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トーソー『ヴィンクスシェルフ』カーテンレールがキャットウォークとして注目されている話。


カーテンレールの上を自由にディスプレイできる(toso)の『ヴィンクスシェルフ』。
デッドスペースであったカーテンレールの上をインテリアスペースとして活用することができる新発想により、カーテンとディスプレイの両方を楽しむことができる製品です。
幅広いインテリアシーンに対応可能な装飾カーテンレール『ヴィンクス22』の上に専用の棚板を付けることで、カーテンレールの上をお好きなもので飾ることが出来る様になりました。
『ヴィンクスシェルフ』展示品をご用意


当社では『ヴィンクスシェルフ』のダブルタイプ展示品を用意して、現地お打ち合わせ時に持参できるようにしています。


製品の質感、重量感、堅牢度、立てかけに便利な溝・落下抑制形状の確認など、実物でご覧いただくことで、採用にあたってのイメージ確認にお役立ていただけます。
『ヴィンクスシェルフ』の特徴



『ヴィンクスシェルフ』は、造作家具をオーダーするような感覚で棚板のサイズを事前に決める受注生産品です。

堅牢な棚板はカーテンレールの様に現地でカットすることが困難なためオーダーの時点でサイズを確定させておく必要があります。

また、棚板の幅がW2110mmを超える場合は2分割に分けたジョイント仕様になるため、棚板サイズを窓の中心から左右非対称でオーダーしたい窓配置の場合は別注タイプ(※オプション)でオーダーする必要があることが注意点です。
『ヴィンクスシェルフ』の意外なニーズ
「キャットウォーク」として使用できる?

ところで、『ヴィンクスシェルフ』が発売されてから数か月、メーカー(トーソー)に意外な問い合わせがあるそうです。

それは、「ヴィンクスシェルフはキャットウォークとしても使用できますか?」 というもので、この問い合わせ件数の多さがメーカーとしても想定外だというのです。
カーテンレールの上を直接猫が歩くことはメーカー見解として論外ですが、『ヴィンクスシェルフ』の場合、カーテンレール部分と棚板(シェルフ)部分の許容加重が分散されているため、猫が歩く場合はカーテンレール上の棚板を歩くことになります。
棚板の許容加重は140cm以内のブラケット間隔内に5kg(※文庫本30冊)程度の重量物を置ける構造になっているため、例えばそこまで幅広でない1間(いっけん)程度の窓であれば、90cm以内のブラケット間隔を想定しても間隔内の耐荷重が約7.7kgとなる計算で、机上では猫一匹程度が乗っても問題なさそうな強度がありそうです。

ブラケットの形状は壁面付けのみ可能。
窓枠内への設置を希望される方のニーズには適していませんが、あらかじめビス用の下地がしっかりと確保されている壁面との組み合わせを前提に、設計されています。
シェルフ本体には、素材強度に優れたアルミニウム合金の押出し形材が採用されており、ブラケット部も高い引張強度や硬度、耐衝撃性をもつ亜鉛ダイカスト素材で構成されています。
こうした堅牢な構造に着目したお客様から、「キャットウォークとして使用可能か」といったご質問をいただくことがあるようです。
メーカーとしては、本製品はあくまでも「静止物のディスプレイ棚」として開発されたものであり、ペット等の歩行を想定した設計ではない旨を明言しております。
ただし、実際の運用に関しては「使用上のご判断はお客様ご自身の責任にてお願いします」というかたちで対応されているのが実情です。
こうしたお問い合わせがあること自体、棚としての構造的な信頼性やインテリア性の高さが認められている証でもあり、メーカーとしても一定の手応えを感じているようです。
なお、当社としてはこれまで、特に窓まわりの高所に棚を設置することについては、地震等のリスクを考慮し、積極的なご提案は控えてまいりました。しかし今回のような事例に触れる中で、安全性をしっかり確保した上であれば、空間デザインの一環としてキャットウォーク的な応用も一つの可能性として捉えてよいのかもしれないと感じています。
(※とはいえ実際にご相談いただいた場合には、安全面を十分にご理解いただいた上で、「お客様ご自身のご判断による設置」でお願いすることになるかと思います。)

今回の話を聞いたうえで改めてインターネットで調べてみたところ、「カーテンレールの上に猫が登って困る」といった話題や、「カーテンレールを猫の本能を満たすキャットウォークとして活用できないか」と考える方が意外と多いことに気づきました。
しかしながら、やはり通常のカーテンレールの上に猫が直接乗ることは、さまざまな意味で非常に危険です。
そもそもカーテンレールの本来の目的は、カーテンやレースをランナーで吊るすことにあります。そのため、レール本体に洗濯物やコートなどを掛けただけでも、レールやブラケットが曲がったり、破損したりするリスクがあります。
たとえ、レールの上に板を渡して荷重を分散させる工夫をしたとしても、構造的にはキャットウォークとしての使用に耐えられるものではありません。

以上、余談の方が長くりましたが、本日はディスプレイ棚としての機能性に優れるトーソー『ヴィンクスシェルフ』の特徴についてご紹介をさせていただきました。
あくまでもインテリア性を演出するシェルフとしての長所に着目した製品ですが、想定外の用途にも注目されている製品です。