Mitsuwa Interio STAFF BLOG「ミツワインテリア」のスタッフ・ブログでは、日々の施工事例や新着情報をご紹介しています。

カテゴリー別アーカイブ: 「ウィリアム・モリス」

『いちご泥棒』のカーテンで魅せる、「ボウ ウィンドウ」のスタイル事例。

2017年04月05日

いちご泥棒 カーテン ボウウインドウ

玄関ホールの「ボウ ウインドウ」から、桜並木が堪能できる、こだわりの英国・輸入住宅の窓に、ウィリアム・モリスの『いちご泥棒』のカーテンをメインとしたスタイル・コーディネートをご提案させていだきました。

ちなみに、昨日のブログでご紹介をさせていただきました、同生地を使用した「ダイニングチェア・カバー」製作とは別の納品事例紹介ですが、それだけこの生地には心を引き付ける魅力があるようです。

「ボウ ウインドウ」とは、同じサイズの窓を3面以上組み合わせて弓形(bow)に張り出させた装飾窓のことですが、窓装飾の提案パターンも窓を取り巻く環境や住まい手のインテリア嗜好に応じて多岐にわたります。

 

「桜並木」に面したボウ ウインドウを
『いちご泥棒』のカーテンで演出

カーテンホルダーとは

納品日当日は、日和も良く、桜並木も美しくピンク色に色付き始めていましたので、納品後はこちらの窓で、お客様と、新居に遊びにいらっしゃっていた奥様方ご両親との記念撮影の背景を飾りました。

 

 

「カーテン」と「レース」のコーディネート

玄関ホールのボウ ウインドウでご採用いただいたのは、当社でも丈240cmの大型縫製品をご用意している、ウィリアム・モリス、1883年作の『いちご泥棒(Strawberry Thief)』より、川島織物セルコン(織物生地バージョン)の一番人気色、FF4501(DB・ダークブルー)

当社にご来店の際、「玄関ホールにはこの重厚感のある生地」と奥様が一目惚れされた高密度ジャカード織りのファブリックです。

 

シアーには、繊細な格子柄の「チュール(編み)レース」と裾まで続く刺繍が美しい、マナトレーディングの『コロネット(1)』をコーディネート。

クラシカルな厚手に合わせ易い、優美なトルコ製のレースです。

 

 

「ボウ ウインドウ」を美しく機能的に。
意匠を考慮したカーテンレールの選定。

マナテックス コロネット(1)

3面の窓からなる「ボウ ウインドウ」に割付けたカーテンレールは、第1号モデルの発売以来、バージョンアップを続けて50年のロングセラー製品となった、トーソーの『エリート』カーテンレールをご提案。

中央の窓を「両開き」、左右の窓をそれぞれ「片開き」で納めるスタイルとして、各窓の持つ魅力を引き出します。
カーテンレール自体は3分割されていますが、一見、ひと続きのカーブレールの様に見える納めが、こちらの窓でのこだわりポイントです。

 

選定カラーには、英国スタイルの内装にも調和しやすい濃色木目調の「Nウォルナット」を選ぶことによって、階段や腰壁などの木部にもさりげなく馴染む納めとなりました。

 

 

コッツワールド カーテン

その他、ロングセラー・カーテンレール『エリート』の機能的魅力としては、手前側の厚手がカーテンレールを覆う「Bフック」スタイルで取付けの際でも、吊元の傾斜角が最小限に抑えられるレールフォルムのため、窓全体の納まりがよりすっきり感じられることと、

 

リターン縫製 メリット

マナトレーディング コロネット レース

オプションの「キャップ一体型リターン金具」を併用して、多角形窓の両側面の納まりをすっきりと見せられるメリットがございます。

 

 

「カーテンホルダー」を効果的に使って。

カーテンホルダー 意味

最後に、こちらの窓のまとめとなる「カーテンホルダー」のご紹介。

ボウ ウィンドウを構成する3面窓にカーテンをまとめられるクリアランス壁がある場合、壁面に「カーテンホルダー」を取付けて、シンプルでありながら格調高い開閉スタイルをつくることができます。

腰壁の上に濃色系のカーテンホルダーを効果的なアクセサリーとして使いました。
右側のカーテンの内側に入り込んでいる階段との馴染みも良好です。

 

 

「玄関ホール」を飾るウィンドゥトリートメント。

川島織物セルコン いちご泥棒 カーテン

川島織物セルコン いちご泥棒 FF4501

『いちご泥棒』と繊細な刺繍レールの魅力を存分に引き出す、機能的コーディネート。
格調高い玄関ホールのウィンドゥトリートメントを美しく表現することができました。

 

 

◆ 当社・『ウィリアム・モリスの特集ページ』を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/inhouse.htm

◆ 当社・『輸入カーテンの特集ページ』 を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/inhouse-2.html

 

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『いちご泥棒』の生地であつらえた「椅子カバー」。

2017年04月04日

『いちご泥棒』の椅子カバー

椅子カバー ウィリアム・モリス

川島織物セルコン「モリス・デザインスタジオ」取扱いの厚地ファブリックは、高密度・ジャカード織りによるポリエステル製生地で、今回製作いたしました『いちご泥棒』の椅子カバーも、生地の耐摩耗度を図るマーチンデール(値)に優れたファブリックです。

 

『いちご泥棒』の生地を使って、お客様が新規購入された、ダイニングチェアの背もたれ部を包む着脱式「椅子カバー」を6脚製作いたしました。

カーテン、ローマンシェード、テーブルランナーなどを全て、紺地の『いちご泥棒』でコーディネートさせていただいたお客様宅のLDにおいて、ダイニングチェアの背もたれも、「椅子カバー」であつらえてみたいという追加リクエストをいただいたのでした。

椅子のサイズに対しての柄取りが難しい『いちご泥棒』の生地を使用した「椅子カバー」の製作は、リスクも多いため、こちらから積極的に提案するものではないのですが、今回はトータルコーディネートの集大成として製作をお引き受けいたしました。

 

『いちご泥棒』の生地で着脱式の「椅子の背もたれカバー」を製作するのは初めてでした。

生地の柄域とリピートを考慮しつつ、背もたれの「前面・背面」をメインとした全体のフォルムをまとめ上げるフィッテッイング作業は、机上の割付けでは無理なため、「型」となる現物の椅子1脚を1週間ほどお預かりして、キャリア50年以上のベテラン職人の方の工房で製作を依頼しました。

カバーの前面と背面で使用する柄の分量が異なるカバーを縫い合わせたオーダー製作のため、柄の割付(レイアウト)はある程度職人さんのセンスにお任せする領域であることをご了承いただいたうえで製作させていただきました。

 

 

納品前の記念撮影

いちご泥棒 椅子カバー

そして、工房に預けていた椅子の引き取り後、お客様宅に納品の前に、店内で「椅子カバー」のフィッティングを確認いたしました。

ご覧のとおり、中材の無いカバーとは思えないほど、しっかりと背もたれ部にフィットしたカバーの完成です。

 

いちご泥棒 背もたれカバー

背もたれ上部のデザインを飾る「ムク鳥」のおさまり。

 

背もたれ側面の仕上げ。

 

洗濯にも対応する「着脱式カバー」。

 

軽い曲線を描く背もたれに合わせて、職人さんが絶妙な分量のベルクロで仕上げてくださいました。

 

 

イチゴドロボウ 椅子カバー ウィリアム・モリス

ベルクロの合わせを目立たないように留めて、美しい『いちご泥棒』の背もたれカバーが完成しました。

 

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「ピュアモリス」収録の『いちご泥棒』。ローマンシェード演出事例。

2017年03月07日

マンションのリフォームにより、「白い内装」に生まれ変わった和室。

フロアの貼り替え、和室のカーテンボックス新設と併せて、障子の桟を含めた和室側の木部を白く塗装することにより、「控えめな和」の名残の中に、「シックな洋」を感じさせる清楚なインテリアに変わりました。

 

今回、リフォームを終えられたお客様からいただいたご相談は、LD・出窓の「ローマンシェード」の幕体交換と、横方向に並ぶ、和室窓の「ローマンシェード」新調です。

2つの窓をお揃いのローマンシェードで仕立てることにより、リニューアル後のシンボルとなる演出をさりげなく加えたいとの事でした。

 

 

 

『ピュアモリス』より
「STRAWBERRY THIEF」を採用

ご来店の際に、お客様のイメージは概ね決まっていて、ご夫婦の第一候補として考えている『ピュアモリス』収録の生地を使って、「ウィリアム・モリス」の作品を現代的な色表現で楽しみたいというものでした。

『PURE MORRIS』は、2016年夏、英国のウィリアム モリスより、世界に向けてリリースされた、生地コレクション「PURE FABRICS」と、壁紙コレクション「PURE WALLPAPERS」からなるコレクションブックです。

ウィリアム・モリスが「インテリアデザイナー」として、自然との調和を大切にした部屋づくりに専心した魅力を、色数を抑えたシンプルな視点から新たに表現したコレクションとなっており、「ニュートラルカラー(無彩色)」や、「オフニュートラルカラー(淡色のアースカラーを交えてくすませた色表現)」として再構築させた世界観は、「現代的なシック&モダン」の生活スタイルへの調和を意識した作品構成となっています。

 

今回ご採用となった生地は、当社で縫製サンプルもご用意している『PURE STRAWBERRY THIEF(生地色番:226060) 』

きめの細かい多色プリント(綿100%)の『イチゴドロボウ』と比べて、単色(麻100%)の『PURE  STRAWBERRY  THIEF』は、ざっくりとした風合いが特徴で、独特なビンテージ感も感じられる厚手のシアー(レース)です。

 

色表記「DOVE」、「dove gray(ダブグレー=, ハトの羽の色)」の様なニュアンスをもった色調です。

参考までに、色違いのもう一色(生地色番:226061)には、 色表記「FLAX(亜麻色)」のグレージュ色があります。

 

 

「シック&モダン」の窓辺
お気に入りの朝の陽射しに透かせて。

ピュアモリス いちご泥棒 ローマンシェード

PURE  STRAWBERRY  THIEF ローマンシェード

「早朝の日差しで透けたピュアモリスの柄が今一番のお気に入りです。」と、ご主人さまから後日メッセージをいただきました。

「麻」特有の素材感に溶け込むように『PURE  STRAWBERRY  THIEF』のプリント柄が透けて見えます。

 

PURE  STRAWBERRY  THIEF 226060

LDの「出窓」も和室と統一感を楽しめる様に、フロアまでの長さで仕立てました。

出窓は、ボイルレースを後幕に、和室側は障子を通して入り込む柔らかなダブル・シアーの窓辺。

 

ピュアモリス 麻 226060

夜間は、『PURE  STRAWBERRY  THIEF』のプリント柄をシンプルに楽しめる窓辺になりました。

 

 

以上、本日は『ピュアモリス』の持つ魅力をローマンシェードで表現した納品事例をご紹介させていただきました。

 

 

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ピュアモリス(PURE MORRIS)。ファブリックと壁紙のカタログ入荷

2016年08月28日

2016年夏、英国のウィリアム モリスより、世界に向けてニューリリースされた、『PURE MORRIS』のコレクションブックと「プリント縫製サンプル」が入荷しました。

PURE MORRIS,ピュアモリス ウィリアム・モリス

PURE STRAWBERRY THIEF 226060 ピュアモリス

ピュア・モリスは、生地コレクション「PURE FABRICS」と、壁紙コレクション「PURE WALLPAPERS」の2冊構成となっています。
 
ピュア・モリスは、ウィリアム・モリスが「インテリアデザイナー」として、自然との調和を大切にした部屋づくりに専心した魅力を、色数を抑えたシンプルな視点から新たに表現したコレクション ブックで、2011年以降、3部作として発表された「アーカイブシリーズ(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)」とは異なり、「現代的なシック&モダン」の生活スタイルへの調和を意識した作品構成となっています。

ただし、表現のニュアンスにアレンジを加えても、モリスの価値感とクラフトマンシップ(職人の技術)により生み出された巧みなパターンの骨子が忠実に息づいている美しい作品集として結実しています。

 

『PURE MORRIS』・公式PV(動画)

「MORRIS & CO.」が制作した、『ピュア モリス』のイメージPVでは、過去の作品の一部を、現代のシンプルな生活やインテリアシーンにも調和するコレクションとして再表現しています。 

モリスが描いたオリジナルの持つ緻密さや完全性を維持し、色数を抑えた「ニュートラルカラー(無彩色)」や、「オフニュートラルカラー(淡色のアースカラーを交えてくすませた色表現」として再構築させた世界が展開されています。
 
自然との調和を感じさせて、洗練されたシック(上質)や、女性的な美意識を散りばめています。
 
PVでは、主にファブリックスに焦点を当てて、女性的な「ファッション」としての美意識に訴える、透明感ある「刺繍レース」をメインに、インテリアと大自然の持つ美しさとの調和の中でふんだんに表現しています。
 
それ以外にも、ビンテージ感のある「プリント」表現を使ったファッブリック、壁紙パターン描写をとおして、『PURE MORRIS』の世界観を垣間見ることができます。

 

 

『PURE MORRIS』の壁紙。
 
「PURE WALLPAPERS」

PURE MORRIS,ピュアモリス,壁紙 カタログ

「ピュアモリス」の壁紙では、不織布の素材の上に描かれた9つのデザイン(8作品)が紹介されています。

ファブリックとのコーディネートができる作品が多く、人気の『イチゴドロボウ』『ウィローボゥ』をはじめ、『エーコン』、『サンフラワー』、『ポピー』など5作品は、同じパターンを組み合わせたコーディネートも可能です。

ウィリアム・モリスの壁紙の特徴の1つに、自然を表現した彩りと深みのあるシックな配色がありますが、今回の壁紙コレクションでは、「ニュートラルカラー(無彩色)」や、淡色のアースカラーをくすませた「オフニュートラルカラー」など、色数を抑えつつ、寒色・暖色にまたがり階層化された作品構成となっています。
 
一方で、「モノトーン」で描いたパターンの中に、ガラスビーズやメタリック・インクなどを重ねた技法でプリントされた現代的な表現も垣間見られ、現代的な感覚を盛り込んだナチュラルやシックなインテリアに溶け込む作品となっています。

 

 

『PURE MORRIS』のファブリックス。
 
「PURE FABRICS」

PURE MORRIS,ピュアモリス,ファブリック カタログ

「ピュアモリス」のファブリックは、セミ・シアーやエンブロイダリーといった、レースの1枚使いやコーディネート用の小物に使える「薄手」を主体とした生地構成のカタログで、9つのデザイン(6作品)が紹介されています。

ニュートラルでオーガニックな色調のファブリックは、刺繍6柄、プリント2柄、ジャガード1柄の展開となっており、大部分がアーカイブ・ドキュメントの「モノトーン壁紙」からインスパイアされた、「シック&モダン」のコレクションとなっています。

 


 

***収録作・一例紹介***

以下では、 PURE MORRIS(ピュア モリス)」のカタログを使って、「壁紙」と「ファブリック」の抜粋を紹介しています。

収録作の中には、組合わせてコーディネートできる作品もありますが、「壁紙」単独、ファブリック「単独」でリリースされた作品もございます。

プレゼンテーションのサポートは、「デイジー」と「フルーツ」のデザインで作ったぬいぐるみにお願いしています(笑)。

 

「Pure Strawberry Thief  (いちご泥棒)」

PURE MORRIS,ピュアモリス,Pure Strawberry Thief

「Pure Strawberry Thief 」壁紙とファブリックスの組合せ例。

 

「Pure Strawberry Thief 」壁紙は、「いちご泥棒」のデザインを、5配色(オフホワイト、クリーム、カッパー、グレー、ブラック)の淡色モノトーンで展開している作品で、壁紙のベース素材は「紙」です。

色数を絞りながらも、デザインのうえに瑞々しいガラスビーズを重ねることで、空間に優しい光沢と華美すぎない高級感を放つ、現代的なアレンジで表現された素材感豊かな壁紙です。

 

こちらのファブリックは、「麻」のグランドに立体的な「コットン刺繍」を描いて仕上げた、手持ち感も豊かなエンブロイダリーです。

「エンブロイダリー (embroidery)」とは、レースの一種ですが、薄い布地に透かし模様の刺繍をほどこしたレースの総称で、婦人服などで広く使われています。

インテリアにおいては、1枚掛けのレースやクッションなどの小物として使っても見応えのある素材感に仕上がっています。

 

PURE MORRIS ピュアモリス 226060 DOVE

PURE MORRIS,ピュアモリス,Pure Strawberry Thief

また、「Pure Strawberry Thief 」ファブリックスには、「プリント」デザインのシアーも用意していて、こちらは当社にも縫製展示品がございます。

「麻」のグランドにアンティーク感漂うプリントを施した デザインは、淡い「グレー」と「ベージュ」の2配色で、刺繍に比べると価格も手頃で使いやすい生地です。

色数を抑えた、現代的な「シック(上質)」スタイルのインテリアシーンとの相性は抜群で、とりわけ女性の審美眼に訴える美しさを持った天然素材のファブリックです。

 

「Pure Willow Bough  (ウィローボゥ・しだれ柳)」

PURE MORRIS,ピュアモリス,Pure Willow Bough

「Pure Willow Bough 」壁紙とファブリックスの組合せ例。

 

PURE MORRIS,ピュアモリス, Willow Bough 壁紙

「Pure Willow Bough 壁紙は、「ウィローボゥ(しだれ柳)棒」のデザインを、5配色(クリーム、シルバー、ブルー、グレー、ブラック)の淡色をメインとして、全体で使う色数を3色以内に絞ってシンプルに描いた壁紙です。

デザインでは、「柳」のパーツ仕上げに、グラント地の濃色やアイボリーで描いたもの、光沢あるメタルカラーやラメ風の煌めきあるグリッター素材で描いたものまでバリエーションに富んでいます。


どの壁紙も、華美すぎず現代的なモダンやナチュラル、シックな空間に調和する上品なデザインとして仕上げられています。

「Pure Willow Bough 」壁紙のベース素材は、寸法安定性の良い「不織布」素材です。

 

PURE MORRIS,ピュアモリス,Pure Willow Bough ファブリック

「Pure Willow Bough ファブリックスでは、4配色からなる「刺繍レース」をご用意しています。

ファブリックは、「麻」のグランドに立体的な「コットン刺繍」を描いて仕上げた、手持ち感も豊かなエンブロイダリー。

大柄ではないため、インテリアにおいては、レースの用途以外にもクッションなどの小物として使いやすいデザインで、モリスの他の作品にさりげなく組み合わせても自然な調和が得られます。

 

 

「Pure Acorn  (エーコン・どんぐり)」

PURE MORRIS,ピュアモリス,Pure Acorn,エーコン

「Pure Acorn 」壁紙とファブリックスの組合せ例。

「どんぐり」の愛称で日本でもファンの多い、ウィリアム・モリス、1879年の作品『Acorn(エーコン)が、「ピュア モリス」シリーズで復刻しました。

5年ほど前までは、スタンダードコレクションに収録されていた人気作で、当社にも縫製サンプルがあったのですが、諸事情により一時期、生産が止まっていた作品です。
ファンからの要望があったからでしょうか(?)、、、壁紙とファブリックの組合わせで再登場することになりました。

 

「壁紙」としても人気の高かった「エーコン」は、ピュアシリーズでは6配色(ホワイト、シルバー、クリーム、グレー、カッパー、ブラック)で復刻しました。

どんぐりや野の花など、モリスが親しんだ田園植物をモチーフとしたデザインは、素朴で親密なものです。
壁紙のベース素材は「不織布」で、「Pure Willow Bough 」の壁紙とおなじコンセプトで表現された使いやすい壁紙となっています。

また、「Pure Acorn 」ファブリックスでは、「プリント」デザインのシアーが用意されています。

「麻」のグランドにアンティーク感漂うプリントを施した デザインは、淡い「グレー」と「ベージュ」の2配色。
生地の質感はこちらは「Pure Strawberry Thief 」のプリントと同じコンセプトで作られており、現代的な「シック(上質)」スタイルのインテリアに調和するファブリックです。

 

 

「Pure Sunflower  (サンフラワー・ひまわり)」

PURE MORRIS,ピュアモリス,Pure sunflower サンフラワー

「Pure Sunflower」壁紙とファブリックスの組合せ例。

「ひまわり」の愛称で日本でもファンの多い、『Sunflower(サンフラワー)』も、『Acorn(エーコン)』と共に「ピュア モリス」シリーズで復刻しました。1
879年のモリスの作品として知られる『Sunflower(サンフラワー)』も、『Acorn(エーコン)』同様、「左右対称」で描かれたデザインですが、ルネサンスやバロック期の伝統的な植物文様を反映させた作風がこの作品の特徴となっています。

 

2016.8.21.32

「壁紙」としても人気の高かった「エーコン」は、ピュアシリーズでは6配色(ホワイト、シルバー、クリーム、カッパー、グレー、ブラック)で復刻しました。

どんぐりや野の花など、モリスが親しんだ田園植物をモチーフとしたデザインは、素朴で親密なものです。
壁紙のベース素材は「不織布」で、「Pure Willow Bough 」の壁紙とおなじコンセプトで表現された使いやすい壁紙となっています。

 

2016.8.21.13

「Pure Acorn 」ファブリックスでは、「プリント」デザインのシアーが用意しています。

「麻」のグランドに、ポリエステル糸で緻密なデザインを描いた上品な素材感を格調高いものであり、深みのある「グレー」や「ブラウン」、軽めの「ベージュ」など3配色の組合せで幅広いインテリアで使えそうな作品です。

 

 

「Pure Lodden  (ロウデン)」

PURE MORRIS,ピュアモリス,Pure Lodden ロウデン, 壁紙

玉ねぎ形(曲線的な菱形)のインド更紗を意識したデザインとして知られる、モリス・1884年の作品『Lodden・ロウデン』。

「ピュア・モリス」シリーズでは、オリジナルのデザイン簡素化により、現代的なモダンアートとして披露しています。

 

2016.8.21.5

オリジナルはファブリックですが、今回のピュアシリーズでは、5パターンの「壁紙」のみで単独リリースされています。
『Lodden・ロウデン』の壁紙は、他の壁紙より1色多い3(~4)配色で描かれていますが、ベースやデザインにシルバーやゴールドなどのメタルカラーを効果的に使うことによって、グレイッシュ・トーンとの対比と調和が見事に図られています。

インテリアの陰影の中に上品な輝きが感じられる、モダンな空間演出におすすめの壁紙です。

 


 

2016.8.21.1

以上、本日のブログでは、新たに入荷しました『PURE MORRIS(ピュア モリス)』「壁紙」「ファブリックス」カタログ掲載のデザインより、一部を特集でご紹介させていただきました。

 

ピュアモリス 226060

掲載アイテムの全ては語り切れず、特に女性的な感性にアピールした生地などが充実しておりますので、ご興味のあるお客様はお気軽にお問合せください。
カタログや一部展示品は、中目黒の「マナトレーディング」・東京ショールームでもご覧いただけます。

 


2016-9-17-27

当社にも、コーディネート・カタログのほかに、『PURE STRAWBERRY THIEF(生地色番:226060) 』の縫製サンプルを、『イチゴドロボウ』のプリントコレクションと共に展示しております。
級商材のため決して安いものではありませんが、
この機会に新しいウィリアム・モリスの魅力に是非に触れてみてはいかがでしょうか。

 

2018年 追加情報

PURE MORRIS NORTH ビュアモリス

2018年の新作、『PURE MORRIS NORTH』ファブリック ブックが入荷しました。

こちらはピュアモリス・第2弾のカタログで、かつてウィリアム・モリスが思いを馳せたアイスランドの美しい情景と文化を、世界最高レベルの刺繍技術、プリント技術で表現したを用いた刺繍6柄プリント5柄織り生地2柄で再表現した作品構成になっています。※詳細はこちら。

 

 

 

2016-9-17-29

 

◆ 当社・『ウィリアム・モリスの特集ページ』を見る。
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◆ 当社・『輸入壁紙施工の施工事例集』 を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/yunyuu-k.htm

◆ 当社・『輸入カーテンの特集ページ』 を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/inhouse-2.html

 

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ウィリアム・モリスの輸入ファブリックを、「ブレイク」スタイルで仕立てる楽しみ方。

2016年08月05日

8月に入り、関東地方は本格的な夏の暑さが続いていますが、この時期のお引越しはやはり皆さん大変そうです。

また、これは一年を通じて言える事ですが、冬の「雪」、梅雨の「長雨」、真夏の「雷雨」、秋の「台風」といった、季節特有の悪天候にお引っ越し日が重なければいいですね(納品ですらそう思いますので)。

さて、本日のブログでは、英国・サンダーソン社製・「ウィリアム・モリス(モリス商会)」デザインのファブリックを各室にご採用いただきました納品事例のご案内です。

コンプトン PR7675/5 カーテン ウィリアム・モリス

マリー・イザベル 203 カーテン

リビング・ダイニングの窓でお客様がお選びいただいた2つのファブリックは、 『コンプトン(Compton)』『マリー・イザベル(Mary Isobel)』の組合せ。

発色の良いグリーン「モケット」素材のソファと、赤とベージュを基調とした敷物との馴染みも良く、それぞれ上質な窓辺になりました。

陽射しによるプリントの褪色防止と生地の保護のために、「綿」裏地を付けていますので、明るい日中にカーテンを閉じても柔らかさと程よい暗さを楽しむ演出効果も得られました。

 

 

作品解説
『コンプトン(Compton)』について。

2016.7.22.16

『コンプトン(Compton)』は、1896年に、ウィリアム・モリスが描いた最後の作品で、ローレンス・ホドソンの邸宅『コンプトン・ホール』のためにデザインされたと言われています。

インドを起源とする木綿地の文様染めである「更紗(さらさ)」としても作られたこの作品は、パターンの規則性にとらわれない不規則柄の絡み合いが特徴ですが、深みのある色柄の美しさにより格調高いインテリア表現で使われることの多いファブリックです。

今回の事例では、『コンプトン』PR7675/5番に、輸入取扱いメーカーであるマナトレーディング推奨綿裏地より『エトフ』11番色を合わせました。

 

 

作品解説
『マリー・イザベル(Mary Isobel)』について。

2016.7.22.17

 『マリー・イザベル(Mary Isobel)』は、ウィリアム・モリスの弟子で、後継者でもある、ジョンヘンリーダールが描いた1890年のデザインです。
 
ファブリックが原型は、オーストラリア(アデレード)に住む「マリー・イザベル」夫人が、モリス商会に製作を依頼した刺繍セットと言われており、作品では、「アカンサス スクロール(渦を巻くアカンサスの葉)」と美しい花をテーマとして描いています。

2016.7.22.12

「マリーイザベル」の展開色は2色ありますが、今回の事例では家具と敷物との相性が良い、203番色に綿裏地(エトフ11)をつけて納めることになりました。
 

 

 

洋室には織物の『ウィローボゥ』を。

ウィローボゥ Willow Boughs 織物 カーテン 230288

2016.7.22.9

洋室には、『ウィローボゥ(Willow Boughs)』の織物生地(230288)をご採用いただきました。


英国・サンダーソン社の『ウィローボゥ』は、プリント生地が余りにも有名ですが、コレクション展開の中で椅子張りなどにも使用できる堅牢な織物生地も展開しています。

ちなみに、織物の『ウィローボゥ』は、国内では川島織物セルコンからもライセンスデザイン版がリリースされていますが、本事例の様に、裾を床に引き擦らせる「ブレイク」スタイルで窓を表現する場合などは、オリジナルデザインの方が風格が良いと言われる場合もございます。


オリジナルの輸入ファブリックの組成は混紡繊維のため、ドレープのヒダを規則的に表現させる「形態安定加工」に対応しませんが、「ブレイク」などのルーズ表現が映えるインテリアや、比較的幅の狭い窓などでは個性的なファブリック表現をお楽しみいただけます。

 
フジエテキスタイル リノ WF1504NW
 
ちなみに、今回全窓でコーディネートしたレースは、フジエテキスタイルの『リノ』より、インド産の麻特有のナチュラルな発色と手触りが印象的な、色番:WF1504NWです。
 
柔かい生地なので、カーテン同様にブレイクさせた裾表現での組み合わせをお楽しみいただけます。
 
 
2016.6.15.9 

毎回感じることですが、モリスの生地は、色柄はもちろん、お客様の求められるインテリアシーンによって様々な組合せができるのが特徴です。
お打合せの際は、店内の縫製サンプルや生地ブックを駆使しておうかがいさせていただきますので、お気軽にご相談くださいませ。

  

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「大正ロマン」風・おもてなしのインテリアでオフィス リフォーム。

2016年07月14日

大正ロマン インテリア オフィス リフォーム

IT系事業をされるお客様のオフィスを、移転(入居)前に改装させていただきました。
移転直前の緊急工事であったため、今回はオフィス内・間仕切り(水回り部)部のコーディネートはひとまず後回しとして、まずはエントランスの窓回りとオフィス内のリフォームを先行して実施させていただきました。

改装にあたり、お客様が持たれていたインテリア・コンセプトは、「大正ロマン」風
畳に襖、障子といった伝統的な和風建築に、西洋の家具や絨毯などの要素を組み合わせた特異なインテリアを指して「大正ロマン」スタイルと呼ばれることが多く、和洋折衷の重厚感と独特の懐古的な雰囲気は、「和モダン」の先駆けとも言われ、普遍的な人気を築いてます。

 

リフォーム・コンセプトと、
「移転前」のオフィス環境

2016.6.30.9

「IT」と「大正ロマン」。
2つの言葉には時代の隔たりがありますが、職場に脈々と継続する歴史の流れと、古き良き日本の懐古的な落ち着きと格調の高さを持たせたいとのご要望でした。

また、職場を好みのインテリアに設える意義は、「独創的なアイデア」を産み出しやすいお客様好みの職場環境を整備するという目的と共に、オフィスでのクライアント様との打合せに、昔の日本人が好んだ「応接間(室)」でもてなすという雰囲気を盛り込みたいという趣旨があるとのことでした。

「おもてなし」という言葉が、日本の魅力として国際的に評価されている現代の潮流から考えれば、決して古臭くないない発想でむしろ現実的すらあります。

インテリアの世界では、「ビンテージ」、「アンティーク」、「レトロ」、「エイジング」といった時代を感じさせながらも良質な素材美を賛美する表現が定着していますので、そういう雰囲気で日常業務と応接を行うという着想は粋なはからいになるのだと思いました。

 

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貸テナントの内装は、デザインに凝ったビルの外観と比較すると、やや高級感に欠ける印象を受けました。

ということは、ここである程度、内装に手を入れることにより、お客様好みのインテリアになるだけでなく、ビルの外観を味方に付けるオフィスイメージに引き上げることも可能なわけです。


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前オーナーが残していかれた「造作収納」は、色味がナチュラルでモダンな印象でした。
造作としての作りは悪くないため、扉を新調して、箱体をクラシック色で塗りかえれば「大正ロマン」スタイルにリニューアルできそうです。

 

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オフィス全体の壁装は、シンプルで一本調子なため、長所である高い天井にも着目したコーディネートを考えることになりました。
フロアも、ビンテージ調の「木目調」フロアに貼り替えれば、オフィス全体の雰囲気がガラリと変わります。

「浪漫」性には欠けるオフィス内の現況に、手仕事の味わいを加えた造作と、素材感豊かなインテリア・アイテムの組合せで魅力に設えるリフォームを模索することになりました。

 

 

リフォームの方針とコーディネート・アイテム

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エントランス横に据え付けられていた既存の「造作収納」は、『大正ロマン』風に仕立てるために、扉を新たなデザインで新調しました。

箱体の収納部分は扉に合せて塗装を塗り替えています。

 

造作家具 リフォーム 大正ロマン

また、下段の扉にラインを合わせて、オフィス全体に「腰壁」を作り、造作収納が持つ存在感を引き上げることにしました。

 

ウィリアム・モリス 壁紙 天井

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「天井の設え」も、作業効率を重視した蛍光灯(電球色)を使用していますが、レトロな内装に映える照明器具を選び、造作収納や腰壁とのまとまりの良い、板貼り風の内装を組み合わせたデザインで納めています。

 

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Morris & Co Wallpaper Volume V Morris Rose DMOWMO103

オフィスの内装に使ったのは、「モリス商会」がデザインした壁紙。

ウィリアム・モリスは、19世紀に活躍した、デザイナーであるだけでなく、思想家、作家、詩人としても著名な英国人として知られています。
産業革命で進む機械化と大量生産による工業製品の粗悪に警鐘を鳴らし、「有用の美」としての優れた手仕事の重要性を強調したアーツ・アンド・クラフツ運動の流れは、世界的に影響を与え、20世紀のモダンデザインの潮流を作りました。
日本においては、大正期の民藝運動を起こした思想家「柳 宗悦」など、モリスに影響を受けた人物も少なくなく、インテリアの歴史の中でも密接な関係を持っていると言われています。

そこで、天井の一部とオフィス内の壁装全体には、ウィリアム・モリスの弟子であった、ジョン・ヘンリー・ダールが描いた『Golden Lily』の2配色を使い分けています。

洗面所には、英国・サンダーソン社が、モリスの作風を現代風にアレンジしつつ継承しているデザインより、『Morris Rose 』を貼り上げて、ダウンライトとの馴染みの良い小空間を演出するアクセントとしました。

 

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オフィス内に多数ある「スイッチプレート」や「コンセントカバー」は、無垢の真鍮ボディを古色で仕上げたカバーに交換。

高級感のある縁取りと、柔らかで立体的な曲線が特徴のアクセントは、頻繁に使う照明スイッチ部などで使用すると高い視覚効果が得られます。
また、大きなインテリアの中に、微細に凝った小粋なアクセントを散りばめることにより、アンティーク表現を目指すオフィスの雰囲気にこだわりをもたらし、全体の雰囲気が引き立たせます。

 

FUGA ギャラクシー 事例

調光ロールスクリーン FUGA GALAXY 価格

「総ガラス」張りのエントランスを美しく飾る「ウィンドゥアイテム」については、次回、特集にて紹介いたしますが、意匠性の高い複層構造の『調光ロールスクリーン(FUGA)』より、格子状の市松柄レトロにも映える「GALAXY」のブラック色をご採用いただきました。

「市松模様(いちまつもよう)」とは、二色の正方形(または長方形)を交互に配した格子模様の一種で、英語ではチェック(チェッカー)と表現される模様ですが、『大正ロマン』風インテリアの演出においてもぴったりとはまりました。

 

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手洗いやミニキッチンの開口部は、「暖簾(のれん)」や、「ファブリックを使った間仕切り」が後付けできる状態に仕上げました。

 

 

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『イチゴドロボウ』,間仕切り,カーテン

https://mitsuwa-i.com/blog/2015/09/01

以前、納品させていただきました、「大正ロマン風」のカフェ・バーでも好評でしたが、レトロ感を醸し出しながら、活動的なオフィスのでも自由度の高い使い方が出来るファブリックの間仕切りは、デザイン性の高いファブリックを選ぶことにより高い演出効果も期待できます。

 

FUGA GALAXY ブラック 評判

最後に、調光開閉式ロールスクリーン・『FUGA』を屋外から見た様子。

意匠性はもちろん、調光コントロールによるプライバシー性にも配慮することができました。

 

移転前の緊急リフォームが終わり、さっさく営業を始められたお客様からも喜びのお言葉を頂戴いたしました。

「やはり、慌てて居抜きで入らなくて良かったです。早速いらっしゃったクライアント様も、まず迫力ある天井や個性的なエントランスの窓に注目されます。造作を含めた大正ロマン風の内装もとても好評で、商業空間としてのオフィスの格が上がりました。新しいオフィスで、上々のスタートが切れました。」

我々の仕事冥利に尽きる有難いお言葉でございます。
お客様の今後益々のご活躍と事業の末永い発展を心より願っております。

 

 

◆ 当社・『輸入壁紙施工の施工事例集』 を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/yunyuu-k.htm

◆当社・『ウィリアム・モリスの特集ページ』を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/inhouse.htm

◆ 当社・『調光ロールスクリーンの特集ページ
https://www.mitsuwa-i.com/shilhouette.html

◆ 当社・『輸入カーテン』の特集ページ
https://www.mitsuwa-i.com/inhouse-2.html

 

ミツワインテリア: https://www.mitsuwa-i.com/

 

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川島織物の傑作。ウィリアム・モリス『いちご泥棒』で表現する微妙な配色美。

2016年06月21日

ウィリアム・モリス作、『いちご泥棒(1883年)』のカーテンを、築25年、注文戸建て住宅の掛け替えでご採用いただきました。
生地は川島織物セルコンの織物仕様で納めています。

いちご泥棒 FF4503 カーテン

写真はリビング側のものですが、実際は一続きになっているダイニング側の出窓も含めて、3つ窓を『いちご泥棒』にリニューアルしています。
他の居室ではシンプルなカーテンやウッドブラインドなどご依頼いだきましたが、デザイン美に富んだモリスの作品を是非リビング・ダイニングの窓ってみようということになりました。

 

川島織物セルコン いちご泥棒 FF4503

ご夫婦と社会人になられたお子様、皆さんそれぞれの仕事が多忙で、平日は手際よく食事をしたら寝ることの多い生活。
そんな中、家族でゆっくり過ごせる週末を大切にする現在のライフスタイルに合うカーテンはどんなものだろうと?、、、という話になり、週末、ご家族で来店されました。

 

ウィリアム・モリス
『いちご泥棒』との出会い。

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当社には他のモリス作品も含めて、丈240cmサイズで川島織物セルコンの『いちご泥棒』長尺縫製サンプルをご用意しております。

川島織物セルコンが取扱う「モリス・デザインスタジオ」のファブリックは、デザインの版権を持っている英国・サンダーソン社からライセンスを得て、創業170年を超え、京西陣で培った川島織物の技術を駆使して織り上げたものです。
当社では、サンダーソン(マナトレーディング取扱い)のオリジナルプリントも縫製品でご用意していますので、比較する選択肢が広いのが特徴です。

ご家族は、自然美豊かなこの作品に心が揺さぶられたとのことで、現地採寸の折に縫製品を持参して、色柄のお好みをご検討いただくことになりました。



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川島織物セルコンの『いちご泥棒』は、3配色展開となっていますが、どの色柄も魅力的で、お客様も選定色で迷われます。
迷われるポイントは、ベースカラーの色調もそうですが、「植物パターン」部分で使われている「グリーン」の分量により微妙な印象が変わる点などもあります。
色番ごとの寸評は以下のとおり。

① 一般的なアイキャッチとして一番目を引くのが、本作品の象徴色である「ダークブルー(FF4501)」で、その重厚な色柄は特に男性のお客様に人気があるほか、同色のオリジナルクッションなどは単独でご採用いただくこともあります。

② 当社での採用実績が多い「ダークバイオレット(FF4502)」は、和洋の別なく、深みのある濃色系のインテリアと相性が良い生地です。

③ 川島織物セルコンのオリジナル性が感じられる「ダークオレンジ(FF4503)」は、女性に人気のある少し優し目の色柄ですが、上記2色と異なる表現として、植物柄部分で使われているグリーンの分量が多くまた鮮やかなため、自然を採り入れたナチュラルなインテリア表現の場で使われることが多い生地です。

 

「ダークバイオレット(FF4502)」が活きる
カラーコーディネート。

ウィリアム・モリス いちご泥棒 FF4503 カーテン

参考までに、今回のご採用色である「ダークオレンジ(FF4503)」は、自然光があたると僅かに「緑味」の発色を放つアンティーク家具との相性が良い生地色です。

同様に、家具の色に「赤味」を持つ焦げ茶であれば「ダークバイオレット(FF4502)」、「黒味」がかった焦げ茶などの場合は「ダークブルー(FF4501)」などが合う場合もございますが、特に決まりはなく自由な組合せでお選びいただければと思います。

 

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今回の事例では、心地良い週末の時間を緑豊かなお庭の植栽と共に過ごす生活スタイルと、モダンな要素も含まれるインテリアとの調和を考えられて、植物柄部分に「グリーン」の配分の多いこちらの生地に決まりました。

休日の昼下がりに、ハンモックで昼寝をされる息子さんと座椅子で読書をされるご家族の寛ぎのひと時を演出する窓辺。
カーテンを閉めた夜も、庭の緑を予感させる『いちご泥棒』の色柄が気に入りましたとのご感想を頂戴いたしました。

 

 

***参考資料***

2016.6.15.8

『いちご泥棒』は、ウィリアム・モリスの描いた1883年の更紗デザインで、原作は深い青が「サファイヤ」の様に煌めいている傑作として知られています。
モリスが「マートン・アビイ」に居を移して、『インディゴ捺染』という、インディゴ染料による染色技法を完成させた賜物とも言える作品であり、苺をついばみに飛来した「ムクドリ」を愛らしく描き出しています。
小鳥と花、苺という、前面に表出るされる図柄の後ろに、青い森が佇んでいるという、ウィリアム・モリス独特のユートピアが感じられる作品となっています。

2016.6.15.9

ウィリアム・モリスのデザインは、19世紀後半からヨーロッパで流行したジャポニスム旋風の影響を受けました。
日本から英国に輸出された、浴衣や手拭いといった、型紙から反物
に文様染を施す
染織技法の中で表現されたパターンからインスパイアされた作品も幾つか垣間見られます。
日本で、ウィリアム・モリスのデザインが自然に受け入れられる理由の1つがここにあります。
 

 

◆当社・『ウィリアム・モリスの特集ページ』を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/inhouse.htm

◆ 当社・『オーダーカーテン』の特集ページ を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/sub2.htm

◆当社・『木製ブラインドの特集ページ』を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/tokyo-b.htm

 

ミツワインテリア:http://www.mitsuwa-i.com/

 

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