただいております。

 

新刊・『インテリアデザイナーの住む家』

インテリアデザイナーの住む家 トーソー出版

新刊・『インテリアデザイナーの住む家』の表紙です。
テキストは、フルカラー(A4変型・128ページ)で、広告などを一切含まない「教科書(?)」的な構成となっている保存版の一冊です。

 

「ミツワインテリア」の掲載ページ

2015.8.5.2

2015.8.5.3

当社掲載ページでは、窓装飾の「トップトリートメント(上飾り)」としての魅力を持つ、『装飾バランス』をメインテーマとした構成となっております。

同時に、我々の得意とする、「マンション」や「戸建住宅」におけるトータル・インテリアリフォームの提案・施工事例も紹介されておりますので、窓装飾だけでなく、欧米スタイルのインテリアにご興味のある方にも、当社の活動の一端をご紹介して参りたいと思っています。

 

 

「インテリアビジネスニュース」より引用。

2015.8.5.4

◆「インテリアビジネスニュース(7/21版)」・WEBサイト での紹介。

 
トーソー出版は、第一線で活躍するインテリアデザイナーの自宅から、そのコーディネートテクニックを学べる書籍「インテリアデザイナーの住む家」を、8月5日(水)より全国の書店で発売する。

美しい空間づくりのヒントがたくさん詰まっているインテリアデザイナーの家。

同書は、単なる施工事例集ではなく、彼らのセンスとワザを豊富な写真と説明文で紹介する、インテリアデザインの仕事に携わる方々に向けたバイブル的な指南書。

ワンランク上のウインドウトリートメントデザインはもちろん、その背景にあるデザイナーの意図、テクニック、顧客への応用例までを詳しく解説しており、全体にわたって、業界で長年活躍してきたインテリアスタイリングプロの名誉顧問・塩谷博子氏と同代表・前畑順子氏が監修している。

インテリアコーディネーター、デザイナー、窓装飾プランナーなどのインテリアのプロにとって、スキルアップのために欠かせない必読の一冊となっている。
A4変型、128ページ。定価は3000円(税別)。

 

以上、本日は、2015年8月5日に、トーソー出版より新刊リリースされました、『インテリアデザイナーの住む家』のご紹介を、当社・近年の活動報告事例と併せてご紹介させていただきました。

 

ミツワインテリア: https://www.mitsuwa-i.com/

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ウィリアム・モリス『ピンパーネル(FF4515)』納品事例と、レースの「西日対策」。

2015年08月02日

「 LDに隣接する「和室」の間仕切りエリアを撤去して、「和洋折衷スタイルの広間」にリノベーションされたお部屋のウィンドゥトリートメント事例です。

 

「展示サンプル」を駆使しての現地コーディネート。

ピンパーネル FF4515

今回のお打合せに当初先立ち、お客様が「川島織物セルコン・ショールーム」にて、ウィリアム・モリスのデザインを中心としたカーテンとコーディネートレースを候補生地としてお選びになっておりました。

現地お打合せの際は、お客様がご希望された当社手持ちの縫製サンプルとコーディネートアクセサリーをお持ちして、実際のインテリアと対面するかたちで一番印象の良い生地をご選定いただきました。

今回、ご採用いただきました、カーテン生地はは、ご相談当初の第一候補生地ではなかったのですが、実際に窓に並べてイメージ合わせをしてみると、ご自宅のインテリアにしっくりと溶け込んでいましたので、こちらの生地が「ご自宅での一目惚れ」の生地となりました。

店舗やショールームで気に入った生地がそのままご採用されるケースは確かに多いですが、折衷スタイルのインテリアシーンにおいては、並べて比較するまで分からない場合も多いため、この様な形式のご相談をいただくことが非常に多いです。

 

ウィリアム・モリス・『ピンパーネル』

ウィリアム・モリス ピンパーネル FF4515

今回、メインとなるカーテンにご採用いただいた生地は、川島織物セルコンの織物生地として人気のある、ウィリアム・モリスの『ピンパーネル』の2配色より色番:FF4515です。
『ピンパーネル』は、元来、ウィリアム・モリスが1876年に、彼のロンドンの屋敷であった、「ケルムスコットハウス」のダイニングの壁紙用に描いたデザインがベースになっています。

 

ウィリアム・モリス,ピンパーネル,FF4515,オーダーカーテン

デザインの特徴は、モリスが好んだ、「左右対称(シンメトリー)」に渦巻く植物(ルリハコベ)の柄を採用したパターンです。
川島織物セルコンが「織物」によるデザインとしてリリースする際には、この作品の持つ自然な柔らかさと、レリーフのイメージを、織物生地の組織の特徴である、凹凸のグラデーションを駆使して微細な表現で仕上げました。

 

「ダイニング」エリアは欧風テイストで。

2015.8.2.7.2.3

『ピンパーネル』と合わせたコーディネートレースには、薄手でありながら、ナチュラルな色合いと「天然繊維」の風合いが感じられる、FT5350を数種類のレースの中からお選びいただきました。

 

川島織物セルコン,ウィリアム・モリス,ピンパーネル,FF4515,オーダーカーテン

フローリング側のエリアは、これから「ダイニングテーブル」が揃えられ、広々としたダイニングとなる「洋風インテリア」です。

 

「和風」の名残を感じる折衷インテリア。

ウィリアム・モリス,ピンパーネル,FF4515

本来、こちらの窓は2つの居室で区分されていましたが、リノベーションにより、開口幅・5Mのダイナミックな「掃出窓」に生まれ変わりました。

2015.8.2.7.2.2

TVの中心から左方向の『琉球畳』エリアが以前の「和室」です。
窓側の
「袖壁」を撤去することと、フロアや家具の配色を濃色系で深みのある色調に整えることにより、ひと続きの折衷スタイルのインテリアとしてリニューアルされました。


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ソファ後ろの造作棚には、「タイ」で集められたという緻密で深い色合いの民芸品がディスプレイされています。

 「オリエンタル・スタイル」のインテリアの要素の中に、違和感なく居室全体の統一を図る洋風インテリアが組合わされているのがとても素敵です。

 

ダイニングの出窓の『西日対策』提案。
「ロールスクリーン」をさりげなく配備。

ロールスクリーン 西日対策

最後に、家具と配色の近い「電子ピアノ」が置かれているダイニング側の窓を、ディスプレイも楽しめる「出窓」風にするコーディネート提案の様子です。

眺望の良い窓であるため、お客様は薄手のレースを希望されておりましたが、完全な「西側」に位置する窓であるため、比較的透過性の良い薄手のレースだけでは、『西日』が眩しく、ダイニングやピアノのプレイスペースとして快適に過ごせるための工夫が必要な窓でした。

シュミレーション提案により、西日の影響を受ける時間帯と日常の外出時の効果的な断熱対策として、通常は窓枠上部にコンパクトに収納されて目立たない『ロールスクリーン』をご採用いだくことになりました。

 

ロールスクリーン ニチベイ フェスタⅡ N6502

ご採用の生地は、程よい採光性とコットンライクの天然な素材感が感じられる薄手のロールスクリーン生地として人気のある、ニチベイの『フェスタⅡ』より、生地色:N6502(クールグレイ)をご採用いただききました。

 

 

実際の『西日対策』効果。
レースの保護とカーテンの裏地として活用。

2015.8.2.6.2

外気温・35℃を超える真夏の猛暑日における、午後2時頃の「西側窓」の様子です。
この写真では、「ロールスクリーン」は窓枠の上部に巻かれており目立ちません。

 

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次に、「ロールスクリーン」を1/3ほど下げてみると、上方から射しこむ陽射しが和らげられて、窓辺が少し涼んできました。

 

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最後に、「ロールスクリーン」を完全に降ろした様子です。

「クールグレイ」の生地に黄色味を帯び始めた西日が当たっているので、グレイの強みは余り感じません。
また、僅かに寒色系の生地が、『ピンパーネル』や周囲のインテリアと調和しており、レースの背後にロールスクリーンを使用しているという気配を余り感じさせませんが、確実な遮熱効果が働き、暑さと眩しさを軽減させる機能的なダイニングの窓にバージョンアップしました。

 

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2015.8.2.7.7

ちなみに、こちらは、ロールスクリーンを降ろしていない時のカーテンの見え方です。

こちらの様に、「両開き」のカーテンの中央の生地を意図的に重ねれば、生地の厚さが2倍になるので、強い西日をカットされていることがよくわかります。
濃色系の『ピンパーネル』の生地でもこの位の西日の影響を受けています。

 

ウィリアム・モリス,ピンパーネル,カーテン

「ロールスクリーン」を降ろすとご覧の通りの効果です。
『ピンパーネル』は遮光生地ではないですが、厚地で濃色系の生地のため、判り易い効果的が得られました。

 

 

「レースの保護」と「カーテンの裏地」に
ロールスクリーンはいかがですか?

川島織物セルコン,ピンパーネル,FF4515

2015.8.2.14

窓の形状を含めた設置環境の制約はございますが、その問題をクリアできる状況の西側窓では「ロールスクリーン」が効果的な「断熱対策」として活躍することが可能です。
また、「寝室」の東側の窓などの「遮光対策」・「裏地効果」としてもロールスクリーンの併用は効果的ですので、お気に入りの「カーテン&レース」をお選びの際のご参考とされてください。

本日は、「和洋折衷スタイルの広間」のウィンドゥトリートメント事例における、様々な観点からのコーディネートのご説明をさせていただきました。

 

◆当社・『ウィリアム・モリスの特集ページ』を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/inhouse.htm

◆ 当社・『オーダーカーテン』の特集ページ を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/sub2.htm

◆当社・『川島織物セルコンの特集ページ』を見る。
 http://www.mitsuwa-i.com/kawashima.htm

◆当社・『ロールスクリーンの特集ページ』を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/roll&roll.htm

 

ミツワインテリア:http://www.mitsuwa-i.com/

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