Mitsuwa Interio STAFF BLOG「ミツワインテリア」のスタッフ・ブログでは、日々の施工事例や新着情報をご紹介しています。

ウィリアム・モリス 『アーカイブ コレクションⅡ』 新作発表会 「参加レポート(ファブリック編)」

2013年04月16日

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本日のブログでは、「マナトレーディング株式会社の東京本社ショールームで行われました、『The Archive CollectionsⅡ ( モリス 『アーカイヴⅡ』 コレクション発表会)』の参加レポートにおける新作「フアブリック」についてご紹介させていただきます。

 

『The Archive CollectionsⅡ 』

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公開プレゼンテーション開始前の会場の様子です。

本日のプレゼンターは、『MORRIS & Co.』のブランディングを中心となって手掛け、ウィリアム・モリスのオリジナル資料の保管を始めとする、英国・ サンダーソン社のアーカイヴ管理者でもあった、サンダーソン社の前・最高責任者マイケル・パリー氏です(今回は顧問の立場で来日いただきました)。

 パリー氏は、モリス商会の成り立ちからサンダーソン社に引継がれ、今に至るまでをまとめあげた  「MORRIS & Co. a revolution in decoration」を著作されており、今回もキメの細かいモリスの作品の醍醐味を知り尽くしたプレゼンテーションを、いろいろなエピソードを交え丁寧に解説いただきました。

 

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ウィリアム・モリス 『アーカイヴ コレクション』とは、一昨年の、モリス商会創設150周年を記念して発刊されました ”Morris Archive  Collection” に 続き、この春ウィリアム・モリスの貴重な資料から起こされるアーカイヴコレクションの第二弾となる、”The Archive CollectionsⅡ”の発売に先駆けて行われた発表会となります。

 

「壁紙」と「フアブリック」の新作カタログ。

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そしてこちらが、ウィリアム・モリス 『アーカイヴ コレクションⅡ』として、今回新たにリリースされる予定の、「壁紙(写真左)」「ファブリック(写真右)」のコレクションブックです。

 

 

新作ファブリック・『FOREST(2013)』

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『FOREST(2013)』 のデザインを手がけたのは、サンダーソン社のデザイナーである、Alison Geeです。

マイケル・パリー氏の説明によると、前作のモリス商会・設立150周年記念の、モリス 『アーカイヴ コレクション』でもそうであった様に、モリスを中心として、アーツ&クラフト運動の時代に数多くの優れたた作品を残した、モリス商会の紹介の主要メンバー(デザイナー)の作品に敬意を払うという大前提のもとにリリースされた新作であるとのことでした。

 

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マナトレーディングの「エントランス」でのディスプレイの様子です。
メインのディスプレイに使用されたファブリックは、モリスの「ファブリック コレクション」の表紙を飾っているサンダーソン社・モリス・アーカイヴ管理部門の手掛けた新作ともいえる、『FOREST(2013)』となります。

 

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 『FOREST(2013)』 は、全4色のカラーバリエーションがあり、グランド色・「赤と青」の2配色が、レーヨン85%、綿15%の混紡プリント素材となっています。

 

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また、デザインも『デジタルプリント』による、ベルベット素材という最新のテクノロジーを導入した作品仕様となっています。

 

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この作品1つの製作を見るにつけても、かつてモリスがプリント技法の中で確立した、一度紺色に染めた生地から柄の部分の色を抜いた、『インディゴ抜染』にかけた情熱を踏襲するかの様な、先進的な取組みの一端と併せて、モリス商会の作品を、過去の遺産としてだけではなく、十分な経緯を払いつつ新作を発表し、長く後世にもモリスの精神を綿々と伝えていこうと考えるサンダーソン社の信条と決意を垣間見た気がしました。

また、今の時代を生きる生活者の多様なライフスタイルにも対応できる工夫を過去の名作に微妙なアレンジを加えることにより「復刻」させていることも、今回のテーマ1つであるとのことでした。

 

 

『Pink&Rose(1890)』

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『Pink&Rose(1890)』のカラーアレンジは、その解り易い例と言えるでしょう。

 

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1890年作・『ピンク ローズ(Pink&Rose)』のオリジナル・カラーバージョンに加えて、

 

 

「復刻版」で登場したカラーバリエーション。

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今回の『アーカイブ(2)』では、イエロー ベースの明るいインテリアや、爽やかなプロヴァンス風のインテリアにも使えるような、洗練されたブルーの配色などを新色に用いるなど、現代の「ミックス カルチャー」に対応したカラーコーディネートのアレンジが配慮されています。

 

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その他にも、素敵な「アーカイブ コレクション」が厳選収録されておりますので、ご興味のある方は、当社または、マナトレーディングのショールームへのご来場いただきご覧いただければと思います。

明日のブログでは、微妙なアレンジを加えながら復刻させた、 『壁紙』 の新作カタログにスポットを当ててご案内させていただきます。

 

◆ 当社・『ウィリアム モリスの特集ページ』を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/inhouse.htm

◆ 当社・『輸入カーテンの特集ページ』を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/inhouse-2.html

 

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