Mitsuwa Interio STAFF BLOG「ミツワインテリア」のスタッフ・ブログでは、日々の施工事例や新着情報をご紹介しています。

カテゴリー別アーカイブ: カーテン(国内ブランド)

『いちご泥棒』のカーテンで魅せる、「ボウ ウィンドウ」のスタイル事例。

2017年04月05日

いちご泥棒 カーテン ボウウインドウ

玄関ホールの「ボウ ウインドウ」から、桜並木を鑑賞できる、こだわりの英国・輸入住宅の窓に、ウィリアム・モリスの『いちご泥棒』のカーテンをメインとしたスタイル・コーディネートをご提案させていだきました。

ちなみに、昨日のブログでご紹介をさせていただきました、同生地を使用した「ダイニングチェア・カバー」製作とは別の納品事例紹介ですが、それだけこの生地には心を引き付ける魅力があるようです。

 

「桜並木」に面したボウ ウインドウを
『いちご泥棒』のカーテンで演出

カーテンホルダーとは

納品日当日は、日和も良く、桜並木も美しくピンク色に色付き始めていましたので、納品後はこちらの窓で、新居に遊びにいらっしゃっていたご両親との記念撮影の背景を飾りました。

 

 

「カーテン」と「レース」のコーディネート

玄関ホールのボウ ウインドウでご採用いただいたのは、当社でも丈240cmの大型縫製品をご用意している、ウィリアム・モリス、1883年作の『いちご泥棒(Strawberry Thief)』より、川島織物セルコン(織物生地バージョン)の一番人気色のダークブルー、

当社にご来店の際、「玄関ホールにはこの重厚感のある生地」と奥様が一目惚れされた高密度ジャカード織りのファブリックです。

 

シアーには、繊細な格子柄の「チュール(編み)レース」と裾まで続く刺繍が美しい、マナトレーディングの『コロネット(1)』をコーディネート。

クラシカルな厚手に合わせ易い、優美なトルコ製のレースです。

 

 

「ボウ ウインドウ」を美しく機能的に。
意匠を考慮したカーテンレールの選定。

マナテックス コロネット(1)

3面の窓からなる「ボウ ウインドウ」に割付けたカーテンレールは、第1号モデルの発売以来、バージョンアップを続けて50年のロングセラー製品となった、トーソーの『エリート』カーテンレールをご提案。

中央の窓を「両開き」、左右の窓をそれぞれ「片開き」で納めるスタイルとして、各窓の持つ魅力を引き出します。
カーテンレール自体は3分割されていますが、一見、ひと続きのカーブレールの様に見える納めが、こちらの窓でのこだわりポイントです。

 

コッツワールド カーテン

その他、ロングセラー・カーテンレール『エリート』の機能的魅力としては、手前側の厚手がカーテンレールを覆う「Bフック」スタイルで取付けの際でも、吊元の傾斜角が最小限に抑えられるレールフォルムのため、窓全体の納まりがよりすっきり感じられることと、

 

リターン縫製 メリット

マナトレーディング コロネット レース

オプションの「キャップ一体型リターン金具」を併用して、多角形窓の両側面の納まりをすっきりと見せられるメリットがございます。

 

 

「カーテンホルダー」を効果的に使って。

カーテンホルダー 意味

最後に、こちらの窓のまとめとなる「カーテンホルダー」のご紹介。

ボウ ウィンドウを構成する3面窓にカーテンをまとめられるクリアランス壁がある場合、壁面に「カーテンホルダー」を取付けて、シンプルでありながら格調高い開閉スタイルをつくることができます。

腰壁の上に濃色系のカーテンホルダーを効果的なアクセサリーとして使いました。
右側のカーテンの内側に入り込んでいる階段との馴染みも良好です。

 

 

「玄関ホール」を飾るウィンドゥトリートメント。

川島織物セルコン いちご泥棒 カーテン

川島織物セルコン いちご泥棒 FF4501

『いちご泥棒』と繊細な刺繍レールの魅力を存分に引き出す、機能的コーディネート。
格調高い玄関ホールのウィンドゥトリートメントを美しく表現することができました。

 

 

◆ 当社・『ウィリアム・モリスの特集ページ』を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/inhouse.htm

◆ 当社・『輸入カーテンの特集ページ』 を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/inhouse-2.html

 

ミツワインテリア:http://www.mitsuwa-i.com/

 

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都会的な「モダンインテリア」に、カーテンとカーペットで温もりの演出。

2017年02月17日

 フジエテキスタイル ハウ FA1670 ボイルレース

川島織物セルコン パラテッシ FF4639 カーテン

こちらは、モダンデザインが印象的なLDでの「カーテン」「カーペット」の納品事例です。 

日中は柔らかな陽射しが心地よい温かみのある空間、夜は家具やアクセントタイルと調和した落ち着きのある空間演出を目指しました。

 

「カーテン」・「レース」のコーディネート
成熟した大人のお洒落を表現。

ボイル レース おすすめ

こちらは「ダイニング」側窓の納め。

ベランダの出入口窓と右側の途中窓を「両開き」のスタイルで1まとめにすることにより、大型窓を思わせる迫力を持たせています。

上部の「カーテンボックス」がひと続きになっている設計であれば、それぞれの窓を独立させずに、ダイナミックな演出効果を狙うことも可能です。

 

今回、シースルーのレースにご採用いただいたのは、フジエテキスタイルの人気のカラーボイル、『ハウ』FA1670より、自然でクリアな質感を楽しめる(NW)色。

『ハウ』は、キラキラとした上品な光沢感が美しいカラーボイルで、コーディネイトしやすいニュートラル系からエレガントなカラーまで7配色のカラーリングが用意されています。

 

マンション カーペット 事例

「経糸(たていと)」には、30dマルチフィラメント糸を使用し、オーガンジータイプと比較して、透過性が抑えられ、ハリ感の少ないドレープ性が得られるます。

また、「緯糸(よこいと)」には、20d分繊糸、30dフィラメント糸、フィルムのような質感の糸の3種類の糸を織り込み、繊細な質感を表現している、こだわりのレースなのです。

 

そして、「カーテン」にご採用いだいたのは、川島織物セルコンのカタログ「filo」収録のファブリックより、『パラテッシ』FF6439(BE)

 

アーバンモダン カーテン 事例

LDをつなぐデザインタイルや壁装色との相性も良く、広い空間にまとまりを感じさせることができる使いやすいこちらのファブリックに、今回は「遮光裏地」をつけて納めました。

 

カーテン 裏地 メリット

「裏地」には、遮光機能だけでなく、前幕との間に空気層を持たせることによる「断熱効果」がり、夏場の遮熱対策はもちろん、冬場の保温対策に効果的です。

 

カーペットの「保温効果」で
体に優しい「ナチュラル」インテリア。

 

また今回、フロアの足触りと、フローリングの保護(傷防止)を目的として行った、置き敷き「カーペット」施工には様々な効果的メリットがあります。

戸建住宅などと比べて室温の暖かいマンションであれば、床暖房の使用頻度も減り、室内の乾燥やフローリング上でのホコリの対流を抑制する室内環境が造り易くなります。

 

なみに、今回ご採用いただいたカーペットは「床暖房対応」の高品質ナイロンカーペットです。

しなやかな足触りと上品な光沢を放つこちらのカーペットは、土足歩行にも耐えられる強度を持ち、ラグはもちろん、お部屋の全面敷きにまで対応しています。

 

 マンション 内覧会 カーテン

以上、本日は、都会的な「モダンインテリア」を上質に演出する、カーテンとカーペットのコーディネート事例をご紹介させていただきました。

 

◆ 当社・『オーダーカーテン』の特集ページ を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/sub2.htm

◆ 当社『オーダーカーペット(置敷き)施工』の特集ページ
http://www.mitsuwa-i.com/overlock.htm

 

ミツワインテリア:http://www.mitsuwa-i.com/

 

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「屈折窓」の形状を考慮した『装飾バランス』提案事例。

2017年01月27日

オープンスワッグ バランス

こちらは、「屈折」面に並ぶ2つの掃出窓の形状に配慮した、カーテンとレースのコーディネートと『装飾バランス』提案施工のご紹介です。

 

「屈折」面に並ぶリビングの窓。
華麗でダイナミックに魅せる窓装飾を考える。

2017.1.20.7

まず、こちらは、お打合せ時にダイニング側から見たリビングエリアの様子。

空間自体はLDとしてひと続きですが、天井を横断する「構造梁」を境としてリビング・ダイニングが区分されてる間取りのため、リビング側の窓の存在感がクローズアップされて視界に入る印象がありました。

今回、お客様からいただいたご要望は、空間として完成しているリビングの演出を、お好みの「パープル系のファブリック」を効果的に使って華麗なスタイルで最終形にまとめたいというものでした。

スタイルのポイントとして、2つの掃出窓を区切る壁面に掛けられた『夢』と描かれた書画をリビングのテーマとして、「家具」、「小物」、「生花」といった嗜好品が凝縮されている窓辺の連続性(一体感)を強めた提案を考えることになりました。

 

2017.1.20.31

「屈折」壁面に配列されている2つの掃出窓の幅は、左側がW2.2m,中央の壁を挟んで右側がW1.8mありますが、『夢』の書画が描かれている壁面部に連続性を持たせると、幅4.7mのクランク形状窓になっています。

打合せ時のチェックポイントとして、2つに区分された「掃出窓」の上部が「カーテンボックス」としてつながっていたため、中央の壁面部分にも『上飾り(スタイル・バランス)』を追加することにより、ひと続きの窓として捉えられる一体感がを持たせる工夫が可能であることが判りました。

ただし、窓の高さはH200cmと短めなので、幅470cmにスケールアップする窓との縦横比に配慮したスタイル提案をする必要があります。

 

『夢』を育む窓。
一体感と演出法を考える。

リビング 変形窓 カーテン

それでは、今回のスタイル提案の概要を、提案素材のご紹介を含めて解説いたします。

 

2017.1.20.34

お客様のリクエストであった、高貴な印象を放つ「パープルの柄物」としてご提案しファブリックは、濃淡で表現したパープルのストライプ地に、「ペイズリー」が散りばめられた「カシミール」風紋様をライトゴールドの織りで表現した、上品なクラッシック柄です。

「ペイズリー(paisley)」とは、起源となるペルシャを経て、インドのカシミール地方にて、カシミア・ショールの伝統模様として完成した柄で、複雑で特有な植物模様を持つ織りが特徴です。

18世紀の初めにイギリス、スコットランド南西部の都市ペイズリー市に移入してからは量産化が図られ、この名が広まり、現在でもファッションを含めて様々な生活シーンで珍重されているお馴染みの図柄です。

 

2017.1.20.38

この生地の特徴として、『デザインビュー』というプリーツ表現に対応した柄であることがあげられます。

『デザインビュー』とは、2倍ヒダ(3ツ山)縫製で仕立てた際に、濃淡のあるストライプ地の濃いパープルラインがプリーツの山側(前方)に現れ、淡色ストライプベース側がプリーツの谷側に規則的に並ぶことを想定してデザインされたファブリックとそれに準拠した縫製のことを言い、美しいコントラストが生まれます。

 

ペイズリー柄 カーテン パープル

カシミール柄 カーテン 紫

2017.1.20.41

『デザインビュー』で仕立てられた、カーテンをかけると、ワンちゃんもご満悦。

 

高さ200cmの「カーテンボックス」。
ベースを構成する「バランス」のデザイン

2017.1.20.29

カーテン エアコン ダクト 隠したい

続いてこちらは、デザイン提案過程の「スケッチ素案(作画1)」。

撮影した窓の全体像に合わせて、縮尺大で製作した「上飾り」の土台部分をデザインしました。

左右の「テール(カスケード)」は、装飾性はもちろんのこと、屈折窓の形状や、エアコン配管の視覚的グレアを和らげる意図を盛り込んだデザインを意識しました。

 

2017.1.20.33

今回、カーテンと「上飾り」左右のテールには、縦ストライプ使い生地パターンを用いていますが、「上飾り」の内側部分は、コーディネートレースで仕立てる軽やかな「オープンスワッグ」を組合わせるスタイルで演出するため、生地の流れを「横使い」として、濃色の横ストライプがメインに表出されるデザインとしました。

 

2017.1.20.36

「縦使い」で仕立てた『テール(カスケード)』には、濃色無地の裏地をつけて仕上げます。

 

2017.1.20.2

こちらは「横使い」で仕立てた、内側の『ストレートバランス』の横ストライプ表現。

淡色生部分の生地を、僅かに上下のフレームに入れ、デリケートなアクセントとしています。

 

高さ200cmの「カーテンボックス」。
軽やかで上品に仕立てる「バランス」を融合。

2017.1.20.22

 装飾トリム コーディネート

次は、ベースを構成する「ストレートバランス」部分に、柔かいボリューム感を持たせる『オープンスワッグ・バランス』を組み合わせるスタイル提案です。

 

 

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メインとなる「レース」生地は、マナトレーディングのトルコ製・オパールレースとして人気のある『ヴェネチア』の35番色。

今回は、厚手に組み合わせた『オープンスワッグ』バランスにも使用しています。

 

 

2017.1.20.30

2017.1.20.1

高さH200cmのカーテンボックスに取付ける「上飾り」として、貧弱を避けつつ、圧迫感を持たせないスタイル表現を目指した今回の提案では、女性的な柔らかさを印象付けるレースを厚地に組み合わせる工夫を考えました。

 

2017.1.20.3

加工所との打ち合わせを経て、、、。

 

2017.1.20.10

2017.1.20.27

昼夜共に、華麗な印象となる「コンビネーション・バランス」が完成しました。

構成するスタイルは、

① 「ストレート・バランス」
② 「テール・バランス」
③ 「オープンスワッグ・バランス」

からなります。

 

2つの窓が融合する『夢』の完成。

マナテックス ヴェネチア 35 レース

2017.1.20.26

最後に、リビングのテーマとなる『夢』の書画が橋渡しする、カーテンボックス部分は、左右の「オープンスワッグ」を区分する「装飾トリム」でコーディネート。

 

2017.1.20.35

レース素材からなるオープンの場合、厚地でスタイルする「ネクタイ(ジャボ)」の代わりに、装飾トリムを組合わせる事も多いのですが、今回は、2連の『装飾タッセル』を分解して、程よい細長が得られる『装飾トリム』にアレンジした組合せで、繊細な「オープンスワッグ」に調和させました。

 

マナトレーディング ヴゥネチア レース

 2017.1.20.24

川島織物セルコン FT0171 カーテン

このような、生地の選定と、複数のスタイル・コーディネートを経て、お客様のご要望に沿った窓周りのリニューアルが完成いたしました。

『夢』テーマにした、上質な窓辺とインテリアの完成です。

 

◆ 当社 ・「装飾バランス」の特集ページを見る。
http://www.mitsuwa-i.com/balance.htm

 

ミツワインテリア: http://www.mitsuwa-i.com/

 

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「横長窓」のスタイル提案で必要な「バランス感覚」とは。

2017年01月09日

高さの低い「多角形の大型窓」
スワッグの高さとスタイルの工夫。

横長窓 スタイルバランス

近年、高層マンションを中心に「多角形の大型窓」が増えていて、LD一体型の居室構成に伴い、幅6mを超える様な「横長窓」も珍しくなくなてきました。

ご覧いただいている事例の窓は、左右のコーナー部分を含めると9mの幅がありますが、窓幅に対して、梁下のカーテンボックスからフロアまでの高さが2mで、横縦比率「4.5 : 1」になっています。

取付高が低めの窓の場合、横長形状が強まるほど、「上飾り」の提案難易度が高まるという問題があり、本日はその事例解説となります。

 

V「valance(上飾り)」 で始まるバランス と、
B「 Balance(比率)」 で始まるバランス

マナテックス マルメゾン カーテン
 

装飾バランスの印象を高めるポイントとして、まず第1に考えなければならないのは、天井や窓の高さとバランスの寸法比率の確認です。


V
「valance(上飾り)」 で始まるバランス
と、
B「 Balance(比率)」 で始まるバランス の調和を念頭に入れた提案をする必要があり、一般的にはカーテンの丈の「15%程度」をバランスの丈として、カーテンの吊元が見えないようにバランスをかぶせるのが基本とされています。

今回の事例では、「スワッグバランス(ジャボ=ネクタイ付)」の丈を30cmでデザインしています。

比率の目安(全体丈の15%)だけで考えれば、高さ2mの窓であれば、上部の上飾りは30cm以下で作れば良いともいえますが、横長窓の場合、単純にその基準が当てはまらず、窓に合わせたスタイリングに苦慮しました。

 
 
 
参考までに、「カーテンボックス」が2.5mの天井高にある窓で、サッシの高さが2mである場合は、壁面いっぱいまで覆う配分でスワッグとジャボ(=ネクタイ)をレイアウトすると全体サイズの20%程度のバランス比となり綺麗に納まります。
 
 
ストレートバランス 腰高窓
 
また、梁下高2mの「腰高窓」であっても、高さが横に均一となる「ストレート」系のバランスを採用すれば、全体丈の20%以上のバランス比でスタイルしても圧迫感は感じられないという特性があります。
  
 
「縦比率」に対してのバランス調整。
 
2016-12-26-5

装飾バランスは、窓と天井との距離関係や、窓の高さ、スタイルの違いにより印象が変わる奥深いものです。

そのため、実際の現場を見ながらスタイルの寸法比率をその都度シュミレーションして、お客様と入念な打合せをする必要があります。

この床高2mの窓では、180cm程度の開口を確保しなければ窓辺に圧迫感を感じる印象ですが、縦比率15%(30cm)で均等に窓の上部を覆ってしまう「ストレートバランス」は向きません。

 
   
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かといって、横縦比「4.5 : 1」の窓に、縦比率だけに配慮した「スワッグバランス」をスタイルしてしまうと、上部開口の圧迫感は緩和させますが、上飾りのデザインが間延びしてしまいます。
 
幅9m、カーテンボックス高が2mの窓に、最頂高30cmの「スワッグ・バランス」をデザインした今回の事例では、縦比率と合わせて横比率も考慮する必要があるため、スワッグの「懸垂曲線」が緩やなものとなり、上部のくびれ(谷)も広く緩やかになることは避けられません。
 
 
2016-12-26-3
 
そこで、上部開口の圧迫感は緩和させつつ、横比率の調整により緩やかになった谷間に、シャープで両側の『テール』との視覚的連結が得られる装飾『ジャボ』を加えて最終的なバランスを整えました。
 
ジャボ(英:Jabot)」とは、中世にヨーロッパで用いられていた襞の付いた胸の飾りに由来しており、わかりやすく「ネクタイ」と呼ばれることもあります。
 
 
 
ジャボ とは
 
「テール」と調和した「ジャボ」が入る事により、緩やかな谷のくびれにリズミカルなアクセントを加えることができました。
 
『スワッグ&テールバランス(ジャボ付)』のファブリックにお選びいただいた生地は、「表面(ブルー)」と「裏面(ブラウン)」になっているリバーシブル生地で、折り返しの縫い代が見えない「スワッグ」部分は、1枚仕立てでシンプルにスタイルしていますが、複雑な生地の折り返しが見え隠れする「テール(カスケード)」「ジャボ(ネクタイ)」の表裏は、A面とB面を頂点で縫い合わせる「無双縫製」の技法により、生地1枚使いのスワッグ表裏とのカラーバランスを整えています。

 

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 こうして、縦横の様々なバランス比と窓辺のロケーション、生地の特性を考慮しつつ、無事にお客様のご希望を叶えることができました。

 

◆ 当社 ・「装飾バランス」の特集ページを見る。
http://www.mitsuwa-i.com/balance.htm

 

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天然素材を含んだカーテン。「裏地付縫製」と「リターン縫製」のアラカルト事例。

2016年11月24日

11月24日。
東京・神奈川では観測史上、異例の降雪も記録して、皆さま驚かれたことと思います。

外も寒いですが、朝起きて「窓辺も寒い」と感じられた方も多いのではないでしょうか?

本日のブログでは、寒がりの方にお勧めしている、窓辺の断熱(保温)対策として有効な、カーテンの「裏地付縫製」「リターン縫製」の組合せと効用について納品事例を交えてご紹介させていただきます。

 

「カーテン」と「レース」の選定。
ナチュラルで温か味のある窓辺に。

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マンションご入居前に「リノベーション」リフォームを行われたお客様からいただいた窓辺のご相談は、1日を通じて自然の温かみと明るさを感じられるナチュラルな窓辺にしたいというものでした。

 

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まず、レースでご採用いただいたのは、五洋インテックスのカタログ『サザンクロス』収録の刺繍レース・「エーファ(SL390 01)」

麻を思わせるベース地にリーフ柄の刺繍をストライプ状に描いたナチュラルな印象のシアーは、刺繍レースの世界的産地であるトルコ製のファブリックです。
緑豊かな窓辺にはもちろん、窓からの視界に緑が少ないお部屋などにもお勧めです。

 

FEDE Ricco フェデリッコ Saulat ソラ RC120 02 カーテン

次に、「カーテン」「遮光裏地」にご採用いただいたのは、海外の輸入生地が数多く収録されているカタログ、『FEDE Ricco(フェデリッコ)収録のファブリックより、「Saulat(ソラ)」のイエロー(RC120 02)。

コットン(綿):70%とポリエステル:30%からなる交織で、ドイツ製の生地です。

 

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「Saulat(ソラ)」のイエロー色には、デザインに色彩に影響する仕掛けがありまして、メインとなるデザイン(イエロー)の背面に少しずらして描かれたモノトーン(ライトグレイ)のレイヤーを重ねることにより、明るさを抑えた落ち着きのある色調に見える視覚効果を狙っています。
海外ブランドのセンスを感じさせる生地です。

イエローとグレイの組合せで、「グリーン(黄緑)」を思わせるニュアンスを出しているこちらの個性的な生地は、カーテン生地としては薄手なもののため、「寝室」でのご採用にあたり、薄手の表幕の鮮やかな発色を濁らせずに綺麗に仕立てられる「遮光裏地」を使うことになりました。

濁りの少ない遮光(暗幕)は、高い遮光性(遮光1級)を出しにくい特徴がありますが、これはお客様の求めるご要望に沿って都度ご提案させていただいています。

 


「裏地付縫製」のメリットと、

縫製仕様のバリエーション

リターン カーテン 天然素材

カーテンに「裏地」を付けるメリットは、遮光生地であれば、薄手のカーテンに遮光性を持たせる効果が当然ありますが、それ以外にも、表幕に「綿・麻・レーヨン」など、天然繊維を使用している場合は、生地の劣化やプリントの褪色防止などが重要な目的となる場合が多いです。

また、派生効果として、2枚重ねの生地で仕立てる構造のため、幕体内に空気層を含ませることによる「断熱効果」が大いに期待できます。
この場合の断熱効果とは、冬場の「保温効果」だけでなく、夏場の「遮熱効果」も含まれますので、「寝室」でもリクエストの多い仕立てとなっています。

薄手の生地に、薄手の裏地を付けるだけでも、ベルベットなど、保温性に優れた生地に負けない断熱効果が期待できると言われています。
また、軽やかな生地に裏地を付ければ、冬場はもちろん、夏場は視覚的にも涼しげに感じられるという効果もあるため、冷暖房などの空調効率との観点から「裏地」の効用が改めて評価されています。

 

フジエテキスタイル ノンバーンエコ 裏地

「裏地縫製」の仕上げ方については、近年、メーカーや専門店レベルで素材に応じた工夫が考案され始めています。

例えば、当社で取扱いのある、「フジエテキスタイル」の縫製仕様には、天然繊維(表地)と化学繊維(裏地)の組合せなど、洗濯収縮率の異なる生地を組み合わせた際の長期的な使用を考慮して、敢えて耳を縫い合わせない仕立て方もご特殊縫製の1つとしてございます。

 

フジエテキスタイル ノンバーンエコ カーテン

上部「芯地」部分のみ一体縫製します。

 

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こういった素材の組合せに応じた裏地縫製のアプローチは、研究の歴史が浅いため、メーカーによっては対応していない場合があります。
その様な場合は、提携の加工所に依頼をしています(今回も特注で作っています)。

ちなみに、寸法安定性に優れたポリエステルなど、化学繊維同志を使った裏地付縫製の場合は耳も縫いますが、裾は縫い合わせずに、裏地側の丈を表地より2cm程度短く仕立てるのが一般的です。

たかが「裏地」と思われるかもしれませんが、されど「裏地」で、なかなか奥深いのです。

 

 

「カーテンレール」のカスタマイズ。
「リターン金具」で、断熱性と遮光性の強化。

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こちらのお部屋の「カーテンレール」には、木目調レールのTOSO『エリート』が、全オーナーから引き継がれて設置されていました。

 

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TOSO「エリート」カーテンレールは、初代モデルの発売より今年で50周年のロングセラーとなる、インテリア業界でも話題の「機能性カーテンレール」です。

使いやすさと耐久性に優れているだけでなく、近年では木目カラーのバリエーションも充実して全12配色のカラーラインナップを誇ります。

10数年前に設置されたであろうカーテンレールでしたが、木目調の外観のため、痛みや汚れもほとんど目立たず、リノベーション物件でもそのままご使用いただけていました。

 

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今回は、この古い『エリート』カーテンレールに、オプション部材といて発売されている「キャップ一体型リターン金具」を追加して、カーテン左右の「遮光強化」と「断熱性強化」が得られるカスタマイズを行いました。

「キャップ一体型リターン金具」は、このカーテンレールの設置当初にはなかったオプション部材ですが、『エリート』カーテンレールには、製品としての長い歴史の中で新たに開発された、後付できる部材が充実しています。

 

カーテン リターン メリット

近年の調査では、カーテンレールの左右にリターンをつけることにより、約5%、窓辺の断熱性能の向上が得られることがわかってきました。

リターンを併用すると、それだけカーテンの製作幅が増えるため、窓サイズや、生地巾によっては価格が変わる場合もありますので、カーテンの仕上げとなるヒダ倍率の微調整の範囲内で対処できる場合は、ケースバイケースで対処しています。

 

カーテンレール カバートップ メリット

ちなみに、今回ご採用には至らなかったオプションとして、『カバートップ』という、遮光性の向上、断熱性の向上、カーテンレールトップのメンテナンス性の向上に役立つオプション部材も開発させています。

リターンとカバートップを使用すると、この機能性レールの遮光性能、断熱性能が更に期待できます。

 

 

「裏地付縫製」と「リターン付縫製」の併用。
見た目だけでなく実用性でも暖かい寝室の窓周り。

リターン縫製 とは

リターン縫製の様子。スッキリとしながら実用的なフォルムとなりました。

こちらの事例では、10cm指定のリターンで仕上げていますが、例えば、巾の大きいカーテンの端をリターンとして流用しつつ、たっぷりと脇を固める場合もございます。

 

裏地付カーテン メリット

こうして、遮光機能を持たせながらも、視覚的にも実用的にも明るく、温かい「寝室」の窓辺ができました。

以上、本日は、「裏地付縫製」と「リターン縫製」のアラカルト事例について、カーテンレールの効果的なカスタマイズと併せてご紹介させていただきました。

 

◆ 当社・『オーダーカーテン』の特集ページ を見る。
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『バラ色の暮らし』。オーダーカーテンの展示サンプル入荷しました。

2016年11月17日

イングリッシュガーデンに迷い込んだかのような、
ロマンチックでエレガントな窓辺。

バラ色の暮らし カーテン 取扱店

ミツワインテリアでは、ケイ山田プロデュースの『バラ色の暮らし』デザインのカーテンとレースを全点、店内だけでなくお打合せ時にお持ちしてコーディネートができる縫製品でご用意しております。

 

バラ色の暮らし ケイ 山田

 

花々の優しい色と香りに満ち溢れ、蝶や鳥たちが集う、 日本初の本格的英国式庭園として知られる、 『蓼科高原 バラクラ イングリッシュ ガーデン』

『バラ色の暮らし』ブランドは、このガーデンの総合デザイナーである、ケイ山田が、 四季折々の花や美しい景観にインスピレーションを受けて、服飾やインテリア雑貨にコーディネートを意識したオリジナルの「カーテン」「レース」をのデザインまで展開されています。

 

2016-10-11-10-3

アスワン㈱がリリースする、オーダーカーテン・カタログ『オーセンス(edit.7)』で、英国園芸研究家であるケイ山田プロデュースの『バラ色の暮らし』のデザインが登場したのは、2014年8月。
発売当初、6作品の展開であったシリーズが好評なため、今回新たに4作品(7アイテム)が追加されました。

ミツワインテリアでも、カーテン&レースの展示縫製品(全10作品・13アイテム)をご用意していますが、海外のプリントファブリックなどとの組み合わせで展示すると店内がますます華やかになりました。

 


 
 

代表作の『フリチラリア』。
 カーテン・レースのバリエーションが充実。

フリチラリア カーテン

 

作品①:  『フリチラリア』シャンタン
生地品番: B4159

作品②:  『フリチラリア』ボイル
生地品番: B4164

 

 

作品③:  『フリチラリア』遮光
生地品番: B4162

作品④:  『フリチラリア』編みレース
生地品番: B4163

ケイ山田のブランドの中で、シンボルフラワーとも言われている人気の『フリチラリア』

2014年の第1作では、優しい光沢のある「シャンタン(シルク)」風のグラウンドに描かれた薄手と、寝室にもお使いいただける「遮光(2級)」厚手、2種類のカーテンが用意されました。
また、コーディネートレースには、明るい陽射しが採り込める「ボイル」と、しっかりとした「編みレース」をご用意して、フリチラリアだけでなく他のデザインとコーディネートもできるコンセプトで描かれ、リビング・ダイニングの窓から寝室の窓まで、幅広くお使いいただけるファブリックとして不動の人気がございます。

 

フリチラリア サテン カーテン B4901,4902,4903

2016-10-11-10-13

作品⑤:  『フリチラリア サテン』
生地品番: B4901~4903

今回の新作、『フリチラリア サテン』は、「白磁の食器」を思わせるシルキー(絹)な光沢と滑らかな手触りが特徴の「サテン」地に、フリチラリアが咲き誇る精緻な描写を、単色の「緑」、「赤」、「青」で描いた薄手のカーテンです。

しなやかな手触りでありながら、耐久性に富み洗濯ができる、ポリエステル繊維を使用したウォッシャブル仕様で、上品なモノトーンをお楽しみいただけます。

 

 

コットン風やシルキーなサテン生地。
ウオッシャブル仕様で新登場。

ガーデニング カーテン B4904

作品⑥:  『ガーデニング』
生地品番: B4904

もう一つの新作カーテンである『ガーデニング』は、コットン(プリントの素材感を厚手のポリエステル繊維で表現した、ウォッシャブル・カーテン。

明るいベージュのグラウンドに、赤、緑、黄の配色を規則的なパターンで描いたガーデニングのデザインは素朴さと優しさに満ちています。

 

 


 

『遮光・カーテン』が充実。
5作品(6アイテム)展開でご用意。

『バラ色の暮らし』の第1作では、 『フリチラリア遮光』、『ヴィクトリアンローズ遮光』、『クリスマスローズ遮光』の3作品を、遮光生地(遮光2級)でご用意しました。
遮光ではありますが、「寝室」だけでなく、一般的な洋室やリビング・ダイニングでもご採用いただくことのある生地です。

作品⑦:  『フリチラリア遮光』
生地品番: B4162

『フリチラリア 遮光』は、フリチラリアを始めとした花々がお部屋や窓辺ををナチュラルな美しさで包み込む様を、花々が咲き競うイングリッシュガーデンを写しだしデザインで表現しています。

薄手やレースのフリチラリアとの組み合わせで使われることもある人気生地です。
 

ヴィクトリアンローズ 遮光カーテン

作品⑧:  『ヴィクトリアンローズ』遮光
生地品番: B4161

『ヴィクトリアンローズ』は、「英国」らしいテイストを加えて、オールドローズやライラック、カーネーションをあでやかに表現した「遮光カーテン」です。
薔薇の花々に囲まれて暮らす幸せを窓辺に演出しています。

 

クリスマスローズ 遮光カーテン

作品⑨:  『クリスマスローズ』遮光
生地品番: B4160

『クリスマスローズ』は、可憐な表情を見せるクリスマスローズや、スミレ、ラベンダー・・・といった、 「イングリッシュガーテン」ならではの自然美を描き出した遮光カーテンです。

窓辺を優しい雰囲気の庭園として演出します。 

 

フラワーガーデン 遮光 カーテン B4905

作品⑨:  『フラワーガーデン』遮光
生地品番: B4905

新作の『フラワーガーテン』は、可憐な花々の女性的な自然美を、精緻なデザインと豊かな色彩でよりエレガントに描いた遮光カーテンです。

遮光カーテンを使っていることを忘れてしまう、美しい庭園の賑わいが、窓辺とお部屋を華やかに演出します。

 

ロココローズ 遮光 カーテン B4906,B4907

2016-10-11-10-9

作品⑩:  『ロココローズ』遮光
生地品番: B4906~4907

今回の新作で、最後にご紹介する『ロココローズ』の2配色は、深みを含ませたベージュ地に、伝統的なプリント柄に見られる重厚なタッチで描いたローズガーデンが印象的な遮光カーテンです。

綿麻のプリント地に遮光の裏地を付けた様なしっかりとした手持ち感のあるファブリックは、飽きることなく、様々なインテリアシーンで長くお使いいただけるこだわりの作品となっています。

 

 

2016-10-11-10-2

ミツワインテリアでは、現地お打合せ時に、『バラ色の暮らし』の縫製サンプルをお持ちして、実際の窓辺でご覧いただくサービスも行っておりますので、 詳細はお気軽にご相談下さい。

 

◆ 当社・『オーダーカーテン』の特集ページを見る。
https://www.mitsuwa-i.com/sub2.htm

 
ミツワインテリア:https://www.mitsuwa-i.com/

 

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『二世帯住宅』における、「ご両親世帯」のオーダーカーテン納品事例と工夫。

2016年11月04日

本日のブログでは、『二世帯住宅』における「ご両親世帯」・「LD & 寝室」でのオーダーカーテン納品事例をご紹介させていただきます。

 

「引き戸」で区分された 『LD』と『主寝室』窓。
「柄物」と「無地」のファブリックに統一感を。

2世帯住宅 親 カーテン

1Fの「LD」と隣接する「寝室」側は、開放的に使用することが多いとのことでしたので、空間としての広がりを持たせるため、居室別に異なる「カーテン」をご採用いただきながらも、統一感も感じられるスタイルアレンジをご提案させていただきました。

今回の場合、共通仕様でご採用いただいた窓装飾品は、「レースカーテン」と「カーテンレール」で、カーテンは別の生地をお選びいただいています。

 

LD・『カーテン』生地のご選定。

f-2014.8.4.10

採用生地 (カーテン)
メーカー:フジエテキスタイル
 カタログ:『STORY 』
生地品番:FA6805・『ラトバリタ』
カラーバリエーション: 全5色
生地幅:138cm
生地組成:ポリエステル 100%(ウォッシャブル)
柄リピート:タテ:45.2cm、ヨコ:34cm
生地価格:5,300円/m(3,850円/m2)・税別

 

今回、LDでご採用をいただいた生地は、当社にも、(MV),(NL),(SB)の縫製サンプル(3アイテム)のご用意がある、フジエテキスタイルのカタログ「STORY 2」に収録されている、人気生地、FA6805・『ラトバリタ』です。

丈:240cmの長尺縫製サンプルを店内と、採寸時に現地でご覧いただき、ご採用いただきました。

 

f-2014.8.4.3

FA6805・『ラトバリタ』は、「シャンタン(シルク調)」ベースの生地に、ナチュラルで優しいフラワーデザインがセンス良く織で表現された、上品な印象の厚地のファブリックです。

 

 

『装飾タッセル』のコーディネート。

f-2014.8.4.12

店内では、コーディネート用の「装飾タッセル」を、様々なテイストのカーテンやレースとのスタイリングをに対応できる様、150点以上ご用意しております。
フジエテキスタイルの「タイバック(装飾タッセル)」に人気アイテムを中心に豊富にご用意しておりますので、カーテン生地に合わせて相性の良い一品をお選びいただきました。

 

f-2014.8.4.2-3

コーディネートさせていただきました、「タイバック(WBTB23・PU)」納品後の様子です。
カーテンの優しい色を、色調を強めたアクセントで引き締め、素敵な日中の窓辺を演出することが出来ました。

 

 

『LD』・「掃出し窓」での納品の様子。

f-2014.8.4.2

1Fの庭に通じている、「LD」の窓は、バリアフリーの「掃出窓」です。

「神棚」を挟んで、左右に2つの窓が配置されておりましたので、「神棚」の視覚的演出も考慮して、カーテンレールの高さや配置を決めました。

 

f-2014.8.4.2-2

「神棚」の左側の窓は、左側面が壁での小ぶりな腰高窓でしたので、敢えて「両開き」とせず、「片開き」で紙棚側にスッキリとした印象を持たせることになりました。

 

 

『寝室』の各窓は、「配置」や「方位」の
使い勝手を考慮したスタイルで演出。

f-2014.8.4.4

「LD」側から見える、「寝室」は、引き戸を開放すると、LDから続く空間に連続性ず得られるレイアウトになっていました。

 

寝室 カーテン リターン

寝室は、右側の「腰高窓」が西日の強い窓となっていました。

 

 

寝室・『カーテン』生地のご選定。

f-2014.8.4.11

採用生地 (カーテン)
メーカー:フジエテキスタイル
 カタログ:『STORY 』
生地品番:FA2140・『サバイ』
カラーバリエーション: 全18色
生地幅:150cm
生地組成:ポリエステル 100%(ウォッシャブル)
柄リピート:なし
生地価格:3,000円/m(2,000円/m2)・税別

 「寝室」でご採用をいただきました生地は、LDと同じく、フジエテキスタイルのカタログ「STORY 2」に収録されている、ロングセラー生地より、FA2140・『サバイ』をご採用いただきました。

当社にも縫製品(2色アイテム)とカラーチャート・サンプルをご用意しておりますが、『サバイ』は、カラーバリエーション・全18色の展開を持つ、他のファブリックと合わせ易い、『シャンタン(シルク調)』生地で、クッションなど、小物のコーディネートにも良く使われます。

 

 

機能性カーテンレール』のもつ魅力的な特徴。

f-2014.8.3.13

今回、ご採用をいただきました「カーテンレール」は、機能性だけでなく、「木目調&メタル」の装飾性を併せ持つ、タチカワブラインドの『ファンティア』・サイドカバー(ダブルセット)です。
木目色には、格調高いインテリア表現も可能な、「木目ダーク」色をご採用いただきました。

フロアの色との相性も良く、落ち着いた雰囲気を表現することが出来ました。

 

 

『リターン機能』を効果的に活用できる、スタイル・アレンジ。

f-2014.8.3.14

『ファンティア』・サイドカバー(ダブルセット)の場合、前幕の両サイドを覆える寸法でカーテンをオーダーしておけば、カーテンレールの持つ「リターン機能」により、必要に応じて、横からの「遮光」「遮熱」「断熱」対策を強化することもできます。

カーテンのリターン寸法の加算は、採用されるカーテンレールの仕様に応じて決めますが、カーテンの製作幅を、リターン分を足した「Aフック(天付)」使いで大き目に作ることにより、リターンを使用したり使用しなかったりと、フレキシブルにご活用いただくことも可能です(大は小を兼ねる)。
この併用法は、柄のない無地のカーテンでは比較的お勧めですが、柄物のカーテンの場合は、リターンを使用しない時の印象が窮屈になることもありますので、選ばれるカーテン生地の特性を踏まえてご提案をさせていただいております。

また、リターン分の幅を増やすことによってカーテンそのものの「価格帯」が変わる場合も多いですので、リターンの活用頻度によって採用の可否を決められると良いでしょう。

 

f-2014.8.4.8

『西日』の強い窓側の納品の様子です。

 

リターン 寝室

『リターン機能』を活かした、フォーメーションパターンです。

今回のリターンは、ヒダ数を左右1つずつ増やす仕様でカーテンの幅寸法を加算させていますので、カーテンレールに予備「ランナー」を1つ入れておけば、取付フックの引掛けるランナーを変えるだけで、窓の側面も覆うことも覆わない付け方もできます。

ちなみに、ご両親のお部屋には「電動シヤッター」が配備されていました。
2世帯住宅の設計には、この様な仕様も多いかと思われます。

 

f-2014.8.4.6

「寝室」正面の窓は、開口の大きな窓でも、適度な意匠性を持つ「機能性カーテンレール」をご採用いただくことにより、「壁際」や「エアコン」との干渉も解決しながら、すっきりと窓辺を演出することが出来ました。

 

f-2014.8.4.5

開口の大きな窓でしたので、コーナー壁の下に「コンセント」が無ければ、フロアまでファブリックで大きく包むスタイルも可能でしたが、今回は、コンセントの使いやすさを重視した寸法で納品させていただきました。

カーテンの幅や丈を決める際は、窓だけでなく部屋の構造を理解することも大切です。

 

以上、本日は、「ご両親」がお住まいになる、『二世帯住宅』における、1F・「LD & 寝室」でのオーダーカーテン・スタイル納品事例をご紹介させていただきました。

 

◆ 当社・『オーダーカーテン』の特集ページを見る。
http://www.mitsuwa-i.com/sub2.htm

◆ 当社・『輸入カーテンの特集ページ』を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/inhouse-2.html

◆ 当社・『カーテンレール特集ページ』を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/sub2-2.htm

 

ミツワインテリア:http://www.mitsuwa-i.com/

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