「フジエテキスタイル」カーテンの採寸方法
メーカー純正品の製作高(H)の表記は、『総丈寸法』でのオーダーサイズとなります。
ただし、「総丈寸法」表示がややこしいと思われる場合は、一般的な「カン下」表示でお問合せ下さい。
カーテンレールの位置を決定する
フジエテキスタイルのカーテンの採寸にあたっては、製作する幅寸法(W)、高さ寸法(H)いずれの場合でも、使用するカーテンレールの両端に付いているキャップストップ(レイルカバー)の穴を基準用いてに採寸します。
採寸には市販の金属製メジャーを使用して慎重に行ってください(特に高さ寸法に関してはミリ単位での厳密な採寸が必要です)。

カーテン(レース)の製作幅
を決めるとき


カーテン(レース)の製作高(丈)=『総丈』を決めるとき

カーテン製作幅の算出目安
カーテンの縫製幅は、カーテンレールの両端に付いているキャップストップ(レイルカバー)の穴の距離を基準にします。
発注の際は、
「ヒダつき縫製」の場合、キャップストップ間の距離寸法に後述する適切なゆとり寸法を加算して縫製幅を「cm単位」で算出します
縫製幅サイズは、「片開き」の場合は特に制約がありませんが、「両開き」の場合は基本的に
「片開き」サイズの倍数である必要があります。
また、その場合の発注サイズの下一桁は
偶数サイズに設定してください。
なお
「ヒダなし(フラット)縫製」の場合は、好みにより、レール幅の1.1~1.3倍のゆとり寸法を乗じた寸法を製作幅(W)とすることが多いようです。
カーテン製作高の算出目安
『総丈寸法』の求め方
カーテンの縫製高(丈)は、カーテンまたはレース生地の上部から裾までの生地の長さを基準にした、『総丈寸法』に基づいて、メーカー定価が設定されています。

カーテンの仕上がり製作高(丈)は、床までの寸法を基準として、そこから、
お好みのオーダー寸法を加減により製作高(丈)として、「cm単位」で決定します

また、腰窓(途中窓)の場合は、
窓枠下までの長さに15cm前後を加算した寸法を製作高とすることが多いようですが、例外もありますので、設置環境を把握して慎重に決定する必要があります。
フジエテキスタイルのカーテンのオーダーは『総丈寸法』での製作となります。

「総丈」とは生地のトップから裾までの寸法を言います
カーテンフックの取付部分からカーテンの裾までの長さで製作する「カン下寸法」より、
天付け(Aフック)の場合はプラス1cm、正面付(Bフック)の場合はプラス4cm長くなりますので、見積依頼、商品発注の際は、一般的な「カン下」寸法と混同しないように理解してオーダーしてください。

 『総丈寸法』の求め方(計算式)
総丈「Aフック(天付け)」=カン下寸法+1cm
総丈「Bフック(正面付)」=カン下寸法+4cm
(ご注意)採寸方法の目安は、あくまでも一般的なものです。製作サイズ(ヒダのゆとりや仕上がり丈)の好みには多少個人差がございますし、対象となる窓の周辺の状態(例:窓下や左右にTVや家具等の障害物が配置されるケースなど)により、製作サイズが異なります。以上をご考慮いただき最終的な製作寸法の決定をされてください。




『総丈寸法』での「腰高窓」の採寸例 

「腰窓(途中窓)」の場合
腰高窓の場合
腰窓を覆うように2重吊りする場合でドレープ、レースの生地の洗濯収縮率が同じ場合は、奥側の生地を室内側の生地より1~2cm短くするのが一般的です。


腰高の場合は、ドレープ、レースをそれぞれ吊るすカーテンレールの取付位置と、窓枠下のスペースのゆとり(クリアランス)を考慮し丈寸法の縫製サイズを任意に決定します。また、「出窓」内に設置のレースは、「掃出窓」と同様に、出窓の台までの距離を考慮いた上で、丈寸法を決めると良いでしょう。

『製作幅(W)』をきめる
カーテンおよびレースの製作幅サイズは、一般的な「ヒダのある」縫製の場合、取付形態が「Aフック(天付け)」の場合は、レール寸法に(1.02)~1.05倍程度(+5%)を乗じた寸法をカーテンの仕上り幅寸法とすることが一般的な目安です。
一方、
「Bフック(正面付け)」の場合は、生地の収縮性や製作サイズにもよりますが、(1.02)~1.04倍程度(+4%)を乗じた寸法がが目安となります
なお
「ヒダなし(フラット)縫製」の場合は、好みにより、レール幅の1.1~1.3倍のゆとり寸法を乗じた寸法を製作幅(W)とすることが多いようです。
また、選ばれる生地が洗濯やクリーニングで縮みやすい素材などの場合は、生地に表記されている伸縮率を目安にして上記の目安より更に大きめに製作幅を決める事もあります。
 
製作丈(H)=「総丈寸法』をきめる
カーテンレールのランナー(カン下)から窓枠下の150mm前後が一般的なゆとり(伸ばし)寸法となります。
それに加え、以下の『総丈寸法』の求め方に解説する寸法調整を行い、発注サイズとなる『総丈寸法』を求めます。
なお、「腰窓(途中窓)」にドレープとレースを2重吊りする場合は、
レース(窓側)の丈の長さをドレープ(室内側)より1~2cm短くすのが一般的です。
ただし、ドレープ生地が洗濯やクリーニングで特に縮みやすい「綿・麻素材」や、収縮率の高い生地である場合は、それぞれの
生地に表記されている伸縮率を目安にして、任意に縮む方の生地を長めにするか、縮まない生地長さを短くする場合がございます
設置環境、洗濯回数、洗濯方法によって将来的な収縮率の予想は左右されますので、収縮率の高い生地の選定にあたっては特に慎重に発注寸法の決定を行う必要があります。
用語解説・・・腰窓の場合の「カン下寸法」とは?
カーテンレールのランナーの穴の下端から、縫製予定部分までの高さをいいます。
(ご注意):採寸方法の目安は、あくまでも一般的なものです。製作サイズ(ヒダのゆとりや仕上がり丈)の好みには多少個人差がございますし、対象となる窓の周辺の状態(例:窓下や左右にTVや家具等の障害物が配置されるケースなど)により、製作サイズが異なります。以上をご考慮いただき最終的な製作寸法の決定をされてください。
『総丈寸法』の求め方(計算式)   参考表記例
総丈「Aフック(天付け)」=カン下寸法+1cm  カン下:H135cm「Aフック(天付け)」
総丈:
H136cm「Aフック」
     

総丈「Bフック(正面付)」=カン下寸法+4cm  カン下:H135cm「Bフック(正面付)」
総丈:H139cm「Bフック」




『総丈寸法』での「掃出窓」や「出窓」の採寸例 

「掃出窓(はきだし窓)」の場合
掃出窓の場合
「掃出窓」ドレープとレースを2重吊りする場合で室内側のドレープ生地の方が洗濯による収縮が大きい場合は、レース(窓側)の丈の長さをドレープ(室内側)より1cm程度短くする事もあります。

(ご注意):採寸方法の目安は、あくまでも一般的なものです。製作サイズ(ヒダのゆとりや仕上がり丈)の好みには多少個人差がございますし、対象となる窓周辺の環境(日当たり、湿度)や状態(例:窓のや左右にTVや家具等の障害物が配置されるケースなど)により、製作サイズが異なります。以上をご考慮いただき最終的な製作寸法の決定をされてください。
『製作幅(W)』をきめる
カーテンおよびレースの製作幅サイズは、一般的な「ヒダのある」縫製の場合、取付形態が「Aフック(天付け)」の場合は、レール寸法に(1.02)~1.05倍程度(+5%)を乗じた寸法をカーテンの仕上り幅寸法とすることが一般的な目安です。
一方、
「Bフック(正面付け)」の場合は、生地の収縮性や製作サイズにもよりますが、(1.02)~1.04倍程度(+4%)を乗じた寸法がが目安となります
なお
「ヒダなし(フラット)縫製」の場合は、好みにより、レール幅の1.1~1.3倍のゆとり寸法を乗じた寸法を製作幅(W)とすることが多いようです。
また、選ばれる生地が洗濯やクリーニングで縮みやすい素材などの場合は、生地に表記されている伸縮率を目安にして上記の目安より更に大きめに製作幅を決める事もあります。
 
製作丈(H)=「総丈寸法』をきめる
カーテンレールのランナーの穴の下端から床面までの高さを計り、それに加え、以下の『総丈寸法』の求め方に解説する寸法調整を行い、発注サイズとなる『総丈寸法』を求めます。
製作丈は、仕立てあがりのカーテンが床に引きずらないように調整する必要がありますが、窓下にカーペットなどの敷物を敷く場合などは、必要に応じ、更に任意の調整を行ってください。
また、
レースカーテンとドレープカーテンの裾の仕上がりは一般的に同サイズしますが、ドレープ(室内側)生地の方が洗濯による生地の収縮が大きい場合などはレース(窓側)生地の裾の長さを手前側のドレープより1(~2)cmほど短くしたり、ドレープ生地を床に多少引きずるように製作する場合もあります
後者の方法は、選ばれる生地が、洗濯やクリーニングで特に縮みやすい「綿・麻」に代表される天然素材や、収縮率の高い生地である場合に慎重に検討されると良いでしょう。
この様に、設置環境、素材の特性、洗濯回数、洗濯方法によって将来的な収縮率の予想は左右されますので、収縮率の高い生地の選定にあたっては特に注意が必要です。
用語解説:掃出窓の場合の「カン下寸法」とは?
カーテンレールのランナーの穴の下端から床面までの高さをいいます。
『総丈寸法』の求め方(計算式)   参考表記例
総丈「Aフック(天付け)」=カン下寸法+1cm  カン下:H200cm「Aフック(天付け)」
総丈:
H201cm「Aフック」
     

総丈「Bフック(正面付)」=カン下寸法+4cm  カン下:H200cm「Bフック(正面付)」
総丈:H204cm「Bフック」



取付けフックのタイプを決める・『Aフック(天付け)』『Bフック(正面付け)』
Aフック天井付け
装飾レールなどにのように、カーテンを閉じた時にも美しいレール(ポール)の形状を見せたい場合に使用します。
また、カーテンボックス内に取り付ける場合のように、
カーテン生地のトップが天井にぶつからないように取付けたい場合にフック位置の高いAフック(天付け)を用います。
この場合、
生地のトップ(先端)はおおむね取付フックより上部に1cm長く(高く)仕上がります。
Bフック正面付け
フックの位置を生地のトップより低くすることにより、カーテンを閉じた時に正面からみてレールがかくれるようにするときに使用します。
装飾製の悪いスチールレールなどに取付ける場合に用います。
この場合、
生地のトップ(先端)はおおむね取付フックより上部に4cm長く(高く)仕上がります。
『機能性レール』に2重吊りの場合 「カーテンボックス」内取付の場合
装飾のない、機能性製レールなどの場合は、カーテンを閉めた状態でレールが見えない様に、手前のドレープカーテンのみを「Bフック(正面付)」仕上げで縫製カーテンレールを生地で覆う様にすめ場合がございます(好みにより「Aフック(天付け)」で設置しても、問題はございません)
ただし、一般的な機能性ルレールの2重吊りの場合、奥側のレースまでBフックにするとカーテンレールにレース生地のトップがつかえてしまうため、
レース生地は「Aフック(天付け)」で設置するのが一般的です。
「カーテンボックス」への取付けイメージ
マンションなどに多く見受けられる天井埋設型のものや、造作のカーテンボックスの場合はドレープ・レース生地ともに生地の上部が天井面に当たって、カーテンレールランナーの滑走性が落ちない様に、「Aフック(天付け)」で縫製・設置するのが一般的です。
「装飾レール」に2重吊りの場合
木製+スチール一体型の装飾レール
(フックの取付部分の高低差約3cm)
※最近はフック取付部分の高低差のないものもありますのでご注意下さい
木製装飾レール
(フックの取付高低差なし)
木製+スチール一体型の装飾レールの場合、手前のドレープカーテンは、カーテンを閉めた場合にレール(ポール)が見える様Aフック(天付け)に縫製します。
レース側のレールについては、スチールレール側をBフックにしてカーテンレールを隠すように吊るのが一般的です。
一般的に販売されている複合型装飾レールの多くは、ドレープをAフック、レースをBフックで吊ったときに
生地のトップが揃うように作られております (=そのため取付位置の高低差が約3cmある)。
ただし最近では、木製+スチール一体型の装飾レールの中にも、写真右のダブルポールタイプの様に、2本の取付部分の高低差をなくしている製品もありますので、ご使用いただくカーテンレールがどちらのタイプになるかを予めご確認下さい。
手前のドレープカーテンは、吊った時にカーテンレールが見えるようにAフック(天付け)で縫製します。
奥のレースも、上写真のように取付レールが手前ドレープと同じ装飾レールであれば同様にAフック(天付け)で縫製します。
このタイプの場合、2つのレールの取付高低さがありませんので、Aフックで揃えて縫製することにより生地のトップの位置が揃います。


カーテンの「開け方」を決める
片開き 両開き
「片開き」は、小窓や、室外ドア、ベランダ出入り口側の窓など、カーテンのカーテン・レースの一部のみを開けたい場合などに適しています。
なお、メーカーの洗濯表示タグが寄せる方向の片側に付けられますので、
「寄せる方向」をご指示下さい(写真・イメージは「片開き(左寄せ)」です。
左右対称でバランスよく生地を左右に引き分ける時に採用する開き方が「両開き」です。2枚サッシ以上のやや幅広の窓に適しています
「両開き」でのオーダーの場合は原則として、
「片開き」サイズの倍数である必要があります。その場合の発注サイズの下一桁は偶数値(cm単位)に設定してください。
(例)片開き95cm×2枚=190cm/窓・両開き


フジエテキスタイルのオーダーカーテン・採寸の手引き/ミツワインテリア