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ウィリアム・モリスの、『デイジー』と、『トレリス』・2作品のカーテン。

本日は、「ウィリアム・モリス」の作品の中で、初期の名作として知られる、『デイジー(Daisy)』と『トレリス(Trellis)』 の2作品を使用した納品事例をご紹介させていただきます。
『デイジー・ひなぎく(Daisy)』と『トレリス(Trellis)』は、元来、1862年にウィリアム・モリスが、『フルーツ(fruits)』と並んで初めてデザインした3点の『壁紙』のデザインとして知られ、モリス手掛けた作品の原点とも言えるもので、日本国内でも根強い人気があります。

『Daisy (デイジー・ひな菊)』は、「花」と「花」が、密接に連続して描かれている、モリス後期のデザインに比べると素朴な作風ですが、それ故に、純粋に身のまわりの『野の花』に対するモリスの優しい感性が伝わる作品となっいます。

今回は、『デイジー(ひな菊)』の「1番色」を、「ダイニング」エリアの「掃出窓」に納品ご採用いただきました。 本場のイメージ写真の様に、優しくそして気高く食卓まわりのインテリアを優しく演出してくれています。
『レッド・ハウス』 外観
続いて、『Trellis・トレリス(格子垣)』は、格子枠に薔薇(バラ)の蔓(つる)が絡んでいるデザインで、 ウィリアム・モリスが暮らした、レッド・ハウスの周りのバラ垣からインスパイアされて描かれたデザインと言われています。
今回の納品事例では、『Trellis・トレリス(格子垣)』を、「アクセント・ウォール」風のイメージで、大きめの「腰高窓」を床まで包み込むスタイルで製作させていただきました。
ベランダに通じる、少し奥まった窓部分ですので、 スッキリと格子状に区画された『Trellis・トレリス(格子垣)』のパターンの特徴を効果的に活かすことができました。
ウィリアム・モリスは、日本から輸出されてきた、江戸末期の「染め織物」のデザインと配色の印象を強く受けたデザイナーでもあり、彼の作品の中で有名な、『ウィロゥ・ボウ(しだれ柳)』は、英国万博で目にした、「笹の葉」の染め織物からヒントを得た作品と言われています。
自然美のデザインを愛する心の感性と芸術性は、モリス照会設立から150年以上過ぎた現在でも、国を超え、時を越え脈々と愛され続けております。

時代に流されない、「普遍的な美しさ」。
それが、「ウィリアム・モリス」と、モリス商会の描いた作品の世界にはあります。