自宅(マンション)を、奥様の特技を活かした『お教室』の開講も視野に入れて、玄関から始まる生活動線を「英国風」の内装にリフォームすることになりました。
『玄関・廊下』の内装リフォーム。
玄関ドアを開けてLDまで続く縦長の廊下まわりは、ナチュラルカラーのフローリングと、白いビニール壁装と室内ドアの組合せによる、モダンな佇まいで仕上げられていましたが、上品なクラシックイメージを加えるにあたり、ストレートに伸びるビニール壁紙部分を、白い塗装仕上げの「腰壁(板)」と、ウィリアム・モリス作の「輸入壁紙」の組み合わせで貼り替えることになりました。
今回は、ウィリアム・モリス、1879年作の『Sunflower(サンフラワー)』より、色番:WM7197/3をご採用いただきました。
邦名:『ひまわり』と名付けられているこの作品の特徴は、「左右対称」の伝統的な植物文様表現です。
ルネサンスやバロックの古典的装飾の影響を受けつつも、主題となる「ひまわり」とモリスの愛した「野の花」の組み合わせで描かれた、自由で気高い作風が魅力となっています。
玄関の「シューズインクローゼット」とフローリングとの相性も自然で、室内ドアと色を合わせた明るい「腰壁(板)」を組み込むことにより、クラシックの要素が適度に加わったエントランス・ホールへと生まれ変わりました。
『お手洗い』もモリスと塗装仕上げで。
お客様が使われる『お手洗い』の内装は、「チェアレール」を境にセパレートされた腰上部分に、やはりモリスの作品を選ばれました。
ただし、腰壁部分は「板貼り」とせず、ドイツ製・『ルナファーザー』の塗装下地壁紙の上に「インテリアペイント」仕上げでまとめています。
お手洗いでご採用いただいた作品は、ウィリアム・モリス、1862年作の『Daisy(デイジー)』より、色番:212562です。
『デイジー』については、2013年にリリースされた『モリス・アーカイブⅡ・壁紙コレクション』の中で、現代風に増補された配色もお選びいただけますが、今回はモリスが初めて壁紙のデザインを手掛けた原点とも言える、オールド・カラーをご採用いただきました。
モリス初期の作品は、花と花が密接に連続する手法で描かれた後期の作風とは異なり素朴な印象ですが、それだけに作品の中に優しい感性がダイレクトに伝わってくる魅力を持っています。
デイジーとの組合せでコーディネートされたペイントカラーは、『Sherwin Williams(シャーウィン ウィリアムス)』の1300色を超えるチャート色より、ベジタブルカラーの『Relish(SW6443)』です。
ご覧の様に、デイジーの爽やかな作風を引き立てる素敵なコーディネートカラーとして組み合わせる事ができました。
主役となる『LD』は、イエロー系の塗装と、
「装飾モールディング」などで優美に演出。
奥様の特技を活かして開講予定のお教室の舞台となる「LDK」では、窓装飾も携わらせていただきましたが、本日のブログでは、リフォームにスポットを当てたコーディネートの組合せをご紹介させていただきます。
「リビング・ダイニング」エリアと隣接する「和室」の天井周りには、装飾性を高めた『装飾モールディング』を配して、クラシカルな居室の印象を高めました。
『装飾モールディング』と併せて、天井エリアを飾る装飾材として、シャンデリアを演出する効果を持つこちらの『シーリングメダリオン』を組み合わせています。
ソファや敷物、そして今回新たに新調した窓周りと調和する壁装のペイントカラーには、『Sherwin Williams(シャーウィン ウィリアムス)』のチャート色より、『Lanten Light(SW6687)』を組み合わせて、優しい色使いと調度品との相性の良い温かみのあるお部屋に仕上げました。
LDに隣接する『和室』を装飾的に。
建具の新調と、「フロア」仕上げで工夫。
「LD」に隣接しているこちらの居室、実は『和室』で、愛犬のチワワが過ごすお部屋でもあります。
『和室』のリフォームにあたっては、洋室とは異なる制約などもありますが、LDと合わせた『装飾モールディング』に加えて、窓周りや「戸襖」の洋風化により、クラシックスタイルを意識したオープンルームとしてもお使いいただけるアレンジを考えました。
『和室』のペイントカラーには、「トアレ柄」のファブリックとコーディネートした水色、『Watery(SW6478)』を組み合わせて、爽やかで清潔感の感じられる印象に仕上げました。
LDと区分する側の「戸襖」はペイント仕上げの壁装でおさめましたが、「押入れ専用の襖」は取り払いました。
新調した「引き戸」は、枠周りの白木を塗り上げている塗装色を用いて、シンプルスタイルで仕立てることになりました。
最後に、和室の「フロア」仕上げは、LDとの段差のないバリアフリー構造になっていたため、その特性を活かして、畳の上に、洋室との色調を合わせた厚手の『クッションフロア』を置敷きして仕上げています。
もちろん、畳を撤去してフローリング仕上げにすることも出来ますが、耐アンモニア性、耐水性といったメンテナンスに優れた『クッションフロア』は衛生的で、ペット・インテリアに配慮した設えとなりますので、今回はその様な納めとなりました。
こうして、「和洋折衷」スタイルのモダンインテリアから、『英国風・クラシックスタイル』の味わいの感じられる、トータルコーディネートリフォームが完成いたしました。
次回のブログでは、こちらの事例における、『窓周り』のリニューアルについてご紹介させていただきます。
◆ 当社・『輸入壁紙施工の施工事例集』 を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/yunyuu-k.htm
◆ 当社・「インテリアペイント・リフォーム」の特集ページ。
https://www.mitsuwa-i.com/yunyuu-runa.htm
◆ 当社・「モールディングの特集」ページを見る。
https://www.mitsuwa-i.com/sub7tokushu-14.htm
◆ 当社・『ウィリアム・モリスの特集ページ』を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/inhouse.htm
ミツワインテリア: https://www.mitsuwa-i.com/
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