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現在もメンテナンスされながら、現役で活躍している120年以上昔に製造された『サーフェイス プリント』の機械 |
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この機械は、1898年12月6日に製造されました。
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プリント印刷用の原木。 |
印刷に使用されるインク。 |
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『サーフェイス プリント』製造ロッドの確認作業
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一般的な壁紙の印刷技法として用いられているグラビア印刷やデジタルプリントは、雑誌の写真など超高速の印刷工程で多色刷りする印刷技法です。これらの印刷手法は印刷精度と生産性に優れていますが、粘度の低いインクを使用するため、手書きの絵画を想わせる立体感を表現することができません。これに対して、柄と色彩を重ね合わせた立体表現を追求する輸入壁紙の一部にはSurface Print(サーフェース印刷)と呼ばれる伝統的な多色刷りの印刷技術で作られる壁紙が現存します。超低速回転の印刷機を使い、粘度の高い複数のインクを重ねる工法で作られる壁紙は、大量生産には向きませんが、版画を想わせる独特な色の重なりを表現することができるのです。このページでご覧いただいているサーフェース印刷によるパターンの壁紙は残念ながら現在生産されておりません。
このページの後半で紹介している、当社施工事例のサーフェース壁紙も、およそ120年ほど前に製造された印刷機を使用して製造されたもので、壁紙の「版木」も古いものでした。サーフェースプリントの印刷機械は、全世界でも数が各なく、欧米の老舗と呼ばれるメーカーが小ロット用の「版木」を作り、生産稼動させている非常にレアな商品なのです。
(仕上り)サーフェース印刷は、紙製の台紙に水溶性のインクで上記の印刷工程を施してはいますが、最終的に表面をコーティング加工で仕上げています。施工中に水でインクがにじんでしまったり、日常生活の中で汚れを拭き取るなどのメンテナンス性に配慮されておりますので、安心してご使用いただけます。
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120年以上の昔から使い続けられている伝統的な『サーフェイス印刷』機とパターン版木。
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現代のインテリアシーンでも使われる『サーフェイス プリント』の壁紙。 |
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