Mitsuwa Interio STAFF BLOG「ミツワインテリア」のスタッフ・ブログでは、日々の施工事例や新着情報をご紹介しています。

カテゴリー別アーカイブ: 「福祉関連」施工事例

『高齢者の寝室』でご採用いただいた、機能性重視の窓辺へのリニューアル事例。

2013年04月10日

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「介護ヘルパー」が通われている、ご高齢者の住まわれるマンションの「寝室」窓辺のリニューアルをさせていただきました。
お客様がヘルパーの方の同伴でご来店いただきました際に、現在住まわれているお住まいの「寝室」と、日中過ごされる「洋室」のブラインド類を、カーテンとレースの組合せに変更されたいとのご要望をいただきました。

 

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上の写真は、以前付けられていた「寝室」のサイレントグリス社のバーチカルブラインドです。

まだ使える縦型ブラインドでしたが、「寝室」に使うには、遮光性が足りず眩しいのと、冬場の寒さが体に障るとのことでした。

マンションの様な集合住宅でも、1Fの場合は、下層階が無く、地熱が直接伝わりますので、とりわけ「冬は寒い」フロア事情となります。 ある程度、介護用のリフォームもされており、床はカーペットに変更されていましたが、今回は、窓辺を暖かくして1年を通じて過ごしやすい快適な室温を整える「寝室」の窓辺のリニューアルに取り組みました。

 

「機能性」カーテン生地の選定。

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今回、メインとなるカーテン生地に求める機能として「夏の暑さ」や「冬の寒さ」が厳しいとのことで、「寝室」と統一する仕様にて、遮光、防音、遮熱(保温)効果の高い、生地の裏面がウレタン貼り加工仕立てとなっている「完全遮光1級」カーテンをご採用いただきました。
「完全遮光(1級)」の生地といいますと、文字通り、生地本体からは、屋外の太陽光を通さない組成の生地となっています。 裏面をウレタン貼り加工で空気の還流を止めていますので、遮光性のみならず、保温性、防音性能に優れた生地となります。

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次にレース生地ですが、もともとのバーチカルブラインドのスラットを味わいのある生地でお選びいただいていたこともありましたので、こちらは程よい遮熱性を持つ質感の良い横ボーダー刺繍のレースを2倍ヒダ仕立てでご採用いただきました。
レースカーテンも、ヒダをたっぷりとって奥行を持たせることにより、遮熱性と保温性が向上いたしますので、遮熱レースをご採用なさらない場合でもその様な縫製仕様の工夫で「遮熱・保温」対策を講じることが可能です。

 

「機能性カーテンレール」の選定。

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次は、機能性カーテンレールの持つ、「リターン機能」をカーテンに利用した、カーテンの「側面部分」の遮光、遮熱、保温対策の併用についてご説明いたします。
上のカーテンレールの製品説明をご覧いただければお解りいただけると思いますが、『リターン』機能の付いた機能性カーテンレールをご採用いただくと上述の問題点が改善可能です。
特に雨戸のない寝室の窓辺などにはお勧めです。

 

オプション・『マルチ バランス』の製品特徴。

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そして、最後に今回ご採用いただいた機能性カーテンレールを『カーテンボックス』調に覆い、意匠(デザイン)性を向上させる、オプションの『マルチバランス』を、お好みのカラーバリエーションからお選びいだき、併せて上部に「カバートップ」を被せることにより、遮光性、遮熱性、保温性を向上させる工夫を行いました。

 

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『マルチバランス』は、様々な窓や壁面の形状に合わせて適切なユニットをお選びいただくことができます。

 

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『マルチバランス』と機能性カーテンレールの『リターン機能』を実際にご採用いただいた様子です。

 

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この様にして、高齢者の方に快適な窓辺のリフォームが完成いたしました。
内容的にも、お客様に大変ご満足をいただけるご提案となりました。

 

当社・『オーダーカーテンの特集ページ』を見る。
http://www.mitsuwa-i.com/sub2.htm

 

文責: 梶川 完之(インテリアコーディネーター・色彩コーディネーター)
ミツワインテリア:http://www.mitsuwa-i.com/

カーペットの「リフォーム(敷き詰め工事)」の流れを一例でご紹介します。

2013年03月30日

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こちらは、新年度前の春休みの教育保育施設施設におけるカーペットの張り替え工事後の様子です。
以下にリフォームにおける作業手順と納まりの様子をご説明させていただきます。

 

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まず、春休み前に現地での打合せをさせていただいた時の様子です。
遊戯室でしたので、カーペットの張り替え工事の際に、「遊具」などはあらかた廊下に移動いただいておりましたが、非常に重量のある木製の「すべり台」があり、分解ができないように室内で固定されていたため、専用の家具移動工具を使用してリフォームをすることになりました。

 

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なお、今回のリフォームでの変更点として、遊戯室から屋外に出る際の、靴脱ぎ場の形状の納めが変形で、使い勝手が悪かったため、長方形の見切り形状に変更することになりました。

 

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また、「肋木(ろくぼく)」と呼ばれる「梯子」状の遊具の裏の納まりを強化する施工を実施することにもなりました。

 

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そして、いよいよカーペットのリフォームの開始の日が来ました。
まず、既存のカーペット及び、「アンダーフェルト」と呼ばれる下地の「クッション材」を撤去して、きれいに清掃をいたしました。

 

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厚さ8mmのウレタンチップ製の下地用「クッション材」を固定しなが敷き詰めます。 クッション性が劇的に向上し、転倒時の衝撃緩和に効果的です。

 

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遮音性能効果も高い、カーペットの下地材が張り上げられた様子です。

 

耐久性に優れた工事用カーペットの選定。

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ご選定いただいたカーペットは、毛足が短いのに土足での歩行(重歩行)にも対応する強度のある高耐久ナイロン繊維を使用。キャスター付の椅子の使用頻度の高い、ホームオフィスや書斎などでもフローリングを傷めず安心してご使用いただける強度のある繊維が特徴です。
そのため、カーペットの全厚6mmは業界トップレベルの極薄を誇り、室内ドア下の隙間が狭い場合でも、置き敷き施工が出来る可能性が高まりましたが、長くご愛用いただける耐久性を誇ります。  
また、 遊び毛が出にくい、お手入れ簡単のメンテナンス性や、「光消臭」機能により、優れた抗菌、消臭機能を発揮します。
 適度な遮音性と、もしもの時に安心な防炎機能付きなどの優れた機能が人気のロングセラーカーペットです。

当社・『ニューアスシャリオ』の施工事例集
http://www.mitsuwa-i.com/aswan-c.htm

 

『ニューアスシャリオ』(カラーバリエーション)

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次にカーペットの「敷き詰め施工」になりますが、カーペットは以下の製品のカラーバリエーションの中から、明るい「ピンク」色をご選定いただきました。

 

カーペットの本格施工の様子。

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幅、7.2mの部屋でしたので、2枚の長尺カーペットを「アイロン溶接ジョイント」工法で、強固に接合して丁寧に仕上げていきます。

 

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2枚の長尺カーペットの「アイロン溶接ジョイント」箇所の継ぎ目を綺麗に仕上げるための「目通し」を行っている様子です。
作業は専用の鋏と工具を使用して行います。
これにより、長い距離でもカーペットの「アイロン溶接ジョイント」作業が美しく進行されます

 

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幅10cmの溶接用の「シーミングテープ」をカーペットの接合部の真下に中央分割になる様に敷設して、『アイロン溶接』作業を開始している様子です。

 

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シーミングテープとカーペットを溶接するための専用のアイロンを使用しながら、熱によりテープの飴の様な硬いボンドを、一時的に適度な高熱で溶かして、ジョイントの隙間を寄せながら丁寧に溶接を進めています。

 

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長さ約13.5mの2枚のカーペットの縦ラインの溶接が完了した様子です。

 

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続いて、「靴脱ぎ場」部分の小面積部分のジョイント仕上げます。
カーペットの使用面積を節約する場合に良く実施されます。

 

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変形部分のリニューアルも行い、きれいに溶接が完了しました。

 

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次に、「肋木(ろくぼく)」と呼ばれる「梯子」状の遊具の裏のジョイントです。

 

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ここでは、当社がいつも一緒に作業をお願いしている、「カーペットマイスター」の称号を業界からいただいている、ベテランの一級技能士の先生オリジナルのジョイント部材を使用して納めさせていただきました。

 

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両面テープに加えて、布用の速乾性ボンドを塗布して、溶接用アイロンの入らない狭小なスペースも強固に接合していただきました。

 

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重量のある鉄製のカーペット工具を置いて固着させている様子です。

 

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この様にして、「急所」部分の納めも丁寧に行います。

 

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そして、最終段階のカーペットの「太鼓張り」作業です。室内の外周方向に均一にテンションを掛けながら カーペットの敷き詰め作業を行いつつ壁際等の納めを丁寧に行っていきます。

 

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カーペットのテンションは、通常「ニーキッカー」と呼ばれる、膝でカーペットの起毛を引っかけながら蹴り込むことによって伸長させる工具を使用しますが、大部屋やニーキッカーの使用できない、狭い部位では、特殊な「ストレッチャー」と呼ばれる、レバー伸長式の外来製の工具を併用することもあります。

 

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この様な工程を踏まえながら、美しいカーペットの「敷き詰め工事」は行われております。

 

当社・『カーペットの張り替え工事』の特集ページを見る。
http://www.mitsuwa-i.com/carpet-2.htm

 

文責: 梶川 完之(インテリアコーディネーター・色彩コーディネーター)
ミツワインテリア:http://www.mitsuwa-i.com/

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