『MORRIS ARCHIVE IV』
THE COLLECTOR FABRICS
本日は世界的なベストセラーである『MORRIS ARCHIVE』の第4弾コレクションブック・『MORRIS ARCHIVE IV』 – THE COLLECTOR FABRICS 収録のファブリックをご採用いただいた事例紹介です。
このアーカイ ブックンに付けられたタイトルは、『THE COLLECTOR』。
デザイナーとしてだけでなく、ペルシャ絨毯やインドの染色テキスタイルの専門家という顔も持ち合わせていたウィリアム・モリスが、彼個人の収集品やオリエントのテキスタイルから刺激され創作したものを基につくられたコレクションです。
生地の詳細は発売元であるマナトレーディングの特集ページよりご覧いただけますが、8柄のプリント生地と刺繍生地が収録されており、カーテンやクッション用のファブリックとしてクラシカルだけでなく、モダン空間でのコーディネートにもお使いいただけます。
「Bullerswood」 納品事例
こちらは、『THE COLLECTOR』収録作品の中の1つ「Bullerswood」のご採用事例。
リビンク゛と洋室エリアを開放して使うことができる、マンションご入居前の納品事例です。
「Bullerswood」は、1893年開催のアーツアンドクラフツ協会の展示会で発表された、マートンアビー工房による手織りカーペットからインスパイアされた作品で、ケルムスコットハウスのダイニングに飾られていた大きなペルシャ絨毯をベースに描かれたと言われています。
『THE COLLECTOR』では4配色をご用意していて、今回はブラックのベースカラーとアンティーク調の色使いで表現した色番:226393を遮光裏地との組み合わせでご採用いただきました。
139cmの生地巾いっぱいを1リピートで表現した大柄は、縦リピートも103cmあり、伝統的なペルシャ絨毯の花瓶デザインを大胆かつ個性的に表現しています。
この様なビッグ・リピートの生地でドレープカーテンを仕立てる場合に注意するポイントとして、2倍ヒダ(3ツ山)や1.5倍ヒダ(2ツ山)などの倍率だけにとらわれず、製品幅の中に本来の生地巾を無駄なく落としこむ配慮が必要な場合があります。
1窓だけの場合は配慮し易いのですが、複数窓での統一感を考える場合は窓幅の相違により難しい場合があります。
今回の場合、リビング側の窓は製品幅W228cmで仕立てていますが、139cmの生地巾を3巾接ぎ合せて無駄なく使いきることで約1.83倍のヒダ倍率となりました。
リビング側との統一感を求めたい洋室側の窓は製品幅W150cmで仕立てていますが、139cmの生地巾を2巾接ぎ合せて無駄なく使いきることで約1.85倍のヒダ倍率となりました。
今回は、たまたまですがリビングとほぼ同じヒダ倍率で揃えることが出来ましたので、ご採用生地の柄リピートと窓との相性が良かった好例となりました。
その他、柄の特性を考慮して通常縫製とは異なる納めを考えたのがこちらの脇部の納め方。
ストライプ柄端部の接ぎ代が少ない生地であったため、通常では切り落として使用しない耳の部分も折り返しとして使うことで脇のボーダー柄を途切れさせることなく製品に表現することができました。
個性の強い輸入生地を取扱う場合は提案の引き出しを多く持つことが必要です。
◆ 当社・『ウィリアム・モリスの特集ページ』を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/inhouse.htm
ミツワインテリア: https://www.mitsuwa-i.com/
- カーテン(輸入ブランド)
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- ウィリアム モリス『MORRIS ARCHIVE IV』コレクション 。収録生地納品事例。 はコメントを受け付けていません
- at 12:14 PM
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