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輸入壁紙とインテリアペイントで仕上げた壁装の味わい。
お客様がお持ちの分譲マンションを、転勤などの期間中に賃貸に出されるケースは珍しくありません。
近年では、賃貸契約の満了にあわせて、新築当時とは異なる「ご自身の好みに合わせた内装」へリニューアルしてから入居したい、というご要望が増えています。

今回ご紹介するのは、まさにそうしたケースです。
赴任先にお住まいだったお客様から、「持ち家へ戻るのを機に、新築時に施工された白い無地のビニール壁紙ではなく、輸入壁紙やインテリアペイントで好みの空間にリニューアルしたい」とご相談をいただきました。
輸入仕上げ材をご希望の場合、取寄せに2~3週間ほどかかることもありますが、今回はお引越しの1カ月以上前に現地でお打合せの機会をいただけたため、入居にあわせて施工を完了することができました。
「玄関・廊下」のコーディネート

「玄関・廊下」の内装は、上品なブルー地のペイントにモダンな植物パターンが描かれた、英国・FARROW&BALLの「輸入壁紙」に、米国・Sherwinwilliamsのイエロー(SW6695)のペイントで塗り上げて仕上げた「塗装専用壁紙」を組合わせたコーディネートをご採用いただきました。
「輸入壁紙」が持つ魅力の源流
『Surfaceprint(サーフェイス印刷)』

特に今回ご採用いただいたカラー(BP1648)は、当社でも施工事例が多く、過去の施工事例を気に入られたお客様からご要望をいただいた配色パターンです。

FARROW&BALLの壁紙は、同社オリジナルの塗料をベースカラーとデザインカラーに用い、伝統的な「サーフェイス・プリント」技法によって製造されています。
これは、版木を用いて一柄ずつ刷り上げる、非常に手間のかかる印刷方法です。
この印刷に使われる機械は、現存するものでさえ100年以上前に製造された希少なアンティーク機で、現在もメンテナンスを重ねながら使われ続けています。
大量生産には向かないものの、インクの厚みや微妙なズレが生み出す独特の質感は、他にはない味わいとして高く評価され、今もなお根強い人気を誇っています。
「洗面所・トイレ」はオリジナルの塗装で


廊下の途中に設けられた洗面所とトイレも、お客様がイメージされるブルートーンのペイントで統一感のある空間に仕上げました。
まず壁面をドイツ製の塗装仕上げ専用フリース壁紙「ルナファーザー」に貼り替えた上で、Sherwin-Williamsのインテリアペイント「SW6950(Calypso)」をベースカラーとして塗装しました。
「Calypso(カリプソ)」は、ギリシャ神話の海の女神にちなんだ深みのあるマリンブルー。
小空間に奥行きと表情を与えるため、ゴールドやシルバーのメタリックラインをアクセントに加え、さりげなくモダンな印象に仕上げています。

こちらのストライプは既製品の壁紙ではなく、現地で手作業によって丁寧に塗り分けたもので、非常に手間のかかる作業となりました。
リフォーム期間中、時間をかけて少しずつ仕上げた、もっとも労力を要した空間のひとつです。
次回は、「リビング・ダイニング」と併せて、「主寝室」などプライベート空間の壁紙リフォーム事例を、Before〜After形式でご紹介いたします。
ミツワインテリア: http://www.mitsuwa-i.com/