Mitsuwa Interio STAFF BLOG「ミツワインテリア」のスタッフ・ブログでは、日々の施工事例や新着情報をご紹介しています。

「夢」を育む。「屈折窓」の形状を考慮した『装飾バランス』提案事例。

2017年01月27日

オープンスワッグ バランス

本日のブログのテーマは、「夢」を育む。
「屈折」面に並ぶ2つの掃出窓の形状に配慮した、カーテンとレースのコーディネートと『装飾バランス』提案施工のご紹介です。

 

「屈折」面に並ぶリビングの窓。
華麗でダイナミックに魅せる窓装飾を考える。

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まず、こちらは、お打合せ時にダイニング側から見たリビングエリアの様子。

空間自体はLDとしてひと続きですが、天井を横断する「構造梁」を境としてリビング・ダイニングが区分されている間取りのため、リビング側の窓の存在感がクローズアップされて視界に入る印象がありました。

 

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既存のウィンドゥ・コーディネート。
後幕は薄手の無地レース、前幕も薄紫の横ボーダーが入ったレースの組合せからなる、明るい「フロント・レース」スタイルで仕立てられていました。

今回、お客様からいただいたご要望は、空間として完成の域に入っているリビングの演出を、お好みの「パープル系のファブリック」を効果的に使って華麗なスタイルで最終形にまとめたいというものでした。

スタイルのポイントとして、2つの掃出窓を区切る壁面に掛けられた『夢』と描かれた書画をリビングのテーマとして、「家具」、「小物」、「生花」といった嗜好品が凝縮されている窓辺の連続性(一体感)を強めた提案を考えることになりました。

 

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「リビング」エリアのインテリアと窓辺のクローズアップ。
「屈折」壁面に配列されている2つの掃出窓の幅は、左側がW2.2m,中央の壁を挟んで右側がW1.8mありますが、『夢』の書画が描かれている壁面部に連続性を持たせると、幅4.7mのダイナミックな窓辺として捉えることができます。

打合せ時のチェックポイントとして、2つに区分された「掃出窓」の上部が「カーテンボックス」としてつながっていたため、中央の壁面部分にも『上飾り(スタイル・バランス)』を追加することにより、ひと続きの窓として捉えられる一体感がを持たせる工夫が可能であることが判りました。

ただし、窓の高さはH200cmと短めなので、幅470cmにスケールアップする窓との縦横比に配慮したスタイル提案をする必要があります。

 

 

『夢』を育む窓。
一体感と演出法を考える。

リビング 変形窓 カーテン

それでは、今回のスタイル提案の概要を、提案素材のご紹介を含めて解説いたします。

 

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お客様のリクエストであった、高貴な印象を放つ「パープルの柄物」としてご提案しファブリックは、川島織物セルコンのFT0171
濃淡で表現したパープルのストライプ地に、「ペイズリー」が散りばめられた「カシミール」風紋様をライトゴールドの織りで表現した、上品なクラッシック柄です。

「ペイズリー(paisley)」とは、起源となるペルシャを経て、インドのカシミール地方にて、カシミア・ショールの伝統模様として完成した柄で、複雑で特有な植物模様を持つ織りが特徴です。
18世紀の初めにイギリス、スコットランド南西部の都市ペイズリー市に移入してからは量産化が図られ、この名が広まり、現在でもファッションを含めて様々な生活シーンで珍重されているお馴染みの図柄です。

 

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当社には、コーディネート・レースとしてご採用いただいた、マナトレーディングの『ヴェネチア』とともに、FT0171をH240cm丈の展示サンプルとしてご用意しておりますので、実際のお打合せ時にお持ちして、ご採用いただきました。

 

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川島織物セルコン・FT0171のパターンの特徴として、『デザインビュー』というプリーツ表現に対応した柄であることがあげられます。

『デザインビュー』とは、2倍ヒダ(3ツ山)縫製で仕立てた際に、濃淡のあるストライプ地の濃いパープルラインがプリーツの山側(前方)に現れ、淡色ストライプベース側がプリーツの谷側に規則的に並ぶことを想定してデザインされたファブリックとそれに準拠した縫製のことを言い、美しいコントラストが生まれます。

 

ペイズリー柄 カーテン パープル

カシミール柄 カーテン 紫

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『デザインビュー』で仕立てられた、カーテンをかけると、ワンちゃんもご満悦。

ベースのストライプと、クラシカルな「カシミール柄」が絶妙に組み合わされた豪華なカーテンが出来上がりました。
ちなみに、FT0171は、しっかりとした生地ですので、生地の横張りを抑える形態安定加工には、しっかりとしたウェーブが長期間保たれる「ファインウェーブ」加工を加えて仕立てています。

 

高さ200cmの「カーテンボックス」。
ベースを構成する「バランス」のデザイン。

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カーテン エアコン ダクト 隠したい

こちらは、デザイン提案過程の「スケッチ素案(作画1)」

撮影した窓の全体像に合わせて、縮尺大で製作した「上飾り」の土台部分をデザインしました。

左右の「テール(カスケード)」は、装飾性はもちろんのこと、屈折窓の形状や、エアコン配管の視覚的グレアを和らげる意図を盛り込んだデザインを意識しました。

 

 

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今回、カーテンと「上飾り」左右のテールには、縦ストライプ使い生地パターンを用いていますが、「上飾り」の内側部分は、コーディネートレースで仕立てる軽やかな「オープンスワッグ」を組合わせるスタイルで演出するため、生地の流れを「横使い」として、濃色の横ストライプがメインに表出されるデザインとしました。

 

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「縦使い」で仕立てた『テール(カスケード)』には、濃色無地の裏地をつけて仕上げます。

 

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こちらは「横使い」で仕立てた、内側の『ストレートバランス』の横ストライプ表現。

淡色生部分の生地を、僅かに上下のフレームに入れ、デリケートなアクセントとしています。

 

 

高さ200cmの「カーテンボックス」。
軽やかで上品に仕立てる「バランス」を融合。

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 装飾トリム コーディネート

次は、ベースを構成する「ストレートバランス」部分に、柔かいボリューム感を持たせる『オープンスワッグ・バランス』を組み合わせるスタイル提案です。

 

 

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メインとなる「レース」生地は、マナトレーディングのトルコ製・オパールレースとして人気のある『ヴェネチア』の35番色。

今回は、厚手に組み合わせた『オープンスワッグ』バランスのにも使用しています。

 

 

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高さH200cmのカーテンボックスに取付ける「上飾り」として、貧弱を避けつつ、圧迫感を持たせないスタイル表現を目指した今回の提案では、女性的な柔らかさを印象付けるレースを厚地に組み合わせる工夫を考えました。

 

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加工所との打ち合わせを経て、、、。

 

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昼夜共に、華麗な印象となる「コンビネーション・バランス」が完成しました。

構成するスタイルは、

① 「ストレート・バランス」
② 「テール・バランス」
③ 「オープンスワッグ・バランス」

からなります。

 

 

2つの窓が融合する『夢』の完成。

マナテックス ヴェネチア 35 レース

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最後に、リビングのテーマとなる『夢』の書画が橋渡しする、カーテンボックス部分は、左右の「オープンスワッグ」を区分する「装飾トリム」でコーディネート。

 

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レース素材からなるオープンの場合、厚地でスタイルする「ネクタイ(ジャボ)」の代わりに、装飾トリムを組合わせる事も多いのですが、今回は、2連の『装飾タッセル』を分解して、程よい細長が得られる『装飾トリム』にアレンジした組合せで、繊細な「オープンスワッグ」に調和させました。

 

マナトレーディング ヴゥネチア レース

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川島織物セルコン FT0171 カーテン

このような、生地の選定と、複数のスタイル・コーディネートを経て、お客様のご要望に沿った窓周りのリニューアルが完成いたしました。

『夢』テーマにした、上質な窓辺とインテリアの完成です。

 

◆ 当社 ・「装飾バランス」の特集ページを見る。
http://www.mitsuwa-i.com/balance.htm

◆ 当社・『オーダーカーテン』の特集ページ を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/sub2.htm

◆ 当社・『輸入カーテンの特集ページ』を見る
http://www.mitsuwa-i.com/inhouse-2.html

 

ミツワインテリア: http://www.mitsuwa-i.com/

 

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ナニック・「ウッドバーチカルブラインド」を使った、ピアノ室の「反響音」調整事例。

2017年01月26日

本日のブログでは、ナニック・「Gシリーズ ウッドバーチカルブラインド」を使った、ピアノ室の「反響音」調整事例をご紹介させていただきます。

ナニック Gシリーズ ウッドバーチカルブラインド 事例

2017.1.20.65

今回のご依頼は、室内の「防音」・「吸音」の強化ではなく、「反響音」強化を含めた音響調整という、音にこだわる演奏家ならではのリクエストでした。

 

 

「ピアノ室」で採用する『ウッドブラインド』。
窓辺の反響音の調整対策。

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閑静な住宅街にある「ピアノ教室」は、主宰者ご自宅の庭園前に設けられたもので、窓周りには厚手のカーテンと薄手のレースが掛けられていました。

一般的には、音を反射しやすい素材といえる、ガラス窓、フローリング、大理石、タイルなど「硬質素材」に対しては、反射する音を効率的に吸収させることにより、室内の“音環境”の調整を図ります。

 

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音環境の調整には、部屋の要所に吸音・反響素材を設置して、お好みの音環境に調整することがあるといわれますが、こちらのピアノ室でも壁面の隅に「コーナー反響板」が設置されていました。

 

2017.1.20.55

部屋の大きさや、求める音環境により、設置する吸音・反響素材の量や方法は異なりますが、今回は「窓装飾」の仕上げ材に硬質素材である『ウッド・バーチカルブラインド』を使用して、居室全体の「反響」調整を行いたいというご要望でした。
「窓装飾」でありながら、「音響装置」としての役割が強いニーズといえます。

これは、厚さ5mm(巾90mm)の木製「ルーバー」を左右180°回転させてた全閉状態をつくって反響音の反射角度を微調整したり、ルーバーに任意の隙間を設けて反響の度合いを低減させるボリューム調整を「ウッド・バーチカルブラインド」で試みるものです。

理論上、窓周り品としての「ウッドバーチカルブラインド」を使った「反響音」を増す方向での調整は有効だと思いますが、特殊な対策となりますので、その効果を事前に実感していただくために、まずは、ナニックの代官山ショールーム(※2019年5月より初台に移転)で、製品の選定を含めた体感をいていただく事をことをお勧めさせていただきました。

 

 

ナニックのショールームで、
ウッド・バーチカルブラインドの反響音を確認。

 

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2019年5月以前(※移転前)の代官山ショールームでは、『ウッド・バーチカルブラインド』の「間仕切り」展示があったため、ルーバー角度を回転させながら「反響音」調整におけるシュミレーション実験を体感していただくことも可能でした(※現在のショールームでは残念ながら間仕切り展示はございません)

お客様もショールームでの体感を経て、ピアノ室の窓辺を「ウッド・バーチカルブラインド」にリニューアルすることに決定されました。

 

 

今回、ご採用いただいた製品モデルは、ルーバー巾 90mm、厚さ 5mmのバスウッドを素材とする、『Gシリーズ・ ウッド バーチカル ブラインド』。

ヒンジタイプは、デザイン性に優れる「Bタイプ分割」をご採用いただきました。

ちなみに、製品高H3610mmまではヒンジ分割のない、ポリスチレン樹脂の『 ウッド パーフェクト バーチカル ブラインド』もございますが、やはりそこは、木の素材感にこだわりたいとの事で、天然木の反りを防止した「ヒンジ分割」タイプにてオーダーをいただきました。

 

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ルーバー色とオプション・バランス色には、ピアノのボディと、鍵盤との組み合わせをイメージした 「ホワイト(902)」をご指定いだきました。

 

 

ウッド・バーチカルブラインドの設置
取付下地に配慮した応用部材を組み合せて。

現調時の採寸では、「防音対策」となる、インナーサッシの縦フレームが、窓枠よりも室内側に出ている点に着目。

ルーバー巾:90mmの縦型ブラインドの回転と開閉に支障のないクリアランスを確保した設置位置を考慮する必要がありました。

 

ウッド・バーチカルブラインドの設置位置には、取付ビス下地がありましたが、メーカー純正品の「オプションバランス・取付け金具」をビス止めする位置には下地が無かったため、別途下地のある位置まで延長できる金具を用意する必要がありました。

ナニック・ウッドバーチカルブラインドの場合、ヘッドレールとバランスが一体化できない仕様のため、この様な工夫を加えることも考えます。

 

延長金具を併用して、無事に設置完了です。

 

 

 ウッド・バーチカルブラインド
「開き方」と「畳み代」を考える。

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ルーバー(羽根)の厚みが5mmある「ウッド・バーチカルブラインド」を採用する場合、ルーバーを開いて寄せた際に生じる「畳み代(しろ)」を考慮した、開き方のタイプを決める事も大切です。

一般的な「布製」のバーチカルブラインドよりも畳み代が増えるため、特に今回の様に「両開き」で納める場合は、開口部全体への配慮が必要となります。

 

 

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窓の右側は、壁面までつながっていますが、右側からの出入りはしないため、「両開き」であっても「片開き」であっても問題はありません。

 

 

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しかし、庭への出入口となる、左側の窓の場合、既存のカーテンレールの幅で、ウッド・バーチカルブラインドのヘッドレールを仕立ててしまうと、ルーバーの畳み代が大きく内側に入り込んでしまいます。

居室の間取りと開閉の支障にならない範囲内で、左側の「畳み代」を寄せるクリアランスを確保する必要がありました。

 

2017.1.20.51

ウッド バーチカルブラインド ホワイト

「畳み代」の目安となる計算式から出た参考値をもとに、「両開き」仕様の製作サイズを決めました。

 

 

「反響音調整」の硬質素材。
ウッド・バーチカルブラインドの納まりと効果。

2017.1.28.8

厚さ5mm
細やかな打ち合わせを経て、硬質素材の「ウッド・バーチカルブラインド」を採用した「ピアノ室」の反響音調整対策窓の完成です。

 

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ピアノ ウッドブラインド 反響

澄み切った冬晴れの強い陽射しのなか、早速、ルーバーの開閉・調光による「反響調整」を確認していただきました。

ルーバーを室内側に「垂直」に立てた状態から、硬質素材である防音ガラスとのコンビネーションで、「反響音」と「採光」の調整を自由に行います。

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ルーバーを閉じて「消灯」した様子。

ルーバー素材は、完全遮光ですので、強烈な太陽光が漏れている部分が、「反響板」としての機能を担うウッド・バーチカルブラインドの隙間となります。

 

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全閉時に、照明を付けた状態のクローズアップを撮り忘れてしまいましたが、室内照明を点けた時のルーバーの色調はこうなります。

 

 

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硬質素材の「ウッド・バーチカルブラインド」で調光と反響音の調整。

回転操作させて使用する「ルーバー」の向きと角度のコントロールで微妙な反響音の調整ができるとのことでした。
「音の世界」でのこだわりは奥が深い様です。

 

◆  ナニック ウッドブラインド」の特集ページ。
https://www.mitsuwa-i.com/newpage13.htm

◆  当社・『木製ブラインドの特集ページ』を見る。
https://www.mitsuwa-i.com/tokyo-b.htm

 

ミツワインテリア:
https://www.mitsuwa-i.com/

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「冬場の保温対策」と「遮音対策」を緩和するオーダーカーペットの応用施工事例。

2017年01月15日

1月に入り、東京・神奈川エリアも、例年より冬の寒さが非常に厳しくなってきました。

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冬場は、「窓周り」から入る冷気も悩みとなりますが、直接足の裏に密接して体温を奪いやすいフローリングは、「冷え症」の方にとっては、深刻な悩みとなるため、この季節は「保温対策」として、カーペット工事の依頼が増えています。

また、季節に関わらず当社では、マンションなど「集合住宅」における、階下世帯との音のトラブル回避策として、「遮音対策」を強化したカーペット施工の依頼をいただくことも多いです。

 

 

「保温」と「遮音」を両立させる、
現状回復対応のオーダーカーペット施工。

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当社が行っているカーペット施工の応用事例の1つに、将来的にフローリングを傷めずに「原状回復」することも視野に入れた本格仕様の「置き敷きカーペット」施工があります。

これは、インテリアの美観を重視しつつも、「保温」「遮音」といった対策を講じて、お子様の成長や賃貸住宅退去等に伴う将来的な原状回復時に、カーペットにより、フローリングが生活傷から守られているという二次的効果が期待できるものです。

当社では、20年以上、カーペットを使用した遮音対策の提案施工に注力していますが、「読売新聞(全国版・朝刊・くらし面)」で取り上げられて以来、より多くのお客様から、ご指示ををいただけるようになりました。

 

 

 集合住宅(マンション)での
階下への「遮音」対策。

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今回の事例でご紹介する、特殊置き敷き仕様のカーペット施工は、階下への「遮音対策」と「冬場の冷え対策」を兼ねたご要望でした。

 

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玄関から一直線でLDに5m以上続く廊下などは、大人がゆっくり歩行するには支障ないのですが、小さなお子様にとっては走り出して加速しやすい滑走路となりやすいため、その流れで、LDでも駆け回ってしまう癖がつきやすい事が多く、これが音のトラブルに発展することも少なくありません。

しかも、マンションの廊下部分は、フロア下に給排水スペース(空間)が集中していることもあり、歩行音が他の居室よりフローリングの下で共鳴しやすい状態にあります。

 

マンション 廊下 遮音対策

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そこで今回は主要な生活動線部分に、特殊な圧縮加工を施して遮音性を高めた8mm厚の下地材を敷いたのち、現在、国内では最高水準の遮音効果が得られると言われている、11.5mm厚の「遮音・ウールカーペット」の2重敷き工法を行って、原状回復対応型の置き敷きとしては徹底的と言える対策を講じました。

※補足として、こちらの物件は分譲マンションでしたので、総厚20mmほどのカーペットの敷設に伴い、室内ドアの調整を行いました。
調整は、ドアの下側をカンナ仕上げで削れるドアであれば対応可能ですが、削り厚は5mm程度までとなります。
それができない場合は「遮音・カーペット」の単独敷きでの対応となります。

遮音カーペット工事の実績として、90%以上は、1枚敷きでの実施です。

 

「遮音・カーペット」の1枚敷きでも、使用する素材によっては満足のいく効果が上がることが多いです。

 

 

「遮音・ウールカーペット」の選定

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2016.12.28.24

今回ご採用いただきましたウールカーペットの繊維構成は、75%がオーストラリア産の『メリノウール』、25%が子羊の『ファーストラム』が高密度で紡績、パイルされたもので、国産ウールカーペットの中では定評のあるロングセラー製品です。

特に、衣料用ウールとしても珍重されているメリノを、高密度パイルにより「弾性回復力」に富んだ製品として仕上げていますので、長期の使用でも遮音性が維持されやすいことと、カーペットの基布には厚さ3mmのフェルトが使われているため、基布側の弾力性、遮音性も高く、「床暖房」にも対応したフロアに優しい下地も魅力です。

 

 

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廊下に続いて、横長の「リビング・ダイニング」エリアにも遮音対策を講じています。

 

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マンション リビング 遮音対策

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LDにカーペットを敷くメリットとしては、「遮音」と「保温」対策以外にも、「広々としたLDの床で座っても過ごせる快適性」があり、カーペットの施工により、広い居室でゆったりと家族団らんなどができる潜在性を掘り起こすことにもつながります。

 

 

カーペットで「ハウスダスト」対策。

最近では「掃除機」の性能も上がってきました。
また、我々は、これに併せて市販の「コロコロ・ローラー」をこまめに使った日常のメンテナンスをご提案させていただいております。

カーペットには、「遮音」・「保温」・「寛ぎ」・「ハウスダスト対策」など、生活の質的向上に結び付くメリットがたくさんあります。

 

◆ 参考・当社『オーダーカーペット(置敷き)施工』の特集ページ
 http://www.mitsuwa-i.com/overlock.htm

◆ 参考・当社『カーペット(敷き詰め)施工』の特集ページ
http://www.mitsuwa-i.com/carpet-2.htm

 

 ミツワインテリア:http://www.mitsuwa-i.com/

 

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「コーナー窓仕様」のバーチカルブラインド。採用事例と注意点。

2017年01月12日

2016.12.28.14

近年の住宅では、窓周りが持つ意匠性が設計に大きく反映される事が多く、「高断熱仕様」の注文住宅などでは、縦横にたっぷりとした採光を確保した窓が増えています。

縦長ルーバーの開閉と調光だけで窓辺をシンプルにすっきり納められる『バーチカルブラインド』は、モダンスタイルの住宅設計では人気のある製品です。

とはいえ、窓の方位や、夏冬や一日における太陽の直射や入射角の変化、季節の違い等により、「遮熱」・「保温」など断熱対策にはフレキシブルな対応を考慮する必要があったり、外部からの「プライバシー」確保も考慮する必要があるため、提案する製品仕様の詳細は状況により異なることも多いです。

 

 

ニチベイ・「アルペジオ」
『コーナー窓仕様』とは。

ニチベイ・「アルペジオ」で展開されている、『コーナー窓仕様』とは、ルーバーを閉じた際、コーナー部に生じる製品間の隙間を無くすために開発された製品仕様です。

コーナー側に位置する左右いずれかの製品端部ルーバーが、「閉じた」状態の際にヘッドレールより長くなり、他方のヘッドレール内に入りこむことで、コーナー部分に生じる隙間の問題を解決。

これにより、光漏れや外部からの視線が気にならなくなり、コーナーの印象もよりスマートになります。

 

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『コーナー窓仕様』の組合せは、構造上の問題で「ループコード式」限定対応、開閉の納まりは「片開き」のみとなります。

バーチカルブラインドと言えば、オフィスや商業施設で多く使われている印象がありますが、近年は住宅用での採用も多くなっているため、操作部の改良も徐々に工夫されてきています。

 

 

「入隅・コーナー窓」での現地打合せ。

2016.12.28.1

 

今回は、ベランダ側に分岐する階段途中にある、「多目的スペース」のL字(入隅)窓で、『コーナー窓仕様』のバーチカルブラインドをご提案させていただきました。

窓の内側が、オペレーションハンドル操作の開閉窓となっていて、外側がFIX形状の窓の組合せです。

 

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窓のコーナー部に8cm程度の壁面と窓枠がありましたが、時間帯により、左側窓から「陽射しの入射」が強まることと、どちらかといえば、左側のプライバシー対策も強化したいという要望がありました。

 

 

2016.12.28.21

 

今回の場合、『コーナー窓仕様』としてオーダーする、ヘッドレールの配置は、図説(左)の、「コーナー・左勝ち納まり」ですが、ブラインドボックスや窓枠内に天付する納めとは異なるため、壁面「正面付」納めの場合で、障害物となる「窓枠の出幅」と設置に使用する正面付ブラケットの形状を考慮した配置を別途考える必要があります。

 

 

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写真は、「コーナー・右勝ち納まり」の画像となっていますが、バーチカルブラインドの「ヘッドレールの中心線」が、壁面より7cmほどの位置にくるシュミレーションを、模型を使いフロア面から確認している様子です。

微妙な納まりとなるため、図面だけでは割り出せない実行寸法の確認過程です。

まず、窓枠の突出が10mm程度ありますが、壁から70mmのクリアランスを設けることにより、半径50mm(直径100mm)のルーバーが回転しても、窓枠につかえない納まりが可能であることが判りました。

 

バーチカルブラインド 畳み代 とは

製作幅の割出は、模型の組合せをコーナー・左勝ち納まり」に置き換えた位置関係で考えます。

まず、左右の窓枠端までの距離を計測して、そこに目安となる「ルーバー畳み寄せ代」を加算して決めるという段階を踏んで決定しました。
「畳み寄せ代」の算定は、製品カタログに算出式と、目安の一覧が記載されていることが多いので、それを参考にして決めます。

 

 

入隅 『コーナー窓仕様』の完成と納まり。

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L字窓 バーチカルブラインド

 「コーナー・左勝ち納まり」・全開時の様子。

 

 

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コーナー窓 バーチカルブラインド

次に、ルーバーを垂直に立てた調光状態での納まり。

 

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ニチベイ アルペジオ コーナー窓仕様

最後に、『コーナー窓仕様』の肝となる「ルーバー全閉時」の納まりです。

 


 

***その他・参考事例***

※参考までに、出隅「コーナー窓」での納品イメージは⇒こちら

 

入隅「コーナー窓」に、遮熱効果とプライバシー対策効果を高めたセンターレース スタイルを組み合わせた納品イメージは⇒こちら

 

 

以上、本日は、ニチベイ・バーチカルブラインド『アルペジオ』のオプション仕様として用意されている『コーナー窓仕様』の事例紹介をレポートさせていただきました。

住宅の意匠で「バーチカルブラインド」をトータルコーディネートする際の組合せの一つとしてご検討下さいませ。

 

◆『バーチカル(縦型)ブラインド』特集ページ
https://www.mitsuwa-i.com/ver&ver.html

 

ミツワインテリア:
https://www.mitsuwa-i.com/

 

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「横長窓」のスタイル提案で必要な「バランス感覚」とは。

2017年01月09日

あけましておめでとうございます。

2017年も「ミツワインテリアのスタッフブログ」をよろしくお願いいたします。

2016-12-26-13

当社は、「窓周り」と内装・造作を含めた「リフォーム」専門スタッフがコラボレーションして、トータルインテリアコーディネートの提案施工を行なうインテリア専門店です。

本年も少人数ながら団結して、東京・神奈川エリアでの活動に注力してまいります。

 

西洋インテリアの魅力
時代に育てられた「デザイン美」・「素材美」

2016-12-25-4

現在、六本木ヒルズ・森タワー52階の「森アーツセンターギャラリー」で開催される、『マリーアントワネット展』(副題:美術品が語るフランス王妃の真実)に昨年末行ってまいりました。

2017年2月26日まで行われており、「ヴェルサイユ宮殿」が企画監修・主催に関わる、話題の観覧イベントです。

インテリアの仕事に携わらせていただいていつも思うことは、海外での生活や旅先でご自身が魅了された体験を「我が家で具現化してみたい」というご要望が多いことです。

また、休日などに美術館や博物館での催事を観覧される方も多く、お打合せの際もお客様から、国内外で経験された興味深いお話をうかがう機会が多いのです。

我々も仕事柄、なるべくその様な世界に触れて行きたいと思っており、とりわけ、西洋史の潮流と伝統に育まれ、今日も愛され続けているインテリアが持つ、研ぎ澄まされた「デザイン美」・「素材美」の一端を間近で見られる催事には今年も通って行きたいと思っています。

 

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『マリーアントワネット展』では、絵画や美術工芸の展示と併せて、当時のインテリアの再現ブースも設営されておりここは撮影可能となっています。

デザインが芸術の域まで極められ、希少性のある素材をふんだんに散りばめたインテリアの再現は、国内の展覧会レベルでは不可能なため、再現で使用されている場面は、デザイン・素材ともに絢爛豪華ではありませんが、現代日本のインテリアシーンでもある程度反映できる見本となっています。

贅を尽くした究極のインテリアは規模が大きすぎるため、本物の「ベルサイユ宮殿」や、英国のバッキンガム宮殿やマナーハウスなどを見学するしかないでしょう。

 

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場内で買い求めた「公式プログラム」は今後の提案資料として活用します(※左はスケール比用のお菓子)。

 

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こうした、オフィシャルプログラムは情報量も多いだけでなく観覧されたお客様との情報共有にも活用できる打合せ資料にもなります。

当社手持ちの「輸入壁紙」のカタログで系統の似た提案素材を探したり、、、。

 

ベルサイユ宮殿 カーテン

モチーフにしたであろう「ファブリック」を探したりと、店内でフィードバックする過程は、現実的なご提案の「準備」となり、ここまでしてようやく我々の情報源としての糧となります。

 

 

『BonChic ボンシック』VOL.14 
「インテリアに洗練とぬくもりを。アンティークに魅せられて。
(別冊PLUS1 LIVING) ・2016年10月25日号

 
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ちなみに、『マリーアントワネット展』会場の公式ショップでは、本展の見どころを13ページにわたって特集している、インテリア情報誌『BonChic VOL.14』も売られています。
 

 

「当社施工事例」も掲載

BonChic VOL.14 インテリア 事例

『BonChic VOL.14』では、幸運なことにミツワインテリアの事例紹介も『エレガント・リノベーション』事例特集のひとつとして2ページにわたり取材を受けました。
 

『エレガント・リノベーション』の編集コンセプトは、標準仕様の内装で仕上げられたマンションや戸建て住宅であっても、リノベーションやリフォームによりエレガントなインテリアに生まれ変わらせることが出来る可能性の提示です。

「カーテン」や「壁紙」、照明、モールディング、造作家具など、憧れのディテールをちりばめて、「夢の空間」を叶えた事例紹介が好評な様で、当社でも年始から数件のお問い合わせをいただいております。

 

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総幅8m、天井高2.7mのダイナミックな多角形(8角形)窓。

窓装飾の「上飾り(バランス)」と連続させて、天井と壁の境界には、デコラティブな「装飾モールディング」を設置したトータルコーディネートです。

 

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こちらの補足写真は、出版社の取材とは別に当社が撮影させていただいたもので、詳細は以下のブログからご覧いただけます。
http://mitsuwa-i.com/blog/2015/12/25

 

 


 

本年最初のお題

 

高さの低い「多角形の大型窓」
スワッグの高さとスタイルの工夫。

横長窓 スタイルバランス

さてさて、前振りが長くなりましたが、本日の事例紹介です。

近年、高層マンションを中心に「多角形の大型窓」が増えていて、LD一体型の居室構成に伴い、幅6mを超える様な「横長窓」が増えています。

ご覧いただいている窓は、左右のコーナー部分を含めると9mの幅があり、肉眼で見るとダイナミックに窓全体が視野に納まるのですが、近距離からの撮影では全体像がファインダーに入らないため、パノラマ撮影モードに分割してご覧いただいております。

 

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メインのカーテンでご採用いただいたのは、クラシカルなダマスク地に程よい縦ストライプのコンビネーションが人気の「マルメゾン」。
マナトレーディングの『MANATEX  VOL16』収録の人気ファブリックですが、お客様より、この生地に合わせた「装飾バランス」をスタイルして欲しいという強い要望がありました。

9mの窓に対して、梁下のカーテンボックスからフロアまでの高さを2mとしてデザインしても、横縦比「4.5 : 1」となります。
取付高が低めの窓の場合、横長形状が強まるほど、「上飾り」の提案難易度が高まるという問題があるのです。

 

 

V「valance(上飾り)」 で始まるバランス と、
B「 Balance(比率)」 で始まるバランス

マナテックス マルメゾン カーテン
 

現代の住宅事情において、バランスの装飾効果を高めるポイントとして、まず第1に考えなければならないのは、天井や窓の高さとバランスの寸法比率の確認です。


V
「valance(上飾り)」 で始まるバランス
と、
B「 Balance(比率)」 始まるバランス の調和を念頭に入れた提案をする必要があり、
一般的にはカーテンの丈の「15%程度」をバランスの丈として、カーテンの吊元が見えないようにバランスをかぶせるのが基本とされています。

今回の事例では、「スワッグバランス(ジャボ=ネクタイ付)」の丈を30cmでデザインしています。
比率の目安(全体丈の15%)だけで考えれば、高さ2mの窓であれば、上部の上飾りは30cm以下で作れば良いともいえますが、横長窓の場合、単純にその基準が当てはまらず、窓に合わせたスタイリングに苦慮しました。

 
 
 
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参考までに、「カーテンボックス」が天井高(2.5m)にある窓で、2mのサッシの上が壁になっている場合などでは、フレームラインを基準にして壁面をすっきりと覆う配分でスワッグとジャボ(=ネクタイ)をレイアウトしていますが、この場合のバランス比は全体サイズの20%近くの大きめの比率で綺麗に納まっています。
 
 
 
ストレートバランス 腰高窓
 
また、梁下高2mの「腰高窓」であっても、窓の外に雑居ビルの壁が隣接している「学習室」など、椅子から見上げた状況でのアイラインが高く、眺望をむしろ遮りたい窓などであれば、高さが横に均一となる「ストレート」系のバランスを全体丈の20%以上でスタイルしても圧迫感は感じられず、周辺家具と一体化した調和と装飾性が得られる場合もあります。
 
  
 
「縦比率」に対してのバランス調整。
 
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この様にバランスのスタイルは、窓と天井との距離関係や、窓枠の高さの高低によってカーテンの吊り元とバランスの重なりの度合いが調整されるため、窓を取り巻く周辺の状況によって仕上がりの印象が変わる奥深いものです。


そのため、実際の現場を見ながらスタイルの寸法比率をその都度シュミレーションして、お客様と入念な打合せをする必要があります。

こちらの「床高2mの窓」は、生活者の身長からくるアイラインと窓辺の雄大な眺望を考慮して、本来の設計としては床上2m部分を全て視野とした使用を想定して作られている窓でした。


夕方の低い陽射しを緩和する「庇(ひさし)」の機能性を持たせて「上飾り」をデザインする場合であっても、やはり180cm程度の開口を確保しなければ窓辺に圧迫感を感じられる窓でしたので、こちらの窓では、縦比率15%(30cm)で均等に窓の上部を覆ってしまう「ストレートバランス」は向きません。
なるべく、上部を軽やかに仕立てる必要がありました。
 
 
 
「縦横比」に対してのバランス調整。
   
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かといって、横縦比「4.5 : 1」の窓に、縦比率だけに配慮した「スワッグバランス」をスタイルしてしまうと、上部開口の圧迫感は緩和させますが、上飾りのデザインが間延びしてしまいます。
 
幅9m、カーテンボックス高が2mの窓に、最頂高30cmの「スワッグ・バランス」をデザインした今回の事例では、縦比率と合わせて横比率も考慮しているため、スワッグの「懸垂曲線」が緩やなものとなり、上部のくびれ(谷)も広く緩やかになります。
 
 
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そこで、上部開口の圧迫感は緩和させつつ、横比率の調整により緩やかになった谷間に、シャープで両側の『テール』との視覚的連結が得られる装飾『ジャボ』を加えて最終的なバランスを整えました。
 
ジャボ(英:Jabot)」とは、中世にヨーロッパで用いられていた襞の付いた胸の飾りに由来しており、わかりやすく「ネクタイ」と呼ばれることもあります。
 
 
 
ジャボ とは
 
「テール」と調和した「ジャボ」が入る事により、緩やかな谷のくびれにリズミカルなアクセントを加えることができました。
 
 
 

『スワッグ&テールバランス(ジャボ付)』のファブリックにお選びいただいたのが、やはり『MANATEX  VOL16』収録の「シルク調」の無地・『ベガ(全16色)』より、表裏リバーシブル・カラーのコントラストが効いている4番色です。

ベガは、1枚の生地に「A面(ブルー)」と「B面(ブラウン)」のあるリバーシブル生地ですので、折り返しの縫い代が見えない「スワッグ」部分は、1枚仕立てでシンプルにスタイルしていますが、複雑な生地の折り返しが見え隠れする「テール(カスケード)」「ジャボ(ネクタイ)」の表裏は、A面とB面を頂点で縫い合わせる「無双縫製」の技法により、生地1枚使いのスワッグ表裏とのカラーバランスを整えています。

 

 

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 こうして、縦横の様々なバランス比と窓辺のロケーション、生地の特性を考慮しつつ、無事にお客様のご希望を叶えることができました。

 

 


 

この様に専門性の高い「オートクチュール」を要するご依頼に対しましては、対応も非常に細やかなものとなります。

窓のサイズ、選ばれる「生地の組合せ」、「スタイル」、「アクセサリー」の相違により、組合せのお見積は大きく変わります。

その様な理由のため、大変申し訳ございませんが、お電話一本で「ざっくり幾ら?」とおたずねいただきましても即答ができかねますこと、ご理解いただきます様お願い申し上げます。

お客様とのコミュニケーションを密にして、理想を叶えるご提案となるよう、今年も心がけております。

 

◆ 当社 ・「装飾バランス」の特集ページを見る。
http://www.mitsuwa-i.com/balance.htm

◆ 当社・『オーダーカーテン』の特集ページ を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/sub2.htm

◆ 当社・『輸入カーテンの特集ページ』を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/inhouse-2.html

 

ミツワインテリア: http://www.mitsuwa-i.com/

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