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下地補修の重要性

下地の良し悪しが仕上がりを左右する
下地補修のやりかたは一律ではありません。
素材の薄い「輸入壁紙」や、下地の不陸が大きく仕上がりに影響する「インテリアペイント」などは、新規下地への施工が推奨されていますが、既存の下地を使用するリフォームで施工難易度の高い素材を採用する場合は、状況に応じた適切な補修方法を選択する必要があります。
求められる下地調整方法は、下地素材や状況により異なりますが、最終的には不陸(凹凸)が無く、新築時に近い平滑な壁面を作り上げることが理想で、施工者には、それ相応の技術と知識、そして「粘り強い根気」が求められます。

状況に応じた下地調整
既存の壁紙が貼られていた下地の一例として、石膏ボード下地、木下地、コンクリート下地などがありますが、素材の薄い「輸入壁紙」や「塗装下地専用壁紙」に貼り替える際は、撤去した壁紙の裏打ち材まで丁寧に剝離して、下地の凹凸を補修パテで平滑に仕上げる作業が必要となります。
特に限りなく平滑な下地が求められる塗装仕上げの場合は徹底した下地補修を行います。
塗装仕上げの場合


既存壁紙の撤去と下地補修
こちらは既存のビニール壁紙を剥がして、塗装下地用壁紙を貼るために必要な下地調整過程です。
現状の壁紙を剥がすと下地の損傷が想定以上に大きかったため、まず裏打ち紙を完全に剥離しますが、ここに接着不良要素が残ると、塗装後に膨れが生じて修復が困難になるため、確実に除去します。
次にサンディングで表面の不陸(凹凸)をならし、シーラー処理で下地を固めてからパテ処理を行います。

塗装下地用壁紙の施工
不陸調整のパテ処理が完了したら、乾燥後にペーパー掛けでさらに平滑性を高め、仕上げに壁紙と下地の密着を強めるシーラー処理を施して、壁紙施工用の下地を完成させます。
下地調整後は塗装下地用フリース壁紙を施工。強い繊維組織をもつ塗装専用壁紙に塗料が浸透することで、ひび割れの起きにくい(クラックレス)塗装仕上げが実現します。

インテリアペイントの実施
事例では、居室全体の内装仕上げに英国の伝統的塗料として知られる『FARROW&BALL』ペイントをご採用いだきました。
最上部の天井面と見切りとなるモールディング塗装に純白のALL WHITE(NO.2005)、天井より一段下がった梁(はり)面の塗装にごく僅かにクリーム色の加味されたWHITE TIE(2002)、壁面には、豊富なグリーン色の中から、COOKING APPLE GREEN(NO.32)を使い分けました。