戸建住宅の階段・廊下に、滑り止め対策として本格アキスミンスター織りの敷き詰めカーペットを納品させていただきました。
カーペット施工による滑り止め効果
今回ご依頼をいただいたきっかけは、フローリング仕上げの廊下と階段での滑り止め対策とのこと。
毛足のあるカーペット敷きにすることで効果的な対策が講じられます。
カーペットは置き敷きではなく「グリッパー工法」による敷き詰め施工で納めました。
カーペットの中敷きに、固定用の専用グリッパーと同厚(※8mm)のアンダーレイを敷くことで転倒時の衝撃を緩和するクッション性と柔らかな足触りが得られます。
階段・廊下での「柄物カーペット(絨毯)」の割付
今回ご採用いただいたカーペットは、機械織りカーペットの中でも最高級品として位置付けられている、カット密度の高い「アキスミンスター・カーペット」です。
「アキスミンスター・カーペット」とは、イギリスのアキスミンスター地方に由来を持つ、多色使いと複雑な織柄が特長のカーペットで、ウールや化学繊維混紡のパイル繊維によるソフトな足触りと高密度カットパイルが特徴です。
階段敷のカーペットを採用する場合、階段の形状と流れを考慮した柄取りが必要となるため、一般的には無地のカーペットが多用されますが、今回はお客様から強い要望があったためこちらの柄物絨毯をご採用いただくことになりました。
細かい裁断と割付が必要となる柄物カーペットを階段に施工する場合に必須となるのが、ご覧の様なカーペットの裁断スペースです。
基本的に柄物カーペットはロール巾単位での販売となっていて、今回の場合は364cm巾のカーペットを厳密に裁断することで廊下・階段での施工行っていますが、お客様宅のガレージが使用できたためお受けすることができました(※十分な裁断スペースが確保できない場合、当社では対応不可となります)。
割付・裁断は、事前にお客様との空間認識の共有で使用した3Dデータのシュミレーションをもとに現地で実施していますが、本事例での提案内容を以下にご紹介させていただきます。
こちらは「廊下敷」部分の柄取り提案と施工後の様子ですが、厳密な現調サイズに柄データを落とし込むことでイメージ通りの納めを実現しています。
続いて直線階段部エリアのシュミレーションと施工後の様子。
そして最後に「回り階段」部分のシュミレーションと施工後の様子。
クッションの効いたカーペットによる滑り止め効果はもちろんですが、素材の持つ保温効果により寒い時期にも快適なフロア環境が整いました。
以上、本日は階段・廊下の滑り止め対策として本格アキスミンスター織りの敷き詰めカーペット納品事例をご紹介させていただきました。
「グリッパー工法」によるアンダーレイを含む下地調整、精密裁断、施工に要する工期の目安は2~3日(※素材、柄の有無により異なる)となりますので、通常施工よりは手間を要しますが、今回もお客様から大変ご満足をいただくことができました。
ミツワインテリア:https://www.mitsuwa-i.com/
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- 階段・廊下エリアでの柄物カーペット(絨毯)施工事例。柄の割付と提案・裁断・施工の実際。 はコメントを受け付けていません
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