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ナニック・「ウッドバーチカルブラインド」を使った、ピアノ室の「反響音」調整事例。

2017年01月26日

本日のブログでは、ナニック・「Gシリーズ ウッドバーチカルブラインド」を使った、ピアノ室の「反響音」調整事例をご紹介させていただきます。

ナニック Gシリーズ ウッドバーチカルブラインド 事例

2017.1.20.65

今回のご依頼は、室内の「防音」・「吸音」の強化ではなく、「反響音」強化を含めた音響調整という、音にこだわる演奏家ならではのリクエストでした。

 

 

「ピアノ室」で採用する『ウッドブラインド』。
窓辺の反響音の調整対策。

2017.1.28.1

閑静な住宅街にある「ピアノ教室」は、主宰者ご自宅の庭園前に設けられたもので、窓周りには厚手のカーテンと薄手のレースが掛けられていました。

一般的には、音を反射しやすい素材といえる、ガラス窓、フローリング、大理石、タイルなど「硬質素材」に対しては、反射する音を効率的に吸収させることにより、室内の“音環境”の調整を図ります。

 

2017.1.20.66
 
音環境の調整には、部屋の要所に吸音・反響素材を設置して、お好みの音環境に調整することがあるといわれますが、こちらのピアノ室でも壁面の隅に「コーナー反響板」が設置されていました。

 

2017.1.20.55

部屋の大きさや、求める音環境により、設置する吸音・反響素材の量や方法は異なりますが、今回は「窓装飾」の仕上げ材に硬質素材である『ウッド・バーチカルブラインド』を使用して、居室全体の「反響」調整を行いたいというご要望でした。
「窓装飾」でありながら、「音響装置」としての役割が強いニーズといえます。

これは、厚さ5mm(巾90mm)の木製「ルーバー」を左右180°回転させてた全閉状態をつくって反響音の反射角度を微調整したり、ルーバーに任意の隙間を設けて反響の度合いを低減させるボリューム調整を「ウッド・バーチカルブラインド」で試みるものです。

理論上、窓周り品としての「ウッドバーチカルブラインド」を使った「反響音」を増す方向での調整は有効だと思いますが、特殊な対策となりますので、その効果を事前に実感していただくために、まずは、ナニックの代官山ショールーム(※2019年5月より初台に移転)で、製品の選定を含めた体感をいていただく事をことをお勧めさせていただきました。

 

 

ナニックのショールームで、
ウッド・バーチカルブラインドの反響音を確認。

 

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2019年5月以前(※移転前)の代官山ショールームでは、『ウッド・バーチカルブラインド』の「間仕切り」展示があったため、ルーバー角度を回転させながら「反響音」調整におけるシュミレーション実験を体感していただくことも可能でした(※現在のショールームでは残念ながら間仕切り展示はございません)

お客様もショールームでの体感を経て、ピアノ室の窓辺を「ウッド・バーチカルブラインド」にリニューアルすることに決定されました。

 

 

今回、ご採用いただいた製品モデルは、ルーバー巾 90mm、厚さ 5mmのバスウッドを素材とする、『Gシリーズ・ ウッド バーチカル ブラインド』。

ヒンジタイプは、デザイン性に優れる「Bタイプ分割」をご採用いただきました。

ちなみに、製品高H3610mmまではヒンジ分割のない、ポリスチレン樹脂の『 ウッド パーフェクト バーチカル ブラインド』もございますが、やはりそこは、木の素材感にこだわりたいとの事で、天然木の反りを防止した「ヒンジ分割」タイプにてオーダーをいただきました。

 

2017.1.20.46

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ルーバー色とオプション・バランス色には、ピアノのボディと、鍵盤との組み合わせをイメージした 「ホワイト(902)」をご指定いだきました。

 

 

ウッド・バーチカルブラインドの設置
取付下地に配慮した応用部材を組み合せて。

現調時の採寸では、「防音対策」となる、インナーサッシの縦フレームが、窓枠よりも室内側に出ている点に着目。

ルーバー巾:90mmの縦型ブラインドの回転と開閉に支障のないクリアランスを確保した設置位置を考慮する必要がありました。

 

ウッド・バーチカルブラインドの設置位置には、取付ビス下地がありましたが、メーカー純正品の「オプションバランス・取付け金具」をビス止めする位置には下地が無かったため、別途下地のある位置まで延長できる金具を用意する必要がありました。

ナニック・ウッドバーチカルブラインドの場合、ヘッドレールとバランスが一体化できない仕様のため、この様な工夫を加えることも考えます。

 

延長金具を併用して、無事に設置完了です。

 

 

 ウッド・バーチカルブラインド
「開き方」と「畳み代」を考える。

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ルーバー(羽根)の厚みが5mmある「ウッド・バーチカルブラインド」を採用する場合、ルーバーを開いて寄せた際に生じる「畳み代(しろ)」を考慮した、開き方のタイプを決める事も大切です。

一般的な「布製」のバーチカルブラインドよりも畳み代が増えるため、特に今回の様に「両開き」で納める場合は、開口部全体への配慮が必要となります。

 

 

2017.1.20.67

窓の右側は、壁面までつながっていますが、右側からの出入りはしないため、「両開き」であっても「片開き」であっても問題はありません。

 

 

2017.1.28.2

しかし、庭への出入口となる、左側の窓の場合、既存のカーテンレールの幅で、ウッド・バーチカルブラインドのヘッドレールを仕立ててしまうと、ルーバーの畳み代が大きく内側に入り込んでしまいます。

居室の間取りと開閉の支障にならない範囲内で、左側の「畳み代」を寄せるクリアランスを確保する必要がありました。

 

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ウッド バーチカルブラインド ホワイト

「畳み代」の目安となる計算式から出た参考値をもとに、「両開き」仕様の製作サイズを決めました。

 

 

「反響音調整」の硬質素材。
ウッド・バーチカルブラインドの納まりと効果。

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厚さ5mm
細やかな打ち合わせを経て、硬質素材の「ウッド・バーチカルブラインド」を採用した「ピアノ室」の反響音調整対策窓の完成です。

 

2017.1.28.13

ピアノ ウッドブラインド 反響

澄み切った冬晴れの強い陽射しのなか、早速、ルーバーの開閉・調光による「反響調整」を確認していただきました。

ルーバーを室内側に「垂直」に立てた状態から、硬質素材である防音ガラスとのコンビネーションで、「反響音」と「採光」の調整を自由に行います。

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ルーバーを閉じて「消灯」した様子。

ルーバー素材は、完全遮光ですので、強烈な太陽光が漏れている部分が、「反響板」としての機能を担うウッド・バーチカルブラインドの隙間となります。

 

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全閉時に、照明を付けた状態のクローズアップを撮り忘れてしまいましたが、室内照明を点けた時のルーバーの色調はこうなります。

 

 

2017.1.20.54

 

硬質素材の「ウッド・バーチカルブラインド」で調光と反響音の調整。

回転操作させて使用する「ルーバー」の向きと角度のコントロールで微妙な反響音の調整ができるとのことでした。
「音の世界」でのこだわりは奥が深い様です。

 

◆  ナニック ウッドブラインド」の特集ページ。
https://www.mitsuwa-i.com/newpage13.htm

◆  当社・『木製ブラインドの特集ページ』を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/tokyo-b.htm

 

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「コーナー窓仕様」のバーチカルブラインド。採用事例と注意点。

2017年01月12日

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近年の住宅では、窓周りが持つ意匠性が設計に大きく反映される事が多く、「高断熱仕様」の注文住宅などでは、縦横にたっぷりとした採光を確保した窓が増えています。

縦長ルーバーの開閉と調光だけで窓辺をシンプルにすっきり納められる『バーチカルブラインド』は、モダンスタイルの住宅設計では人気のある製品です。

とはいえ、窓の方位や、夏冬や一日における太陽の直射や入射角の変化、季節の違い等により、「遮熱」・「保温」など断熱対策にはフレキシブルな対応を考慮する必要があったり、外部からの「プライバシー」確保も考慮する必要があるため、提案する製品仕様の詳細は状況により異なることも多いです。

 

 

ニチベイ・「アルペジオ」
『コーナー窓仕様』とは。

ニチベイ・「アルペジオ」で展開されている、『コーナー窓仕様』とは、ルーバーを閉じた際、コーナー部に生じる製品間の隙間を無くすために開発された製品仕様です。

コーナー側に位置する左右いずれかの製品端部ルーバーが、「閉じた」状態の際にヘッドレールより長くなり、他方のヘッドレール内に入りこむことで、コーナー部分に生じる隙間の問題を解決。

これにより、光漏れや外部からの視線が気にならなくなり、コーナーの印象もよりスマートになります。

 

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『コーナー窓仕様』の組合せは、構造上の問題で「ループコード式」限定対応、開閉の納まりは「片開き」のみとなります。

バーチカルブラインドと言えば、オフィスや商業施設で多く使われている印象がありますが、近年は住宅用での採用も多くなっているため、操作部の改良も徐々に工夫されてきています。

 

 

「入隅・コーナー窓」での現地打合せ。

2016.12.28.1

 

今回は、ベランダ側に分岐する階段途中にある、「多目的スペース」のL字(入隅)窓で、『コーナー窓仕様』のバーチカルブラインドをご提案させていただきました。

窓の内側が、オペレーションハンドル操作の開閉窓となっていて、外側がFIX形状の窓の組合せです。

 

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窓のコーナー部に8cm程度の壁面と窓枠がありましたが、時間帯により、左側窓から「陽射しの入射」が強まることと、どちらかといえば、左側のプライバシー対策も強化したいという要望がありました。

 

 

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今回の場合、『コーナー窓仕様』としてオーダーする、ヘッドレールの配置は、図説(左)の、「コーナー・左勝ち納まり」ですが、ブラインドボックスや窓枠内に天付する納めとは異なるため、壁面「正面付」納めの場合で、障害物となる「窓枠の出幅」と設置に使用する正面付ブラケットの形状を考慮した配置を別途考える必要があります。

 

 

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写真は、「コーナー・右勝ち納まり」の画像となっていますが、バーチカルブラインドの「ヘッドレールの中心線」が、壁面より7cmほどの位置にくるシュミレーションを、模型を使いフロア面から確認している様子です。

微妙な納まりとなるため、図面だけでは割り出せない実行寸法の確認過程です。

まず、窓枠の突出が10mm程度ありますが、壁から70mmのクリアランスを設けることにより、半径50mm(直径100mm)のルーバーが回転しても、窓枠につかえない納まりが可能であることが判りました。

 

バーチカルブラインド 畳み代 とは

製作幅の割出は、模型の組合せをコーナー・左勝ち納まり」に置き換えた位置関係で考えます。

まず、左右の窓枠端までの距離を計測して、そこに目安となる「ルーバー畳み寄せ代」を加算して決めるという段階を踏んで決定しました。
「畳み寄せ代」の算定は、製品カタログに算出式と、目安の一覧が記載されていることが多いので、それを参考にして決めます。

 

 

入隅 『コーナー窓仕様』の完成と納まり。

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L字窓 バーチカルブラインド

 「コーナー・左勝ち納まり」・全開時の様子。

 

 

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コーナー窓 バーチカルブラインド

次に、ルーバーを垂直に立てた調光状態での納まり。

 

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ニチベイ アルペジオ コーナー窓仕様

最後に、『コーナー窓仕様』の肝となる「ルーバー全閉時」の納まりです。

 


 

***その他・参考事例***

※参考までに、出隅「コーナー窓」での納品イメージは⇒こちら

 

入隅「コーナー窓」に、遮熱効果とプライバシー対策効果を高めたセンターレース スタイルを組み合わせた納品イメージは⇒こちら

 

 

以上、本日は、ニチベイ・バーチカルブラインド『アルペジオ』のオプション仕様として用意されている『コーナー窓仕様』の事例紹介をレポートさせていただきました。

住宅の意匠で「バーチカルブラインド」をトータルコーディネートする際の組合せの一つとしてご検討下さいませ。

 

◆『バーチカル(縦型)ブラインド』特集ページ
https://www.mitsuwa-i.com/ver&ver.html

 

ミツワインテリア:
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ナニック・ウッドバーチカルブラインド。インテリアに合った「茶系」を探す。

2016年12月27日

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本日は、美しい木目と73配色のこだわりのカラーバリエーションを持つ、ナニック『ウッドバーチカルブラインド』より、「キャラメル(067)」色のコーディネート提案事例をご紹介させていただきます。

 

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厚さ5mm、迫力ある89mm巾のルーバーが魅力のウッド・バーチカルブラインド。

当社でも、厚さ3mmの横型ウッドブラインドと並べて展示しておりますが、パッと見の存在感が際立っています。
ご来店いただきましたお客様にも大変気に入っていただき、新居の窓辺に、立ち並ぶ森の木々の様な印象の縦型バーチカルブラインドのご依頼をいただきました。

 

 

ナニック ウッドバーチカルブラインド
「カーテンボックス」へ設置する際の注意事項

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ナニック・ウッドバーチカルブラインドの「ヘッドレール」サイズは厚さ57.5mm。
ヘッドレール上部からルーバー上部までの長さが71.2mmとなっています。

この基本データをもとに、「カーテンボックス」や「ブラインドボックス」内に設置する場合、90mm厚のオプション「バランス(化粧板)」を併用するかどうかをご検討いただきます。

 

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目安として、カーテンボックスなどの深さが極端に浅い場合(60mm以下)の場合は、ボックス内に横板となるバランスを併設して、ヘッドレールとルーバーの吊元を覆った方が良い場合もありますが、これは窓の形状や状況によって判断が微妙となるため、ヘッドレールの模型などをお持ちして実態に納まりのイメージ確認をしていただいております。

 

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こちらの窓の場合、カーテンボックスの幅が150mmありましたので、、、

 

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ヘッドレールのみの単独使用(D:110mm以上)はもちろん、通常は使用しませんが、オプションバランスの併用(D:127mm)に必要な奥行寸法も確保されています。

 

 

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次のチッェクポイントは、カーテンボックスの深さです。
計測しますと85mmありました。

 

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オプション化粧バランスの厚みが90mmですので、その数値よりはやや浅めですが、バランスの併用をすることなくすっきりと納めることができました。

近年のマンションでは、「カーテンボックス」の深さが100mm以下になっているケースがほとんどですので、採寸の際は、その度合いを確認しながら打合せを行う事が多くなりました。

 

 

居室を構成する「インテリア・カラー」
を考慮した
カラーコーディネート。

73配色のカラーバリエーションの中で「茶系」の色調が感じられる15配色のカラーチャートをご覧いただきながら、お部屋を構成する、「フロア」「壁装」「室内ドア」「家具」といった、インテリアを構成する色味とのバランスを考えました。

一口に「茶系」と言っても微妙なニュアンスがありますので、それぞれの特徴をしっかりと把握して整理する必要があります。

 

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居室のベースとなる、「フロア」「室内ドア」は、ややグレイッシュなライトオーク調の木目色で淡いイエローの要素がありました。

 

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ソファの色は「ライトグレー」で、フロアと自然になじんでいます。

ウッドバーチカルブラインドの手前にくるソファの存在感がぼけない茶系ということで、グレイッシュの要素が含まれたルーバーカラーを除外することにしました。

また、インテリアの構成要素に「赤み」はなく、大面積で赤味を採り入れる要望もないため、「赤茶」のルーバーカラーも除外しています。

 

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最終的な着目点となったのは、お客様お気に入りの、ダイニングチェア。

 

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繊細な縦のフレームラインが、ウッド・バーチカルブラインドと相性抜群であることと、座面のグレーがソファの布地ともマッチしていました。

 

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最終的に、今回は、ダイニングチェアのカラーに合わせて、わずかにイエロー系の要素を含む『キャラメル(067)』をウッドバーチカルブラインドのルーバーカラーにすることになりました。

 

 

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「開閉操作」の仕様は、FIX窓やベランダへの出入側も考慮して、2つの窓ともに「右操作・左寄せ」で納めています。

束ねたルーバーの隙間からの「木漏れ日」も素敵です。

 

 

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ルーバーを分割する「ヒンジ」デザインのパターンは、2016年から新たに加わった、「Bヒンジ」タイプ

メーカーお勧めのパターンでもありますが、この緻密なヒンジパターンはお客様からも好評です。

 

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選定色は違いますが、メーカーのカタログイメージにも似た、窓辺に自然を感じられる素敵なインテリア・アイテムとなりました。

 

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以上、本日は『窓辺の家具』と評されるナニック・ウッドバーチカルブラインドの納品事例をご紹介させていただきました。

 

◆ ナニック ウッドブラインド」の特集ページ。
http://www.mitsuwa-i.com/newpage13.htm

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ミツワインテリア:http://www.mitsuwa-i.com/

 

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「センターレース・スタイル」が魅力のバーチカルブラインド。ニチベイ『アルペジオ』

2016年11月30日

***2024年11月更新情報***

 

機能性とスタイリッシュ性が両立する
「センターレーススタイル」のバーチカルブラインド。

ニチベイアルペジオ センターレーススタイル とは

近年、身近な窓回り品となったバーチカルブラインド(縦型ブラインド)

本日のブログでは、ニチベイのバーチカルブラインドより、『アルペジオ』センターレース・スタイルの特徴と製品バリエーションを事例と展示品紹介を交えてご案内させていただきます。

「センターレースタイル」は、発売以来25年以上経つ現在もユーザーからの高い評価を受け続けているロングセラー商品として知られており、2024年6月に125mmの製品バリエーションが追加されたことでますます魅力的な製品になりました。

 

 

ニチベイのバーチカルブラインド『アルペジオ』。
「センターレーススタイル」の特徴

バーチカルブラインド センターレール 有り 無し 比較

「センターレーススタイル」は、シースルー越しで見る柔らかな視界の魅力に加えて、シースルーでルーバー間の隙間を埋めることで、「シングルスタイル」の短所とされていたUVカット性遮熱性保温性プライバシー性の問題を補う機能性を持った製品です。

 

2024年6月以前の製品では遮熱、プライバシー効果の弱い透け感重視のセンターレースも存在していましたが、現行品ではミラーセンターレースのみの組合せとなっています。

ミラーセンターレースは裏面生地に光沢糸を編み、光の反射を利用することでより屋外からの視線を遮り、日中の室内をより見えにくくするシースルー生地ですが、ガラス面に屋外の景色を映り込ませるミラー効果に加え、繊維に含まれている特殊な金属化合物が日射熱を反射する効果により「遮熱レース」としてお使いいただくことができます。

 

タワーマンション センターレーススタイル バーチカルブラインド

こちらは西日が強いタワーマンションでの採用事例で、以前はレース機能のないシングスタイルのバーチカルブラインドが使われていましたが、ミラーセンターレースに交換することで外部からのプライバシー性が高まり、遮熱性の向上により冷暖房の空調効率を高めることができました。

 

 

「センターレーススタイル」の展示と商談ツールを活用。

100mm不透明ルーバー

ニチベイ センターレーススタイル タチカワブラインド ペア アンサンブル 違い比較

ミツワインテリアでは、ニチベイ・アルペジオ「センターレーススタイル」(写真右: W2000×H2500)と並べてタチカワブラインドの同等品ラインドレープ「ペア アンサンブルスタイル」の展示品(写真左: W1200×H2500)を展示しています。

この2つの製品に関する徹底比較は⇒以前のブログでご紹介しておりますが、アルペジオ「センターレース」については従来仕様の標準タイプに加え、2023年4月から加わったミニマルウエイト仕様の比較展示を加えました。

 

ニチベイ センターレーススタイル タチカワブラインド ペア アンサンブル レース比較

 

ニチベイ センターレーススタイル タチカワブラインド ペア アンサンブル 閉じた時 違い

 

 ニチベイ センターレーススタイル タチカワブラインド ペア アンサンブル 生地 重なり

上記3製品の相違点として、ニチベイ・アルペジオ「センターレーススタイル」の標準タイプ100mm幅の不透明ルーバーに85mm幅のミラーセンターレースを組合わせた生地構成ですが、ミニマルウエイトおよびタチカワブラインド「ペア アンサンブルタイプ」の場合は透明生地、シースルー生地ともに100mm幅ルーバーの組合せのため、調光時、全開時の角度や重なり合いの表情が多少異なります。

なお、一見すると類似品に見えるニチベイ・アルペジオ「センターレーススタイル」ミニマルウエイトとタチカワブラインド「ペア アンサンブルタイプ」の比較でも機能と特長の相違があり、お客様により好みが分かれるところですので、現物をご覧いただいて都度お好みの製品をご判断いただいております。

 

 

125mm不透明ルーバー

センターレーススタイル 125mm 展示 取扱店

また、2024年6月からは上記の100mm不透明ルーバー製品に加えて、125mmの不透明ルーバー100mmのミラーセンターレースを組合わせた新仕様(写真: W600×H2500)の展示も行っています。

125mmのセンターレーススタイルは、100mm(標準タイプ)の価格に+10%加算するオプション製品で、ルーバーが広くなった分、カーテンボックスでの取付に必要な奥行きが140mm以上必要となりますが、ルーバーピッチが80mm⇒約95mmと広くなったことにより、シースルー使用時の視界がよりゆったりとし、ルーバーを畳み寄せた際の畳代を1割以上コンパクトにできる特徴を持った製品です。

 

 

「センターレーススタイル」の開閉操作方法。

バーチカルブラインド センターレース 取扱い店

続いてこちらは、アルペジオ「センターレーススタイル」の展示を使った、開閉操作調光操作イメージです。

 

ニチベイ バーチカルブラインド ループコード式 種類  

ニチベイ バーチカルブラインド バトン式 種類

バーチカルブラインド ルーフ―コード&バトン式

 

製品の開閉方法については「片開き」と「両開き」を、操作方法については「ループコード式」「バトン式」、そして2024年6月から加わった「ループコード&バトン式」の3タイプをご用意しています。

なおセンターレーススタイルをご検討いただく場合の注意点として、生地を端に寄せた際にできる畳み代がシングルスタイルの約2倍になりますので、実際のボリュームを見ながら片側寄せにするか、両側寄せにするか、あるいは両側(開閉)操作にするかといったご検討をいただいております。

 


 

納品事例

センターレーススタイル バーチカルブラインド 事例

最後にまとめとして「センターレーススタイル(標準タイプ)」の納品事例をご紹介させていただきます。

 

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TV側の「リビング」窓には窓の両側から自由な開閉と調光が行えるバトン式をご採用いただきました。

『バトン式』操作の魅力は、コンパクトな操作機構にあり、センターレーススタイルでの最大製作対応幅はW3000mm(※9㎡以内)で、両側からの片開きに対応する両側バトン操作を選ぶこともできます。

 

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続いて「両開き」操作が必要となる「ダイニング」側の窓には、『ループコード式』をご採用いただきました。

『両開き』操作は、バーチカルブラインドを引き分けた際、製品の両端にルーバーの溜りができますので、窓の中央から出入りや換気をするシチュエーションでお勧めの操作仕様となります。

 

「センターレース・スタイル」
光を和らげ眺望を楽しむ。

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日中における、センターレース生地を積極的に使用した採光モードのイメージ

室内に明るい自然光を採り入れながら外の景色を楽しめ、かつ屋外からの視線を適度に遮ることができました。

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ミラーセンターレースの採用により、日中においては適度な反射効果により窓ガラス越しに屋外の景色が映りこませて室内のプライバシーを確保しています。

 

ニチベイ アルペジオ センターレーススタイル プライバシー

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続いて調光機能を使ったのフレキシブルなルーバー調節。

陽射しの強い時間帯やプライバシーを確保したい場合に、ルーバーをお好みの方向に180度回転させることで、採光、眺望、プライバシーのコントロールをします。

 

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最後に、「全閉モード」における柔らかな採光と、適度なプライバシー調整。

陽射しの強い時間帯でも、全閉モードで効果的な日照調整(遮熱)断熱とともに室内に柔らかな採光をとりいれることができました。

以上、本日は、ニチベイ『アルペジオ』センターレース・スタイルの納品事例を、独自の機能的な特徴と、操作方式の使い分けを含めてご紹介をさせていただきました。
採光を抑えて室内の遮光を強めたい場合は「遮光」生地との組合せも可能ですので、住宅環境や様々なご要望に応じてお好みの生地をご相談いただければと思います。

 


 

*** 編集追記 ***

バーチカルブラインド 専門店 取扱店 東京 神奈川

ミツワインテリアでは、ニチベイタチカワブラインドトーソークリエーションバウマンのバーチカルブラインドを展示品でご用意しております。

事前ご予約いただければ店内の什器を移動してバーチカルブラインドを見学しやすい舞台を整えることも可能ですので、詳細はご相談ください。

 

電動 バーチカルブラインド ニチベイ タチカワ 比較 価格

バーチカルブラインド センターレーススタイル 見え方 プライバシー

ニチベイ・アルペジオ「センターレーススタイル」タチカワブラインド・ラインドレープ「ペア アンサンブルスタイル」については大型展示品の他に、出張時に持参可能な手動・電動展示品をご用意しておりますので、ご来店が難しいお客様におかれましてもお気軽にご相談ください。

 


 

ニチベイ アルペジオ バックレーススタイル センターレース 比較

その他、ニチベイ・アルペジオ「バックレーススタイル」との展示品比較もご案内可能です。

詳細解説はこちら。

 

 

◆『バーチカル(縦型)ブラインド』特集ページ
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併せて読みたい関連記事

 

⇒ NORMAN(ノーマン)『スマートドレープシェード』の特徴と採用事例

 

⇒ WIS・バーチカルシェード『Suave(スアベ)』の特徴と採用事例

 

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ナニック「ヒノキ バーチカルブラインド」で演出する、男前インテリアの和室窓。

2016年11月14日

本日のブログでは、2016年7月に新発売された、ナニック『ヒノキ シリーズ』ウッドブラインドより、縦型タイプの「ウッドバーチカルブラインド」ご採用事例をご案内させていただきます。

ナニック ヒノキ バーチカルブラインド

ナニック バーチカルブラインド 和室

まず、納品後の様子。

 

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「湘南海岸」近郊に注文住宅を建てられたお客様から、ゲストルームとしても使用する、『和室』窓のコーディネート相談いただき、現地でのお打合せを経て、最終的にナニック『ヒノキ シリーズ』ウッドブラインドを縦型(バーチカル)仕様でご採用いただきました。

選定色は、10配色のカラーバリエーションより最も濃色の「724(スミゾメ)」です。

 

 

湘南スタイルの「男前インテリア」と、
ナニックの『ヒノキ ウッドバーチカルブラインド』

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こちらの「湘南スタイル」インテリアには、近年、流行語にもなっている「男前インテリア」の要素が自然な形で盛り込まれていました。

「男前インテリア」とは、部屋の内装に、センス良く男性的な無骨さやアウトドア感、使い古しのヴィンテージ感を採り入れた洗練のインテリアスタイルで、 黒やブラウンを基調とした家具やスタイリッシュな家電、オシャレな小物で演出されたインテリアを、近年そういう呼称で呼ぶことがあります。
 
本事例のインテリアで、湘南スタイルの「男前インテリア」に符合する特徴としては、、、
 
①ブラウン系の塗装:ワックス・オイル・ニス
②古材を使用したヴィンテージの内装とランダムなデザイン
③漆喰の塗り壁
④様式や素材の組合せにとらわれない和室の内装
⑤薪ストーブ(暖炉)
⑥ブラック・アイアンの螺旋階段
⑦吊り下げランプ
 

等々ございました。

 

男前 インテリア ウッドブラインド

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ご来店当初に候補となっていた素材としては、色数豊富なプレミアムシリーズの「バスウッド(73色)」収録色でした。

しかし、実際にお打合せ先でスラットサンプルを見比べますと、国産檜の美しい木肌と、檜特有の芳香が和室に寄り添い、やさしい雰囲気をもたらしてくれる、『ヒノキ』シリーズの方が断然・男前(=カッコイイ)ということになり、黒塗りの螺旋階段に隣接する和室の窓には「724(スミゾメ)」色ヒノキ バーチカルブラインを2分割設置の片開き操作仕様で採用いただくことになりました。

ナニック・ウッドバーチカルブラインドの場合、73色展開の「バスウッド」と「ヒノキ シリーズ」の価格設定が同一(2016年11月現在)になっているため、現段階でこちらの「ヒノキ シリーズ」は、採用するインテリアシーンによっての好みは分かれますが、「和」や「オリエンタル」などの要素が感じられる空間にマッチするお勧めモデルになっています。

 

 

ナニック『ヒノキ シリーズ』
「ウッドバーチカルブラインド」の魅力。

 

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ナニック『ヒノキ シリーズ』のウッドブラインドは、スラット(羽根)巾50mm(※3mm厚)の横型タイプと、ルーバー巾90mm(※5mm厚)の縦型タイプの2アイテムからなり、仕上げ色は標準10色です(特注色もオプション対応可能)。
 
今回ご採用いただいたウッドバーチカルブラインドの操作方式は、 木製縦型ブラインド用に開発された「デュラスライド II 型」をメカニカル機構に採用しており、最大25m²の大型ブラインドまでの操作を軽くスムーズに行うことができます。

 

 

「ウッドバーチカルブラインド」
窓枠内の取付における注意点。

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「和室」窓にナニック・ウッドバーチカルブラインドを採用するにあたり必要な採寸。

メーカーの仕様書を参考にしながら、窓のサイズと形状を勘案して設置位置のを決めました。

こちらの窓の場合、窓枠内を左右に分割している仕切り柱の位置を基準にした採寸を考えました。

 

 

オプション「バランス」の併用。
ヘッドレール部を化粧板で美しく。

 

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採寸の結果、今回の事例では、アルミニウム製のヘッドレールを覆う、化粧材としてのオプション『バランス』の併用が可能な窓環境であったため、製品の意匠性の向上はもちろん、ヘッドレール周辺からの光漏れを軽減する目的として採用することになりました。

 

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バランス材には、取付金具でビス止めする必要があるため、12mm厚のしっかりとした檜材を使用しています。

バランスの高さはウッドバーチカルブラインドのルーバー幅と同じ90mmで、背面は、製作サイズや仕様によって、専用のジョイントプレートを挿しこんでジョイントする仕組みになっています。

 

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90mmのルーバーが自由に回転・開閉できる環境を確保して、ヘッドレールを取付けました。

 

ナニック ヒノキ ウッドブラインド 

オプション「バランス」の併用により、ヘッドレール部分からの光漏れを適度に覆いながら、意匠性の向上も図れました。

 

ナニック「ウッド バーチカルブラインド」
『ヒンジ』の分割枚数とタイプについて。

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ナニック「ウッド バーチカルブラインド」のルーバー(羽根)では、縦長のルーバーに対して衝撃が加わった際の保護・緩和と、全体の反りや曲りなどを防止する目的で、独自のヒンジ式分割を施しており、
ヒンジの分割枚数は、製作高に応じて分割枚数が決まっています。

 

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今回は、H1800mmの窓内での設置でしたので、標準的なヒンジ分割枚数は3分割ですが、今回は別途デザインとして用意されている分割タイプとして、エントランス・フロアにディスプレイされている「サーブボード掛け」の意匠性にマッチする「Bタイプ分割ヒンジ」タイプをご採用いだきました。

 

nanic ヒノキ バーチカルブラインド

ヒンジ位置が横一列に揃う「標準Aタイプ分割」は従来モデルからの継続分割タイプですが、分割ヒンジを1枚増やしたBタイプを交えて交互に分割させる「Bタイプ分割ヒンジ」タイプは2016年5月以降の新デザインで、価格もAタイプと同額のため、人気のあるヒンジ分割タイプとなっています(※ヒンジ分割位置3パターンに分割させたCタイプは本体価格+20%upの有料オプションとなります)。

 

ウッド バーチカルブラインド
「開閉」と「操作」仕様の選択。

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縦型仕様のバーチカルブラインドの操作は、左右方向に対して行われます。

本体の操作は、「片開き」「両開き」の開き方や寄せ方と併せて、「開閉操作」「調光操作」を行うループコードが配列されている操作側をメーカー仕様に準じてお選びいただけます。

 

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今回は、2台のウッドバーチカルブラインドのルーバーが、中央の柱に向かって寄せられて、個性的なデザインを演出する「片開き」仕様で製作いたしました。

 

 

湘南スタイルの「男前インテリア」
「和室」とウッドバーチカルブラインド

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お客様のこだわりに寄り添う様に、コントラストも美しく設えられた、湘南スタイルの和室とその窓辺。

檜材の味わいと個性的なデザイン&カラーでスタイリッシュに決まりました。

 

◆  ナニック ウッドブラインド」の特集ページ。
https://www.mitsuwa-i.com/newpage13.htm

◆  当社・『木製ブラインドの特集ページ』を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/tokyo-b.htm

 

ミツワインテリア:https://www.mitsuwa-i.com/

 

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「センターレース スタイル」のバーチカルブラインド。窓の用途に配慮した組合せ納品事例

2016年08月19日

本日のブログでは、「センターレース スタイル」のバーチカルブラインドとして定評のある、ニチベイ『アルペジオ』の窓用途別・組合せ納品事例を、「操作方式」ご説明を含めてご紹介させていただきます。

アルペジオ センターレーススタイル 戸建 事例

アルペジオ センターレーススタイル ループコード式 バトン式

「窓周り」の掛け替えなど、リニューアルのご相談であれば、比較的夏場にご採用の比率が高い「バーチカルブラインド」。

モダンでスタイリッシュなデザインと、製品の機能性、操作性の向上が評価されて、今年の夏も多くのご依頼をいただきましたが、今回ご紹介させていただくのは、「新築注文住宅」でのご採用事例です。

 

 

2種類の生地の組合せで楽しむ、
「センターレース スタイル」

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今回は、ご採用いただいた生地は、ニチベイ・2016年の新柄として実績の高い『クラン』より「A7702(フローズングレイ)」

『クラン』は非常に凝った生地で、シースルーを思わせる2枚の薄手で、横うねりを持たせた糸を挟み込んで作られています。

特に今回の選定色(A7702)は、白と茶の2色使いの糸をランダムな感覚で流して表現しているため、横糸のうねりを縦方向のグラデーションとしてもお楽しみいただけるデザインになっています。

 

ニチベイ アルペジオ A7702

畳み込んだときに見える質感は、この様に落ち着きがあり上質な印象です。
フローリングとの相性も良く、成熟された大人のインテリアを引き立てます。

 

バーチカルブラインド センターレーススタイル とは

離れて見るとデザインの主張が控えめですし、「センターレース」生地とのなじみも自然です。

 

「センターレース・スタイル」とは。

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ブログでは、これから窓周りのご検討をされる方を対象にした情報発信をしておりますので、「センターレース・スタイル」と呼ばれるバーチカルブラインドの特徴と機能についてご説明させていただきます。

 

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①「不透明生地」全閉時:  夜間やプライバシーの確保

 

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②「不透明生地」調整時: 日中の日照調整やプライバシーの調整

 

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③「不透明生地」垂直時: 日中の積極的な採光など。

 

「センターレース・スタイル」とは、プライバシーに配慮した「不透明生地」や「遮光生地」の間に「シースルー生地」を挟む構造で仕立てることにより、一日を通して、自由な「調光」と「プライバシー」のコントロールをお楽しみいただける人気のスタイルです。

100mmのルーバー幅の中に、カーテンとレースの様な機能をコンパクトにまとめて使い分けることができるため、LDはもちろん寝室までご採用いただくことができます。

窓辺をすっきりとまとめたいお客様にもお勧めのスタイルです。

 

バーチカルブラインドの分割設置。
留意点と効果的な工夫。

バーチカルブラインド バトン式 メリット

リビング側(左)と、ダイニング側(右)に設計されている2つの窓。
窓を区分する壁面を含めると、トータル幅がW6.4m、床までの高さもH2.5mある大型窓でした。

ご覧の様に、「ブラインドボックス」がひと続きになっていますが、左右の窓幅が違う窓でしたので、1つの製品(レールジョイント仕様)などで「均等・両開き」にする設置スタイルはこの場合向きません。

また、それぞれの窓の特徴を活かして個別に「調光・操作」する使用法が向いていたため今回は「2分割設置」で納めることになりました。

納め方のポイントは、2つのブラインドを閉じた時にできるだけ一体感を持たせながら最も遣いやすい「割付け」と「操作方法」の組合せを考えることでした。

2つの窓を区分する壁には「コンセント」などもありましたが、1つの窓の様な一体感を持たせるために、ダイニング側(右)の窓の製作幅を増やして、区分する壁面を覆う分割方法を取ることにしました。

 

「ループコード式」と「バトン式」操作を併用

コード式 バトン式 違い

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2つの窓で採用した操作方式は、「リビング側窓(W400cm×H250cm)」には幅の広い大型窓での操作に向いている「ループコード式」操作を、製作面積が6㎡以内でおさまる「ダイニング側窓(W240cm×H250cm)」では、手軽に開閉&調光操作を1本のバトンで行える「バトン式」操作をご提案させていだきました。

 

バーチカルブラインド コード式 バトン式 比較

分割位置は「リビング窓」寄りとして、お掃除など、一時的に使用するコンセントは、バトン操作でサッと手軽に引いて開口できる割付けで納めています。

背後の壁がオフホワイトですので、離れて見た場合に操作部品が目立ちにくいことと、バーチカルブラインドの縦方向のルーバーデザインとのコンビネーションも良いため、全体として1つの窓として感じられる納まりに近づけることができました。

 

『ループコード式』操作

ニチベイ センターレーススタイル きれい

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「ループコード式」操作で納めたリビング側窓。
製作面積6㎡を超える窓のため、バトン式操作は採用できませんが、4mの窓を移動することなく開閉操作ができる操作仕様です。

 

 

『バトン式』操作

バーチカルブラインド バトン式 特徴

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「バトン式」操作は、最近非常に人気のある操作仕様です。

製作面積:6㎡(幅は3m以内)の窓であれば製作可能で、人気の理由は、1本のバトン操作で、開閉と調光の両方を行なえるシンプル設計にありますが、窓の左右から操作したい場合は「両側バトン」操作をオーダーすることもできます。

「近年では、「チャイルドセーフティ」の観点からもご要望をいただくことの多いのがこの「バトン式」操作です。

 

 

大面積の窓辺がスッキリ機能的に。

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リビングダイニング アルペジオ センターレーススタイル 

バーチカルブラインド 使い方

こちらの写真は、本日のまとめです。
壁の両側を開けてベランダへの出入りができることと、ルーバーを解放して屋外の自然を切り抜く様に楽しめる窓辺になりました。

お客様からも、様々な組合せにこだわった甲斐があり、イメージ以上に美しく納まったとご満足いただけました。

 

「センターレース スタイル」のバーチカルブラインドとして定評のある、ニチベイ『アルペジオ』の窓用途別・組合せ納品事例を、「操作方式」ご説明を含めてご紹介させていただきました。

 

◆『バーチカル(縦型)ブラインド』特集ページ
http://www.mitsuwa-i.com/ver&ver.html

 

ミツワインテリア: http://www.mitsuwa-i.com/

 

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傾斜壁のある「寝室」窓での「バーチカルブラインド(オーバーラップ)」納品事例

2016年08月03日

窓の上部が「傾斜壁」になっている「寝室」窓に、窓枠・正面付でバーチカルブラインド』をスッキリと納めた事例紹介です。

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雨戸のない窓や午前中の陽当たりの良い窓であれば、 「寝室」= 「遮光生地」と連想される方が多いかと思いますが、規則的な生活リズムで起床される「朝型」のお客様などの中には、次第に生地が明るみを帯びる中で自然に目覚めるのが理想的とおっしゃられ、実践されているお客様も多くいらっしゃいます。

眩し過ぎるのは困るが、自然な目覚めにいざなってくれる生地の色については好みが分かれるところでして、単純に分けて以下の2案でご相談をいただく事が多いです。

① 遮光でなくても良いが、家具やインテリアに合わせた配色の生地。
② シンプルな内装と自然に調和する、明る目の生地。

 

「寝室」に合った明るい生地選びの工夫。

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今回は、お客様とのヒアリングの中で、部屋の「内装」と空間の「陰影」に同調する生地にしたいとの結論に至りましたので、「白系」に併せて、陰影との馴染みの良い「ライトグレイ系」の生地をご紹介させていただきました。

 

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今回ご採用になった生地は、TOSO(トーソー)のバーチカルブラインド「デュアル」収録の生地より、陰影の出方が一番緻密で美しいと感じられた『コルトマニッシュ』のライトグレー(TF-4352)です。

「ライトグレー」とはいえ、朝の陽ざしを浴びると、色は淡く「アイボリー」風の印象になり、ホワイトの様に眩しすぎない程よい生地の光り加減になります。
なお、この明る目の生地を「寝室」でご提案するサポート機能として、オプションの「オーバーラップ」タイプをご紹介させていただきました。

 

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「オーバーラップ」タイプというのは、100mm幅のルーバー仕様に対応している製品バリエーションの1つです。
生地の分量を増やし、ルーバーの間隔を狭める事によって、生地同士の重なり幅を通常品の「1cm」から「3cm」に増やすことができます。
これにより、日光の直射を軽減し、ルーバーの重なりによって生じる生地の陰影を豊かにする効果が得られるため、明度が高めの生地であっても眩しさを抑える事ができます。

 

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納品後のオーバーラップの様子です。

キメの細かい生地の特性が活かされて、明るさの中に自然な陰影のグラデーションが生まれました。
3cmのオーバーラップ効果もしっかり発揮され、日光の直射を抑えた遮閉性の良い「寝室」用のバーチカルブラインドにカスタムアップすることが出来ました。

 

自由な開閉と換気に配慮した、
「両側バトン操作」を併用。

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「子供部屋」の窓は主寝室より幅が狭かったのですが、同じ製品仕様で納めています。

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窓の中央がFIXで左右から開閉換気をする窓でしたので、製品にもこの条件を満たす機能性を考えました。

 

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オプション仕様の「両側バトン」操作でオーダーすると、フレキシブルな開閉調光を行う事ができます。

 

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日中の調光と換気の連携もご覧のとおり。
中央はFI窓なので、強風であってもブラインドのルーバーは窓ガラスに守られバタバタしません。
網戸を活かした快適な換気も可能です。

 

以上、本日は窓の上部が「傾斜壁」になっている「寝室」窓でのバーチカルブラインド』納品事例をご紹介させていただきました。

※「遮光」の生地での対応もございますので、「夜型」のお客様もお気軽にご相談ください。

 

◆『バーチカル(縦型)ブラインド』特集ページ
http://www.mitsuwa-i.com/ver&ver.html

 

ミツワインテリア: http://www.mitsuwa-i.com/

 

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