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ウィリアム・モリスの刺繍カーテンと天然素材の収縮に配慮した特別仕様の「裏地付縫製」。

Jasmine Embroidery ジャスミン・エンブロイダリー ウィリアム・モリス

本日のブログは、輸入ファブリックなどで多い、天然繊維で作られたカーテンを紫外線による色褪せや、繊維自体の劣化から守る、「裏地」付縫製で仕立てた納品事例のご紹介です。

カーテンの「裏地付縫製」は、生地の保護以外にも、窓辺の断熱対策としても有効で、「裏地」は衣類の重ね着の様な役割を持つため、「ライナー(Liner)」とも言われています。
生地の厚さから得られる断熱性と空気層を含むことにより得られる断熱効果は、冬場の保温、夏場の遮熱効果を高めます。

    ウィリアム・モリスの「総刺繍」生地
    『Jasmine Embroidery』を使って

    今回、お客様からLDのメインとなるカーテンとしてご相談当初からリクエストをいただいていた生地は、ウィリアム・モリスの 『ジャスミン・エンブロイダリー(Jasmine Embroidery)』の中で一番人気色となっている234553

    英国・サンダーソン社の2015年春夏コレクション、「Morris Archive III」の壁紙と同時に発売された刺繍コレクション、「WOODLAND EMBROIDERIES」(ウッドランドエンブロイダリー)に収録されている新作の1つです。

    ジャスミン・エンブロイダリー Jasmine Embroidery

    当社にもカタログのご用意がありますが、お客様ご自身がすでにこの生地と決められており、メインとなるリビングの掃出窓に採用したいというご要望でした。

    『ジャスミン・エンブロイダリー(Jasmine Embroidery)』の原型となる『ジャスミン』は、ウィリアム・モリスが1872年に描いたデザインです。
    「C字」や「S字」を描きながら伸びていく枝の幻想的なパターンと、陰影のある木々の繁茂する森の情景を重ね合わせたデザイン表現は、まるで“透かし絵”のような印象を与えます。
    今回ご採用の『ジャスミン・エンブロイダリー(Jasmine Embroidery)』では、麻をベースにしたプリント地の上に、色彩豊かなレーヨン糸で「総刺繍」による曲線模様を立体的に重ねることで、原作の持つ個性をより奥深く引き出しています。

    なお、「Embroidery」とは「刺繍」を意味し、レース生地に刺繍を施したものを「エンブロイダリーレース」と呼ぶことがあります。

    『ジャスミン・エンブロイダリー(Jasmine Embroidery)』 は非常に高価なファブリック。
    生地組成は、麻:64%レーヨン31%ポリエステル5%の構成で、麻プリントのベースに、レーヨン総刺繍がふんだんに使われており、輸入生地ならではの手間とこだわりが凝縮された美しさが魅力です。

    ただ、それ故に繊細な生地でもあり、「西日」が懸念される窓などでは、生地を陽射しからのダメージから保護するために「裏地」の併用は必須です。

    「裏地付縫製」採用に当っての注意点。
    自然収縮のある生地との組合せを考える

    ウィリアム・モリス 刺繍 カーテン 裏地

    こちらは、「裏地付縫製」で仕立てた納品後の様子。

    天然素材の生地に対する「裏地付き縫製」については、近年、メーカーや専門店の間で、素材特性に合わせた裏地の組み合わせや縫製方法の見直しが進められています。

    かつては、天然繊維の前幕には「綿」裏地など、同じ天然素材を合わせるのが一般的でした。
    しかし現在では、生地の特性や設置場所の方位・日照条件などを考慮し、耐久性に優れたポリエステル裏地を組み合わせるケースが増えています。
    その理由は、天然素材の裏地は日差しの影響を受けやすく、前幕より先に劣化や黄ばみが生じることがあるためですが、一方で、天然素材の前幕にポリエステル裏地を組み合わせる場合は、収縮率の違いに配慮した縫製が求められます。
    たとえば、収縮率の大きい前幕と、収縮の少ない裏地を組み合わせると、経年で前幕が短くなってしまう恐れがあります。
    そのため、長期使用とメンテナンス性を考慮し、あえて前幕と裏地の脇を縫い合わせず、一体化させない特殊縫製仕様を採用する方法があります。

    また、新調時には前幕を床よりやや長めに仕立て、将来的な収縮に備えるとともに、後の「丈直し」が容易になるよう配慮します。
    こうした考え方は、生地収縮率の高い天然素材の前幕に、堅牢なポリエステル裏地を組み合わせる際にも応用できる、実用的な縫製アレンジです。

    当社のサンプルで説明すると、ご覧の様に、上部「芯地」部分のみ一体縫製させていて、「脇」はそれぞれ独立させています。

    前幕と裏地の脇まで縫い合わせてしまうと、収縮率の違いによって生地が引きつる可能性がある場合や、前幕のみの丈直しの際にが困難になることに配慮した縫製仕様で、裾部分を糸で縫い留めて前後をまとめています。

    この縫製仕様にあっては、裏地は床に触れない程度(床上-2cmなど)の丈で仕立てますが、自然収縮率の高い天然繊維を使用した前幕は、製作する丈や窓環境に応じ、任意の長さを床に垂らす「ブレイク・スタイル」で仕立てて、将来的な収縮で仮に前幕の丈が裏地より短くなった場合でも、前幕の裾折り返しの仕立て直しだけでリフォームができるという、生地を必要以上に傷めない配慮がされています。

    『ジャスミン・エンブロイダリー(Jasmine Embroidery)』 を紹介しているカタログのイメージは、前幕が3~4cm程度床に触れているものがありました。

    これは、あくまでも参考イメージですが、見た目の印象も悪くないので、今回のオーダーでも生活上の使い勝手を考慮して、同程度の丈で仕立てにすることになりました。

    ウィリアム・モリス カーテン 裏地

    長さH255cmの丈で納めた納品後の様子です。

    前幕と裏地の脇は一体化させず、丈の中間と裾の2点を糸で縫いとめています。
    裏地の位置は、床上2cm、前幕は床に3cm触れる仕立てとして、5cmの高低差を持たせた納めといたしました。

    ◆「ウイリアム・モリス」の特集ページ

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