2種類の「大型カウンター窓」のあるLDにて、お客様よりご指定をいただきました、ニチベイのウッドブラインド・『クレール50』を合計「6分割設置」にて納品させていただきました。
写真右側の大型カウンター窓は「直線構造」で奥行きの深い出窓形状でした。
写真左側のカウンター窓は「L字構造」の変形出窓形状です。
どちらのカウンター窓もカーテンボックス内に設置されていた既存のカーテンレールを取り外しての設置となりました。
カーテンとレースの組合せでカウンター出窓内のカーテンボックスを納める場合は、約15cm程度の奥行寸法を確保する必要がありますが、ウッドブラインドのみの設置であれば、ゆとりを持たせても5cm程度の奥行のコンパクト化を見込めるため、窓辺を広くスッキリと使うことができます。
この場合の注意点として、横方向に開閉するカーテンと違って、上下に昇降する納まりの「木製ブラインド」では、窓の構造と形状に配慮した配置と操作性に配慮する必要がありましたので、そのポイントをレポートさせていただきます。
採用スラットカラーの解説と補足事項。
スラット色の選定では、『クレール』シリーズの標準カラー(16色)より、程良くアイボリー系に近い色合いが感じられる、「K112(アラバスター)」をご採用いただきました。
アイボリーは、「象牙色」などの表現でなじみのある色ですが、『アラバスター(Alabaster)』は、日本ではまで一般的になじみのうすい色かもしれません。
アラバスターとは、乳白色の大理石を思わせる美しい白色鉱物の変種のひとつで、エジプトの地名である「アラバストロン」に由来する名称と言われています。
古来エジプト,ギリシャの時代より彫像,壺その他の美術,工芸品に用いられているアラバスターの特徴的な美白は、英語では”alabaster skin”(白く滑らかな肌)といった表現で詩や歌などで使われているそうです。
ニチベイ『クレール』で名付けられているアラバスターの色味は、スラットサンプルだけを見た場合、本来のものよりもやや黄色味が強く感じられます。
日中の自然光が当たる環境では、光の反射により、白っぽいアラバスターの雰囲気が出ますが、夜間に電球色の照明をメインに使う場合は、スラットの黄色味が多少引き出されますので、使用条件や居室環境によっては、白みの強い「K111(ピュアホワイト)」をおすすめする場合もございます。
窓の「構造」を踏まえたご提案。
『直線カウンター窓』の場合。
まず、「直線カウンター窓」側は、サッシの縦フレーム枠を基準として、3等分設置で納めましたが、窓の形状に伴う注意事項が1点ありました。
カウンター窓の右奥が、大きく壁の内側に入り込んでいる設計のため、横方向にカーテンを開閉する場合においては右端の納めにひと手間かかる構造となっていました。
カーテンを端まで寄せる場合であれば、カウンターに乗り上げて、右端まで歩く必要があります。
今回は、カーテンレールを外して 「ウッドブラインド」を3分割で設置いたしましたので、右奥に設置する製品の操作側を「左操作」とすることで、全体の操作性の向上を考え経納めとしています。
窓の「形状」を踏まえたご提案。
『L字カウンター窓』の場合。
次に、左端が「L字形状」になっている、『L字カウンター』窓でのウッブラインドドの分割設置をご提案させていただきました。
L字部分の幅が狭い窓では、ウッドブラインドの製作可能幅(W)の関係で、設置そのものができないケースもあるのですが、今回の窓では、分割設置形状の組合せを工夫することにより、無事に設置する事ができました。
カウンター窓を『木製ブラインド』ですっきりと演出。
ウッドブラインド設置後に、スラットを水平状態(換気モード)にした様子です。
2つのカウンター窓に、合計6分割設置の木製ブラインドがスッキリと納まっています。
高層マンションなどで、「ベランダ」の無い居室の場合は、窓を開けての換気ができない場合もありますが、それでも白系のスラットカラーをご採用いただきますと、スラット角度の調整によりフレキシブルな日照調整が可能です。
スラット角度の調整は、天候や時間帯に応じた「日照調整」だけでなく、「プライバシー」の確保にも作用します。
本日は、2種類の「大型カウンター窓」があるLDにおける、『ウッドブラインド』のコンパクトで機能性に富んだ分割設置事例を「窓の構造・形状・立地」との関係と併せてご紹介させていただきました。
◆当社・『木製ブラインドの特集ページ』を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/tokyo-b.htm
ミツワインテリア:http://www.mitsuwa-i.com/
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