Mitsuwa Interio STAFF BLOG「ミツワインテリア」のスタッフ・ブログでは、日々の施工事例や新着情報をご紹介しています。

カテゴリー別アーカイブ: スタイル・ カーテン

ウィリアム・モリスのファブリックで提案する装飾バランスと生地の「バイアス」取り。

2018年06月21日

本日のブログでは、ウィリアム・モリス・『葡萄』柄の織物生地を使って、3種類の『装飾バランス』を組合わせたコーディネート事例をご紹介いたします。

ファブリックの持つ特性と、縫製の工夫により上飾りの持つ美しさを引き出す提案となっています。

 

3種類の『装飾バランス』を使って。

川島織物セルコン ウィリアム・モリス ラーモ ヴァイン 葡萄 カーテン

ウィリアム・モリス カーテン ストレートバランス

リビング・ダイニングでは、幅400cmの大開口窓に3スワッグの『スワッグ&テール』バランスと、奥の小スペースをすっきりと演出する『ストレートバランス』という、ソフトとハードのバランスタイプの組み合わせでお客様の要望に応えました。

 

ウィリアム・モリス ヴァイン 葡萄 カーテン 事例

ウィリアム・モリス 装飾バランス シングル スワッグ

続いて、エントランス・ホールの上下窓では、シングルスワッグの装飾バランスをスタイリング。

同一のファブリックを使いつつも、スタイルバランスの表情を変えることで、空間に変化を感じる生み出す試みとなりました。

 

 

「ウィリアム・モリス」の葡萄柄。
柄のパターンと

今回、採用いただいた、ウィリアム・モリスの『葡萄』柄は、川島織物セルコンの織物生地より『ラーモ(FF1038)』

『ラーモ』は、別称:『ヴァイン(葡萄)』という呼び名でも愛されている作品で、1874年にモリス(英国)が製作した壁紙のデザインを織物で表現したもの。

「パターン・オン・パターン」の柄構成や明瞭に渦巻く葡萄のつるトレーサリ(モリス特有の渦巻く流れのある更紗)がモリスらしさを表現しており、葡萄の葉の質感と、柳の葉の質感の違いを織組織と糸使いで表現し、凹凸差と光沢差で深みのある織物に仕上げています。

 

川島織物セルコン FF1038 カーテン

こちらは、別の事例。
『ラーモ』は重厚感のあるしっかりとした厚手のため、カーテンや椅子生地としてもご採用いただくと、縦横方向の糸張りを活かしたシャープな風合いを楽しむことができる生地です。

装飾バランスに用いる場合は、フラット(平面的)とスクエアな意匠性を持つ『ストレートバランス』や『ボッククスバランス』で仕立てるとまとめやすい生地になっています。

 

 

「バイアス取り」縫製。
生地の使い方と縫製の特徴

上飾りのスタイル提案における注意点として、使用する生地の特性確認があります。

生地の組成、硬さと柔軟性、柄域の確認などがそれです。

 

生地 タテ取り ヨコ取り

 

柔らかい生地であれば比較的自然に生まれる下方向へのなだらかなウェーブ(曲線)も、『ラーモ』の場合は生地が硬いため、生地の「タテ(縦)取り」や「ヨコ(横使い)取り」で仕立てると柔らかいスワッグ(曲線)を出すことが困難で、角ばったフォルムになります。

 

バイアス カーテン

その様な課題がある中で、今回採用した「バイアス取り」縫製

張りの強い生地を、縦横方向ではなく斜め方向に引いた時に生まれる特性に着目した縫製仕様で、硬く張りのある生地を使いながら柔らかなスワッグ(曲線)が求められる状況で使われる技術です。

 

 

バイアスとは「斜め」の意味で、通常生地はタテ・ヨコ地に対して90度で裁断する生地を、斜め45度に裁断するバイアスカットにより、布目の伸縮性が増す生地の特性を活かした裁断方法と加工をバイアス縫製と呼びます。

生地の縦横へのテンションに対しては抵抗が大きい生地であっても、斜め方向のテンションに対しては意外なほどの柔軟性を持つ特性を利用したもので、身近なところでは、服飾縫製の世界でも使われています。

この縫製手法を組み合わせることにより、身体にフィットするやわらかな着心地ちやしなやかでなめらかなシルエットを得ることができます。

 バイアスは機能的、装飾的に効果のある使い方でもありますが、布地の伸びがを考慮して縫い代を多めにとることと、バイアスカットで取り出せる生地の量が少なく生地のロスと要尺が多く必要になること、抽出した生地同士を縫い合わせる手間と技術が必要となるため、面積の広い窓装飾においてはよりオートクチュール感の高い仕立てとなります。
 
 
 
 

また、生地を斜めに使うため、無地以外の柄物で用いる場合は、スタイルで仕上げた時に感じる違和感の少ない柄である必要があります。
 
 
 
 
「バイアス」裁ちの実際。
 

 

装飾バランス バイアス 縫製

スタイル・デザインをもとに「型紙」を作り、45°の「正バイアス裁ち」を行っている様子。

バイアス裁ちは柔らかい生地の場合、生地1巾を20°~30°程度の浅いバイアスで仕立てることも可能です。
 
バイアスの角度が浅くなれば、生地1巾の範囲で作ることのできる型紙を大きくすることができるため、幅の広いスワッグの製作には向いています。

 

こちらは、2枚の「正バイアス裁ち」の型を上下に重ねた完成品の裏側と接ぎの様子。

 

ウィリアム・モリス スワッグ&テール バランス カーテン

上飾り バイアス 事例

 

バイアスカーテン 

川島織物セルコン FF1038 ラーモ カーテン 事例

生地の「タテ取り」で仕立たカーテンと左右のカスケード(テール)のシャープな印象と、生地の「バイアス取り」で仕立てたスワッグの柔らかなラインも馴染みも良く、イメージ通りのスタイリングとなりました。

「バイアス取り」に関しては、無地の場合では問題ないですが、大柄やストライプなど直線的なパターンを持つ生地の場合、上飾りには向かない生地もありますので都度確認が必要です。

 

 

上下で縫い合せたバイアスのジョイントもスワッグの内側で納めて判りにくくしています。

 

ウィリアム・モリス カーテン エントランス 事例

バイアスを曲線でつなぐ技術は難易度が高く、メーカー縫製では対応してくれません。

当社では特殊なスタイル縫製については実績と信頼のある加工所に依頼しています。

 

以上、本日は複数の『スタイル・バランス』を組み合わせたスタイリング事例を、生地の特性と縫製仕様の組合せを交えてご案内させていただきました。

 

◆ 当社 ・「装飾バランス」の特集ページを見る。
http://www.mitsuwa-i.com/balance.htm

◆ 当社・『輸入カーテンの特集ページ』を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/inhouse-2.html

◆ 当社・『オーダーカーテン』の特集ページ を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/sub2.htm

 

ミツワインテリア: http://www.mitsuwa-i.com

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「パレット ストライプ」スタイルのカーテンを使った窓辺のコーディネート。

2018年03月24日

サンゲツ スタイルカーテン 人気

サンゲツ カーテン パレットストライプ

新築住宅ご入居前のLDに、『パレット ストライプ』スタイルのカーテンを、応用アレンジにて納品させていただきました。

 

『パレット ストライプ』 カーテンとは?

『パレット ストライプ』 スタイルのカーテンとは、一般的に言う、縦方向のボーダーで異なる色、柄、素材のカーテンを任意の寸法比率で割付れる「切り替えし」カーテンのひとつで、サンゲツのカタログ「ソレイユ」の中で、推奨生地との組み合わせで紹介されているスタイル名です。

メーカー推奨生地の(カーテン&レース)の組合せであれば、レースの生地を手前にしても薄く柔らかいパステルを楽しむことができるので、季節によって前幕と後幕を入替えて吊る楽しみもあります。

 

使用されている色の組合せと分量配分もスタイルレシピに表記されているので、このスタイルイメージが気に入れば不安も少なく採用しやすいスタイルかもしれません。

 

 

現地お打合せ

とはいえ、現地お打合せ時が引渡し間際の工事佳境に差しかかっている場合は、内装も仕上げられていないため、現地でのカラーイメージは決してし易い環境ではありません。

 

後日、採寸データと『パレット ストライプ』で示されている生地分量の配分比率を参考にして、簡単なシュミレーションをご案内して製作となりました。

ちなみに、『パレット ストライプ』 でのヒダスタイルは、「フラット縫製」となっておりましたが、L字コーナー窓での左右のまとまりと開閉のスムースさを考慮して、今回は「1.5倍(2ツ山・形態安定加工付)」縫製をお勧めさせていただきました。

 

 

「カーテンレール」の組合せ提案。

 

ダイニング側の「掃出窓」にお客様が希望されていたカーテンレールは、タチカワブラインドのアイアンレール・『プロブァンス』のクリーム色とフィニアルEの組合せ。

 

カーブレール 入隅

 

リビング側のコーナー窓には、装飾レールが使えないため「カーブ仕様」の対応が可能な機能性レールをご提案させていただきました。

 

ご提案させていただいた機能性カーテンレールは、トーソー・『ネクスティ』のカーブ仕様

 

カラーバリエーションが豊富で装飾レールとのコーディネートがし易いこともありますが、オプションの「サイドマグネットランナー」を使えば、コーナー窓の左右も開閉ができ、自由度の高い「換気と調光」ができる機能性に着目しました。

 

カーテン 切り替えし タテボーダー

納品後の様子がこちら。

メーカーは異なりますが、細身のレール同士をすっきりとまとめることができました。

 

 

「サイドリボン タッセル」でプラスαのこだわりを。

リボンタッセル かわいい

サイドリボン タッセル

『パレット ストライプ』 スタイルのカーテンをより引き立たせるスタイルとしてご提案させていただいたのが、『サイド リボンタッセル』です。

 

 

こちらも、サンゲツのスタイルブックで紹介されており、お好みの生地に専用バイアステープを組み合わせて仕立てることもできます。

タッセルの生地にはピンク、フレームとリボンを構成する「バイアステープ」にはパープルをお選びいただきました。

 

掃出窓用の『サイド リボンタッセル』は、リボンの長さも標準仕様でオーダー。
タッセルの幅は、窓サイズに応じて変わります。

 

腰高窓用の『サイド リボンタッセル』は、カーテンの丈が短いためリボンの長さコンパクトにしています。
タッセルの幅も、左右の窓サイズに応じて変わります。

 

窓の高さと幅を考慮してオーダーした『サイド リボンタッセル』がこちら。

 

窓ごとのおさまりがご覧のイメージです。

 

切り替えし カーテン タテ

カーテンの楽しみ方は、一日を通じて自由に楽しめます。

 

パレットストライプ カーテン

以上本日は、窓辺に適度な色のリズムを加えて無地を楽しむ『パレット ストライプ』 スタイルを使ったコーディネート事例をご紹介させていただきました。

 

◆ 当社・『オーダーカーテン』の特集ページ を見る。
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カーテンの裾を床まで垂らすブレイク・スタイルの魅力と事例。

2018年02月09日

本日は、カーテンの裾を床までたっぷりと垂らした「ブレイク・スタイル」より、『Puddling(パドリング)』と呼ばれるスタイルを採り入れた、階段・廊下窓のスタイル事例をご紹介いたします。


PF1719 BR カーテン フジエテキスタイル タゴト

 カーテンの裾を長めに仕立てるスタイルは、ヨーロッパでは昔から馴染みのあるスタイルで、防寒上の理由や、生地の収縮を考慮して長めに仕立てるといった理由以外にも、裾の長いドレス仕立てを思わせるエレガントなスタイルで仕立てることにより、窓辺やインテリアの演出効果を高めたい場合に使われています。

ブレイクの度合いも様々で、床に僅かに触れる程度の「touching」、3cm程度裾がひこずる「braking」、裾を箒(ほうき)に見立てて床を掃く程度の長さで仕立てる「sweeping」、裾がしっかりと床に溜まる長さで仕立てる「puddling」などの呼称が代表的で、更にその度合いやスタイルの特徴によって様々な形容が加えられる場合もあります。

今回ご紹介のスタイルは、裾をたっぷりと床に垂らして、空間デザインとして演出した本格的な「puddling」スタイルです。

 

廊下のカーテンは「Puddling」スタイル。
階段・途中窓の丈とのバランスを考えて。

 

階段 窓 スタイルカーテン

まずこちらは、階段周りの窓でのスタイル事例。

お客様からいただいたご要望は、もっぱら開閉をしない窓を、生地の持つ風合いと柄の美しさ、そしてドレッシーな印象となる「ブレイク」スタイルの組合せでエレガントな飾り窓に仕立てたいというもの。

装飾性を最優先させる窓のため、裾の美しさにもこだわるスタイルで美しさを追求することになりました。

 

カーテン 床 引きずる

階段を上がったところにある廊下窓でのスタイリング。

レースは高さは床に触れない程度で仕立てていますが、カーテンは床に垂らしたドレス仕様です。

現地お打ち合わせにてお客様のピンとくるイメージでお仕立てしています。

 

 

続いて、階段上の窓と並ぶ「踊り場」上の窓のサイズを決めます。

 

こちらは、木製の手摺りににとらわれない長さでも良いということになり、2つの窓の連続性とバランスを重視した仕立てを考えました。

 

階段 廊下 カーテン おしゃれ

納品後の様子。

2つの窓は同じ規格で並んでいますが、設計上は「出入り窓」「途中窓」という異なる用途の窓としての役割と配置になっています。

 

PF1719 BRタゴト フジエテキスタイル

フジエテキスタイル カーテン タゴト PF1719

階段「途中窓」では、カーテンの裾がブレイクしないためレースの丈を伸ばしていますが、カーテンの丈自体は2つの窓ともに同サイズで仕立てています。

「出入り窓」のカーテンのみブレイクさせていますので、「装飾タッセル」の位置を調整して、2つのスタイルバランスを調整しています。

 

 

ベルベットとレースの融合デザイン。
フジエテキスタイルの『タゴト』でドレスアップ。

 

ここで、今回ご採用したウィンドウ・アイテムのご紹介。

前幕にご採用いただいた生地は、フジエテキスタイルのPF1719『タゴト』よりBR色

生地のデザインは20世紀初頭から使われ始めたモザイク風の幾何パターンですが、『タゴト』は傾斜地などで見られる、小さく区切られた「棚田」をモチーフとして描いた柄で、水田1つ1つに映る「田毎の月」などの表現もコンセプトにあるデザインです。

 

PF1719 SB タゴト フジエテキスタイル

フジエテキスタイル PF1719  タゴト カーテン 販売店 東京 横浜

当社ではPF1719(SB)色の縫製展示品と(BR)色の生地見本をご用意しております。

細やかなスクエアの意匠は、毛の流れをランダムにしており、光の当たり方によって生地の表情に変化が生まれます。

『タゴト』はサンドベージュ(SB)ブラウン(BR)の2配色ですが、それぞれが独特の発色と雰囲気を持っているため、幅広いインテリアシーンでコーディネート可能です。

 

 

『タゴト』の表側

「バーンアウト・プリント」技法で作られた『タゴト』の持つ、レースが持つ透過性と起毛豊かなベルベットの輪郭対比を楽しむことができます。

 

そして『タゴト』の裏側

裏側ではベルベットの気配が輪郭線だけになるため、レースが持つ透過性とフラットな印象の『タゴト』のデザイン対比をすっきりとした印象で楽しむことができます。

 

PF1719  タゴト フジエテキスタイル カーテン 取扱い

最後に、店内外から撮影した比較イメージ

日中であれば、外から見ても窓に景色が映りこむため室内の様子はほとんどわかりません。

柄の隙間は透け感のあるレース地となっているデザインのため、光りを採り入れる1枚掛けとしてはもちろん、部屋の「間仕切り」としてもお使いいただける、個性的なテキスタイルです。

 
 
 
参考までに、PF1719『タゴト』SB色での納品事例は⇒ こちら
 
 
 

ロープタッセルトシアーで
『タゴト』をエレガントにドレスアップ。

 

  
 
カーテンをまとめるタッセルには、しっかりとした存在感と上品な光沢を持つ、マナトレーディングの『ノードメタル』のブラック色をコーディネートして、ロートアイアン製の階段手摺りとの調和を図っています。
 

 

そして、『タゴト』の後幕となるレースには、生地の持つ自然な縦じわにチンツ加工で表現した上品な光沢感をミックスさせた、カラーレースより「グレー」色を組み合わせて、重なり合う複雑な採光と陰影を楽しめるスタイリングをイメージしました

 

 

廊下の「小窓」もダイナミックにまとめて。

 

腰高窓 カーテン 床まで

途中窓 カーテン 床まで

最後に、廊下の突き当りにある「小窓」も、階段周りの窓と同じ丈で仕立てて、空間全体を優雅でダイナミックに見せるスタイルコーディネートが完成しました。

途中窓も『Puddling(パドリング)』スタイルでドレッシーな窓辺を演出すると共に、窓幅の狭さを考慮して、タッセルの位置を高めにしたスタイルでまとめました。

 

以上、本日はカーテンの裾を床までたっぷりと垂らした「ブレイク・スタイル」の魅力を、スタイル・アレンジの工夫とともにご紹介させていただきました。

『Puddling(パドリング)』スタイルはドレッシーなのです。

 

◆ 当社・『輸入カーテンの特集ページ』を見る。
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ボウ ウインドウでの掛け替え。「スカラップレース」と「アール・ヌーヴォー」風カーテンで。

2017年10月11日

築25年、輸入住宅のリビングを優雅に演出する「ボウ ウインドウ」のレースとカーテンの掛け替えのご相談をいただきました。

 「ボウ ウインドウ(Bow wibdow)」とは、 出窓の1種で、同サイズの窓を3面以上組み合わせて弓形に張り出させた装飾窓のことですが、こちらの窓は2間サイズのダイナミックな6連・ボウ ウインドウです。

 

 

「出窓」レースのスタイリング。
『スカラップ』にトリムを付けて。

写真はお打合せ時の出窓内。

既存のレースは、標準的な「両開き」でしたが、6連・ボウ ウインドウのダイナミックな装飾性を引き立たせるために、一体型の 『スカラップレース』にお好みの装飾トリムをつけたスタイルレースへリニューアルをすることになりました。

 

出窓の前後が水平関係にある「台形型・ベイ ウインドウ」であれば、「M型スカラップ」というスタイルでまとめると綺麗ですが、出窓の奥が「弓型」形状となる、「多角形・ボウ ウインドウ」では、スカラップのウエーブを中央に1つ足すことにより、多角形対応となります。

 

今回ご採用いただいたボイルレースと、裾の装飾トリムは川島織物セルコンの生地でしたので、「スカラップ」のスタイル提案は、メーカーのスタイルブックで紹介されている、ボウ ウインドウ対応の『スカラップセンターウエーブ(トリム)』を参考としつつ、出窓の環境とお客様のご要望を盛り込んで行うことになりました。

窓装飾における「スカラップ(Scallop)」とは、レースにホタテ貝(Scallop)の貝殻のような半円を連ねた形状の縁取りを施すことを意味します。
洋裁であれば,襟や裾などを半円を連ねたような波形の縁に仕立てることになりますが、多角形窓である出窓やボウ ウインドウでは、このようなスタイルレースが映え、見せ場となります。

 

川島織物セルコンのスタイルブックに掲載されている『スカラップセンターウエーブ(トリム)』の寸法比率図では、仕上り丈(100%)に対して、M地の切れ上がり部に35%、谷部に20%の空間を開けるイメージとなっていますが、この比率は絶対値ではなく目安となる基準値です。

実際は、出窓自体のの規模、外部からの陽射しの程度や方位、プライバシーの度合いによって割合を変えることができます。

 

出窓 スカラップ レース

こちらの窓は、日中の陽当たりが良いため、スカラップのウエーブを浅目にしたいという要望がありました。

出窓内の幅はW350cm。
スカラップのウェーブを浅くするシュミレーションは、日中の陽射しのもと、紙テープを既存のレースに当てながら、視覚的に馴染むバランスをお客様と一緒に確認しました。

 

確認時にマーキングした、採寸データをもとに、1/30スケールの手書きにおこした確認作業。

今回はスカラップの縦方向を構成する深さはスタイルブックの50%に圧縮されたサイズがお客様の希望スタイルであることがわかりました。

また「スカラップ センターウエーブ」の横方向を構成する幅比率は、20% : 30% : 30% : 20%となりました。

 

ボウ ウインドウ スカラップ レース

「スカラップ センターウエーブ」納品後の様子。

日没後の納品でしたが、夜のプライバシーもほとほど確保できてイメージに沿った仕上がりになりました。

 

ボウ ウインドウ スカラップ レース 事例

ボイルレースとの組み合わせで使用した「トリム」は長さ18cmのもの。

スタイルブックで推奨されているトリムとサイズは同じですが、違うデザインのトリムを組み合わせています。

 

 

「出窓」のカーテン。
『アール・ヌーヴォー』期の伝統柄で。

 

川島織物セルコン ヌーボーアイリス FF1166 カーテン 特価

ボウ ウインドウの手前を飾るカーテンには、現地にお持ちした縫製展示品の中から、ご支度の内装や家具と相性の良い「アール・ヌーボォー」期デザインのファブリックをご採用いただきました。

「アール・ヌーヴォー(フランス語: Art Nouveau)」とは、19世紀末から20世紀の始めにかけてヨーロッパを中心に開花した国際的な美術運動の総称を指し、「新芸術」を意味することばです。
ファブリックデザインの世界では、従来の様式に囚われない装飾性花や、植物などの有機的なモチーフや自由曲線の組み合わせた作品が多数産み出されました。
 
 

上の写真は、東京ビッグサイトで行われた、インテリアトレンドショーでの川島織物セルコン出展ブースの一部。

 

カーテンにご採用いただいた生地、『ヌーボーアイリス』  ・ FF1166(LGO)もアール・ヌーヴォー期のイメージを汲んだ新作として披露されました。

『ヌーボーアイリス』は、「西洋アヤメ」をモチーフにした川島織物文化館所蔵のデザイン画を復刻させたたファブリックで、伸びやかなアイリスの花を、「アールヌーボー」調の柄と織物の魅力で表現。
モダンからクラシカル、エレガントなテイストまで幅広くお使いいただける魅力的なファブリックです。

 

川島織物セルコン ヌーボーアイリス カーテン FF1166 事例

納品後の様子。
『ヌーボーアイリス』の格調高いデザインが、夜の出窓を美しく引き立てます。

 

ウィリアム・モリス ヌーボーアイリス カーテン

「風通織(ふくれ織り)」による柔らかなボリューム感を持った生地ベースに、パターンを縁取るゴールドの輪郭線が、この生地の魅力です。

 

ウィリアム・モリス ヌーボーアイリス 川島織物セルコン カーテン

スカラップレース トリム 川島織物セルコン

こうして、25年ぶりの掛け替えもお客様の満足のもと完了しました。

25年前の時の流れの中で、お客様の趣味嗜好、家具や敷物、インテリアレイアウトも変わるため、新鮮なリニューアルになりましたが、それを考慮したスタイリングにより、新しい窓辺は速やかに生活の中に溶け込んで行きました。

 

◆ 「川島織物セルコン」製品の特集ページを見る。
http://www.mitsuwa-i.com/kawashima.htm

◆ 当社・『オーダーカーテン』の特集ページ を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/sub2.htm

 

ミツワインテリア: http://www.mitsuwa-i.com/

 

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「カーテンボックス」のない多角形窓での『装飾バランス』納品事例。

2017年07月04日

高さの異なる「多角形窓」をすっきりと演出。
スタイル・カーテン納品事例

窓幅: 7m超、設置高:3m、両翼に幅が異なる135°コーナー窓を持つLDの大型でのスタイルカーテン納品事例。

幅広窓の全体像をカメラ撮影で行うと、1枚で撮りきれないため、本日のブログでは、16秒ほどの動画で撮影した全体像のイメージ紹介をご用意しました。

 

 

取付高が低く不揃いな横広窓。
使い易さと美しさの両立を考える。

写真撮影による2分割での納品前の様子はこちらで、「装飾バランス」を採用する際の主要な注意点は以下のとおり。

 

① 一番の問題点は 「カーテンボックス」不在の窓であるということで、窓枠と同系色のカーテンレールが露出して取付られている。

② 窓枠内設置のカーテンレールは、ベランダへの「出入口窓」や、換気ができる「腰高窓」ごとに区分して分割設置されている。

③ カーテンレールが設置位置が窓枠内(床上200cm以下)の低い位置に設けられた、「横縦比・7:2」の横広窓となっている。

④ 135°の角度で両翼を形成しているコーナー窓は、左翼が幅120cmあるのに対して、右翼は90cmと小さい、4:3の非対称形になっている。

⑤ ベランダへの「出入口窓」も、左翼側にレイアウトされているため、窓全体を見た場合、横方向のプロポーションは、左にボリュームが付き易い形状になっている。

 

このように本来、「装飾バランス」の設置を視野に入れていない窓設計で、「装飾バランス」の提案を行うことは非常に困難なこと。
何故なら、ベランダへの出入りと換気窓の機能性への配慮と窓全体の連続性と豪華さを演出するスタイリングが求められるからです。

 

特に、出入口窓用の丈と、腰高窓用の丈を混在させたレイアウトにすると、日中の納まりは悪くないのですが、夜間、カーテンを閉めた時に、丈の長い出入口窓での不揃いが異質に見えてしまいまうため、カーテンの丈を統一させたスタイリングの中にその他の課題の解決策を盛り込むことになりました。

 

 

「カーテンボックス」不在の窓で、
美しい「懸垂曲線」を考える。

一番の難点であった、「カーテンボックス」不在の窓での『スワッグバランス』提案。

この状況では、カーテンボックスのメリットである、カーテンレールを隠すという機能が含まれせん。

また、カーテン(レース)上部にある「芯地」と「ヒダ山」が露出される設置スタイルとなっています。

 

多角形窓 装飾バランス

取付高の低い(H200cm以下)横広窓で、美しい「懸垂曲線」を描くスワッグを考える場合、「スワッグの総数」、「幅と高さ」の組合せに悩まされます。

バランスの装飾効果を高めるポイントとして、第1に考えるのが、窓の高さと幅それぞれのバランス比率の確認ですが、日本語で言う「バランス」を、英語で表現すると、以下の異なる意味の使い分けになります。

V: 「valance(上飾り)」 を意味するバランス。

B: 「 Balance(比率)」 を意味するバランス。 

 

 

2015.10.16.4


「カーテンボックス」が、天井など高い位置に設けられている窓であれば、「スワッグ」のボリューム(=ふくらみ)をたっぷりと持たせることができるため、カーテンレールを隠すとか、芯地の長さを短くするなどの微調整まで考えることはありません。

しかし、取付位置の低い窓で、装飾の役割を持つ垂れ飾りが窓を圧迫してしまっては本末転倒となるため、こういう状況では「懸垂曲線」を浅く描きながら、窓全体のプロポーションを整える必要があります。

 

取付高が低い窓で懸垂曲線を貧弱に見させないための極限での調整は難易度が高いものとなります。

 

スワッグ&テール バランス マンション

スワッグ&テール バランス 事例

スワッグの垂れ幕でカーテンレールとカーテンの吊り元を隠す条件はクリア。

スワッグのくびれたエリアでも極力、カーテン・レースの芯地を隠す工夫は、芯地の長さを75mm(標準:90mm)を変えることにより調整しています。

 

 

「装飾タッセル」をまとめる「ふさかけ」。
固定式とマグネット式を使い分けて。

掃出窓 腰高窓 カーテン

カーテンとレースの長さは、腰高窓も出入口窓の長さに合せた床までの長さで揃えて、ダイナミックな連続性の得られスタイリングを目指す一方、美しいスタイリングと共存させる形で求められた、ベランダへの出入り、手軽な換気といった、「機能性」の工夫も考えました。

 

連続性がありながらも、実は分割されているそれぞれの窓は、2セットの「両開き」と、2セットの「片開き」で構成されています。

特に両翼の「片開き」に挟まれている、2つの「両開き」窓は、ベランダへの出入りと、換気を用途にしているため、左右どちらにも開閉できる納めを考えました。

 

ここでは、「両開き」用カーテンレールの左右に、互換性のある「サイドマグネットランナー」を後付して、ベランダへの出入りや換気にも配慮した開閉パターンを両立させることができました。

 

 

コーナー窓 装飾バランス

トーソー ふさかけ クラッシー

両翼の「片開き」窓で使う「ふさかけ」は、しっかりと「装飾タッセル」を固定するタイプを使用。
さりげなく見せる真鍮の輝きとデザインがお客様のこだわりポイント。

 

 

マグネット ふさかけ

互換性のある「サイドマグネットランナー」を後付けした、ベランダへの「出入り窓」と、換気可能な「腰高窓」のあるコーナー側には、「ふさかけ」を固定するスペースが用意されていないため、磁力の強い「機能性ふさかけ」を活用いたしました。

 

装飾バランス 横浜市

 
カーテン生地にはさみ固定する「マグネットふさかけ」は、重量のある「装飾タッセル」もしっかり保持できますが、過度な荷重を掛けるとふさかけごと外れる仕組みになっています。
壁にふさかけを取付けできない状況でも、タッセルでカーテンを束ねることができます。
 

 

 

135度の「コーナー窓」。
コーナー角に応じたスワッグシュミレーション。

装飾バランス こだわり

135°の角度で屈折しているコーナー窓を横断するスワッグの作製にあたっては、事前の加工シュミレーションを経ておさめました。

 

135°コーナーを正面から見たイメージ。

 

135°コーナーを上から見たイメージ。

 

事前の検証を踏まえて、両翼の長さが異なる(左4:右3)コーナーも、極力自然なスワッグの流れの中で美しく整う納めとなりました。

 

 

「意匠性」と「機能性」の両立。
複数の難題を乗り越えて。

マナテックス マルメゾン

こうして、昼夜で別の表情を見せる、幅7m超の大型横長窓の完成。

 

カシミールボーダー レース

大面積の窓をまとめるカーテンには、縦ストライプと上質なダマスク柄の組合せが美しいマナトレーディングの「マルメゾン」を選び、やはり、縦ストライプ地に、ペイズリーを模した伝統的な「カシミール柄」が緻密に描かれた、川島織物セルコンの『カシミールボーダー』との組合せで演出いたしました。

 

 

川島織物セルコン カシミールボーダー

マナトレーディング マルメゾン

様々な工夫を凝らして、お客様のご希望に叶う、「意匠性」と「機能性」に応えたスタイル提案を行うことができました。

 

 

◆ 当社 ・「装飾バランス」の特集ページを見る。
http://www.mitsuwa-i.com/balance.htm

◆ 当社・『オーダーカーテン』の特集ページ を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/sub2.htm

◆ 当社・『輸入カーテンの特集ページ』を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/inhouse-2.html

 

ミツワインテリア: http://www.mitsuwa-i.com/

 

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「木製装飾レール」のロングセラー、『ラグレス33』を使った窓辺のスタイル事例。

2017年04月25日

近年のインテリアデザインの多様化、多国籍化に伴い、「カーテンレール」の「デザイン」、「形状」、「素材」も多種多様に展開されるようになりました。

反面、コーディネートの選択肢が広くなったため、昔の様にこれを選んでおけば無難といった「定番」製品は稀になり、コンセプトに合致した魅力を持っている製品のみがロングセラー品として残っているのが現状です。
 
 
 マナトレーディング ファーリー タッセル
 
その様ななかで、本日は、クラシック系統の本格『木製カーテンレール』のロングセラー品として知られている、トーソー・『ラグレス33』カーテンレールを採用した窓辺のコーディネート事例を、当社でご用意しているスタイルアクセサリーとの組合せを通じて事例紹介させていただきます。
 
 
 
 
存在感ある「ポール径:33mm」と魅力的なデザイン。
トーソー・『ラグレス33』カーテンレール
 
 
 
TOSO(トーソー)の『ラグレス33』カーテンレールは、国内市販されている「木製カーテンレール」としては最大級:33mmのポール径とキッャブの意匠、カラーバリエーションの総合評価で現在も、本格クラシックスタイルのインテリアで採用される事の多い製品です。
 
 ポールカラーは、ナチュラルな風合いを大切にしたアンティークホワイト・ライトオーク・ミディアムオーク・ダークオークの4色。
キャップは、ゴールドカラーやアンティーク調のデザインをアクセントに使った、4種類をラインアップしました。
デザインや色使いなど、全体を上品にまとめましたので、クラシックやトラディショナルなテイストのインテリアに合わせやすくなっています。
 
そこで本日は、最近の納品事例より、2つの「キャップタイプ」を使ったコーディネート事例をご紹介させていただきます。

 


 

事例①: 可愛いゲストルーム」
程よい甘さのコーディネート。

トーソー ラグレス Dキッャブ ダークオーク

室内ドアを隔てて、エントランスとリビングの中間に位置する「ゲストルーム」は、落ち着きある雰囲気の中にも、可愛らしい雰囲気を持たせた設え。

こちらの腰高窓に採用いただいたのは、ゴールドとアンティーク調のキャップと深みのある「ダークオーク」の組合せが美しい、「Dキャップ」を組み合わせたコーディネート。

 

マナトレーディング マルメゾン 5

「カーテンレール」に魅力があると、カーテンに組み合わせるその他の装飾コーディネートも引き立つのです。 

 

メインとなるカーテンには、使いやすい、ストライプとクラシック柄の組合せが人気の、マナトレーディングの『マルメゾン』の優美なピンクを使った5番色に合わせて、裾にカラフルなポンポンフリンジ・『ミリーポンポン(1322』を組み合わせて可愛らしいスタイルカーテンで表現しました。

 

 

そして、カーテンを束ねる「装飾タッセル」には、『マルメゾン』のピンク色と絶妙のコーディネートが得られる『ソワレ(1322)』のピンクを合わせて、ポンポンフリンジが甘くなり過ぎない装いでまとめました。

 

マナトレーディング ミリーポンポン

 


 

 

事例②:   寛ぎの「主寝室」
上質な美しさと優しさでコーディネート。

続いて、ご夫婦の「主寝室」でのコーディネート事例。

 

窓の片側が壁際に配置されている窓が複数ある寝室では、「ダークオーク」のレールとの組合せで、こぶりな納まりの「Dキャップ」を組み合わせたコーディネートをすることになりました。

 

マナトレーディング リエット 4259 カーテン

キャップの主張をおさえ気味にして、カーテンのデザインとカラーで遊ぶコーディネートです。

 

ご採用いただいたカーテンは、マナトレーディングの『リエット』より、壁紙と馴染みの良いブルーを使った4256番色。

インド製・刺繍ファブリック特有の、緻密で立体的なデザインとカラフルな色調が、落ち着いた英国スタイルの寝室の窓辺を上品に装います。

 

寝室の「装飾タッセル」にご採用いただいた、『ファーリー(1062)』は、『リエット』の刺繍カーテンとはもちろん、ゲストルームで使った、『ミリーポンポン』の装飾フリンジともコーディネートできる人気アイテム。

 

 

トーソー ラグレス Dキャップ ダークオーク

マナテックス リエット カーテン

マナテックス 刺繍カーテン

格調高い「寝室」の内装と造作の中にあっても上質な優しさの感じられる、ご夫婦お気に入りの窓辺になりました。

 

以上、本日は、木のぬくもりと豪華さを活かしたクラシックスタイルのお部屋で人気の高い、トーソー『ラグレス33』を使った窓辺のコーディネート事例をご紹介させていただきました。

 

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「夢」を育む。「屈折窓」の形状を考慮した『装飾バランス』提案事例。

2017年01月27日

オープンスワッグ バランス

本日のブログのテーマは、「夢」を育む。
「屈折」面に並ぶ2つの掃出窓の形状に配慮した、カーテンとレースのコーディネートと『装飾バランス』提案施工のご紹介です。

 

「屈折」面に並ぶリビングの窓。
華麗でダイナミックに魅せる窓装飾を考える。

2017.1.20.7

まず、こちらは、お打合せ時にダイニング側から見たリビングエリアの様子。

空間自体はLDとしてひと続きですが、天井を横断する「構造梁」を境としてリビング・ダイニングが区分されている間取りのため、リビング側の窓の存在感がクローズアップされて視界に入る印象がありました。

 

2017.1.20.4

2017.1.20.5

既存のウィンドゥ・コーディネート。
後幕は薄手の無地レース、前幕も薄紫の横ボーダーが入ったレースの組合せからなる、明るい「フロント・レース」スタイルで仕立てられていました。

今回、お客様からいただいたご要望は、空間として完成の域に入っているリビングの演出を、お好みの「パープル系のファブリック」を効果的に使って華麗なスタイルで最終形にまとめたいというものでした。

スタイルのポイントとして、2つの掃出窓を区切る壁面に掛けられた『夢』と描かれた書画をリビングのテーマとして、「家具」、「小物」、「生花」といった嗜好品が凝縮されている窓辺の連続性(一体感)を強めた提案を考えることになりました。

 

2017.1.20.31

「リビング」エリアのインテリアと窓辺のクローズアップ。
「屈折」壁面に配列されている2つの掃出窓の幅は、左側がW2.2m,中央の壁を挟んで右側がW1.8mありますが、『夢』の書画が描かれている壁面部に連続性を持たせると、幅4.7mのダイナミックな窓辺として捉えることができます。

打合せ時のチェックポイントとして、2つに区分された「掃出窓」の上部が「カーテンボックス」としてつながっていたため、中央の壁面部分にも『上飾り(スタイル・バランス)』を追加することにより、ひと続きの窓として捉えられる一体感がを持たせる工夫が可能であることが判りました。

ただし、窓の高さはH200cmと短めなので、幅470cmにスケールアップする窓との縦横比に配慮したスタイル提案をする必要があります。

 

 

『夢』を育む窓。
一体感と演出法を考える。

リビング 変形窓 カーテン

それでは、今回のスタイル提案の概要を、提案素材のご紹介を含めて解説いたします。

 

2017.1.20.34

お客様のリクエストであった、高貴な印象を放つ「パープルの柄物」としてご提案しファブリックは、川島織物セルコンのFT0171
濃淡で表現したパープルのストライプ地に、「ペイズリー」が散りばめられた「カシミール」風紋様をライトゴールドの織りで表現した、上品なクラッシック柄です。

「ペイズリー(paisley)」とは、起源となるペルシャを経て、インドのカシミール地方にて、カシミア・ショールの伝統模様として完成した柄で、複雑で特有な植物模様を持つ織りが特徴です。
18世紀の初めにイギリス、スコットランド南西部の都市ペイズリー市に移入してからは量産化が図られ、この名が広まり、現在でもファッションを含めて様々な生活シーンで珍重されているお馴染みの図柄です。

 

2017.1.20.37

当社には、コーディネート・レースとしてご採用いただいた、マナトレーディングの『ヴェネチア』とともに、FT0171をH240cm丈の展示サンプルとしてご用意しておりますので、実際のお打合せ時にお持ちして、ご採用いただきました。

 

2017.1.20.38

川島織物セルコン・FT0171のパターンの特徴として、『デザインビュー』というプリーツ表現に対応した柄であることがあげられます。

『デザインビュー』とは、2倍ヒダ(3ツ山)縫製で仕立てた際に、濃淡のあるストライプ地の濃いパープルラインがプリーツの山側(前方)に現れ、淡色ストライプベース側がプリーツの谷側に規則的に並ぶことを想定してデザインされたファブリックとそれに準拠した縫製のことを言い、美しいコントラストが生まれます。

 

ペイズリー柄 カーテン パープル

カシミール柄 カーテン 紫

2017.1.20.41

『デザインビュー』で仕立てられた、カーテンをかけると、ワンちゃんもご満悦。

ベースのストライプと、クラシカルな「カシミール柄」が絶妙に組み合わされた豪華なカーテンが出来上がりました。
ちなみに、FT0171は、しっかりとした生地ですので、生地の横張りを抑える形態安定加工には、しっかりとしたウェーブが長期間保たれる「ファインウェーブ」加工を加えて仕立てています。

 

高さ200cmの「カーテンボックス」。
ベースを構成する「バランス」のデザイン。

2017.1.20.29

カーテン エアコン ダクト 隠したい

こちらは、デザイン提案過程の「スケッチ素案(作画1)」

撮影した窓の全体像に合わせて、縮尺大で製作した「上飾り」の土台部分をデザインしました。

左右の「テール(カスケード)」は、装飾性はもちろんのこと、屈折窓の形状や、エアコン配管の視覚的グレアを和らげる意図を盛り込んだデザインを意識しました。

 

 

2017.1.20.33

今回、カーテンと「上飾り」左右のテールには、縦ストライプ使い生地パターンを用いていますが、「上飾り」の内側部分は、コーディネートレースで仕立てる軽やかな「オープンスワッグ」を組合わせるスタイルで演出するため、生地の流れを「横使い」として、濃色の横ストライプがメインに表出されるデザインとしました。

 

2017.1.20.36

「縦使い」で仕立てた『テール(カスケード)』には、濃色無地の裏地をつけて仕上げます。

 

2017.1.20.2

こちらは「横使い」で仕立てた、内側の『ストレートバランス』の横ストライプ表現。

淡色生部分の生地を、僅かに上下のフレームに入れ、デリケートなアクセントとしています。

 

 

高さ200cmの「カーテンボックス」。
軽やかで上品に仕立てる「バランス」を融合。

2017.1.20.22

 装飾トリム コーディネート

次は、ベースを構成する「ストレートバランス」部分に、柔かいボリューム感を持たせる『オープンスワッグ・バランス』を組み合わせるスタイル提案です。

 

 

2017.1.20.32

メインとなる「レース」生地は、マナトレーディングのトルコ製・オパールレースとして人気のある『ヴェネチア』の35番色。

今回は、厚手に組み合わせた『オープンスワッグ』バランスのにも使用しています。

 

 

2017.1.20.30

2017.1.20.1

高さH200cmのカーテンボックスに取付ける「上飾り」として、貧弱を避けつつ、圧迫感を持たせないスタイル表現を目指した今回の提案では、女性的な柔らかさを印象付けるレースを厚地に組み合わせる工夫を考えました。

 

2017.1.20.3

加工所との打ち合わせを経て、、、。

 

2017.1.20.10

2017.1.20.27

昼夜共に、華麗な印象となる「コンビネーション・バランス」が完成しました。

構成するスタイルは、

① 「ストレート・バランス」
② 「テール・バランス」
③ 「オープンスワッグ・バランス」

からなります。

 

 

2つの窓が融合する『夢』の完成。

マナテックス ヴェネチア 35 レース

2017.1.20.26

最後に、リビングのテーマとなる『夢』の書画が橋渡しする、カーテンボックス部分は、左右の「オープンスワッグ」を区分する「装飾トリム」でコーディネート。

 

2017.1.20.35

レース素材からなるオープンの場合、厚地でスタイルする「ネクタイ(ジャボ)」の代わりに、装飾トリムを組合わせる事も多いのですが、今回は、2連の『装飾タッセル』を分解して、程よい細長が得られる『装飾トリム』にアレンジした組合せで、繊細な「オープンスワッグ」に調和させました。

 

マナトレーディング ヴゥネチア レース

 2017.1.20.24

川島織物セルコン FT0171 カーテン

このような、生地の選定と、複数のスタイル・コーディネートを経て、お客様のご要望に沿った窓周りのリニューアルが完成いたしました。

『夢』テーマにした、上質な窓辺とインテリアの完成です。

 

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