リビングエリアのフロアを挟んで正対している2つの横長窓に、2種類の「ロールスクリーン」を設置させていただいた事例紹介です。
淡いブルーグリーンの壁装で囲まれた横長窓には、調光ロールスクリーン『FUGA』のホワイト(ベーシック)色を、ウッドデッキに面した白い壁装仕上げの掃出窓には、青磁色のロールスクリーンを組合わせて、上質なナチュラル・モダンのインテリアシーンを引き立たせました。
プライバシー対策が必要な窓には
『FUGA』調光ロールスクリーンを。
屋外駐車場に面した窓には、昇降過程での自由度の高い調光と、一日を通してのプライバシー調整に優れる『FUGA』調光ロールスクリーンを2分割設置で採用いただきました。
そして、不透明スラットでシースルーを閉じたプライバシーモードでは、駐車場側からの光りを抑えつつ、ウッドデッキ側の窓から注がれる木の温もりがブレンドされた光の影響を受けて、時折、「秘色(ひそく)」さながらの緑味がかった表情が生み出されました。
秘色とは、「青磁」の世界では貴重とされる冬空の透明感をもった水色です。
ウッドデッキ側の窓には
『青磁色』のロールスクリーンを。
続いて、リビングより広い大解放ウッドデッキに面した出入口窓。
ウッドフェンスもあり、外部からのプライバシーが余り気にならない窓のため、一番コンパクトな窓周り品をコーディネートしたいというお客様のご要望。
全開できるダイナミックな4枚折戸の意匠と機能を邪魔せず手軽な出入りを可能とする製品として、チェーン式操作の「ロールスクリーン」をご提案させていただきました。
ご採用いただいた生地は、今年6月にトーソーからニューリリースされた、『ルノファブ(全20色)』より、TR-3278(セージブルー)。
白い壁に組み合わせたセージ(青磁)ブルーのロールスクリーンは、対面する壁と窓の関係をバランスよく反転させる視覚効果があります。
『ルノファブ』は、近年のトレンドとなる生地の質感と色合いを徹底研究して、上質なナチュラル・モダンにターゲットを絞った、メーカーの自信作で、既に業界内でも高い評価を得ています。
ルノとはフィンランド語で『詩』を意味することば。
心地良い窓辺とインテリア演出を通して、日々の暮らしにそっと寄り添いたという作り手の思いが込められ、ざっくりとした質感の中に、カーテンを思わせる柔らかな手触りを感じていただける、新しいファブリックとなっています。
『ルノファブ』は、スモーキーな「グレー」を絶妙な割合でブレンドしたカラーバリエーションが特徴。
大開口窓でも、主張を抑えた透明な空気感も感じていただけるよう、淡めの色使いでニュアンスカラーを作り上げています。
上質と洗練に重きを置いたファブリックは、小窓はもちろん、広幅の窓でも上品さを失いません。
ウッドデッキ側の窓は、開口5㎡の大開口でしたが、この生地なら、「アクセントウォール」の様な役割を果たしてくれそうです。
5cmの窓枠にどう設置するか?
「スクリーン逆巻き」仕様で障害物を回避。
W2500☓H2000の大開口窓の窓枠の奥行きは、僅か5cmでした。
左右にスライドして納める「プリーツ網戸」に窓枠の半分を使われているため、残り5cmのスペースにロールスクリーンを設置する必要があります。
ロールスクリーンを窓枠内に天付で標準設置する場合、生地の「巻き径」部分が、網戸の開閉に干渉しないことと、生地を完全に巻き上げた際に、スクリーンのボトムバー(筒状ポール)も網戸に干渉せずに製品の真後ろに納まるスペースを考慮する必要があるのですが、それを考えると、最低でもD:80mm以上の奥行きが必要となります。
そこで、今回の納めでは、トーソーがオプションでの用意を始めた『スクリーン逆巻き仕様』を採用して、ボトムバーが室内側のヘッドレールとスクリーンの巻径の隙間に埋まって納まる設置方法をご提案させていただきました。
『スクリーン逆巻き仕様』の場合、スクリーンを完全に降ろした状態では、当然ですが巻径が細くなっています。
つまり、スクリーンの位置が細くなった分量だけ窓側に寄って納まってくれるメリットが利用できます。
こうして、仕上げられた2つの窓と壁面の組合せは、配色が反転していますが、分量のバランスも良くお客様にもご満足をいただくことができました。
◆ 当社・『調光ロールスクリーン』の特集ページ
https://www.mitsuwa-i.com/shilhouette.html
ミツワインテリア: https://www.mitsuwa-i.com/
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