ＦＩＳＢＡ（フィスバ）のベルベットカーテンで演出する魅力的な寝室。

2013.03.032025.07.25

注文・輸入住宅におけるウィンドゥ・スタイリング及びファブリック・コーディネート事例紹介、第２回目の本日は、『主寝室』のウィンドゥ・スタイリングと、ファブリックコーディネート事例をご紹介させていただきます。

FISBA(フィスバ）の人気ベルベットを始めとしたこだわりのファブリックで豪華に寝室を演出いたしました。

「腰高窓」を「掃出窓」に見せたい

『主寝室』窓の規格は、３箇所の「腰高窓」ですが、お客様より、魅力的なファブリックと、魅力的なウィンドゥ・アイテムを駆使して「掃出窓」を思わせるダイナミックな窓辺を表現したいというご要望をいただきました。

お打ち合わせを経て、ベッドと対面する2対の腰高窓には、ＦＩＳＢＡ（フィスバ）の上質なベルベット生地をふんだんに使った、窓装飾をご提案。

主役となるウィンドゥ・スタイルには、天井と壁面を区分する、装飾「モールディング」で作られた「カーテンボックス」が冠の様に組み合わさる「ボウ・シングル」スタイルの「スワッグ＆テール」バランスでデザインしています。

上飾りとスタイルカーテンに使用するファブリックには、綿とレーヨンによるなめらか起毛と光沢が魅力の「パイルダウンベルベット」として定評のあるFISBA（フィスバ）の『ヴァレーゼ』より色番508を採用。
表情豊かな無地が、スワッグやプリーツの魅力である「ヒダの奥行」によるドレープ表現で独特の光沢と陰影のアンサンブルを奏でています。
ちなみに、ベルベットの裏地には同系色で深いトーンのポリエステル製のシルク調の生地をさりげなく合わせています。

ベルベットと同系色の装飾タッセルには、英国・T&T社製の大ぶりな一ツ房をさりげなく合わせ、クラシカルなアクセントを加えています。

また、装飾バランスおよびスタイルカーテンのフレームには「装飾トリム」を組み合わせ、優美なスワッグの表情を一層引き立てるアクセサリーとして機能しています。

次に、美しい採光を楽しむシアーのご紹介。

レースには、しっかりとした手持ち感と透明感のある風合いが魅力の、美しい植物柄のシアーをお選びいただきました。

ご採用いただいたのは、FISBA（フィスバ）で人気のオパール加工レース『シルエット』（品番：14312）です。
「オパール加工」とは、異なる2種類の繊維（例：ポリエステルと綿）で構成された混紡生地に対し、一方の繊維を薬品で部分的に溶かすことで、透かし模様を生み出す技法です。
たとえば、酸に弱い綿（セルロース系）を選択的に溶かし、ポリエステル繊維を残すことで、繊細で立体的な模様が浮かび上がります。
こうした加工により、自然光を透過する腰窓や壁面での光のニュアンスがより豊かに表現され、空間全体に奥行きと趣をもたらしています。

真鍮製・『装飾カーテンレール』の魅力

寝室・左側面の腰高窓は、入口から視界に入るゴールドのベッドカバーや真鍮製シャンデリア照明との調和を楽しめるよう、コーディネートを工夫しました。
アンティーク家具や照明、ベッドリネン、クッションとの調和を引き立てるため、真鍮製の装飾カーテンレールを採用し、甘さを抑えた格調高い窓辺を演出しています。

ご採用の真鍮製の装飾レールは、ドイツ製『グローサ28』のダブルセットを採用(※現在は廃番)。芸術性の高い「真鍮カーテンレール」のパーツとなるブラケットの円形デザインが、やはり真鍮製・シャンデリアを演出する「シーリングメダリオン」の円形装飾や、ゴールドのベッドカバーのデザインと調和しています。

『ベッド・リネン』
こだわりのアクセントを散りばめて

最後にベッドリネンのコーディネートを紹介。

ベットカバーのサイズは、幅202ｃｍ×縦300ｃｍで製作。
メインに生地幅144cmのＦＩＳＢＡ（フィスバ）の『ランデブー』を1巾使い、左右のフレーム部分には、約30ｃｍの同系色の無地調ファブリック組合わせたオートクチュールのベッドカバーです。

大小のクッションは、ベッドごとに5つずつコーディネートしてラクジュアリー感を演出。
カーテンと共布のベルベット・クッションは60cm角の大ぶりなサイズで仕立て、耳部分を「ロープ・フリンジ」で区分して、４方をソフトフリルで仕上げています。
小型のパイピング仕立てのクッションは、30ｃｍ角のコンパクトサイズで作り、使い易さを求めました。