ブラックトーン(Blackthorn)』は、1892年に、ウィリアム・モリスの弟子の、ジョン・ヘンリー・デール(John Henry Dearle)が描いた作品として有名で、「壁紙」に加え、プリントと織物の「ファブリック」が用意されたコーディネートしやすいインテリアアイテムです。
「アクセント・ウォール」として使いやすい
『ブラックトーン(Blackthorn)』のデザイン。
まずこちらは、当社が依頼を受けた、『ブラックトーン(Blackthorn)』の「輸入壁紙)(WM8610/1)」施工の際に、併せて「漆喰」で塗り上げた梁の上に、天然素材の呼吸を止めない事で知られる、英国製『fallow&Ball ペイント』を塗り上げたコーディネート事例です。この事例で「ブラックトーン」は、壁面全体ではなく、「腰壁の上」に施工しています。
ちなみに、ブラックトーン(Blackthorn)』は、1892年に、ウィリアム・モリスの弟子であった、ジョン・ヘンリー・ダール(John Henry Dearle)が描いた作品として知られています。
発表当時のオリジナル作品は、23個の版を用いたハンドプリントでしたが、1970年に英国・サンダーソン社が機械プリントで復刻させ、その後さらに「ブロックプリント」の微妙な効果を再現し再リリースさせた経緯を持つ英国製「輸入壁紙」です。
作品の中では、師であるウィリアム・モリスが好んだ英国の花、『ブラックトーン(リンボク類)』の花やスミレが描かれています。
対照的にこちらは、「腰壁」部分に施工された『ブラックトーン(Blackthorn)』と「モリス・アーカイブコレクション」に収録されている壁紙を合わせたコーディネート事例です。
作品自体の存在感が強いため、室内全面貼りよりも、「腰壁」部分や「1面貼り」のアクセントウォールとして人気の高い壁紙です。
深みのあるモスグリーンの色調にびっしりと描き込まれた作風は安定感のあるものですが、作中に散りばめられている、「白」・「赤」・「オレンジ」の草花の細やかな配色と優しいデザインが、清涼感と安らぎを感じさせてくれます。
ファブリックとしても人気の『ブラックトーン』
当社では、壁紙と併せて、英国・サンダーソン社製「プリント・ファブリック」の縫製サンプル(PR8596/1)をご用意しています。
また、川島織物セルコンの「モリスデザインスタジオ」収録の織物生地である『ブラックトーン(FF4534)』も、H240cmの縫製サンプルをご用意しているため、現地お打合せの際にご指名を良くいただく人気ファブリックとなっています。
「織物生地」ファンのお客様より
『ブラックトーン』壁紙のご注文。
本日のブログを書くにあたり、川島織物セルコン版の『ブラックトーン(FF4534)』を多くの窓でご愛用いただいている、とある音楽家のお客様より、リフォーム工事の仕上げに使用する壁紙版の『ブラックトーン(WM8610/1)」』の取寄ご注文をいただきました。
英国にオーダーして取寄せますので、時期にもよりますが、10日~2週間の取寄せ納期が掛かります。
ご購入にあたり、僅かに光沢感のある「織物カーテン」と、低光沢の「紙系壁紙」を組み合わせて使う場合、お互いの「色調や素材感」の相性はどんなものだろう(?)、とのご相談をいただきましたので、実際に展示品にファブリックを合わせてご確認いただきました。
本場のプリント生地との相性が良いのは当然ですがが、「織物版」のファブリックとの相性もなかなかのものでしたので、安心してご注文をいただきました。
最後に、これは当社だけの現象かもしれませんが、『ブラックトーン(Blackthorn)』のデザインを気に入っていただけるお客様の特徴として、音楽家(アーティスト)の方が多い様な気がします。
作品を通じて、お客様の感性や、演奏にインスパイアされる何かが生まれるのだろうか(?)と考える今日この頃です。
◆当社・『ウィリアム・モリスの特集ページ』を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/inhouse.htm
ミツワインテリア:http://www.mitsuwa-i.com/
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- 音楽演奏者の方から愛される(?) 『ブラックトーン(Blackthorn)』輸入壁紙)』(WM8610/1)の魅力。 はコメントを受け付けていません
- at 8:41 PM
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