高さの低い「多角形の大型窓」
スワッグの高さとスタイルの工夫。
近年、高層マンションを中心に「多角形の大型窓」が増えていて、LD一体型の居室構成に伴い、幅6mを超える様な「横長窓」も珍しくなくなてきました。
ご覧いただいている事例の窓は、左右のコーナー部分を含めると9mの幅がありますが、窓幅に対して、梁下のカーテンボックスからフロアまでの高さが2mで、横縦比率「4.5 : 1」になっています。
取付高が低めの窓の場合、横長形状が強まるほど、「上飾り」の提案難易度が高まるという問題があり、本日はその事例解説となります。
V「valance(上飾り)」 で始まるバランス と、
B「 Balance(比率)」 で始まるバランス
装飾バランスの印象を高めるポイントとして、まず第1に考えなければならないのは、天井や窓の高さとバランスの寸法比率の確認です。
V「valance(上飾り)」 で始まるバランス と、
B「 Balance(比率)」 で始まるバランス の調和を念頭に入れた提案をする必要があり、一般的にはカーテンの丈の「15%程度」をバランスの丈として、カーテンの吊元が見えないようにバランスをかぶせるのが基本とされています。
今回の事例では、「スワッグバランス(ジャボ=ネクタイ付)」の丈を30cmでデザインしています。
比率の目安(全体丈の15%)だけで考えれば、高さ2mの窓であれば、上部の上飾りは30cm以下で作れば良いともいえますが、横長窓の場合、単純にその基準が当てはまらず、窓に合わせたスタイリングに苦慮しました。
この床高2mの窓では、
180cm程度の開口を確保しなければ窓辺に圧迫感を感じる印象ですが、縦比率15%(30cm)で均等に窓の上部を覆ってしまう「ストレートバランス」は向きません。
こうして、縦横の様々なバランス比と窓辺のロケーション、生地の特性を考慮しつつ、無事にお客様のご希望を叶えることができました。
◆ 当社 ・「装飾バランス」の特集ページを見る。
http://www.mitsuwa-i.com/balance.htm
ミツワインテリア: http://www.mitsuwa-i.com/
- カーテン(国内ブランド)
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- at 12:33 AM
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