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廊下の通路部分も階段と同じ、グリーンベースの絨毯が通路敷きとして採用されています。また、繊維のコーディネーションを活かすべく、居室の境界部分は、装飾的なモールドが多用され、扉ではなく、ドレープの織物カーテンで仕切れるような装飾的な空間演出がされています(左右には装飾タッセルも付き、装飾性をひきたてています)。歴史的に織物の芸術性が育てられた、英国式の住宅様式には、この様なスタイルの間仕切の手法も伝統の気品の中に違和感なく採りいれられていると感じました。

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