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ウィリアム・モリス『ハニーサックル(Honeysuckle)』 のカーテン。
『ハニーサックル(Honeysuckle)』 は、1883年に、ウィリアム・モリスの次女、メイ・モリスが描いた代表作として知られていますが、モリス商会の名作10選にも名を連ねる人気のあるデザインでもあります。
こちらの写真は、リビング・ダイニングの計3箇所のうち、美しいお庭を望むリビング側の出窓の様子で、当初のご相談は、ブラインドの手前に掛けていた古い編みレースを新調したいというものでした。
しかし、レース生地では冬場に窓辺が寒くなること、そして隣室の和室に貼られたウィリアム・モリスの壁紙がとても素敵だったことから、出窓にもモリスのカーテンをご採用いただくことになりました。
『ハニーサックル(Honeysuckle)』
『ハニーサックル(Honeysuckle)』の源流は、1876年に、父親であるウィリアム・モリスが同名の『ハニーサックル』の名で描いた、シンメトリー(左右対称)柄の織物のデザインの中で描かれた「スイカズラ」のデザインに影響を受けていると言われています。
メイ・モリスは、力強く成長する『スイカズラ(ハニーサックル)』を、父親のモリスの得意とした、曲線を描きながら、垂直に伸びていく柄表現と、深みのある彩りで表現しました。
実際、瑞々しい緑と、スイガズラの花の赤で構成される豊かな色調は素晴らしく、当社でも、縫製カーテンのサンプルとスタイル展示をご用意していて、お客様からもご好評をいただいています。
縫製サンプルは、ご訪問先の打合せで実際に窓辺でご覧いただける様にしています。
緑豊かな庭の景色を採り入れて
英国・MORRIS & Co.の『ハニーサックル(Honeysuckle)』は、コットン100%のプリント生地。
明るい陽射しが入る窓のため、カーテンの新調にあたっては生地の退色を防ぎ、断熱性を高める目的で「裏地」をプラスすることになりました。
裏地を合わせたカーテンは保温効果が高く、薄手の生地でもベルベットのような厚手生地に負けない暖かさを感じられます。
こうした「裏地付きカーテン」は、冬が厳しいヨーロッパでは欠かせない存在ですが、近年は日本でも冷暖房効率を上げるアイテムとして注目されています。
今回採用したのは、耐光性に優れたポリエステル裏地です。
昔は綿生地には綿の裏地を合わせるのが主流でしたが、日差しや湿度変化の大きい窓辺では、表地より劣化しにくい丈夫な素材を選ぶことが増えています。
メーカーもこの考え方を支持しており、天然素材と化学繊維の組み合わせは今ではスタンダードな選択で、寝室などでは「遮光裏地」と組み合わせることも多いです。
お庭の雰囲気を昼夜問わず楽しめる『ハニーサックル(Honeysuckle)』のカーテン。
出窓の脇にまとめると、お庭と調和するインテリア・グリーンの役目を果たしてくれました。









