営業時間 10:00〜18:00
【※店舗休業日・毎週(水)(日)】
ウィリアム・モリス 『アーカイブ コレクションⅡ』 (ファブリック編)
『The Archive CollectionsⅡ 』
本日は、マナトレーディング株式会社 東京本社ショールームで開催された『The Archive Collections Ⅱ』コレクション発表会の参加レポートより、新作ファブリックのご紹介をさせていただきます。
今回のプレゼンターは、『MORRIS & Co.』のブランディングを中心に手掛け、ウィリアム・モリスの貴重なオリジナル資料をはじめとする英国サンダーソン社のアーカイヴ管理にも携わってこられた同社前・最高責任者のマイケル・パリー氏です(今回は顧問として来日)。
パリー氏は、モリス商会の成り立ちからサンダーソン社への継承、そして現代までの歩みをまとめた著書『MORRIS & Co. — a revolution in decoration』の著者でもあり、今回のプレゼンテーションでは、モリス作品の魅力を深く知る氏ならではの丁寧な解説とともに、さまざまなエピソードを交えた興味深いお話を伺うことができました。
ウィリアム・モリス『アーカイヴ コレクション』とは、一昨年にモリス商会創設150周年を記念して発刊された
“Morris Archive Collection” に続くシリーズで、この春、ウィリアム・モリスの貴重な資料をもとに再構成されたアーカイヴコレクション第二弾 “The Archive Collections Ⅱ” の発売に先駆けて開催された発表会となります。
「壁紙」と「フアブリック」の新作カタログ
そしてこちらが、ウィリアム・モリス 『アーカイヴ コレクションⅡ』として、今回新たにリリースされる、「壁紙(写真左)」と「ファブリック(写真右)」のコレクションブックです。
新作ファブリック・『FOREST(2013)』

『FOREST(2013)』 のデザインを手がけたのは、サンダーソン社のデザイナーである、Alison Geeです。
マイケル・パリー氏の説明によると、前作となるモリス商会設立150周年記念の『アーカイヴ コレクション』と同様に、今回の新作も、ウィリアム・モリスを中心にアーツ&クラフト運動の時代に数多くの優れた作品を残したモリス商会の主要メンバー(デザイナー)たちの功績と精神に敬意を払うことを大前提としてリリースされたコレクションである、とのことでした。

マナトレーディングの「エントランス」でのディスプレイの様子です。
メインのディスプレイに使用されたファブリックは、モリスの「ファブリック コレクション」の表紙を飾っているサンダーソン社・モリス・アーカイヴ管理部門の手掛けた新作ともいえる、『FOREST(2013)』です。
『FOREST(2013)』 は、全4色のカラーバリエーションがあり、グランド色・「赤と青」の2配色が、レーヨン85%、綿15%の混紡プリント素材となっています。
また、デザインも『デジタルプリント』による、ベルベット素材という最新のテクノロジーを導入した作品仕様となっています。
この作品一つを見ても、かつてモリスがプリント技法の中で確立した、紺色に染めた生地から柄の部分の色を抜き出す “インディゴ抜染” にかけた情熱を、まるで受け継ぐかのような先進的な取り組みが感じられました。
今回の発表会では、モリス商会の作品を、単なる過去の遺産としてではなく、その精神を尊重しながら新たな解釈と技術で現代に蘇らせようとするサンンダーソン社の信念と決意の一端を垣間見ることができました。
また、現代の多様なライフスタイルに寄り添うべく、過去の名作に繊細なアレンジを加えて“復刻”させている点も、今回のコレクションにおける大きなテーマの一つとなっています。
『Pink&Rose(1890)』
『Pink&Rose(1890)』のカラーアレンジは、その解り易い例と言えるでしょう。
1890年に発表された『ピンク&ローズ(Pink & Rose)』のオリジナルカラーに加え、今回の『アーカイヴ コレクションⅡ』では、イエローベースの明るいインテリアや、爽やかなプロヴァンス風の空間にも映える、洗練されたブルー配色などを新たに加えることで、現代の“ミックスカルチャー”にも対応できるカラーコーディネートが施されています。
その他にも、素敵な「アーカイブ コレクション」が厳選収録されておりますので、ご興味のある方は、当社または、マナトレーディングのショールームへのご来場いただきご覧いただければと思います。











